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<顔は口ほど物を言う 鶴賀ver.> 顔は口ほどに物を言う…本当は目なのだが俺こと須賀 京太郎はそれを実際に経験している。 どういうことだって?簡単な話だ、人の顔を見るとその人の心のうちが書かれているのを読めるようになったのだ。 今だってほら… 「京ちゃんさん!見つけたっす」 -えへへー背中大きいっすね- 「あーモモか、だー背中にくっ付くな」 京太郎は何時も通りにくっ付いてくる桃子を引きずりながら部室へと向かう。 今回この力を手に入れ少し気になることがあったので調べようと思ったのだ。 桃子に構っていられない。 「ぶらーん♪」 -楽しいっす♪- (何が面白いやら) 顔に楽しいと書かれている桃子を見ながら京太郎は歩く、勿論桃子を振り落とす気はしない。 そんなこんなしていると部室に着いた、軽くノックし桃子と共に入る。 「「おはようございます(っす)」」 「あぁおはよう」 -む…またモモと一緒か仲がいいな- 「わはは、全員揃ったな」 -いいなー…いいなー…- 「お、おはよう」 -わわっあんなにくっ付いて、付き合ってるのかな?- 「うむ、おはよう」 -んー眠い昨日は本当に大変だったしな- 部室に入ると既に全員が揃っており皆が挨拶を返してくれた。 少々自分へと好意を見受けられる心内が読めて京太郎は照れる。 「それじゃ…今日の部活を……」 ゆみの言葉で今日も部活をしていく、一斉に動き始めた皆を見て京太郎は機会を待った。 そしてついにその機会は、休憩時間に出来た。 「そういえば…皆さんは昨日帰った後何してました?」 これが京太郎の聞きたかったことだ。 男の自分と違って女性の皆はどの様な一日を送っているのだろうかと気になったのだ。 それ以外にも個人的に気になってることがあるのだが… 「わはは…私は帰ってからはドライブに行ってたな」 -京太郎にたまたま会えるかと思って京太郎の家の周りを何週もしてしまったな- (この人かー!!道理で家の周りでブレーキ音が聞こえると思ったらあんたか!!) 智美の顔に書かれた文字を読んで京太郎は心の中で叫んだ。 少し前から家の周りでブレーキ音が頻繁に聞こえ睡眠不足だった。 取り合えず後で智美と話をつけようと思った。 「えーと…私は普通に家に帰って宿題やってご飯食べてお風呂入って寝ました」 -運よく手に入れた京太郎君のYシャツをおかずに堪能しました!- (お前かー!!道理でYシャツ一枚無いと思ったよ!運よくじゃないよ!?) 香織の顔に書かれた文字を読んで京太郎は心の中で叫んだ。 少し前に部室に置いて置いたYシャツが見つからなくて困っていたのだ。 取り合えず後で香織とお話をしようと思った。 「うむ、私はコレクションのプロカードの整理をしていたな」 -京太郎のカードを作ってネットで自慢したら何故かオークションになって競りあがってしまったな- (…何してん!?俺のカードって何!?オークション!?売れるのかよ!誰だよ買ったのは!!) 『『『『………』』』』 -そういえば昨日ネットで京太郎のカードがあって競ったなー(っす)- (お前らかよ!!!!) 睦月の言葉に全員が反応した。 ここまで来て京太郎は頭が痛くなってくる。 だが、まだ本命の1人ともう1人が残っている、ここでやめるわけにはいかない。 「あー私は受験勉強をして寝たな」 -本当は京太郎の後をつけ部屋を覗きカメラが無事かを確認し京太郎の寝顔を堪能し寝たのだが- (うわーい!まさかのまさかあんたがストーカーかよ!モモじゃないんだ!?) ゆみの顔に書かれた文字を読んで京太郎は心の中で叫んだ。 道理で最近誰かに見られてるような気がするわけだ。 取り合えずゆみをお説教しようと心に誓った…絶対にだ逃がさない。 「私も似たようなものっす、京ちゃんさんと遊んだ後帰って寝たっす」 -京ちゃんさんと付き合ったときに何処に行こうか考えて悶えてたっすけど- (すまん!お前がストーカーだと思ってた!ごめん!モモ!!!) 桃子の顔に書かれた文字を読んで京太郎は心の中で謝った。 本命はあなたと思ってましたーと心の中で叫び土下座である。 取り合えず全てが終わったら皆で遊びに行こうと思った。 カンッ

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