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京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」20」(2015/08/08 (土) 12:50:18) の最新版変更点

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朝 京太郎「っ…良く寝た。あれシロも起きてたのか?」 白望「うん…さっき起きた」 京太郎「そうか。とりあえず準備したら朝御飯だな」 白望「うん」 京太郎「……なんかあったのかシロ?」 白望「なんで?」 京太郎「幸せそうだから…」 白望「幸せだよ?」首を傾げて 京太郎「ああ、もうそうじゃなくて」 白望「京太郎は幸せじゃないの?」 京太郎「えっ?いや、その…幸せだけど」 白望「同じ」 京太郎「なんか違うんだけどな…」 白望「京太郎」 京太郎「なんだ?」 白望「…おんぶ」 京太郎「…いつものシロだな」 昼1. 京太郎「どうするんだ?」 白望「……」 白望「観光しよう…怠いけど」 京太郎「どこにいくんだ?」 白望「任せる」 京太郎「やっぱりか」 京太郎「ラベンダーでも見に行ってみるか」 白望「うん」 ラベンダー畑 京太郎「綺麗だな…」 白望「そうだね」おんぶ 京太郎「香りもいいし丁度良い時期にきたな」 白望「うん…」 京太郎「売店でお弁当を買って来るからちょっと待っててくれ」 白望「鮭弁当がいい」 京太郎「了解」 ーーーーーーーー 売店 京太郎「鮭弁当と…あれでもシロが鮭食べるって俺が食べさせるんじゃないか?」 爽「気分転換にこうしてくるのも悪くない」 京太郎「俺は幕の内弁当にしておこうかな…」手を伸ばして 爽「お弁当…これでいいか」手を伸ばして ピト… 京太郎「あっ、すいません」 爽「いや此方も…岩手の魔王須賀京太郎!」 京太郎「えっ?」 爽「試合観たよ。能力を抑えてあの実力…打ってみたいと思った」 京太郎「は、はぁ…」 爽「だか今日はリフレッシュの為に麻雀は打てないんだ。残念だ。それじゃあ全国でまた会おう」キリッ スタスタ… 京太郎「な、なんだったんだ?」 白望「どうかしたの?」 京太郎「いや、変な人に絡まれてな」 白望「女?」 京太郎「おお、そうだ。なんかこう天然だった」 白望「可愛かった?」 京太郎「特に。マシンガントークだったからそんな事を思わなかった」 白望「大変だったね」 京太郎「ああ。とりあえず飯にするか」 白望「うん」 京太郎「ところで鮭は俺がむくのか?」 白望「もちろん」 京太郎「だよなー」 夜 京太郎「札幌に帰ってくるのに大分と時間がかかったな」 白望「…昼寝したからしかたない」 京太郎「そうだな」 京太郎「お土産を買って明日の朝に岩手に戻るか」 白望「何を買うの?」 京太郎「白い恋人とかかな」 白望「センスない」 京太郎「うっ…なら生キャラメルとかはどうだ?」 白望「マシになった」 京太郎「手厳しいな」 白望「普通だよ」 ーーーーーーー お土産屋 京太郎「シロにも何か買うか…ついでに俺のも」 白望「何を買ったの?」 京太郎「生キャラメルです」 白望「……」ジト目 京太郎「ま、待てシロにはこれだ」ブレスレットをみせて 白望「…ありがとう」カァァ 京太郎「どういたしまして」 ホテル 白望「一緒に寝る」 京太郎「いや駄目だろ」 白望「……」 京太郎「…襲われたらどうする」 白望「信じてる」 京太郎「都合の良い言葉だ…はぁ、俺の負けだよ」 白望「ありがとう」ニコ 京太郎「本当に知らないからな!」 深夜 白望「京太郎…」小声 京太郎「……zzz」 白望「寝てる…ならいいよね?」 ギュ…抱きしめて 白望「暖かい…」 京太郎「…zzz」 白望「皆には悪いけど…私はもう決めた」 白望「京太郎と居る」 朝 京太郎「……シロが抱きついてて動けない」 白望「…zzz」 京太郎「シロー、起きろー」 白望「うん…おはよう」 京太郎「ああ、おはよう。離してくれると助かるんだが」 白望「…うん」 ギュウ…強くなり 白望「zzz」二度寝 京太郎「寝るな、起きろー」 白望「うるさい」 京太郎「……ごめん」 昼 空港 京太郎「なんだかすぐだったな」 白望「…うん」 京太郎「…また行こうな」 白望「うん」 京太郎「また二人でな」 白望「えっ?」 京太郎「いやだったか?」 白望「そんな事ない」 京太郎「よかった」 マホと衣 衣「見つけた」 マホ「ほぇ?」 衣「義兄様は衣の義兄様なんだぞ!」 マホ「義兄様?京お兄ちゃんの事ですか?」 衣「そうだ!」 マホ「京お兄ちゃんはマホのお兄ちゃんです!」 衣「衣のだ!」 マホ「マホのです!」 衣「…それなら麻雀を決着をつけよう」メラメラ マホ「いいですよ…負けませんから」メラメラ 衣「ちょこざいな…格の差を教えてやろう!」 マホ「マホが勝つんです!」 ーーーーー 衣「なかなかやるようだな」 マホ「そっちも流石、天江さんです」 衣「衣の事を知ってるのか?」 マホ「はい!去年の試合を観てました!尊敬してます!」 衣「そ、そうか…なら特別に衣お姉ちゃんと呼ぶ事を許してやろう!」 