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京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」24」(2015/08/08 (土) 12:52:11) の最新版変更点

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智葉「よろしく」 純「よろしく」 優希「よろしくだじぇ」 漫「よろしく」 智葉「私が親だな」 智葉(京太郎の試合が気になる。でも試合は本気でいく)ゴゴゴ 智葉(…聴牌。跳満は固いが…先制しておくか) 千刀一閃verRe 発動! 純(……聴牌はするが冒険はできないか) 漫(…須賀君みたいやな) 優希(東場の私が負ける訳ない!) コトン… 智葉「ロン、四暗刻単騎。48000だ」 優希「なっ!」 智葉(…3倍満だな) 純(…岩手の時みたいだ) 漫(あれは…とめられんで) 優希(…振り込まないようにしないと) 智葉「ツモ!12100オール!」 智葉(…とりあえずあがる) 漫(強すぎるやろ) 優希(あ、あがれない…) 純(……聴牌にはなるんだがな) 智葉「ツモ!1200オール」 智葉(……まだか) 純(おい、なんでこうあがれない) 漫(…皆、ごめん) 優希(まだ諦めない…) 智葉「ツモ、6300オール」 漫(きた…これをあがれば…) 智葉(させるか) 千刀一閃verRe 漫(えっ?なんで…) 優希(また変な感覚がする) 純(…これでいい) コトン… 智葉「ロン!25200」 智葉(あと三回あがる) 純(おいおい…まじでしゃれになんねぇ…) 漫(振り込まないようにしないと…) 優希(私のおハコをとられてる) コトン… 智葉「ロン、11700の五本付だ」 智葉(誰もあがらせはしない) 千刀一閃発動! 優希(これであがれるはず!) 漫(振り込まない…振り込まない) 純(これで…) コトン 智葉「ロン!36000の6本付けだ」 優希(こんどこそ…) 智葉(させるか…) ジークリンデ発動! 優希(手が進まなくなった…) 純以外「聴牌!」 智葉(そろそろ終わらせるか) 千刀一閃発動 純(不味いこのままだと…) 漫(振り込まなかったら勝てる…) 優希(ぶ、部長…) コトン… 智葉「ロン!36000の7本付け」 優希「ふわぁ…」涙目 智葉 321000 純 24400 優希 -16500 漫 81400 辻垣内智葉が勝ちました。 準決勝は臨海と姫松が進出します。 京太郎「やっとインタビューが終わった…皆は対策がいるとかでホテルに籠ったしな…どうしようか。てか結果どうなった?」ぶらつき すたすた… 衣「……」走って行き 京太郎「衣?」後を追う ーーーーーーー 京太郎「ここって…龍門渕の控え室だよな」 ハギヨシ「お待ちください」 京太郎「あっ、お久しぶりです」 ハギヨシ「はい、お久しぶりです。今、お嬢様達にお会いにならないでください」 京太郎「理由はなんですか?」 ハギヨシ「試合の結果を知らないんですか?」 京太郎「ええ、さっきまでインタビューでしたから……臨海にやられたんですか?」 ハギヨシ「……」 京太郎「…そうですか。不躾ですいませんでした。俺はこれで失礼します」 ハギヨシ「ありがとうございます」 ガチャ… 京太郎「えっ?」 ??「……」 衣「義兄様?」 京太郎「おう…」 衣「義兄様…」涙目 京太郎「ちょ、どうしたんだよ」 衣「うわぁぁぁん、ごめんなさい…約束を守れなくて…ごめんなさい」 バタ…ギュ…しがみついてきて 京太郎「泣かなくていい…約束は東京で会うって事だっただろ」 衣「でも…でも…」 京太郎「でもじゃない…それに東京で会えただけで俺は嬉しい」 衣「…ぐす」 京太郎「よくここまできたな」 衣「……」服に顔を埋める 京太郎「……」 ーーーーーー! 30分後 京太郎「つまり先鋒で清澄がとんだのか?」 純「ああ…辻垣内一人に全員がやられたい放題だった」 京太郎(智葉さんか…) 純「情けない…合宿までやってこの様だ」 京太郎「……」 京太郎「……敵はとります」 純「えっ?」 京太郎「宮守が臨海を倒します」 純「本気で言ってるのか?あれは別格だぞ?」 京太郎「嘘はいいません。例え臨海が強くても俺たちも強いですから…まあ、俺じゃなくてシロ達が戦うんですがね」 純「ふん、なんだそれ」笑い 京太郎「自慢です、俺の仲間の」 ーーーーーーーー 京太郎「誰と話そう」 一「京太郎、後ででいいから久にメール打っといてあげてね」 京太郎「…そうですね、清澄の皆にも連絡しておきます」 一「うん、そうするといいよ。