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【コンマ】京太郎「一度やったくらいで調子のんな」咲「京ちゃん最低、最低だよ!」2」(2015/08/05 (水) 14:11:09) の最新版変更点

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京太郎「……そうだ、久々に何処かに行こうかな」 京太郎「おおさか!」 京太郎「一人旅!」 末原「騒がしいやつやなあ……って、三尋木プロのブログの男やん」 京太郎「そういう貴女はカタカタさん」 末原「あほ!」ベシッ 京太郎「いたっ」 末原「誰がメゲルわさんや。先輩つけんかい」 京太郎「問題はそこなんだ…」 末原「清澄の男が大阪に何の用や?」 京太郎「特には」 末原「そっか暇なん?」 A82 京太郎「ええ、一応。スパッツじゃないんですね。リボンにあってますよ」 末原「おおきにって、うっさい!」 京太郎「じゃあ俺も観光するんで」 末原「観光?しゃーない「私が相手しますわ」」 泉「見たところ同学年ですし、ちょうど良いっす」 京太郎「誰?」 泉「二条泉! 千里山期待の新人です!!」 A85 京太郎「?」 泉「とにかく、こっちの方がええ街ですわ」グイグイ 京太郎「えちょ」 泉「まあまあ」 末原「何勝手なことしてるん?」 泉「あ、姫松の末原先輩。ちわっす」 末原「そいつは」 泉「私が後は引き継ぎますんで。ほらほら」 京太郎「何処へ?」 泉「たっぷり大阪の魅力教えますから」 末原「だから何勝手に」 京太郎「えっと、じゃあ末原先輩、さようなら」 泉「大阪はええ街です!」 京太郎「須賀ですけど」 泉「ちゃいますちゃいます。下の名前。私は泉言います」 京太郎「京太郎ですけど」 泉「流石イケメンは名前もかっこええなあ。京太郎君、今日1日よろしくお願いします」 京太郎「じゃあ、お願いします」 泉「ふふっ。こうやって腕組んでるとデートみたいですね!」 京太郎「そうですね(大阪の改造制服凄いな……って、長野は私服が酷いか)」 末原「……メゲるわ」 洋榎「なんや恭子、暗い顔してると運逃げるで―。あっふ、たこ焼きあつあつや」 末原「もう手遅れですわ」 洋榎「ならこれでも食べて」 末原「ええですええ、んぐっあづぅっ!」 洋榎「出来たてやしな~美味いやろ?」 末原「……踏んだり蹴ったりや」 泉「どこ行きます?」ウキウキ 京太郎「それを案内してくれるんじゃ?」 泉「あ、そうでした」 京太郎「まあたこ焼きは食べたいですね。後はうどんとか」 泉「それならええ所が」 京太郎「やった地元の人おススメですか!」 泉「嵌るともう帰れんくらい美味いで」 京太郎「まじか……ソバ県民として負けられねえ」 泉「まあ食い倒れ言うくらいですからね」 京太郎「こっちだってバッタやイナゴを……食べるかも」 泉「む、虫をですか!?」 京太郎「ま、逆にいえば虫を食べられなきゃ長野県民の嫁にはなれないってことですね」 京太郎「なーんて、ちょっとした長野ジョークを」 泉「が、がんばります」 京太郎「いやいや、ここは」 泉「頑張って合わせて見せます!」 京太郎「え、ええ頑張って……」 泉(明日からお弁当のおかずはイナゴや!) 京太郎(さすが食い倒れ……味に対する追求が凄い。今さら苦手なんて言えない雰囲気だ) 泉(でも虫かぁ……いやいや、ビビったらアカン! ビビんな私! やったる!!) 京太郎「凄い気迫だ…」 泉「あ、ここです。安くて美味しいんですわ」 ガララ 京太郎「へー」 泉「おばちゃんやってる?」 京太郎「馴染みって感じで良いですね」 「デート?」 泉「か、彼氏ちゃいます……今は」 京太郎「観光案内してもらってるんです」 泉「です!」 