マホ「いいんですか?」 衣「ああ、それなら義兄様は皆の義兄様だ」 マホ「か、賢いですね!」 衣「衣はお姉ちゃんだからな!」えっへん マホと美穂子 美穂子「それで京太郎はなんて言ってたの?」 マホ「自分はゲスなんだって」 美穂子「…マホちゃんはどう思ったのかしら?」 マホ「…その時は嫌いでした。でも今は嘘だって思ってます」 美穂子「何故かしら?」 マホ「悲しそうな顔でした。マホが馬鹿だったからお兄ちゃんは困ったんです」 美穂子「…そこまでわかってるなら私は何も言わないわ」 マホ「ダメです…マホは貴女に聞きたい事があるんです」 美穂子「私に?」 マホ「お兄ちゃんは何故、二番目に貴女に話したんですか?」 美穂子「えっ?」 マホ「マホ知ってるんです。美穂子さんはお兄ちゃんの過去を知ってる事を」 美穂子「……」 マホ「教えてくれますか?」 夜 京太郎「帰ってきたぞ、我が家に……マホは明日か…帰ってきてくれるかな?」 カピー「パカパカ(夢屋にあったらしいな」 京太郎「夢屋?あのキグルミの事か?」 カピー「パカパカ(ああ。夢を差し出さなかったと聞いて驚いた。悪夢と引き換えに幸運を貰えたのだぞ?何故しなかった?」 京太郎「悪夢の定義がわからなかったのと悪夢でも夢だからな。ヒトにはやれないさ」 カピー「パカパカ(主らしいな」 京太郎「変な石を手に入れたから鑑定してもらっていいか?」石を見せて カピー「パカパカ(どうしてそう面倒な物を手に入れてくるんだ」 カピー「パカパカ(これは輝石だな」 京太郎「輝石?」 カピー「パカパカ(DFの力を感じるがまあ害はないだろう。一回ぐらいなら良い事を起こしてくれる代物だな」 京太郎「なんだそれ」 朝 京太郎「……なんか変な夢をみたきがする」 カピー「パカパカ(朝から変な顔をして何かみたのか?」 京太郎「いや、夢を視てた気がするんだけど内容を覚えてないんだ」 カピー「パカパカ(夢……ヒースクリフの夢か。全く輝石などを買ってくるからだ」 京太郎「ヒースクリフって誰だ?」 カピー「パカパカ(知らなくて良い事だ」 京太郎「この前も聞いたけど鍵ってどんな意味があるんだ?」 カピー「パカパカ(お願いしにきたのか質問をしにきたのかどっちだ。はっきりしろ」 京太郎「すまん、ならまた剣に力をいれてくれるか?」 カピー「パカパカ(……刺されるぞ?」 京太郎「大丈夫だろ」 カピー「パカパカ(まあいいがな。個人的には鏡の方が便利だとは思うんだがな」 昼1 京太郎「どうしたものかな」 京太郎「咲にメールしてみるか」 From 宮永咲 久しぶりだね京ちゃん。 元気にしてた? 京太郎「元気にしてるぞっと…そっちはどうだ」 From 宮永咲 さっきまで合宿だったんだよ…そういえばマホちゃんに告白されたんだってね。 京太郎「…何で知ってるんだ?」 From 宮永咲 マホちゃんが皆に相談してたよ。 京太郎「……まじか」 From 宮永咲 本当だよ。全部話してた。 私は京ちゃんのした事は正しいと思うよ。マホちゃんの事が大切なんだね。 京太郎「大切ってか…その一人ぼっちは寂しいと思うからな」 From 宮永咲 京ちゃんらしいね。また全国で会おう。 京太郎「おう。全国でなっと…」 昼2. 京太郎「……眠いな」 京太郎「昼寝でもするか…」 男「化物め…なんでこんな奴を預からないといけないんだ」 男の子「……」虐待されていて 女「そうよ…須賀か何かは知らないけどあの子の為になるとは思えないわ」 男「一ヶ月の我慢だ。それで金が貰えるからな。そうしたら断ってこのガキをさっさと追い出せばいい」 男の子「……てやる」 女「えっ?」 男「今なんて言った?」 男の子「呪ってやる」 女「な、何を言ってるの気味が悪い」 男の子「お前達なんて呪ってやる」 男「黙れ!」 ドン…突き飛ばし 男の子「っ!……!」痛みに耐えて 男「お前にそんな力があるわけないだろ!呪われた血が!だからお前の家族も皆殺しに…ヒッ!」 男の子「……なんて言った?」 女「な、なんなのよ!」後退り 男の子「…呪ってやる。のよりお姉ちゃん以外のこの家の人を全員呪ってやる」レイプ目で立ち上がり ガタガタ…物音がし始めて 男「な、なんなんだよ!お前はなんなんだよ!」 男の子「……お前達なんて死んでしまえばいいんだ」 ーーーーーーー バッ… 京太郎「ハァハァ…な、なんだ今の夢…」汗を大量にかき 夕方 京太郎「…胸糞悪い夢だったな」 ガチャ… マホ「ただいまです!」 京太郎「た、タイミングが悪いな…」 スタスタ…ガラ…ドアを開けて マホ「京お兄ちゃん、マホ決めました!」 京太郎「な、何を決めたんだ?」 マホ「お兄ちゃんをマホの魅力でメロメロにします!」 京太郎「はっ?」 マホ「そして二年後にお兄ちゃんと結婚するんです!」 京太郎「な、何を言ってるんだ?」 マホ「マホのショーライ設計です!」 京太郎「…なんでそうなった」 マホ「合宿でそうなったんです!」 京太郎「が、合宿で何があったんだ」 夜 京太郎「マホはどうしてああなった」 京太郎「アイテムはどうしようかな」 マホ「頑張ります!」 京太郎「ち、近いぞ?」 マホ「そうですか?」