あと私にもこまめに連絡してくれると嬉しいな」 京太郎「します。さしてもらいます」 一「ありがとう。あと……男子個人おめでとう」 京太郎「あ、ありがとうございます」 一「あとでお祝いのメール送ってあげるからね」小声 京太郎「楽しみにしてます!」 夕方 ホテル 京太郎「……あとで試合だけみておくか」 京太郎「ぶらついてみるか」 京太郎(…智葉さんか。シロなら大丈夫だと思うんだけどな)歩いていて 玄「あっ…」 京太郎「あとでメールしておくか」 玄「あ、あの」 京太郎「…宮守の一回戦は明日からだよな」 玄「す、須賀君!」 京太郎「は、はい!あっ、松実さん」 玄「どうかしたんですか?」 京太郎「いや、臨海の先鋒の対策を考えてて」 玄「…辻垣内さんですよね。今日の試合凄かったから」 京太郎「ええ…交流のあった長野二校が敗退しましたから。宮守の皆には絶対に勝って欲しいんですよ」 玄「…私も明後日に戦うから頑張らないと」 京太郎「頑張ってください。チープな言葉ですが俺にはそれしか言えません」 玄「ぜ、ぜんぜん大丈夫です!寧ろありがとうございま!」 京太郎「えっ?」 玄「男子最強に頑張ってと言われたら十分に励みになります!」 ?京太郎「そんなに対した事じゃないんですがね」照れ臭そうにして 玄「それにお姉ちゃんが須賀くんのおかげで元に戻ったから」 京太郎「…それってどう言う事ですか?」 玄「少し前までお姉ちゃんは少し不安定だったんです…暖かくない、寒いって。前までそんな事は無かったのに急にそうなって…心配してた」 京太郎(……俺のせいと言えない) 玄「でも昨日から須賀くんに会えたから大丈夫って言って前みたいに戻ってくれて…私は妹なのに何も出来なかったけど、須賀くんはお姉ちゃんを助けてくれた」涙目 京太郎「あ、あの…」 玄「これで二回目だよね。本当にありがとうございます」頭を下げているが泣いていて 京太郎「……俺に謝られる資格はない」 玄「えっ?」 京太郎「……」 玄「…それでもだよ。私達は君に助けられたんだから」 京太郎「でも…」 玄「でもじゃないよ。須賀くんって大人だとおもってたけど案外子供なんだね」 京太郎「まだ高1ですから」 玄「そうだったね。そう見えないから忘れてたよ」 京太郎「よく言われます」 玄「良かったら私たちの部屋に来ないかな?」 京太郎「いや流石に他校の部屋に行くのは」 玄「でもお姉ちゃんは須賀くんの部屋に行ったって…」ニコニコ 京太郎「うっ、それは…」 玄「それにお礼もしたいし」 京太郎「わ、わかりました…でも直ぐに帰りますよ?」 玄「うん。私達も夜からまた荒川さん達と打つから大丈夫だよ」 コンマ判定ぞろ目確定 部屋 玄「ただいまー」 宥「おかえり…あれ京太郎君?」 京太郎「どうも」 玄「さっき偶々会ったから誘ってきたの。お姉ちゃんも嬉しいよね?」 宥「う、うん…でも予定とか大丈夫なのかな?」 京太郎「それは大丈夫です。宮守の皆は対策をしてますし、俺はもう大会が終わりましたから」 宥「あっ……男子個人優勝おめでとう」ニコ 京太郎「あ、ありがとうございます。宥さんに言われると少し照れるな」 宥「そうだったら嬉しい…お茶淹れるね」 玄「冷たいのを…」 宥「冷たすぎるとお腹が冷えるから少しぬるいのにしとくね」 玄「うん」 ーーーーーーーーーー コンマ判定全カット? EXEDとEDを省略 ーーーーーーーーーー 京太郎「明後日の試合を頑張ってください。応援してますから」 玄「おまかせあれ!」 宥「慧宇ちゃんとは本気で打つから大丈夫」ニコニコ 京太郎「それならいいです。それじゃあ俺はこのへんで」 スタスタ… 宥「京太郎くん」 京太郎「はい?」 宥「例えこの感情が作られた物でも…私は京太郎君を愛してるから」 京太郎「っ!」 宥「ねぇ、玄ちゃん」 玄「わ、私は……その…」カァァ 京太郎「…俺は一人を選べない人間ですよ?」 宥「私は愛してくれるだけで嬉しい…京太郎君はあったかいから」 京太郎「………だから年上は苦手なんだ」あたまをかいて 宥「いつもそれだね」 京太郎「えっ?……そうですよ。悩んでるのが馬鹿らしくなります」ドアの前まできて ガチャ…ドアを開けて 京太郎「……待っててください。ケジメがついたら迎えにきます」 宥「うん待ってるよ。いつまでも」 バタン… 夜1. 