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http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344119821/
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:37:01.89 ID:We6uYl/I0
京太郎「俺は、強くなりたい」
京太郎「俺は県大会で皆の活躍を見ていたから」
京太郎「部長、染谷先輩、優希、和。そして…咲のように」
京太郎「皆と渡り合えるくらいに、混ざれるくらいに、強くなりたいんだ!」
京太郎「だから――」
ハギヨシ「……」
京太郎「――リーチ」
ハギヨシ(二半荘目は開局早々ダブリーですか…!)
京太郎「――一発ツモ。2000・3900」
ハギヨシ「!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:37:46.01 ID:We6uYl/I0
東2局 親 京太郎
京太郎(さっきのダブリーは偶然だ。あんなの、たまたま配牌で張っていただけに過ぎない)
京太郎(優希の打ち方にも憧れていたが、俺には不向きだな)
京太郎(だったら、これはどうだ…?)
ハギヨシ(おや、聴牌が入りましたか。でしたら…)
ハギヨシ「リーチ」
京太郎「ロン。7700」
ハギヨシ(23345mの形から5m切りで聴牌を取るこの打ち方は…!)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:38:17.70 ID:We6uYl/I0
京太郎(確かにこれは部長の打ち筋だが、部長だったら鉄リーだ)
京太郎「ちょいと裏ドラを失礼……」
京太郎(同じ配牌、同じツモで部長が打ったら18000…ダブルスコアだ)
京太郎(皆と同じところまで、俺も……!)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:39:12.23 ID:We6uYl/I0
東2局 一本場 親 京太郎
ハギヨシ(先に行った1回目の半荘の時よりも凄まじい闘気を感じる)
ハギヨシ「あなたはもう…あの方々と同じ高みまでたどり着いたのではないですか?」
京太郎「…いや、まだだ」
京太郎「こんなもんじゃ皆には届かない」
京太郎「あの5人はすっげえ高いところで打ってる。幸運に恵まれただけの、今この瞬間だけバカヅいている俺なんかより、ずっと高いところで」
京太郎「今日のこの数半荘の内に同じところに立とうなんて、そんなこと思っちゃいませんよ」
京太郎「今の俺は…まだ高みの麓で、皆の真似事しか出来ないから――」
ガシャッ
ハギヨシ「!」
京太郎「リーチ!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:39:51.28 ID:We6uYl/I0
ハギヨシ(このまま流れに乗せるとマズイですね)
ハギヨシ「チー!」
京太郎(一発を消されたか……ん?)
京太郎「……ははっ」
ハギヨシ「もしや…ツモってしまいましたか?」
京太郎「いや、そうじゃないですが、まさか本当に真似事が成就するだなんて……今の俺は相当なバカヅキみたいです」
京太郎「カン!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:40:22.40 ID:We6uYl/I0
ハギヨシ「暗カン…!」
ハギヨシ(須賀様。あなたは先程今日中に同じ場所に立つことは不可能だと仰った)
京太郎「…カン!」
ハギヨシ(しかし、今日のあなたを見ていると…)
京太郎「もいっこ、カン!!」
ハギヨシ(それも可能ではないかと、思ってしまうのです)
京太郎「――ツモ!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:41:29.70 ID:We6uYl/I0
ハギヨシ(立直、ツモ、三暗刻、三槓子、嶺上開花、表のドラが3つ…)
京太郎「えっと、槓ドラをめくってくれますか?」
ハギヨシ「あっ、これは失礼しました…」
ハギヨシ「…!」
京太郎「咲の牌譜を見る限り、咲のカンは自分にドラが乗らないんです」
ハギヨシ(槓ドラが…)
京太郎「……この瞬間だけ咲を超えれたような気がします」ボッ
ハギヨシ(……十二)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:42:06.81 ID:We6uYl/I0
京太郎「今日はありがとうございました」
京太郎「俺、自分がなんで麻雀部にいるのか忘れていました」
京太郎「俺が麻雀部にい続ける理由、それは…」
京太郎「皆と並ぶこと、皆のように強くなることだったんだ」
ハギヨシ「…須賀様」
京太郎「はい?」
ハギヨシ「そんなに謙遜なさらないほうがいいと思いますよ」
京太郎「へ?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:42:40.50 ID:We6uYl/I0
ハギヨシ「あなたならきっと、並ぶことはおろか、超えることだって可能です」
京太郎「えっ…。でもあの嶺上開花はたまたま和了れたんであって、あの後は良いとこ無かったじゃないですか…」
ハギヨシ「…そんなことはありませんよ。須賀様ならいつかきっと――」
ハギヨシ「――宮永様を超えることが出来るはずです」
京太郎「え…宮永様って…!別に、咲ばっかじゃなくてっ…」
ハギヨシ「そうですか?あの数え役満以降、和了の八割が嶺上開花ではなかったですか」
京太郎「あっ、あれは、たまたまですって!」
ハギヨシ「嶺上開花はたまたま八割出現するものではありませんよ。意識していなければ成すことの出来ない和了です」
ハギヨシ「須賀様は宮永様を強く意識していらっしゃるようですね」
京太郎「意識って…だからそんなんじゃないですってば!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 07:44:11.02 ID:We6uYl/I0
こんな京太郎が見たいので、誰か最初から書いてください
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344119821/
京太郎「俺は、強くなりたい」
京太郎「俺は県大会で皆の活躍を見ていたから」
京太郎「部長、染谷先輩、優希、和。そして…咲のように」
京太郎「皆と渡り合えるくらいに、混ざれるくらいに、強くなりたいんだ!」
京太郎「だから――」
ハギヨシ「……」
京太郎「――リーチ」
ハギヨシ(二半荘目は開局早々ダブリーですか…!)
