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「……秋が……深まってきたわね。」
「そうですねぇ……暦も霜月、この前は初霜も降りたらしいですし、
そろそろ本格的に冬支度ですかね。」
「……本当に良かったの?」
「……秋大会の事なら、俺の努力が足りなかったって事だし、後悔は無いですよ?」
「そっちじゃない。誤魔化さないで。……聞いたわ。告白されたって。」
「……あー……」
「あの娘、クラスでも評判のかわいい娘だったでしょう?
……そんな娘を自分からフッて、本当に良かったの?」
「んー……と、タイプじゃなかったって事で。とりあえず後悔は無いッスよ。」
『ねぇ……あんな太っちょより私の方がカワイイでしょう?』
『よし、俺キミの事好きになれねーわ。ごめんな。
ありがたい話だけど辞退させてもらうわ。』
「……じゃあ、どんな娘が京太郎くんのタイプなの……?」
「……純代先輩みたいに温かい人……って事で。膝枕も心地良いですし。」
「……ふふっ。おだてても夕飯しか出ないわよ?」
「やーりぃ!」
温かな人が一緒なら、どんな寒さも怖くはない……
カンッ