京太郎「……」 京太郎「皆と合流しよう」 ーーーーーーー 京太郎「あれ、シロと胡桃はいないの?」 塞「うんなんか用事があるって」 エイスリン【密談の絵】 京太郎「密談か…」 豊音「私達も明日から試合だからはやく休もうかなって」 京太郎「そうなのか、ごめん」 豊音「うんうん、大丈夫だよ。京太郎は仲間なんだから」ニコ 塞「そういえば京太郎、改めて男子個人優勝おめでとう」 京太郎「おう、ありがとう」 塞「それにしても凄かったね…役満二回は流石にかわいそうになった」 京太郎「いやまあ…仕方なかったんだ。全力でやったらああなった」 塞「京太郎らしいね……どうだった?優勝した瞬間は?」 京太郎「……嬉しさが込み上げてくると思ったんだが実感できないんだ。あっけなかったんだなって」 塞「…たぶん寝る前くらいに実感すると思うよ」 京太郎「そうかな?」 塞「そうだよ」 京太郎「…そうか寝る前か」考えにふけて 塞「あとこれは私の優勝祝い」 京太郎「えっ?」 チュ…頬に 塞「嬉しいでしょ?」ニコ 京太郎「お、おう…」真っ赤になりながら頬をさすり 塞「忘れたら駄目だよ?私だって京太郎が好きなんだから」 京太郎「…ああ、わかってるさ」 ーーーーーー 夜2 京太郎「帰り道に視線を感じた…」 京太郎「栄養素ドリンクを買いにいくか」 コンビニ 京太郎「…レッドブルを飲むと三倍の力で動けると聞いた事があったな」 竜華「また会ったな」 京太郎「あっ、竜華さん。昨日ぶりです」 竜華「レッドブルって…やっぱり疲れてるの?」 京太郎「いや、男子個人も優勝できたし久しぶりに飲もうかなって」 竜華「それってお酒とかに言う事やで。栄養ドリンクを持ちながら言わへん」 京太郎「そうかな?お酒なんかよりも結構好きなんだけど」買い物カゴを見ながらいい 竜華「そうやで」 京太郎「俺はこれを買って終わりですけど…竜華さんはどうしますか?」 竜華「もう少し買い物してこかな。お菓子が無いとトキが拗ねるし」 京太郎「トキさんならいいそうですね」 竜華「そうやろ」 ーーーーーーーー 就寝前イベント 京太郎「…大量のメールがきたな。義姉さん達のメールが一番濃かったがな」 ♪ー 京太郎「またか!」 From 竹井久 会いたい 京太郎「久からか…」 京太郎「電話したいけど深夜前だしな…どこで会うんですかと。たぶん理由は臨海に負けた事だろうな」 From 竹井久 京太郎の部屋…私の部屋でもいい 京太郎「……」 京太郎「…大量のメールがきたな。義姉さん達のメールが一番濃かったがな」 ♪ー 京太郎「またか!」 From 獅子原爽 男子個人優勝おめでとう! 試合を観てましたが凄すぎて反応できませんでした… インタビューを受けてる姿もかっこよかったです! 京太郎「…ありがとうございます。爽さんにそう言ってもらえると嬉しいですと」 From 獅子原爽 わ、私なんかが言って喜んでくれるなら本当によかった… 今日は疲れたと思うのでゆっくり休んでください。 おやすみなさい。 メール、1番下 愛してます、京太郎君。 本当にかっこよかったです。 画像添付 京太郎「画像?」画像を開いて 京太郎「……はっ、予想外過ぎて意識がとんでしまった」 ーーーーーーー 爽「よ、喜んでくれるかな…裸だと引かれると思ったからネグリジェにしたけど…ああーでも…爽さんに言われると嬉しいか……私もそう言ってもらえると嬉しいな」じたばた 成香「またベッドでじたばたしてます…」 ーーーーーーーーー 早朝 京太郎「…目が覚めてしまった」 京太郎「朝ごはんにするか…」 京太郎「とりあえず出たのはいいがどうしたものか」歩いていて セーラ「あっ…京太郎や」少し離れた所から京太郎を見つける ダッ…走り 京太郎「足音?」振り返り セーラ「京太郎!」抱きつこうとしていて 京太郎「せ、セーラ!」 バッ…受け止める セーラ「久しぶりやな、京太郎」 京太郎「あの時以来ですね」 セーラ「そうやで、私は連絡待ってたのに京太郎は連絡くれへんもん」乙女モードverジャージ 京太郎「そ、それは連絡先を知らなかったから…」 セーラ「怜とはネトマとかしてたのに?」 京太郎「あぅ…すいません」 セーラ「でもまあ、許したる」 京太郎「えっ?」 セーラ「こうしてまた会えたんやから。」ニコ 京太郎(か、可愛い…) セーラ「それに京太郎にはお祝いを言わなあかんし。全国男子個人優勝おめでとうな」 京太郎「あ、ありがとうございます」 セーラ「何かあげれたらいいんやけど……なんもないねん」しょぼくれて 京太郎「その気持ちだけで嬉しいですよ」セーラを見ないようにしていて セーラ「…エッチやな京太郎は」汗で色気がでていて 京太郎「す、すいません!」 