膝に座っており 京太郎「いや、別にいいぞ」 京太郎「今日はこれを使って教えよう」 マホ「なんですこの本?」 京太郎「健夜義姉さんの書いた最高の麻雀の参考書だ」 マホ「難しいそうです…」 京太郎「できるだけ優しく教えるから大丈夫だ…多分」 マホ「が、頑張ります!」 就寝前判定 京太郎「一緒に寝るのか?」 マホ「駄目ですか?」涙目 京太郎「…手は出さないからな」 マホ「合宿の人が教えてくれました。そう言ってくれたら意識してるんですよね!」ニコニコ 京太郎(合宿で何を学んできたんだ!) ーーーーーーー 朝 京太郎「…腕まくらにされてる」 京太郎「朝御飯を作るか…」 ノソノソ… カピー「パカパカ(タジタジだな」 京太郎「年をとった気分だ…冗談だけどな」 カピー「パカパカ(ふん…義姉に言ったら耐久麻雀だな」 京太郎「ね、義姉さんはいないから大丈夫だ」ブルブル カピー「パカパカ(震えるなら言うなよ」 昼1. 京太郎「…言葉には気をつけないとな」 京太郎「部活に行かないとな…マホは連れて行くのは…まあ、今回はやめておくか」 ーーーーーーー 部室 京太郎「こんにちわー」 エイスリン「ヒサシブリ!」 豊音「本当に久しぶりだよー」 白望「ダルい…」ぐだぁ 胡桃「生キャラメル持ってきたの?」 塞「じゃあ私はお茶いれるね」 京太郎「…なんでこんなピリピリしてるんだ?」 豊音「二人で黙って旅行に行くからだよ」 京太郎「えっ?」 塞「私達聞いてなかったんだけどな…」 京太郎「し、シロ言ってなかったのか?」 白望「忘れてた…」 京太郎「…」ダラダラ エイスリン「オハナシダヨ!」 京太郎「は、はい」 白望「疲れた…ダルい…」 京太郎「いやまあ、黙ってた俺達が悪いからな」 白望「そうだね…前みたいに槍の事を教えて」 京太郎「お、おう。任せろ」 京太郎(なんでやる気があるんだ…) 帰り道 塞「シロと旅行どうだったの?」 京太郎「楽しかったぞ。野球観たりしたしな…シロは寝てたけどな」 塞「…他には何もしなかったの?」 京太郎「とくになにも…あっ、ラベンダー畑で変な人に絡まれたな」 塞「そんなことじゃなくて…その…シロとキスとかしたの?」 京太郎「そんな事はしてない」 塞「そ、それだったらいいや…」 塞「…私とも行ってくれる?」 京太郎「…なあ塞…俺はそんなに良い奴じゃないんだぞ」 塞「迷ってるって事は皆知ってるよ」 京太郎「それなら普通…」 塞「それでも私達は京太郎と居るんだよ」 京太郎「……重いな」 塞「うん。そうしないと何処かに言っちゃうからね、京太郎は」 京太郎「なんだそれ」 塞「経験だよ、経験」ニコ 夜 京太郎「…ふぅ…」 京太郎「この薬は不味いよな…」 京太郎「まあ、カピーの薬だから大丈夫だろ」 ガチャ…バタン… カピー「パカパカ(使い方には気をつけろと言ったんだがな。あの薬は危険だと…」 「今日はこの薬を飲んでくれ」 お兄ちゃんがそう言って私に渡した薬を飲む。 身体が熱い…お腹が熱い…駄目って言われたのに欲しくなる 「お、お兄ちゃん…」 「ど、どうしたんだ?」 お兄ちゃんが私に駆け寄ってきてくれる。 お兄ちゃんのせいで…お兄ちゃんのせいだから許してくれるよね? ドン…バタ… お兄ちゃんを押し倒して床でマウントをとる。 「マホ、こんな事はしたら駄目ってあの時に言っただろ」 お兄ちゃんが何が言っているが気にしない。私はお兄ちゃんとSEXするんです。 「知らないです…お兄ちゃんが変な薬を盛るからいけないんです…マホ…もう我慢できないですよ」 お兄ちゃんの顔が歪む。そんな顔をしなくていいのに…マホが気持ち良くしてあげるから安心してね。 「マホ…俺が…っ!」 うるさいので口で塞ぐ。Hなおとがなるけどそれ以上にお兄ちゃんの口が美味しい。お兄ちゃんの舌とマホの舌を絡める。息がしにくいけど別にいい。マホはお兄ちゃんとこうなりたかったんだから 「ぷはぁ…マホ…難しい事は解らないけど…一つだけ解ります。お兄ちゃんはマホを抱きたいって事が」 そう言いながらお兄ちゃんのおちんちんをズボンの上から触る。 「そんな事はない…ハァハァ…」 お兄ちゃんはそんな事を言ってるけどそんな事はない。ズボンの上からでもわかるぐらいに大きくなっている。 「嘘は駄目って京お兄ちゃんが言ってたんですよ?」 私は腰を浮かしてズボンごとパンツをずらす。マホの大事な所はもうぐちょぐちょに濡れていた。 「ほら、マホの大事な所はこんなに濡れてるんですよ?」 右手でお兄ちゃんのズボンの中にいれておちんちんに触り、左手を床につきお兄ちゃんによく見えるようにする。 「マホを抱いてはくれないんですか?こんなにお兄ちゃんが欲しいのに…マホを孕ましてください」 「……知らないからな…皆敵になるんだぞ」 皆が敵?…それでもお兄ちゃんが居てくれるならマホはそれでいい…マホはお兄ちゃんが居たら何も怖くない 「マホはお兄ちゃんが居たらそれでいいです…だってマホはお兄ちゃんが大好きですから」 マホはそう言っもう一度キスをした。 後日談 アナウンサー「決まった!須賀マホ三年連続全国区優勝!歴史は繰り返される!夫の須賀京太郎が男子で築き上げた大記録を女子で築きました!大魔王の嫁は大魔王だったー!」 