セーラ「その割に顔真っ赤やん」 泉「せ、先輩、ど、どうしてここに」 セーラ「どうしてって、飯食いにきたにきまっとるやん」 泉(誤算でした) セーラ「泉に彼氏ねえ」ジロジロ セーラ「って、隣におんの須賀やん」A88 泉「な、なんで京太郎の名前」 セーラ「呼び捨てなんて仲ええなあ」 泉「そ、そんなこと、それよりどうして」 セーラ「こないだフナQに面白いもんあるってタブレット見せてもらってな」 京太郎「もしかして三尋木プロですか?」 セーラ「そやそや。結構がたいええやん。」 京太郎「どうも。まあ元スポーツマンですし」 泉「そんなことが」 セーラ「まあ座れや。飯食うんやろ?」 泉「まあそうですけど」 京太郎「いいんですか?」 セーラ「かまへんって。ほらさっさと座る!」グイッ 京太郎「うわっ」 セーラ「メニュー表はこれやで。俺としてはこれ量あってええで」 京太郎「へー、量あるのは良いですね」 泉(なに自然に隣座ってるんですか。先輩……) セーラ「おっしゃ決まりや。おばちゃーん、これ二つ! 泉は?」 泉「え、私は」 セーラ「あ、そや。俺のことはセーラでええで。俺も京太郎って呼ぶから」 泉「私は新メニューに決めました。あと色々回るんで京太郎は普通盛りで」 京太郎「あ、そっか」 セーラ「じゃあ注文すんで」 京太郎「それにしてもお二人、部活は休みですか?」 セーラ「俺は小腹空いたから寄っただけや。後で怜たちと打ちに行くで」 京太郎「へー」 泉「私は今日は無しで、ずっと京太郎と一緒です」 京太郎「休日潰しちゃってごめんなさい」 泉「え、ちょ。頭下げないで。ほら、アレです。私もちょっと楽しかったりするんで」 セーラ「なんなら泉、代わってやろうか?」ニヤニヤ 泉「結構です!!」 セーラ「ちぇっ」 京太郎「あ、うどん来ましたよ」 セーラ「……泉のめっちゃええ匂いやん」 泉「見かけはただのかけうどんなんすけど、やべーっす」 京太郎「いっただっきまーす!」 セーラ「おう」 泉「いただきます」 京太郎「美味っ」 泉「ん~!! 出汁の香りが最高です」 京太郎「普段そばだけど、これは最高です」 セーラ「新メニュー当たりやな」 泉「ですね」 京太郎「今度来たらそれ頼んでみます」 泉「今度なんて言わんと、一口食べます?」 京太郎「面よりスープに興味が」 泉「あ、なら私のレンゲ使ってください」 京太郎「あ、どうも。じゃあ一口」ズズッ 泉「どうです?」 京太郎「やべーす」 セーラ「泉の口調移ってるで」 泉(京太郎の使ったレンゲ…これって間接) セーラ「京太郎使った後やし、レンゲ交換したるわ」ヒョイッ 泉「!」 セーラ「あ、そや。ついでに俺も一口スープ貰うな」 京太郎「あ、でもそれ俺使った」 セーラ「俺には関係ないって。ん、ごっつ美味いやん!」 京太郎「ですよね!」 泉「先輩…恨みますわ」プクー セーラ「ふぐみたいな顔してどないした?」 京太郎「にしても美味いですね」 セーラ「大阪いい所やろ?」 京太郎「はい」 セーラ「どや? 高校卒業後にこっちくるか?」 京太郎「あはは、最近そんなの多いな」 泉「転校でもするんすか?」 京太郎「あ、いえ。転校や引っ越ししないかって知り合いに誘われて」 セーラ「引っ越しって誘うもんなん?」 京太郎「まあこの話は気にしないでください」 セーラ「ま、とりあえず京太郎。今日1日案内したるわ」 泉「それは私の」 セーラ「怜や竜華にはメールしたし、こっちは問題無しや」 京太郎「なんだかすみません」 セーラ「一人より二人、三人いたほうが賑やかやろ。両手に花やで」 京太郎「あはは、セーラは優しいですね。あ、口元」フキフキ セーラ「な、何言ってんのや。