セーラ「女をそんな目でみたあかんで……まあ、私やったらええけど」 京太郎「えっ?」セーラの方を向き セーラ「京太郎の前では女やからな」少し照れていて 京太郎「……可愛い」 セーラ「あ、当たり前やろ!京太郎の好みに合わせてるんやから!」 京太郎「えっ、あ、その…」テンパる セーラ「冗談や、冗談。正面からの言葉には弱いんやから。それじゃあ、私はもう行くから」 京太郎「き、気をつけてください」 セーラ「わかってる」走って行く 京太郎「ギャップが凄い」 朝 京太郎「…結局食べれていない」 京太郎「とりあえず外に出るか…ホテルの中は負の空気で渦巻いてるからか。……久達大丈夫かな」 京太郎「迫る、ショッカー」鼻歌を歌っていて 竜華「何歌ってんの?」 京太郎「いや、ショッカーって偉大だなって…あっ、竜華さんおはようございます」 竜華「ショッカーってやられ役じゃないん?」 京太郎「俺も詳しくは知らないんだけどな…。やられ役がいるからライダーはかっこ良いんだ」 竜華「ライダーがあんまり好きに聞こえへん言い方やな」 京太郎「…秘密です」 竜華「なんで嫌いなん?」 京太郎「正義の味方は誰も助けてくれないから」虚ろな目で 竜華「えっ?」 京太郎「……なんでもないです」 竜華「…助けて欲しかったん?」 京太郎「…秘密です」 竜華「ならうちが助けたる」 京太郎「はっ?」 竜華「助けて欲しいんやろ?」 京太郎「……」 竜華「京太郎には助けてられぱなしやからな…それでお互い様や」 ギュ…手を繋ぎ 京太郎「…期待せずに待っときます」 竜華「期待しときや。うちは助けるって言ったら助けるからな」 Gyaaaa… 京太郎「…なんだ今の?」 竜華「どうかしたん?」 京太郎「いや、なんでもない」 昼1. 京太郎「シロ達の試合をみようとていたらシロが真面目に打ってる。てか槍が成長してる…な、なにがあった」 京太郎「シロ達に会いに行きたいが…どうしたもんか」 京太郎「……差し入れを買って誤魔化すか」 売店 京太郎「えっと…お菓子を適当に」ラスト一個のクッキーの箱を手にとり 誠子「あっ、それ」 京太郎「えっ?」振り返り 誠子「いやなんでもない……」 誠子(なんで岩手の大魔王がいるんだ?)クッキーをみていて 京太郎「……これどうぞ」 誠子「えっ?でも最後のだし…」 京太郎「別にいいですよ。他のを買いますから」手渡し 誠子「あ、ありがとう」 京太郎「どういたしまして」 昼2 京太郎「……どうしたものか」 選手控え室廊下 いちご「ご主人様?」 京太郎「えっ?」 いちご「久しぶりじゃの」 京太郎「えっと…あの…」 いちご「あの時は言えなかったが今なら言える…ありがとう。助けてくれて」 京太郎「え?」 いちご「ちゃんと聞いてた…カラオケボックスで起きた事を全部」 京太郎「ぜ、全部ってもしかして…」 いちご「うん。瑞原さんや石戸さん達に話をつけてくれた事…」 京太郎「うっ…」 いちご「ちゃちゃのんは約束を守るから」 京太郎「約束?」 いちご「うん。トップアイドルになったらちゃんとご主人様の所に行くから」 京太郎「ご主人様ってまさか…」 いちご「ちゃちゃのんの事を奴隷にしてくれるんじゃろ?」 京太郎「ちょ、ちょっと待った。そ、それでいいのか、あの日にしか会ってないんだぞ!」 いちご「構わないよ。ちゃちゃのんは知ってるから」 京太郎「知ってるって何を?」 いちご「……ご主人様の秘密。全部、瑞原さんに聞いた」 京太郎「はやりさんか…」 いちご「だから大丈夫。ちゃちゃのんはご主人様と居るって決めたの。あの日、ご主人様が送ってくれた日に」 京太郎「……」 いちご「…私は貴方の為に生きるよ」 京太郎「……」 京太郎「…はやりさんに何を聞いたかは知らない。だが俺はあんたを襲おうとした屑だ。そんな事を言ったらいけない」 いちご「その屑がちゃちゃのんを助けてくれたんじゃ…ならちゃちゃのんはその屑に尽くす」 京太郎「…そんな理屈あり得ないだろ」 いちご「ありえるんじゃ…ちゃちゃのんは京太郎の事が大好きじゃから愛しちょる。出会いは最悪じゃったがこの気持は最高じゃけん…」 京太郎「だからそれは…」 ギュ…いちごが京太郎を抱きしめて顔を向かい合わせて チュ…クチュ…クチュ… いちご「ぷはぁ…偽物なんかじゃない。私は君を愛してるから」 スッ…バタバタ…走って行く 京太郎「……なんなんだよ。