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照にあすなろ抱きされて耳元で囁かれる京太郎・照の誕生日京太郎独占権プレゼント」(2015/10/05 (月) 18:51:41) の最新版変更点

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 永水編、宮守編ときたら次はきっと白糸台編……。  ちなみに今度のインタビューのテロップでは須賀照(予定)。  今日は咲の許可を得て京ちゃん独占の日。  忘れもしない。私と京ちゃんが初めてあった日のこと……。  あれは咲と和解して、咲が彼氏を連れてくると言った日だった。  『須賀京太郎です。   その、宮永咲さんとお付き合いをさせてもらっています』  『……そう。   京太郎くん、君が咲にふさわしいかしっかり見させてもらう』  『は、はい!   あとこのゴディバのチョコを挨拶代わりに……』  『京ちゃん。結婚して』  『はいィ!?』  確かに『ハイ』って言ったのを覚えている。うん、言った。  ……冗談は置いておく。うん、冗談。  彼は私たちが出来なかった咲の心の隙間を埋めてくれた。  咲と家族になることによって、咲が求めているものを埋めてくれた。  咲から離れていた私に、何か言う資格なんてなかった。  「お義姉さん?」  京ちゃんは卑怯だ。  京ちゃんは咲が声をかけて欲しい時に声をかけてくれる。  お父さんが酔って弱っている時に一緒に酔ってあげる。  こうして私が声をかけて欲しいと思ってるときにも、的確に声をかけるんだから。  「なんでもない」  「なんでもなくないです。   ほら、仏頂面やめて」  むにゅ、と私の頬をつまんで横に伸ばす。  京ちゃん、既婚者がやることじゃないよ?  妹の旦那にそんなことされたら興奮しちゃうよ。  「京ちゃん。私を呼ぶときは照でいい。   『おねえさん』は嫌。それが誕生日プレゼントでいい」  「はぁ……。それでいいならそうします。   というかお義姉……、照さんの誕生日なのに咲のやつどこに行ったんだ」  何を隠そう咲との取引で今日は京ちゃんを独占する日なのだ。  咲が京ちゃんと一緒にいると安心するのがよく分かる。  彼は人を安心させる雰囲気を持っている。麻雀しか知らなかった私にも、咲のついででもいい、こうして人の優しさを教えてくれた。  私はただ、誰かに側にいて欲しかった。  一番いて欲しいときに、父親がいなかったから、父親を求めたんだと思う。  でも今日は『お父さん役』を求めてるわけじゃない。  「照さん?」  後ろから抱きしめる。『あすなろ抱き』と言うらしい。  この格好で耳元で囁くとイチコロだって尭深が言ってた。  ……あれ、なんて囁けばいいんだっけ。  いいや、私の思いをそのまま言葉にしよう。  「京ちゃんお菓子」  「ひいぃゃぁぁぁぁ!?」  京ちゃんがすごい勢いで暴れる。くすぐったかったのかな。  確かにこれはイチコロだ。京ちゃんは耳元が弱いんだ。  「照さん、何を……。   まぁいいです。お菓子ですね」  「うん。帰ってきたら膝枕して」  「はいはい」  うむ、満足。  今日はこのまま一日中甘えよう。  営業スマイルだって疲れるんだから、家でくらいこうしていたっていいはず。  ……あれ、そう言えば私が借りてる家ってどこだっけ? カン [[目次に戻る>京太郎「みやながけ」咲「京咲!」まとめ]]

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