健夜「はやく須賀選手にはプロにきて欲しいんだけどね」 アナウンサー「やはり対局してみたいですか?」 健夜「はい。是非、戒能プロや私をはじめ色々な人が彼女との対戦を望んでいますから」ゴゴゴゴ… アナウンサー「そうですか…私もその試合を是非見てみたいものですね。おっと…須賀選手のインタビューが始まりそうです」 アナウンサー女「実況席、実況席、今から須賀マホ選手のインタビューを始めたいと思います。須賀選手、三年連続全国優勝おめでとうございます。この気持ちを誰に伝えたいですか?」 マホ「応援してくださった、学校の後援会の方々や部活の仲間に伝えたいです」 アナウンサー女「須賀プロにではないんですか?」 マホ「旦…須賀プロには勝ってくるといいましたから今日の晩にでもご褒美を貰う予定です」ニコ アナウンサー女「そ、それはもしかして赤ちゃん…という事ですか?」 マホ「さぁ?公式でのコメントは控えさしてもらいます。ただ、私も女だって事だけいわしてもらいます」 アナウンサー女「そうですか。十ヶ月後に朗報が聞ける事を楽しみにしています。最後にTVの前の人に一言お願いします」 マホ「では…プロの皆様方おまたせしてすいません。旦那に手を出した事を踏まえてきっちり勝ちに行くので楽しみにしててくださいね。マホは五年前から勝者ですけどね」ニコ ニュース番組 アナウンサー「全国各地で異常気象が多発しています。東京では竜巻が、長野では夏なのに雪が降ったそうです。鹿児島では謎の嵐が起きているらしく、情報が入り次第お伝えして行きます」 END 京太郎「マホ、なんでこんなに強くなったんだ?」 マホ「えっ?そうですか?」 京太郎「ああ、ミスをしないし牌効率が良くなってる」 マホ「京お兄ちゃんのおかげかな?」首を傾げて 京太郎「いや、多分なんかがあったんだと思うんだがな…」 七月26日 水曜日 朝 京太郎「……マホがエロくみえる」 カピー「パカパカ(ロリコン、どうした?」 京太郎「待て、カピー。手は出してない、しんじてくれ!」 カピー「パカパカ(ふん…隷属さしておいてそれはないだろう。主はロリコンだったとは予想外だがな」 京太郎「ロリコンじゃない…はずなんだ。ただマホが急にエロいんだ…どうしてこうなった」 京太郎「これからの起きる一番近いアクシデントの対策を教えてくれ」 カピー「パカパカ(賢い質問に見えるがそれは神託の部類…今は神託はしていないから仕方ないか。一度しか言わないから良く聞いておけ」 京太郎「はい」 カピー「パカパカ(金糸雀は一人で岩手に来るがその後を妲己が追って来るだろう。金糸雀はその時には岩手には居ないが妲己は気付く。金糸雀が何を思ったのかを。女とは怖いが全ては男の為だ。回避するなら鎖で繋げ。妲己もそれを望むだろう。壊した責任はとるべきだ。まあ、重荷にならなければいいがな」 京太郎「全く意味が解らないんだが…」 カピー「パカパカ(終わりはもう見え始めている。主にも決断しなければならない時がくる。思考を止めるな」 京太郎「わかったよ…考えればいいんだろ」 カピー「パカパカ(そうだ。それでいい」 昼1. 京太郎「金糸雀…妲己…さっぱり解らん」 部活 京太郎「今日も皆居るな…どうしようか」 胡桃「今日は槍を教えて欲しいかな」 京太郎「槍ですか…感覚を伝えるだけなんで分かりにくいですよ?」 胡桃「多分、大丈夫だよ」 ーーーーーー 昼2. 京太郎「まだ何かできるな」 白望「もうすぐできそうだから教えて」 京太郎「そうか。ならちょっと頑張るか」 白望「うん」 ーーーーーー 白望「……」 京太郎「イメージができないのか?」 白望「うん…」 京太郎「難しいよな、急に槍のイメージって言われても…」 白望「手を握ってて」 京太郎「えっ?」 白望「たぶんそれでできるから」 京太郎「わかった…」 ギュ… 白望「ありがとう」ニコ 京太郎「槍の為だから仕方ないさ」照れ隠し 白望(私と京太郎の槍…) ドクン… ??「開闢の力を贄に我を求めるか…良かろう。ただの雑種ではないのであろう。我が力を授けよう」 白望「えっ?」 京太郎「どうかしたのか?」 白望「…なんでもない」 白望(へんなのができた……まあいいか。ダルい) 帰り道 京太郎「そういえば女子だけで合宿に行くんだろ?」 塞「うん。京太郎が丁度、東京に家族旅行の時にね」 京太郎「コーチにプロを呼ぶって聞いたけど誰が来るんだ?」 塞「確か三尋木プロと野依プロだったはず」 京太郎「火力と防御か…両方とも知り合いだけど強いから羨ましいな」 塞「京太郎は戒能プロと小鍛冶プロと骨休めしないと駄目だよ。プロのお二人にはお世話になってるんだから」 京太郎「わかってるよ」 塞「それとあんまり単独行動はしたら駄目だよ」 京太郎「なんでだ?」 塞「京太郎はモテるから」 京太郎「…からかわれた?」 塞「本当だよ」 京太郎「そんな事ないと…言えないわな。まあ、知り合い会うくらいしかないから大丈夫だろ」 塞「それだといいんだけどね」 夜 京太郎「マホが料理を作ってくれてた…美味かったな」 京太郎「アイテムの確認でもするか」 京太郎「物騒な物しかないからやめとくか」 就寝前 ♪~ 京太郎「メール?」 