はやりさんの馬鹿野郎」 夕方 京太郎「疲れた」 京太郎「とりあえず皆と合流しよう」 ホテルA 白望「試合観てた?」 京太郎「観てたぞ。槍を滅多打ちしてたな」 白望「…京太郎のせい」 京太郎「俺はなにもしてないだろ」 白望「…京太郎が悪い」じとめ 京太郎「お、俺は悪くない…はず」 白望「…明日はどうするの?」 京太郎「二回戦だろ?もちろん応援するぞ」 白望「どこで?」 京太郎「皆と同じ部屋か観客室かな」 スッ…京太郎にもたれかかってきて 白望「あんまり他校に色目使わないでね…」 京太郎「そんなつもりは…」 白望「佐々野とキスしてた…パンツも前に持ってたし」 京太郎「ごめんなさい」 白望「許す…だるいから」 京太郎「これってあれだな不倫がばれた夫と妻の図だな」 白望「……馬鹿」 京太郎「えっ?」 白望「明日頑張るから…」 京太郎「応援するぞ」 白望「勝ったらご褒美ちょうだい」 京太郎「それだったら俺だって男子個人のお祝いを…」 チュ…皆には見えないように口を防がれて 京太郎「し、シロ!」小声 白望「明日、期待してるから…」 腕に抱きついて寝始める 京太郎「あぅ……勝ったらな」 白望「勝つよ」 夜 京太郎「……どうしようかな」 京太郎「ホテルをみてみるか」 京太郎(清澄の誰かに会うと思ったんだけどな…) 桃子「あれは…京太郎?」 スタスタ…近づいてきて 京太郎「あれモモじゃないか久しぶり」 桃子「わ、私が見えるっすか?」 京太郎「見えるも何もずっと見えてるだろ」 京太郎(あのチョーカー…まさかな) 桃子「やっぱり京太郎だけっす!」 ギュ…抱きついてきて 京太郎「急にどうしたんだよ?」 桃子「…ステルス力が増して前より皆に見えなくなったんすよ」 京太郎「それは不味くないか?」 桃子「あんまり変わらない…でも京太郎が見えなくなってたらどうしようとは思ったっす」 京太郎「…大丈夫だ。俺はモモが視えるからな」 桃子「…そうっすね。やっぱり私には京太郎だけっす」ボソ 京太郎「えっ?」 桃子「そういえばまだお祝いをしてなかったっすよね?」 京太郎「お祝いってなんだ?」 桃子「全国優勝のお祝いっす」 京太郎「いや別にそんな事をしなくても…」 桃子「大事な事っすよ!」 京太郎「…そうかなら貰おうかな」 桃子「……」 桃子「なら丁度良いものがあるから私の部屋にくるっす」 京太郎「流石に部屋に行くのは不味いだろ」. 桃子「大丈夫っすよ!さあ、はやく」引っ張って行き 京太郎「ちょ、モモ!」 ーーーーーー 部屋前 京太郎「俺はここで待っとく」 桃子「なにいってるっすか。はやく入るっす」 京太郎「いや他校の男子が個人戦の選手の部屋に入るのは…」 桃子「私に助べえな事をするつもりっすか?エロ本みたいに?エロ本みたいに?」 京太郎「…そんなつもりはないが間違いは起きる可能性はある。一応その…俺はモモを一回振ったから」 桃子「っ…私は京太郎になら襲われてもいいっすよ?」 京太郎「モモ!遊びでそんな…」 桃子「遊びじゃない!私は本気!」 京太郎「……」 桃子「断らなくなったんっすね」 京太郎「…色々とあったんだよ」 桃子「岩手の人達が羨ましいっす」 京太郎「…ごめんな」 桃子「とりあえず入るっすよ。直ぐに済むっすから」 京太郎「駄目だ」 桃子「もう強情っすね…ならとってくるっす」 ガチャ…部屋に入る ガチャ…部屋から出てきて 桃子「これっす!」石ころを見せて 京太郎「…石?」 桃子「ただの石じゃないっすよ。妹尾先輩が拾った石っす」 京太郎「…つまりなにか?特別な力があるって事か?」 桃子「そうっす」 京太郎「…ありがとうもらっとくよ」 桃子「はいっす…あとこれが本命っすよ」石を見るために京太郎の顔は下を向いていて チュ… 桃子「マーキングっす」 京太郎「あっ…モモ!」 桃子「それじゃあ私はもう寝るからお休みなさい」真っ赤 ガチャ…部屋に逃げて行く 京太郎「ああもう…可愛すぎるだろ」 ーーーーーーー 桃子「やっぱり京太郎が一番っすよ…ねえ、妹尾先輩」 佳織「すぅ…」寝ていて カピー「パカパカ(平穏じゃないな」 京太郎「いやまあ、色々と大変だ」 カピー「パカパカ(願いで世界創生ができると知ったら余計悩むんだろうな」 京太郎「…そうだ、これを貰ってきたんだけどなんだと思う?」石を見せて カピー「…誰に貰った?」 京太郎「モモ経由の妹尾さんが拾ったらしい」 カピー「…幸運か。面倒な物を拾って主に託したな」 京太郎「それでこれはなんなんだ?」 