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シャッ、と音を立ててカーテンを開けると、 朝の日差しが部屋の中に差し込んで来る。 照「起きて、京ちゃん・・・もう朝だよ 」 そう言って照はゆさゆさ、と寝ている京太郎と揺さぶる。 麻雀部での日々の雑用や照によるマンツーマンの特訓でお疲れなので、起こすのは忍びないけれどこのままでは学校に遅れてしまう。 京太郎「んー、もうちょっとお願いします・・・」 流石に眠いのかもぞもぞと抵抗する京太郎。滅多にこうはならないのだけど、こうなってしまうと京太郎はかなり手強い。 ・・・時間も微妙に無くなってきているし、テルテルは最終手段の行使を可決。 尚、可決に際して多少、照自身の何というかその、最近あまり構って貰えず欲求不満的なものの解決も兼ねているからとか、そういう理由は全く混じっていないのだ、多分。 と、いう事で京太郎の顔をぐい、と自分の顔へと向ける。そして照は間髪入れずに京太郎と唇を重ね合わせた。 それから・・・・・・約30秒経過。 京太郎「・・・ぷ、ぷはっ!?」 照「おはよう、京ちゃん・・・目は覚めた?」 京太郎「あ、は、はいっ!うん、おはようございました・・・」 照「うん・・・朝ご飯は出来てるから、早めに支度してね・・・」 そう言って照は機嫌よさそうに部屋を後にする。一方部屋に取り残された京ちゃんはというと。 京太郎「照さんには敵わないよなぁ・・・やれやれ」 と、口に手を当てて呟いていたとか、いないとか。 京太郎「いただきます」   照「いただきます」 そんなこんなで声を揃えて朝食に取りかかる。本日のメニューは白米、味噌汁、焼き鮭などなど。嗚呼、素晴らしきかな和食の世界である。 京太郎「照さんもあの頃に比べて料理、別人の様に上手くなりましたよね。・・・ダイナマイトカキフライやフガフガ天ぷらやドゥルドゥルうどんが今や懐かしいものです・・・」 照「・・・やっぱり回数を沢山こなしてきたからだと思う。菫達が毎日の様に色々と教えてくれたのもあるし。 後は・・・やっぱり京ちゃんが可愛い顔で美味しい、って食べてくれるから」 京太郎「うっ」 ストレートな言い回しに思わず赤面する京太郎。照は最近改めて解ったのだが、京太郎はこういう直球な表現に弱いのだ。 照「だから、そういう訳で気合いも入るの」 京太郎「何だかからかわれてる気がするんですが・・・まぁ、そんな照さんも凄く可愛いから良いんですけどね」 照「えっ・・・」 ボソ、と付け足された一言を照は聞き逃さなかった。ピタ、と照の箸が止まる。 照「京ちゃん、今なんて言ったの?」 京太郎「・・・いや、からかわれてる気がするって言ったんですけど」 照「その次だよ」 照は思わず早口に戻ってしまったが気にする事もなく、そう言ってじーっと京太郎の目を見る。 京太郎「だ、だから可愛いなぁって・・・」 照「はい、もう一回」 京太郎「あぁもう、何度でも言いますよ!俺をからかってくる照さんも凄く可愛かったです!思わず抱き締めたくなりました!世界で一番愛しています!以上!」 ヤケクソで宣言する京太郎。 一方の照は、京太郎と同じく直球に弱かったようで。その証拠に宮永照は頬は真っ赤に染めながらテルテル・・・もとい照れながら押し黙る事しか出来なかった。 朝も早くから気恥ずかしさで真っ赤になりつつ押し黙る若い男女。 それはとても平和で微笑ましい日常の光景なのだが、外のカラスがアホー、アホーと鳴いたのはいささか無粋なものではなかろうか。 カンッ

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