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649 京太郎「シロさん!」 白望「ん」 京太郎「すみません、待たせちゃったみたいで」 白望「別に待ってないよ、それより早くいこ」 京太郎「あ、はい!」 ………… 2580 京太郎「シ、シロさん!」 白望「ん」 京太郎「お、俺と……けっ、けっ、けっこ……結婚してくださいっ!!!」 白望「……」 京太郎「……!!」 白望「…嬉しい、京太郎……    本当に嬉しいよ……はい、喜んで」 京太郎「!!!! や、やったぁぁぁぁーーーーー!!!!!」 白望「…ふふ」 ………… 6775 京太郎「ほーら、あんまり先に行くんじゃない     俺はともかくママがついていけないだろ」 白望「大丈夫、旦那さんがおぶってくれるから…よっと」 京太郎「うわっ、シロ!いきなりだとビックリするだろ!     って、おいおい……         わかった、いいぞ     ママは俺の背中、お前は前にひっついてろ」 白望「さすが京太郎、妻と子供を支えるパパの鑑」 京太郎「よーっし!これでも昔はハンドやってたんだ、かっこいいとこ見せてやる!いくぞー!」   白望「……幸せ」 ………… 9213 白望「ほら、泣かないで」 京太郎「うっ……ぐすっ、ああ…きれいだったなぁ、俺達の娘は」 白望「うん、自慢の子だよね」 京太郎「ああ……」 白望「孫の顔が見たいね」 京太郎「ああ……そしたら、うんと甘やかしてやろう」 白望「そうしよ、でもしばらくは…」 京太郎「うん?」 白望「二人きりを楽しもうよ」 ………… 白望「…………京太郎」 白望「今度は…先だったね」 白望「…………ごめんなさい」 白望「ずっと秘密にしてたことがあった…」 白望「私……」 白望「1万回、自分の人生を繰り返してるの」 白望「いつも高校3年生のあの夏の日、そう…京太郎と初めて出会った日にその事を思い出すんだ」 白望「毎回、それだけは変わっていない…」 白望「あなたと一緒の人生を歩んで、いつもあなたが私を幸せにしてくれることも……」 白望「細かいところは多少違ってるよ、子供の性別や数とか、私達の仕事とか、住んでいる場所とか…」 白望「貧しい暮らしもしたことあった、と思う……全部覚えてるわけじゃないから確かな事は言えないけど」 白望「でも、幸せだったのは覚えてる……」 白望「………今回はあなたが先に死んじゃったんだね」 白望「……嫌だ、嫌だよ…」 白望「1万回じゃ足りないよ……京太郎、もっともっとあなたと一緒にいたい…」 白望「私が一番恐れているのは、いつかこのループが終わってしまうこと……」 白望「もし伝説のマヨイガがあって……そこからひとつだけ、ひとつだけ持ってこれるなら」 白望「京太郎との永遠、それだけが欲しい……」 白望「だから………………………」 ………… 京太郎「えーっと、炭酸が3つに、オレンジジュースが1つに………」 白望「はぁ…ダル……」 京太郎「え…うわ、なんだあの人…     ゾンビみたいに歩いてる……体の具合でも悪いのかな?     …あのー」 白望「ん……………    ……!……」 京太郎「大丈夫ですか?ふらふらしてるようでしたから気になって……」 白望「…大丈夫    うん、大丈夫        ………ありがとう    ねえ」 京太郎「はい?」 白望「…君の名前は?」 10001 カンッ

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