カピー「パカパカ(答えたくない」 京太郎「カピー、それは無しだろ」 カピー「パカパカ(……それは運命石だ」 京太郎「運命石?なんだそれ?」 カピー「パカパカ(……潰していいか」 京太郎「…そんなにやばいのか?」 カピー「パカパカ(…自分の負の遺産などみたくはないだろ。教えてやろう、これはな結果をだけを残す石だ。過程はもう終わった事になり、結果だけを示す」 京太郎「……俺にわかりやすく説明してくれ」 カピー「パカパカ(ふん。使われたくないから教えん」 京太郎「ケチめ」 カピー「パカパカ(なんとでもよべ」 就寝前 イベント 京太郎「…なんだろう、いろんな人からメールが来る」 From 松実宥 今日はまた荒川さん達と麻雀を打ちました…荒川さんが京太郎君の事を探してたよ。 そっちはどうだった? 京太郎「こっちも今日は忙しかったですよっと…」 From 松実宥 そうなんだ。身体には気をつけてね。優勝して気が抜けて体調を崩したらダメだからね 京太郎「気をつけます。宥さんも気をつけてくださいね」 From 松実宥 私は大丈夫。京太郎君が応援してくれるならあったかいから。 夜遅いからもうこれでするね。お休みなさい。 愛してる、京太郎君 京太郎「……」鼻血がでていて ーーーーー 宥「明日、頑張らないと…慧宇ちゃんには負けられない」 早朝 京太郎「ふわぁ…」あくびをして 京太郎「…少し走るか」 ーーーーーーーー 京太郎「ふぅ…」適度に汗をかいていて 爽「あっ、京太郎君だ」 京太郎「あっ、爽さん」 爽「トレーニングですか?」 京太郎「はい。身体を動かしておこうかなって」 爽「そうなんだ…汗の処理だけは気をつけて」 京太郎「はい。風邪だけは笑えませんから」 爽「あっ…ハンカチがあるんで少しだけなら」 スッ…汗をふき 京太郎「す、すいません!あのそれはあらって返しますから…」 爽「大丈夫だよ。それよりもシャワーにきちんと入ってくださいね」 京太郎「は、はい…」 爽「あと…無理かもしれませんが良かったら今日の試合を応援してくれると嬉しいです」 京太郎「それは…」 爽「無理ですよね…すいません、こんな事を言って。それじゃあ私はこれで」 スタスタ… 京太郎「爽さん!」 爽「はい?」 京太郎「…頑張ってください」 爽「…は、はい!」満面の笑み 朝 京太郎「どうしたものかな」 京太郎「差し入れを買って皆と合流しようかな」 ホテルB売店 京太郎「…ポテトチップスと後はそうだなこれとかもいいかな」 佳織「あっ、須賀君」 京太郎「うん?妹尾さんお久しぶりです」 佳織「本当に久しぶりだよ。男子個人優勝おめでとう。すごくかっこよかったよ」 京太郎「ありがとうございます。妹尾さんも個人戦頑張ってくださいね」 佳織「うん…強い人はいっぱいいるけど頑張るよ」 京太郎「そういえばモモから妹尾さんが拾った石を貰ったんですが返しましょうか?」 佳織「石?ああ、あれなら良く拾うから大丈夫だよ」ニコニコ 京太郎「えっ?」 佳織「御守りみたいなものだから。いつも拾って良い事があったりすると消えちゃうの」 京太郎「良い事?」 佳織「うん。飴が食べたいとか小さな事なんだけどね」ニコニコ 京太郎(…間違いなく妹尾さんだからそれで済んでる気がする) 昼1. 京太郎「いよいよだな…」 豊音「シロなら大丈夫だよー」 エイスリン「大丈夫」 胡桃「そうだね」 塞「シロなら問題ないよ」ニコニコ 京太郎「…なんかなれてないか?」 一同「信頼してるだけだよ」 会場 白望「よろしく」 成香「よろしくお願いします」 煌「よろしくお願いします!」すばら 小蒔「よろしくお願いします」 小蒔(眠くなってきた……) 天津日高瓊瓊杵尊 憑依 白望(ダルい…一番強いのがきた) 白望(とりあえず親をやめさせないと…) 最善を引き当てる者発動! 成香(いい感じです…) 煌(悪くない手牌…すばらです!) 小蒔「……」 白望「ツモ、2000.4000」 白望(京太郎の槍!……防げない!) 成香(まだまだチャンスはあります!) 煌(攻めていきます!) ザシュ×3 小蒔「ツモ、8000.16000」 白望(不味いこのままじゃ勝てない…) 煌(まだまだ大丈夫) 成香(…これで聴牌、素敵です!) コトん… 小蒔「ロン、7700です」 白望(槍の効果がまだのこってる…京太郎) 成香(ま、まだ大丈夫) 煌(これかれですよ!) コトん 小蒔「はっ、寝てました!それロンです…えっと1000点です」 白望(ここからが勝負…ラス親じゃなかったら…) 白望(最後の時にツモアガリだけはさせられない…) 白望「ちょいタンマ」 革新者発動! 