From 雀明華 明日、岩手に行くので良かったら会いませんか? 京太郎「雀さんか…東京から来るんだしあってみるか」 From 雀明華 良かった。明日の昼過ぎに◯◯駅で会いましょう。 京太郎「了解っと」 朝 京太郎「今日は雀さんと昼過ぎに待ち合わせだよな」 京太郎「アイテムを使ってみるか」 京太郎「……この鎖って願えばいいんだったよな?まあ、そこまでひどくないだろうし使うか」 京太郎「ハオに使ってみるか…たぶんそうでもないしな」 ガチャ…鎖が動き 京太郎「えっ?」 ガチャガチャガチャガチャ…凄い勢いで周り消滅する 京太郎「…おい、やばいやつだったんじゃないのか!」 ??「縛りましょう。逃げられぬ様に。囚えましょう、運命を捻じ曲げて。貴方の願い叶えます」 京太郎「っ!ハオに連絡しないと!」 ♪~ 慧宇「こんな朝早くにどうかしたんですか?」 京太郎「よ、良かった…」 慧宇「良かった?何かあったんですか?」 京太郎「いや、ただ騙されたみたいだ…ハオに鎖が巻きついてるんじゃないかと心配したんだ」 慧宇「鎖?」 京太郎「いや、解らないなら知らなくていい。朝早くからごめんな。それじゃあ」 プツン… 慧宇「鎖ってこの首輪の事でしょうか?急に現れたから驚きましたが…そうか…ご主人様がつけてくれた首輪か…うっ…」下腹部を弄り始めて 慧宇「ご主人様…ハァ…慧宇は…嬉しいです…っ!」はてる 昼1. 京太郎「雀さんとは昼過ぎだから部活にも少しはいけるな」 京太郎「マホに何を教えようか」 京太郎「もうマホに麻雀の基礎で教える事はあまりないのかもしれないな」 マホ「そんなことはないです!」 京太郎「そうか?基礎は完璧だから別の事も教えようと思ったんだが…」 マホ「えっ?」 京太郎「マホがそこまで言うならまだまだ基礎だな」 マホ「あぅ…そんなのずるいですよ!」 京太郎「冗談だ冗談。次からは応用とかをしていくか」 マホ「はい!」 明華「お久しぶりです」 京太郎「はい、お久しぶりです。今回はなんで岩手にきたんですか?」 明華「京太郎に会いに来たんです」 京太郎「えっ?」 明華「冗談です。母と旅行の予定だったんですが、急な仕事で母が来れなくなったんです」 京太郎「それでか。一瞬本気にしかけましたよ。雀さんさ美人なんですから」 明華「相変わらずたらしは健在ですか…エスコートを頼んでもいいですか?」 京太郎「もちろん。晩御飯は俺が奢りますよ」 明華「えっ?」 京太郎「高級フレンチに行くんですよね」 明華「お、覚えてたんですか?」 京太郎「はい。美人との約束は忘れませんから」ワハハ 明華「…あ、ありがとうございます」カァァ 京太郎(あれ思ってた反応と違う) 明華「ここがあの中尊寺」キラキラ 京太郎「嬉しそうですね」 明華「はい!母から話は聞いてましたから」ニコニコ 京太郎「そんなに走ると危ないですよ」 明華「大丈…」 バタン… 京太郎「ほら言ったじゃないですか…」 明華「うぅ…大丈夫です。っ!」 右足を抑えて 京太郎「…大丈夫に見えませんよ」明華の前でかがむ 明華「あの…」 京太郎「普通なら座るんでしょうけど、時間もないですし回りましょう。それに今日は涼しいですから汗もあまりかいてません」 明華「ごめんなさい…」 京太郎「謝らなくていいですよ」 ギュ…おんぶされ 京太郎「羽のように軽いですね」 明華「……」京太郎の匂いをかいでおり 京太郎「雀さん?」 明華「あ、なんでもないです!」 京太郎「それだったらいいんですけど…」 明華(父親の背中とはこんな感じなのでしょうか?) 夕方 京太郎「そろそろご飯にしますか?」 明華「…今日はもういいです」 京太郎「えっ?」 明華「これ以上おんぶされてるのも恥ずかしいですし…何より考えたい事もありますから」 京太郎「わかりました…それならホテルに送っていきますね」 明華「…お願いします」ニコ 京太郎(俺、なんかしたんだろうか?) ーーーーーーー ホテル前 京太郎「明日も岩手に居るんですか?」 明華「はい。用事を済まさないといけないので」 京太郎「そうですか。また何かあったら呼んでくださいね」 明華「…頼りにしてます」 京太郎「任せてください」ワハハ 明華(私はこの人の事が…) 夜 京太郎「…義姉さん達がそろそろ帰ってくるとおもうんだけどな」 京太郎「あわあわさんにメールしてみるか」 京太郎「普段の事を聞いてみるか」 From あわあわ てるてるにボッコボッコにされたらしいね 京太郎「うっ…メールとは全く関係ない事をついてきた。てかあわあわさんとてるてるさんって知り合いだったのか。でもまあ、あわあわさんには勝ってますけどねっと」 From あわあわ な、生意気!照にまけたんだから私の勝ち! 京太郎「な、なんだこの超理論は…いやいや、てるてるさんとあわあわさんはべつでしょっと」 From あわあわ 一緒なの! 京太郎「……ならあれかあわあわさんに勝った俺はてるてるさんに勝ったんだな。よしつまり俺は負けてない」 From あわあわ 何それ、そんなわけ無いでしょ。負けを認められないとかダサいよ。 京太郎「…落ち着け、落ち着くんだ俺。ブーメランの画像を送って寝よう。トンチをきかしても解ってくれそうにないがな」 ーーーーーーー ??