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人の縁というものを考え出すと、それは如何に途方もない事なのかと実感させられる。 例えば、今日のメンツなんかはそれが顕著だ。 京太郎「バスケ?」カシャスッ 絹恵「うん、偶には身体動かさんとな思うて」カチッ、スッ 憧「バスケかー……私、あんまりルール知らない」スッ 竜華「私も、ボールを網に入れるって事ぐらいしか解らへんわ」カチャカチャ 京太郎「でも、なんでバスケ?」スッ 絹恵「麻雀ばっかやと不健康やから気分転換にって思ってな。 あ、それロンや」 竜華「同じく」 京太郎「ぬおおおお……ダブロン、そしてまたトバされた…………」 憧「はい、ドンマーイ」 それにしても、こうやって全く別々の高校の麻雀部員が卓を囲み、そしてこれからバスケをするのかと思うと不思議な気分だ。 何せ、数ヶ月前まではお互いに顔も名前も知らなかった縁なのだから。 同じ清澄麻雀部の部員の和の小学生時代の友人である新子憧とは、全国大会で阿智賀と関わる機会があってから何度となく会うようになった。 その中でも憧と親交があるのは……なんだろ、不良の偏見有り仲間だろうか? その憧を経由して、千里山のレギュラーメンバー達とも知り合った。 その中でも部長である清水谷竜華さんと親しいのは……これは、保護者気質か? とは言っても、こっちは迷子捜しと料理(タコス)くらいだが、向こうは(自称)病弱の世話だから毛色は違うような気もするけど。 そして、千里山の顧問である雅枝さん(愛宕さんだと誰だか解らなくなるから名前で呼べと言われた)を経由して、娘達の所属する姫松高校の人達とも、いつの間にかlineを交換しあう程度には仲良くなっていた。 そしてその中で絹恵さんと遊ぶ機会が多いのは、やはり中学時代は運動部だったから波長があうのかだろうか? とは言え、サッカーとハンドボールでは駅伝と陸上くらい違う気もするけど。 とは言え、4人しかいないのだから当然2on2。 お遊び故に本格的にやる必要も無いのでハーフコートで、センターラインに持って行ったら攻守交代という形でやることになった。 京太郎「憧、パース!」 憧「オッケー!」 チーム分けは、大阪チームと不良(偏見)チーム。 単に、元運動部である俺と絹恵さんとを分けるための編成なのだが。 竜華「ああ、また入れられてもうた……」 絹恵「流石に背が高いだけの事はあるなー」 麻雀でコテンパンにされた雪辱を晴らすかのように、縦横無尽にコートを動き回る。 現在は不良(偏見)チームに軍配が上がっている。 京太郎「よぉーし……」 折角女の子が3人もいるのだから、格好つけたがるのが男の性だ。 ドリブルをしながら狙いを定め、そして助走をつけるためにダッシュする。 そして………… 京太郎「おっ……りゃあ!!」 ゴール前を守る絹恵を飛び越すようにジャンプすると、ボールを持った両手をこれまた天へと高く持ち上げ、そして一気にゴールネットへと振り落とした。 とてつもない衝撃が轟音を響かせ、壊れてしまうのでは無いかと思うほどにゴールを激しく揺らす。 しかし、ネットを潜り抜けたボールは呆気なく地面にポトンと落ちた。 憧「うっわ、すごーい!!」 竜華「あー、なんやったけコレー、有名なヤツやー!」 絹恵「ダンク!スラムダンクや!!」 京太郎「いやー、出来るもんなんだな、コレ」 運動神経抜群の京太郎ではあるが、ダンクシュートを決めたのは生まれて初めて……そもそも、挑戦したことさえ無かった。 それがぶっつけ本番、一発で決まってしまったのだから、感動はひとしおだ。 京太郎「ぅおお……しゃあああっ!!」 そして、みんながヘトヘトに疲れ辺りも暗くなってきた所でバスケは終了となった。 竜華「ふぇー……もうヘトヘトやー」 絹恵「いやー、久しぶりに動いたからダックダクに汗かいてもうたわー」 京太郎「ぬおっ……!?」 皆、女子校の生徒故にその辺が無防備なのか、京太郎のいる目の前で上着を脱ぎ始めた。 上着によって身体のラインが隠されていた為にバスケの最中は気にならなかったが、絹恵さんも竜華さんも、中々に素晴らしい大きさのものをお持ちなのである。 そして、彼女達がジャージの下に身に付けていた物と言えば、タンクトップやキャミソールといった端から見たら下着と対して変わらない出で立ちであり、京太郎は度肝を抜かれた。 