白望「こっちを切る…」 開闢の槍起動! 成香(南入り…これから) 小蒔(あの槍は危険ですね…) 煌(これでどうですか?) コトん…ザシュ! 白望「ロン、24000」 白望「ちょいタンマ…」 革新者発動! 白望「少しへんだけどこっちで」 開闢の槍起動! 成香(聴牌できてるのに上がれない…) 小蒔「……」 煌(まだまだ…まだ諦めませんよ!) コトん…ドス… 白望「ロン、四暗刻単騎、32000」 煌「っ…」涙目 白望(槍できなかった…) 煌(……捨て駒まかされました)涙目 成香(これで…) 小蒔(……) 白望「ツモ、2000.3900」 小蒔「おいでませ…終焉の時」ゴゴゴゴゴ… 神々の黄昏発動! 成香(せ、先輩より怖い…)がくぶる 煌「ヒッ!」 白望(きた…でも私は負けない) 白望「…ちょいタンマ」 最善を引き当てる者発動! ??「人の身で我らを防ぐか」 白望(……これでいける) 小学「……」 コトん… 白望「ロン!11700」 白望(凌いだ…後はどこかを飛ばすだけ) 小蒔(はっ…寝てました…頑張らないと) 煌(連荘させるかさせないか…迷うところです) 成香(オーラス連荘…嫌) コトん… 白望「ロン、12000」 白望(……まずまず)槍の完成 小蒔(このまま逃げ切る) 煌(……つらいですね) 成香(これなら大丈夫のはず…) コトん…ザシュ… 白望「ロン、12600」 白望(削って行く)槍の完成 小蒔(このまま…大丈夫) 煌(聴牌できない…) 成香(どうすれば…) コトん…ザシュ… 白望「ロン、12900」 白望(…槍ができない) 小蒔(あがれません) 煌(……) 成香(…ごめんなさい)涙目 白望「ツモ、8000の四本付け」 白望(…はやく終わらないかな) 成香(……)涙目 煌(諦めません…) 小蒔(これで聴牌) コトん…ザシュ 白望「ロン、11700の5本場」 白望(永水にはここで負けて欲しい……狙うか) 成香(…が、がんばらないと) 煌(あきらめませんよ) 小蒔(これで…役満です!) コトん…ザシュ 白望「ロン、37800」 白望(…失敗した?) 小蒔(…力が出ません) 成香(……負けない)涙目 煌(まだまだ…) 白望「ツモ、8700オール」 煌(……誰もとばさせません!) すばら発動! 白望(邪魔はさせない) 時を超えた絆発動 一同「聴牌」 煌(諦めませんよ!) すばら発動! 白望(目障り…) 怠惰の真髄発動! 成香以外「聴牌」 成香「ノーテンです」 白望(やっとできた…)槍成功 煌(諦めませんよ) すばら発動! 開闢の槍により封印します。 白望(少し黙ってて) 小蒔(これで…) コトん…ザシュ… 白望「ロン、八連荘だから48000」 白望 役満 ロン 対象 成香 小蒔(聴牌…これで二位にはなれる) 白望「ちょいタンマ…」 革新者発動! 白望(……)槍完成 煌(力がでない…) 成香(これで…) コトん…ドス… 白望「ロン、国士無双.50700」 白望 415100 成香 -29900 煌 6900 小蒔 7900 宮守が勝利しました。 宮守と永水が二回戦進出です。 アナウンサー「これはどういう事なのでしょうか…」 はやり「まさに岩手の大魔王だね☆」 アナウンサー「嬲っているように見えたのは私だけでしょうか?」 はやり「それはどうかな☆小瀬川選手は神代選手の猛攻を防いだから嬲ってはないよ☆」 アナウンサー「ですがオーラスを上がった時点で連荘するのはどうなのでしょう」 はやり「それこそ外野だから言えるんだよ☆全国大会なのに勝つチャンスを逃してどうするの☆」 アナウンサー「それは…」 はやり「褒められる事はあっても貶される事は無いよ☆少なからず小瀬川選手の背中には一回戦で負けた高校の県と岩手県の麻雀部の高校生の期待がかかってるからね☆」 アナウンサー「…そうですね、私が間違っていました」 はやり「解ってくれたらそれでいいよ☆」 廊下 白望「…」 京太郎「…お疲れ様。疲れただろ」 白望「うん…永水はやっぱり強い」 京太郎「全国区の魔物だからな」 白望「怒ってないの?」 京太郎「……半分は怒ってる。でもシロは本気だったから仕方ない」 ギュ…おんぶ 京太郎「次はスマートに勝てよ」 白望「…善処する」 京太郎「これでシロも岩手の大魔王だな」 白望「お揃いだね…」 京太郎「そうだな。夫婦みたいだな」 白望「…悪くない」ボソ 京太郎「……今のやっぱり無しにしてくれ恥ずかしい」 白望「いや」 京太郎「…しかたないか」 一位臨海 二位姫松 三位白糸台 四位阿知賀 負けた。 