「ブーメラン??これってどう意味なの?」 朝 京太郎「……眠い」 カピー「パカパカ(やらかしたな主」 京太郎「やらかした?何をだ?」 カピー「パカパカ(玉藻前になった彼奴はもう主の事しか考えない。賢妻良母…本物もあの小娘を気にいたらしいしな。気をつけろ。起きたら腰を振ってるかもしれないからか」 京太郎「お、覚えておく」 京太郎「そういえばもうすぐ東京にいくんだけするべき事ってあるか?」 カピー「パカパカ(墓参り」 京太郎「っ!」 カピー「パカパカ(好い加減に一人で墓参りをしてこい」 京太郎「俺が聞きたいのは…」 カピー「パカパカ(何も違わない。主の事を思うなら須賀大社のあの墓に墓参りに行くべきだ」 京太郎「無理だ」 カピー「パカパカ(何故だ?」 京太郎「…まだ、怖いんだ」 カピー「パカパカ(ふん…知っていたよ。主がそう言うのを。小娘共も主の義姉も根本を解決せずに主と結ばれた。愛とは皮肉なものだ。一方通行でしかないのだからな」 京太郎「何を言ってるんだ?」 カピー「パカパカ(あったはずの未来についてだ。今回は私が悪かった。特別にもう一度だけ質問を許そう」 京太郎「…そういえば赤土さんの教え子に会いたいんだがどうすればいい」 カピー「パカパカ(無理だな」 京太郎「即答かよ。それは一生会えないって事なのか?」. カピー「パカパカ(そうでもないが全国前には会えない。方法がない」 京太郎「そうなのか」 カピー「パカパカ(即落ちでも使えば因果は歪むが放置でもいいだろう」 京太郎「そうだな。会えないなら会えないで仕方ないか」 カピー「パカパカ(そうだぞ。決して即落ちを使う時に輝石を使ってまで求めるなよ、絶対にだ」 京太郎「…それはふりか?」 カピー「パカパカ(さあな」 昼1. 京太郎「なんだか今日はいい事がある気がする」 京太郎「咲にメールしてみるか」 京太郎「他校の友達ができたのかきいてみるか」 From 宮永咲 京ちゃんは私をなんだと思ってるのかな?友達ぐらいできるよ。 京太郎「……目頭が熱いな。人見知りで麻雀でしか対話できなかった咲にも友達ができたのか…流石に酷いか」 From 宮永咲 京ちゃんの方こそ大丈夫なの?最近何かあったからこうやって連絡してきてるんじゃないのかな? 京太郎「……そんな事はないぞ」 From 宮永咲 それならいいんだけど…何か言ってね。京ちゃんと私は幼馴染なんだから。 京太郎「…成長するんだな」 ーーーーーーー 咲「クチュン…京ちゃんが何か言ってる気がする」 昼2. 京太郎「嫌な予感がする」 京太郎「皆いるんだな」 豊音「シロとなにかあった?」 京太郎「何かって?」 豊音「うーん…例えばキスとかしたのかなって」 京太郎「塞と同じ事を聞くんだな。そんな事はなかったぞ。俺はヘタレだからな」 豊音「そうだったらいいんだけど…シロだけずるいよ」 京太郎「旅行の事か?」 豊音「うん」 京太郎「なあ豊音」 豊音「なに?」 京太郎「もし俺が皆好きって言ったらどうするんだ?」 豊音「…どうしてそんな事を聞くの?」 京太郎「何となくだ」 豊音「別にいいよ、私は。側に居れたら嬉しいから」 京太郎「世間体とかは考えないのか?」 豊音「そんなのどうでもいいよ。皆が幸せなら世間なんて後で良いんだよ」 京太郎「強いんだな」 豊音「京太郎が難しく考えてるだけだよ。私は何時だって変わらないよ」ニコ 京太郎「…」 ーーーーーーーー 帰り道 胡桃「京太郎はずるいよ」 京太郎「何がだ」 胡桃「麻雀部の皆にモテて、お姉さん達にも愛されてるのに京太郎は何も決めない。それってずるじゃないの?」 京太郎「……何が言いたいんだ?」 胡桃「悲劇のヒロインを気取るのはやめるべきだよ」 京太郎「…」 胡桃「過去を引き摺ってる事を理由にして逃げないで欲しい」 京太郎「…逃げてなんかない」 胡桃「逃げてるよ。シロと旅行に行ったのに手を出さない?ありえない事だよ」 京太郎「シロとはそんな仲じゃないから当たり前だろ」 胡桃「そこが間違ってる。私達は京太郎が好き。京太郎はそれを知ってるのに応えない…いや応えたくないだけだよね」 京太郎「な、何を言ってるんだ?」 胡桃「皆と話し合って待つつもりだったけど待てない。私は京太郎が好き。likeじゃなくてLOVEの意味で。愛してる。答えて京太郎。京太郎はどう思ってるの?」 京太郎「お、俺はそんな事を考えた事が…」 胡桃「逃げるな!!」 京太郎「っ!」 胡桃「逃げないで答えてよ。私だって怖い。京太郎が逃げる理由も知ってる。でもね…いつまでも逃げてると私達は歪んでしまう。好きな人が知らない女と仲良くなって、その人と付き合うならまだ解るよ。でもね京太郎は選ばない。私達に期待させて、宙ぶらりんにしたまま放置する。踏み込まれないと答えてくれない」 胡桃「だから私が踏み込む」 胡桃「私は須賀京太郎が好きです」 胡桃「答えて京太郎。上っ面の解答なんて認めない」 京太郎「……」 京太郎「……」目をつぶっていて 胡桃「……」 京太郎「勝手なのはどっちだ」 胡桃「……」 京太郎「確かに俺は選ばない。シロ達から向けられた好意も胡桃が今言った好意も全て無視して一定の距離にいる。