京太郎「――一発ツモ。2000・3900」
ハギヨシ「!」
東2局 親 京太郎
京太郎(さっきのダブリーは偶然だ。あんなの、たまたま配牌で張っていただけに過ぎない)
京太郎(優希の打ち方にも憧れていたが、俺には不向きだな)
京太郎(だったら、これはどうだ…?)
ハギヨシ(おや、聴牌が入りましたか。でしたら…)
ハギヨシ「リーチ」
京太郎「ロン。7700」
ハギヨシ(23345mの形から5m切りで聴牌を取るこの打ち方は…!)
京太郎(確かにこれは部長の打ち筋だが、部長だったら鉄リーだ)
京太郎「ちょいと裏ドラを失礼……」
京太郎(同じ配牌、同じツモで部長が打ったら18000…ダブルスコアだ)
京太郎(皆と同じところまで、俺も……!)
東2局 一本場 親 京太郎
ハギヨシ(先に行った1回目の半荘の時よりも凄まじい闘気を感じる)
ハギヨシ「あなたはもう…あの方々と同じ高みまでたどり着いたのではないですか?」
京太郎「…いや、まだだ」
京太郎「こんなもんじゃ皆には届かない」
京太郎「あの5人はすっげえ高いところで打ってる」
京太郎「幸運に恵まれただけの、今この瞬間だけバカヅいている俺なんかより、ずっと高いところで」
京太郎「今日のこの数半荘の内に同じところに立とうなんて、そんなこと思っちゃいませんよ」
京太郎「今の俺は…まだ高みの麓で、皆の真似事しか出来ないから――」
ガシャッ
ハギヨシ「!」
京太郎「リーチ!」
ハギヨシ(このまま流れに乗せるとマズイですね)
ハギヨシ「チー!」
京太郎(一発を消されたか……ん?)
京太郎「……ははっ」
ハギヨシ「もしや…ツモってしまいましたか?」
京太郎「いや、そうじゃないですが、まさか本当に真似事が成就するだなんて……今の俺は相当なバカヅキみたいです」
京太郎「カン!」
ハギヨシ「暗カン…!」
ハギヨシ(須賀様。あなたは先程今日中に同じ場所に立つことは不可能だと仰った)
京太郎「…カン!」
ハギヨシ(しかし、今日のあなたを見ていると…)
京太郎「もいっこ、カン!!」
ハギヨシ(それも可能ではないかと、思ってしまうのです)
京太郎「――ツモ!」
ハギヨシ(立直、ツモ、三暗刻、三槓子、嶺上開花、表のドラが3つ…)
京太郎「えっと、槓ドラをめくってくれますか?」
ハギヨシ「あっ、これは失礼しました…」
ハギヨシ「…!」
京太郎「咲の牌譜を見る限り、咲のカンは自分にドラが乗らないんです」
ハギヨシ(槓ドラが…)
京太郎「……この瞬間だけ咲を超えれたような気がします」ボッ
ハギヨシ(……十二)
京太郎「今日はありがとうございました」
京太郎「俺、自分がなんで麻雀部にいるのか忘れていました」
京太郎「俺が麻雀部にい続ける理由、それは…」
京太郎「皆と並ぶこと、皆のように強くなることだったんだ」
ハギヨシ「…須賀様」
京太郎「はい?」
ハギヨシ「そんなに謙遜なさらないほうがいいと思いますよ」
京太郎「へ?」
ハギヨシ「あなたならきっと、並ぶことはおろか、超えることだって可能です」
京太郎「えっ…。でもあの嶺上開花はたまたま和了れたんであって、あの後は良いとこ無かったじゃないですか…」
ハギヨシ「…そんなことはありませんよ。須賀様ならいつかきっと――」
ハギヨシ「――宮永様を超えることが出来るはずです」
京太郎「え…宮永様って…!別に、咲ばっかじゃなくてっ…」
ハギヨシ「そうですか?あの数え役満以降、和了の八割が嶺上開花ではなかったですか」
京太郎「あっ、あれは、たまたまですって!」
ハギヨシ「嶺上開花はたまたま八割出現するものではありませんよ。意識していなければ成すことの出来ない和了です」
ハギヨシ「須賀様は宮永様を強く意識していらっしゃるようですね」
京太郎「意識って…だからそんなんじゃないですってば!」