汗でピッタリと張り付いたそれは、ブラのラインが浮き出て何やらエロティックだあるし、何より…………その双丘がお互いに押し付け合い谷間を形成しているでは無いか! 見てはいけないと理性が訴えても、京太郎の男の本能がもっと見ていたいと抵抗をしている。 その心の葛藤を何とかしようと、目を反らしたり目蓋をしばたかせたりとアレコレ工夫するが………… 絹恵(バレバレやでー) 竜華(きょ、京太郎くん、めっちゃくちゃ胸んとこ見てきとるやん…………!?) 女性はそういった視線に敏感…………と言う前に、動揺する京太郎の仕草が分かり易いので、もうバレバレであった。 かと言って、彼女らもそれを隠そうとはしなかった。 そもそも見せたくないのなら、多少暑かったとしてもこの様な格好にらならないないし、何より谷間を見せないキャミソールなどと言った商品もあるのだ。 つまり、半ば態とである。 京太郎「ぅああ……………………」 見ていないよアピールをするのならば振り返ればいいのに、それをせずにコッソリと見ているあたり京太郎も男であった。 絹恵(ちょーと、イタズラしたろ♪) 絹恵「あー、ホンマ疲れてもうたわー……」 ダラっと、絹恵はしなだれる様にその場で上半身を脱力させた。ご丁寧に、腕もクロスさせるように下に突き出して。 すると、胸部を重力に従って零れ落ち、しかし黒いタンクトップが掬い取るかのようにその膨らみを抱き留める。 更にはクロスされた腕によってその大きさが更に強調されており、ダブルコンボだった。 京太郎(うおおおっ……!?) その行為を京太郎は、疲れた故に出た自然な仕草だと思っているが、態とである。 竜華(わー、絹恵ちゃんも大胆やわ……よーし、ウチも!) 竜華「ホンマにもー、暑くてかなんわー……」 そして竜華は、言い訳するように暑さをアピールすると、キャミソールの襟元をパタパタと引っ張り、風を送り始めた。 その行為によって、普段は衣服によって隠されている部分が露わになったかと思えば隠され、チラリズムの極みとも言える艶めかしい光景を演出していた。 京太郎も普段は隠されているとある二つの物が見えそうで気が気では無い。 京太郎(やべぇ!それはやべぇっすよ竜華さん!?)  その行為を京太郎は、暑さ故に出た自(ry 憧「むう…………」 その有り様に、新子憧は不満たらたらであった。 憧(何よ、何よ!あんなに鼻の下伸ばしちゃって……まさか、あれでガン見してるのバレてないって思ってんの?) そして、自分のみ胸元を見たかと思えば、手を当てて憂鬱な気持ちに深みが増した。 決して膨らみが皆無というわけでは無いが、京太郎がじっと見ているあの山のような物と比べてしまえば、ただのでこぼことした砂利道でしか無かった。 憧(あの二人も二人よ!あれって絶対に京太郎に態と見せようとしてるじゃない!) 京太郎には解らなくても、憧にはそれが故意による物であると理解できた。 できることなら自分もやっているのに…………と、恨めしくそれを見つめることしかできない。 憧「くうぅ……っ」 もう、悔しさとか恥ずかしさや怒りだとか、様々な感情が混ざり合って、頭が爆発してしまいそうな気分だった。 そして、それらの感情の中でもいのいちばんに表出されたのは、怒りに分類されるような気持ちだった。 憧「京太郎!この…………変態っ!!」 京太郎「ひあっ!?へ、変態とは何事だっ!」 憧「変態じゃなかったら何だって言うのよ!この変態っ!」 京太郎「う、ウルセー!俺は変態じゃない!断じて変態なんかじゃ…………!」 憧「男はみんな変態なのよ!」 京太郎「暴論だ!?」 憧「うるさいっ!」 京太郎「あ痛っ!?」 むかつく感情を何とかしようと、京太郎の脛に鋭い蹴りをお見舞いする。 京太郎は痛む脛を庇うようにうずくまり、その場で動けなくなる。 京太郎「うごごごっ…………ごっおおぉぉ」 憧「自業自得よっ!」 絹恵「やーん、憧ちゃんカワイー!」 竜華「なんやなんや、嫉妬しとるのー?」 憧「なっ!?しっ、嫉妬なんかしてないですっ!!」 こんな感じですが、中々良い友人関係を築けていると思います。 カンッ!

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