久も桃子も洋榎もそうだ。皆、好きだと言ってくれる。損得勘定を抜きにして俺と居たいと言ってくれる」 京太郎「だけど俺にはその理由が解らない」 京太郎「誰かと居たいって気持ちは解る。俺も誰かに側に居て欲しい。だが俺にはその価値がない。わかってるだろ?俺は歪んだ人間だ。愛や情なんてどうでもいいんだ。感情が俺に向いていたら俺はそれを元に行動する」 京太郎「何かをして欲しいのならそれをこなそう。 近づいて欲しいのなら近づこう。 叱って欲しいのなら叱ろう。 兄になれと言うなら兄を演じよう。 俺は人の感情を返す事しかできないんだ。 なのに皆は俺に好意を向ける。 純粋な好意をだ。 俺にはその好意の理由が…」 胡桃「長い」股間に向かってグーで正拳突き 京太郎「っ!!」倒れこむ 胡桃「私はそんな長ったらしい事を聞いてないの。好きか嫌いかを聞いてるの」 京太郎「??!」地面でジタバタしており 胡桃「鏡とか厨二病くさい事を言わないで。さあ答えて、私の事が好きなのか嫌いなのか。変な事を言ったら次は蹴りをいれるからね?」 胡桃「さあ、答えて」 京太郎「……です」地面に寝転がったまま胡桃を見上げて 胡桃「大きな声ではっきりと」 京太郎「好きです!」 胡桃「それは私だけ?」 京太郎「…皆です」 胡桃「誰が含まれてるの?」 京太郎「宮守の皆、マホ、義姉さん達、鹿児島の知り合いや長野の知り合い…他にも大勢の人達です」 胡桃「男として最低だね」 京太郎「知ってますよ。だから逃げてるんです」 胡桃「誰か一人じゃ駄目なの?」 京太郎「…わかりません」 胡桃「…そこに正座して京太郎」 京太郎「は。はい」河川敷の草の上で正座 胡桃「正直に答えて。過去の事が怖いの?それとも皆好きだから逃げてるの?どっち」 京太郎「両方。ひとりぼっちは嫌だし、今だって反射的に体がうごく。それに世間的に重婚とかは駄目な風潮があるから…」 胡桃「…本音はどうなの?京太郎が一番望んでる事は何?」 京太郎「全員娶って家族にしたいです」 胡桃「軽く20人超えるよ?」 京太郎「……それでもです」 胡桃「タラしとかじゃすまないよ?」 京太郎「知ってます」 胡桃「知ってると思うけど億以上のお金を稼がないといけないんだよ?」 京太郎「どうにかします」 胡桃「はぁ…なんで私、こんな男に惚れたのかな」 京太郎「すいません」頭を下げて 胡桃「こっち向いてよ、京太郎」 京太郎「はい?」 チュ… 胡桃「手伝ってあげる。京太郎のその野望を」 京太郎「えっ?」 胡桃「まだ隠してることがあるのは知ってるけど私は京太郎の味方で居てあげる」 京太郎「……」呆然として 胡桃「だからね、私を一番最初に京太郎のお嫁さんにしてよ」 京太郎「な、何を言ってるんですか!」 胡桃「私は真面目だよ。駄目かな、京太郎?」 「…胡桃はそれでいいのか?」 彼が正座しながら私にそう聞いてきた。それでいいのかとはどう言う事なんだろう。皆が家族になる事に私は反対ではない。 「何が言いたいの?」 「俺は胡桃の目の前で胡桃以外の人も好きだって言ってるんだぞ?それでいいのか?」 真剣な目で彼はそう聞いてくる。 いいか悪いかで決まるのなら、答えは一つだ。 「そんなの良いわけないよ」 別に良い…あれ、思ってる事と言っている事が違う言葉がでる。 「私は私だけを京太郎に見て欲しい」 何を言ってるんだ。そんな事はとうの昔に捨てたはずなのに… 「豊音みたいに身長があるわけでも、シロみたいに胸もない。塞みたいにプロポーションが良いわけでも、エイスリンみたいに愛嬌もないけど…私は誰よりも京太郎が好き」 感情が止まらない。心の奥底に閉じ込めていた物が溢れかえる。皆は一人で結婚した記憶があるのに私にはそれがない。私が行動しなかったからそうなったのか京太郎にとって私はその程度の人間なのか…私はそれを確かめるのが怖かった。 でも言葉にしてしまった。 「京太郎の事を独占したいし、私以外の女とイチャイチャして欲しくない。でもね、それは私のエゴ。押し付けたらいけない」 嘘だ。押し付けたくて仕方がない。京太郎が宮守の皆と仲良くしてる事も認めたくない。 私はそうやってきて幸せだった記憶がある。 だから私は… 「嘘だな」 「えっ?」 「そんな泣き顔で言っても誰も信じてくれませんよ」 泣き顔?頬を触ると涙で濡れていた。 「俺は金的をくらって喋ったのに泣いて誤魔化すなんてなしだ」 駄目だよ京太郎、そんな事言ったら。私は我慢してるんだから。 「嘘をつくのはフェアじゃない」 我慢できなくなるよ?私は○十年間ずっと我慢してたのに… 「京太郎がタラしだからいけない…結婚記念日の時もそうだった」 今の京太郎に言っても仕方がないのかもしれない… 「結婚記念日?何を…」 「大切な記念日なのにいつもいつも家族パーティーとか言ってさ…雰囲気もロマンチックな事なんて何もなかった」 でも一度言い始めたからには止まらないし止めようとも思わない。 「だいたい、抱く人を麻雀なんかで決めたら火力の無い私やエイスリンが記念日に抱かれるわけ無いでしょ!!」 「あ、あの胡桃さん?」 「黙ってて!豊音や塞、智葉は仕方ないよ?