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《小学生時代》
灼「・・・」ムス~
京太郎「なぁ灼」
灼「・・・何?」
京太郎「行こうぜ~麻雀教室」
灼「・・・」プイッ
京太郎「もうっ」
灼「だって・・・」
灼「だって・・・あんな赤土晴絵を見たくな…」
京太郎「・・・」
灼「だから京太郎が一人で行ってき…」
京太郎「でもさ」
京太郎「俺は灼と一緒に行きたい」
京太郎「その方がきっと楽しいから」
灼「うぅ///そういうのはずる…」
京太郎「それにさ」
京太郎「まだ帰ってきて一度も会ってないのに決めつけるのは早くないかな」
京太郎「一度話してみてからでも遅くないと思う」
京太郎「それでダメだったら俺ももうあそこには行かない」
灼「べ、別に京太郎は関係な…」
京太郎「だってさ」
京太郎「俺が行っちゃったら灼が一人になっちゃうから」
灼「やっぱずるい///」
灼「私はお姉さんなんだよ」
灼「なのに京太郎タメ口だし、子供扱いするし」
灼「背だってもう抜かれちゃったし・・・なんかずるい」
京太郎「たった1年違いだろ?」
灼「私は4月生まれで、京太郎は2月・・・」
灼「ほとんど2年違いと変わらな…」
京太郎「それでもたった2年じゃん」
灼「2年は大きいと思…」
京太郎「とにかくさ、もしなんかあったら」
京太郎「俺が守るから」
京太郎「一緒行こうぜ麻雀打ちに」
・
・
・
《そして現代》
灼「(――そう言ってあの時、京太郎は私の手を引っ張ってこの部室に連れて行ってくれた)」
灼「(――そしてまぁなんか色々あってハルちゃんと誤解みたいなものが解けたんだけど)」
灼「(――なんというか未だに解決しない問題が出来てしまった)」
穏乃「うあぁ・・・また負けたぁぁ」
京太郎「結局三位、一回しか上がってねぇよ」
憧「やっぱ玄の火力は魅力よねぇもっと攻めた方がいいのかな」
玄「ふふん!」
宥「じゃあ次は――」
灼「(――そう、高校生になって京太郎のまわりには女の子が多い)」
灼「(――特に宥さんと玄は・・・私には無い、あれが大きい)」
灼「(――憧も最近絶賛成長中だし)」
宥「灼ちゃん?」
灼「(――穏乃は今でも一緒に山に登ったりしているし、よく引っ付いてる)」
灼「なんか出遅れているかもしれない」
宥「灼ちゃん聞いてる?」
灼「あっ///・・・すいません」
宥「私達の番だよ?」
灼「わかりました」
灼「(――よかった聞かれたと思っちゃった)」
宥「それと」
宥「なにが出遅れているの?」
灼「!? ・・・聞こえてましたか?///]
宥「うん、何のことかわからないけど、それだけ聞こえたから」
灼「(――やばかった、うん、とりあえず変なことはここでは考えたらダメ)」
京太郎「何やってんだ灼?玄さん達待ってるぞ?」
灼「誰のせいだと…」
京太郎「?」
灼「(――まぁこの都合のいい鈍感さのおかげでまだ猶予があるのだろうけど)」
灼「(――とりあえず今度の休みに久しぶりにボウリングにでも誘おうかな)」
玄「灼ちゃん、早く早く」
灼「(――”二人で”ってことを強調した方がいいのかな?言わなきゃ誰か連れてきそうだし)」
灼「煩わし…」
灼「(――まずい今日は寝れないかもしれない///)」
カンッ