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京太郎「あー、どっかのタコスがねえ。先に飯を食いたいなんていうからだよぉ!」
優希「いやぁ、これはどうだろうなぁ…雑用係の落ち度じゃないのかなぁ…」
京太郎「俺は先に宿を取ろうって言ったのに『先にタコス食わせろー!』って言ったのはどこのバカタコスだよ!」
優希「それはそこのポンコツ少女が言ったんじゃないのか?」
咲「いや、私は別にテントでもいいんだけど…」
京太郎「いやー、これ案外ねぇ、中心辺りの大きい場所のほうが宿がねぇ…」
優希「中心?」
京太郎「うん」
優希「何で中心行かなかったんだ?」
京太郎「いや、和が…行かねえっつったんじゃねえかよ」
優希「のどちゃあ~ん…」
和「何ですか、今度はこっちに矛先ですか」
優希「私もなぁ、中心の方だと思ったんだよ…」
京太郎「あー…もうねぇ、夜中の十一時半ですよぉ…」
優希「いや、私はな…旅が少しでも盛り上がればと思ってだな」
京太郎「なんだと?」
優希「結果的に盛り上がってるだろ!」
京太郎「だからお前が!だからお前のせいでこんなことに…」
優希「なに?」
京太郎「あやまれ!」
優希「なんだと!?」
和「…あっ、町の明かりが見えてきましたよ」
優希「ほら。犬、ほらみろ。私はな、最後まで希望を捨てないんだ。お前みたいなヤツは雪山で真っ先に遭難するんだじぇ」
京太郎「いいよ、じゃあ…12時まで付き合ってやるよ。12時になったらどうしたってその場でテント張ってやるからな」
京太郎「おい…この、バカヤロー!」
優希「くっ、くっ、くく…」
京太郎「いいかぁ?ここをキャンプ地とする」
優希「あはっはっはっはっ…ただの、ただの…」
京太郎「なに?」
優希「ただの道ばたじゃないか…」
京太郎「そうだよぉ!俺達は今、この道ばたで、テントを張って寝ようっていうんだ!」
優希「あはっ、はっはっはっ!」
京太郎「そうしないと今晩寝られないんだよ!」
京太郎「いいか?テントに二人、車に二人だ」
優希「私はもう、どこでもいいから」
京太郎「いいのか?」
優希「私は今、人生で最も非を感じてるから」
京太郎「んふっ、ふっふっふっ…」
優希「今回は、本当に、申し訳ありませんでした」
京太郎「あはっはっはっはっ!」
優希「この、タコスめのくせに、余計なことを…」
京太郎「そうだよ、いいか?飯より先に宿だ、1食抜いても死なないんだから」
優希「そうです、その通りです…」
京太郎「まさか最初からこれが必要になる山場とは思わなかったよ」
優希「それじゃ、いいな?ここを、私たちのキャンプ地とするってことで、いいな?」
京太郎「おら!手伝え早く!」
優希「すいません…すいません…」
優希「わが清澄のキャンプ地、設営完了いたしました!」
京太郎「それじゃ明日も早いから、さっさと寝るぞ」
優希「何かあったら車に来いよ。外は寒いから…」
京太郎「そうだな」
優希「明らかに山を迎えたぞ?初日にして…」
京太郎「そうだな…それじゃ、お休み」
優希「おやすみなさい…」
京太郎「がんばれ…がんばれよ!」
みたいな、どうでしょうしてる清澄一年