まだ結託できるから…本気のお姉さん達なんて私達が三人ぐるにならないと一人も勝てないのに…私だって京太郎との赤ちゃんをもっと欲しかったんだから!」 「………」 呆然としてる彼の顔を見ると余計に腹がたってきた…なんでいつも怒ったらこんな顔になるんだろう。 「私だって女!京太郎を独占して、京太郎の赤ちゃんを産むのは私だけでいいと思ってる。でもね京太郎がヘタレで下半身がだらしなくて、情に弱いからそれができないんでしょ!」 彼が私の言葉一つ一つに反応して胃の辺りを抑えている。 「だいたいハオとの変態プレイは無い!ご主人様とメストラプレイとか何処の変態!私にランドセルを持たせたり、お姉さん達にセーラー服着せたり…京太郎は変態なんだよ!」 地面に倒れこんだ彼を無視してずっと思ってた事を言う。そうだ記憶があると知ってからずっと思ってた。京太郎はなんでこんなに変態なの? 一時間後 「聞いてるの京太郎?」 辺りが暗くなってきたから彼の表情が解らない。 「き、聞いてます」 弱弱しい声…覇気がない、覇気が。 溜まりに溜まった鬱憤を吐いて心の整理ができた…私が本当に思ってた事を言おう。 「京太郎」 彼の方をまっすぐと見る。 「はい」 彼が背筋を正して此方を向く。 「一回しか言わないから聞いて」 胸がドキドキする。こんな事を言う事は初めてだ…そうだ、私は京太郎に告白したことがなかったんだ。 「私だけをみてください。重い女と思われてもいい。私は京太郎を独占したい。私は京太郎が好きです。大好きです」 言えた…これで吹っ切れる。断れる事は解ってる。だから悔しくなんか…悔しくない。 「俺は変態ですよ?」 「知ってる」 「小学生プレイとかする男ですよ?」 「それでも好き」 暗くなったからか辺りがゆがんでみえる。 「…俺が他の人も好きだと言ってるのに?」 「うん」 「それじゃあ俺と結婚しますか」 「えっ?」 何を言ってるの?そんな事を軽々しく言ったら駄目なんだよ? 「俺の性癖や結婚記念日とかよくわからないけど…俺をこんなに好きで居てくれる人が居るのに誰かも好きとか言ってたら俺、殺されちゃいますよ」 彼はそう言って笑っている。 でもそれって… 「俺は生涯、貴方しか愛しません。だから俺と結婚してくれますか?」 彼はそう言って立ち上がる…だけど長時間正座してたからか足が子鹿みたいに震えていた。 「約束できるの?」 「嘘つきにはなりません」 「私は重い女だよ?」 「重い方が背負いがいがありますよ」 京太郎がゆっくりと歩いて来る。 「…幸せにしてね?」 「もちろんです」 私はその日、記憶と決別し本当に欲しかった人を手に入れた。 後日談 孫「でも結局、お爺ちゃんは重婚したんじゃないの?」 胡桃「そうだけど…まあ、それでも良いんだよ」 孫「なんで?お婆ちゃんとの約束を破った事になるんじゃないの?」 胡桃「私一人でお爺ちゃんは持て余したんだよ。それにね…皆で居た方が幸せだと気がついたの」 孫「…その結果が五十年前の結婚式?」 胡桃「おや、嫌だったかい?」 孫「うんうん…嫌じゃないよ。お爺ちゃん達能おかげで私が居るって知ってるし、お母さん達も納得してたから…ただ私はお爺ちゃんがどんな人か知らないから…」 胡桃「……変態だった」 孫「えっ?」 胡桃「全盛期の裏の二つ名は性欲大魔神だったからね」 孫「そ、そうなんだ…」 胡桃「献身的でもあったかな…家事を一手に引き受けてくれてね。20過ぎた頃には分身してるんじゃないかって言われてたりもしたね」 孫「す、凄かったんだねお爺ちゃん」 胡桃「当たり前だよ。私の夫であんたのお爺ちゃんなんだ。日本最強…いや、世界最強の雀士はあの人なんだから」 孫「…そう言えばお爺ちゃんが飼ってたカピバラって凄い長生きだったって本当?」 胡桃「カピーの事かい?あれはカピバラじゃなくて神様だよ」 孫「えっ?」 胡桃「60年もカピバラが生きてたらおかしいだろ。それにカピーは夫が死んだと同時に姿を消したからね」 孫「…冗談だよね?」 胡桃「毎年、盆になると必ず 夫の墓には季節外れの桜とお餅がおかれてる。誰が置いたかはわからないんだけどね」 孫「……あれってお婆ちゃん達じゃなかったの?」 胡桃「そんな事できるわけない。それに…カピーだけが本当の意味で夫を支えてたからね。仕方ないよ」 孫「なにそれ?」 胡桃「わからなくてもいい事。そろそろ面会時間も終わりだ。早く帰りなさい」 孫「…また会いにきていい?」 胡桃「…生きてたらね」 孫「お婆ちゃんのバカ…」 スタスタ…ガチャ…バタン… 胡桃「…ねえカピー。私は京太郎の事を支えてたのかな?」 カピー「ふん…私に聞くな。お前が最期だ。主に最後の願いを私は叶えにきただけだ」 胡桃「そう…皆が私を置いて行ったからね…そろそろ、逝ってもいいのかな?」 カピー「…主が最後に残した言葉がある」 胡桃「なに?」 カピー「…約束を護れなくてごめん」 胡桃「っ!……馬鹿…本当に馬鹿なんだから」涙を流し カピー「明日、迎えにくるからな」 胡桃「解った。ありがとうね、カピー」 カピー「ふん…本当にお前達ぐらいだ。私に遺言を頼む馬鹿共は」 END

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