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京太郎「霞さん!」
霞「あら、京太郎くん」
こちらに向かって元気よく手を振っているのは清澄の男子部員、須賀京太郎君だ。
インターハイでなんやかんやあって、今日はデートである。
霞「待った?」
京太郎「いえ、今来たところです!」
霞「ふふふ」
まるで恋人のようなやり取りに思わず笑ってしまう。
どこから見ても立派な恋人同士、しかし……
霞(お、男の人とデートだなんて……。
それにこのやり取り……漫画みたい……,)
この石戸霞。実は乙女である。
普段からみんなのまとめ役として気を張り詰めていたり、何かとお姉さん扱いされているが彼女も女の子。
むしろそういう立場に置かれているからこそ、人並み以上にそういうことに憧れている。
少女漫画を読み耽り、巫女としての厳しい扱いから救い出してくれる王子様を妄想したことも一度や二度ではない。
霞(金髪で高身長)
これに白馬がつけばまるで絵本の中の王子様のようだ。……実際にはしまりのない顔をしているのだが乙女フィルターとは偉大である。
京太郎「んじゃ、行きましょう!
タコス……は雰囲気がないかな。パスタとかの方が」
霞「いえ、食べたことがないから、是非食べてみたいわ」
京太郎「わかりました! こっちです!」
そう言うと彼は霞の手を引き先導する。
ちょっとだけ強引なところも女の子としてはポイントが高い。
京太郎から見えないところで、ニマニマと普段の霞からは想像が出来ないような緩み顔をしてトテトテとついていく。
石戸霞の女の子としての幸せはこれからである。
カン