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一人きりの部屋で和はイライラしていた。 疲れのせいでも、女の子特有のあの日というわけでもないが、とにかくイライラしていた。 和「なんで・・・なんで須賀君は・・・!」 イライラの原因は京太郎、厳密には最近の京太郎の態度及び行動にあった。 和「なんで・・・なんで私に構ってくれないんですか!?」 と、京太郎が作ったエトペンのぬいぐるみに八つ当たりしながらイライラしていた。 和「折角の・・・連休だったのに・・・」 そう、全国大会が終わってから二人きりの時間が殆ど無いのである。 全国大会が終わってから京太郎は龍門渕のハギヨシさんの下で、本格的に執事としての修行を受け始めたからだ。 そのため【何も無い日はできる限り二人一緒にいる】という約束を(厳密には和が強引に)したのだが、なんだかんだ言っても京太郎も高校生。 休日の日は友達と遊びたいだろうし、一人になりたい時もある。 だが、最近は麻雀の練習もわざわざ咲達をまこの店に招いて行うなど和にとってはちっとも面白くない状況なのである。 和「・・・まぁ、次の休みの時は夜が明けるまで付き合ってもらってますけどね!」 高校生とは思えない過激なセリフを言い始めた和。余程ストレスが溜まっているらしい。 もし周囲の男子から高嶺の花と位置されている原村和が、須賀京太郎のせいでこんな言葉を発していると知ったら怒りのあまり憤死するのではあるまいか。 和「あ~もう!須賀君のバカァッ!」 そう言って再びぬいぐるみに八つ当たりを始める和であった・・・。 一方、その頃。 京太郎「秘技!執事影分身!」 京太郎(分身A)「トゥッ!ヘァー!」 京太郎(分身B)「コノシュンカンヲマッテイタンダー!」 ハギヨシ「ふむ・・・大分上達してきましたね」 和の知らない所で京太郎は超人執事として進化し続けているのであった。 カンッ!

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