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――とある雨の日――。
ニャァ-ニャア-ン
京太郎「……ん?」ガサッ
京太郎「捨て猫かよ……。まだ子猫なのに、心無い飼い主が居るもんだ」ミャーミャー
京太郎「よーしよし、お前可愛いな……。そうだ、うちの子になるか?カピーにも遊び相手が出来るしな」ミャウーン
京太郎「じゃあ、大人しく懐に入ってろよ?……はは、くすぐったいってば」フニャーゴロゴロ
???「……」ジー
――更にとある雨の日――。
ニャァ-ニャア-ン
京太郎「……ん?また捨て猫か?」
京太郎「……ってダンボールでかっ!!どんだけでかい猫が入ってんだよ!?」ガサッ
???「……にゃ、にゃう~ん……にゃん?///」
京太郎「…………」パサッ
???「……にゃー!?ちょ、ちょっと須賀君!?なんでまた閉めるんですか!」
京太郎「……な、何やってんだ、和……?」ガサッ
和「私は原村和ではありません、ただの捨てのどっちです」
京太郎「……どう見てもネコミミと付けしっぽつけた和なんだが……。え、こういうのってどこで売ってんの?」
和「Am○zonなら大抵なんでも売ってますよ……って違います、今はその話はどうでもいいです」
和「私は可哀想な捨てのどっちなんですから、目が合った須賀君は責任を持って私を拾うべきだと思います!」
京太郎「いや、親御さんが心配するだろ」
和「……ああ、父なら優勝したら転校は無しという約束を反故にしようとしたので、ちょっとばかり重大な弱みを握らせていただきました。今回のも母公認の家出ですし……けふんけふん」
京太郎「……今サラッとすごい事言わなかった?」
京太郎「とは言っても、流石に同級生の女の子を家に泊めたりするわけにはいかねえよ。俺はともかく、和に変な噂が立ったら……」
和「……そうですか。それなら仕方ありません。今夜は公園で野宿でもするしかありませんか」
京太郎「えっ」
和「そして公園のホームレス達の慰み者になってしまうんでしょうね。須賀君の部屋の机の引き出しの二番目の底に隠しているエロ同人誌みたいに!」
京太郎「すみませんでしたァァァ!!是非家に来てください!!」
和「では、拾ってもらえるんですね。にゃん♪」
京太郎「何故俺の部屋に隠してるエロ本の所在を知ってるのかはともかく、そんなこと言われたら放って置くわけにはいかないだろ……(というか可愛い)」
京太郎「じゃ、行こうぜ。いつまでも雨の中に居たら風邪引いちまうし」
和「……」ジー
京太郎「いや、なんで動こうとしないの?」
和「……この間猫ちゃんを拾ってた時のような優しさが足りません」プクー
京太郎「うえぇ!?……この間……というと……確か……」
和「……///」ドキドキ
京太郎「……よー、よーしよし、お前可愛いな……。う、うちの子になるか?///」ナデナデ
和「……ふわぁあ……///……か、可愛い、ですか……?///」rec
京太郎「そ、そりゃもう……。……って今何か持ってなかった?」
和「ふふ、何でもないですよ。……じゃあ、これからよろしくお願いしますね、ご主人さま♪」
この後京太郎母と意気投合して凄まじい速度で外堀が埋められたりお風呂ハプニングがあったり布団に潜り込んでくるのどっちライフを滅茶苦茶満喫した。
カン