「決勝進出を決定したのは臨海高校と姫松高校だ!」 テレビから聞こえてくるソレは私が思ってたものとは違う。 「すまない…照」 親友が泣いて私に謝る。何故泣いて謝るの菫? 「私がもう少し稼げていたら…」 大好きなお茶に涙を落としながら後輩が私に謝る。何故そんな顔をしているの? 「私が悪いんです…」 普段ボーイッシュな後輩が悔しさから泣いている。誰も責めてないのに。 ガチャ… 扉の方を向くと淡が必死に涙を堪えて立っていた。泣きたいはずなのに身体小さく震わせながら立っていた。 「おいで」 私はそう言って淡を呼ぶ。泣きたい時には泣かないといけない。 「でも…」 その場から動かない淡を見て私は彼女に近づいて抱きしめた。 「頑張ったね」 私が唯一かけてあげられる言葉。この場に居る誰もに贈る言葉。 「ご、ごめんざい…負けちゃった…本当にごめんざい」 私の胸に顔を埋めて淡は泣き崩れた。それを火蓋に皆が一斉に泣き始める。私以外の皆が泣いていた。 「良いんだよ…頑張ったんだから」 本当は泣きたいはずなのに…泣くべきなのに私の頬が濡れる事はなかった。 私はまた勝つ事ができなかったのだから…流す涙はもう何処にも無かった。 選手控え室廊下 「照」 振り返るといつも通り彼がそこにいた。 「……久しぶりに飯でも行くか」 そう言って彼は立ち止まったまま私に聞いてくる。 「……お腹空いてない」 「そうか…」 沈黙が生まれる。彼は私を励ましにきたのだろうか?私はこれから先に何が起こるかを知らない。私の記憶はいつもここで終わっている。 「ごめんね、京ちゃん…負けちゃった」 自分でも驚くほどに簡単にその言葉が出た。1番知られたくない筈なのに私は彼にそう告げたのだ。 「知ってる試合を観たよ」 彼はそう言ってゆっくりと私に近づいてくる。いつも歩くスピードより少し遅い位のスピードで。 「ごめんね…約束を守れなかったや」 胸が熱くなる。皆と居ると時には何も無かったのに私の胸の中が段々と熱くなっていく。 「臨海の辻垣内さんと阿知賀の 松実さんが強くて飛ばせなかった」 顔が下を向く。言い訳だとわかっているのに言葉を紡いでいく。私はこの時に気がついた…私は負けた事が悔しいのだ。 「そうか」 彼の言葉がさっきよりも近づいてくる。全てを知ったあの時に誓った約束を私は果たせなかった。なのに彼は私に歩みよる。 「…本当にごめんね」 「バカだな…謝る事なんて何もないだろ」 彼はそう言って私を抱きしめた。いつもより少し強引に力強い。 「俺の方こそごめんな…3年間一人にして」 何を言ってるんだろう…白糸台を選んだのは私の意思だ。京君が謝る事なんて何もない。 「ずっと照が頑張ってた事を知ってた。あの約束の為だって事も」 抱きしめられる力がまた強くなるそれと同時に私の肩に水滴が落ちてきた。顔を少しあげると彼が泣いていた。 「俺も男子最強になったから…これで対等だ。だから泣いて良いんだ」 泣いて良い?私が?でももう流す涙なんて… 「感情を抑えなくていいんだ…もう俺達は鏡合わせじゃなくていいんだ。やっと…やっと俺は照に追いついた。もう頑張らなくていいんだ」 頑張らなくていい?でもそれじゃあ京ちゃんがまた独りぼっちになっちゃうよ? 「大丈夫だから俺はもう照の隣に立てるから。もうゴールしていいんだ」 「本当にいいの?」 意思とは反して口がうごく。 「ああ、いいんだ」 五年前に彼を初めて鏡で観て辿り付いた真実。 「もう頑張らないよ?」 「大丈夫だ。もう十分に頑張った」 彼は知らない。本当の真実を…だから私は彼に約束した。 「もう京ちゃんの事を護ってあげられないかもしれないよ?」 「次は俺が照を守る番だ」 健夜さんや良子さんすら彼を本当の意味では理解してなど居なかった。 「ならもうゴールしていいよね?」 「していい。約束は守られたんだから」 彼は真実を知らないまま生きていく。それはとても不幸なのかもしれない。でもそれが誰も傷付く事のない唯一の方法。 「…ごめんね、京太郎」 「謝らなくていいって言ってるだろ」 違うんだよ京ちゃん…私はこれから先ずっと京ちゃんに隠し事をして生きていく。 「本当にごめんね」 胸の熱さが目頭にくる。 「許すから…俺は照の事を許すよ」 頬を伝う涙は誰の為でも無く、自分を抱きしめてくれている愛しい男に対する贖罪の涙だった。

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