当たり前やろ///」 泉(先輩顔真っ赤じゃないですか。船久保先輩喜びそう) 京太郎「セーラって綺麗な顔してるんだから、可愛い格好似合いそうですね」 セーラ「あ、あほ! 俺はこれが合ってるんや!」 京太郎「あはは、確かにセーラってなんか親しみ覚えやすいんだよね。服装のせいかな」 セーラ「な? これだって似合ってるやろ?」 泉「……」ズルズル 京太郎「今度なんか勝負しようぜ、セーラ」 セーラ「ええで。スポーツ対決やな。先輩の威信にかけて負けへんで」 京太郎「先輩?」 泉「江口セーラ、うちの3年生です」 京太郎「え、ごめんなさい。江口先輩」 セーラ「距離感! セーラ先輩でええ!」 泉とセーラ先輩。二人のおかげで大阪旅行は楽しい思い出となった。 園城寺家 怜「竜華、今日の自主練にセーラこないって」 竜華「なんかあったん?」 怜「……デートらしいで」 竜華「えええ!?」 怜「これはもう負けてられへんな」 竜華「あ、もう」 怜「竜華の太ももはすべすべやなぁ」 竜華「ちょ、その手つきやらしい!」 怜「最高や~」 竜華「ひうっ! ちょ、どこ舐めて」 泉「絶対たこ焼きです!」 セーラ「お好み焼きやろ!」 泉「大阪といえばタコ焼きです」 セーラ「いーや、お好み焼きや! 俺のヘラ捌きみたらちびるで」 泉「ちびりませんよ!」 セーラ「京太郎はどっちや?」 泉「タコ焼きですよね!(フーフーしてポイント稼ぎや)」 セーラ「お好み焼きや!(カッコいいとこ見せたるで!)」 京太郎「俺は……」 京太郎「タコ焼き、かなあ」 泉「ふふん」 セーラ「くっそー!」 京太郎「安くて美味しいタコ焼きってあんまり知らないし」 セーラ「ならこっちや!」 泉「ちょ、私、タコ焼きの主導権は私です!」 セーラ「なら次会った時はお好み焼やで!」 京太郎「ええ。よろこんで」 セーラ(よっし!)グッ 泉「京太郎くんこっちですわ」グイッ 京太郎「泉怒ってる?」 泉「怒ってません!」 京太郎「…あ、ちょっと待って」 泉「?」 京太郎「迷ったら困るから手をつなごう」ギュッ 泉「!?!?」 京太郎「あ、ちょっと気分を和らげようと……だめ?」 泉「ああああ」 セーラ「ええな。よっしゃ。これで迷う心配ないで」ギュッ 京太郎「あはは」 セーラ「よっしゃ出発進行や!」 泉(天然、それとも好意!?) タコ焼き屋 in 公園 京太郎「これが大阪の……安い。それにタコが大きい」 泉「あ、たこ焼き食べる前に串貸してください」 京太郎「? まあいいですけど」 泉「ふー、ふー…はい、熱いから気をつけて」 京太郎「?!」 泉「あ、もっと冷ました方が? ふー、ふー。はい、どうぞ」 京太郎「せっかくなんで、いただきます」 泉「召し上がれ♪」 泉「美味しい? ほなもっと。ふー、ふー、はい、口開けてください」 京太郎「は、恥ずかしいですね」 泉「誰も見てませんって」 京太郎「あむっ、ん、やっぱり美味しい」 セーラ(ま、泉にも花もたせてやるか…けどやっぱムカムカするわ。油悪いんちゃうか?)モグモグ 雅枝「相変わらずここのたこ焼きは美味いな」 フナQ「油から違いますわ。ん、あれは」 雅枝「なに見とるん」 フナQ「興味深いもんが」 雅枝「セーラに泉やん」 怜「竜華おんぶ~。疲れた―」 竜華「だめ! 自業自得や」 怜「だからたこ焼き奢るいってるやん」 フナQ「あれ、先輩たち」 雅枝「奇遇やな」 怜「えっと監督」 竜華「こ、こんにちは!」 フナQ「まさかの全員集合ですわ」 雅枝「部活も無しに、仲ええんか悪いんか」 竜華「全員集合って」 怜「あ、泉とセーラや」 竜華「デート中の!?」 フナQ「江口先輩がデート?」ジュルリ 雅枝「こっちには気づいてへんな」 怜「けっこうええんとちゃう?」 A83 フナQ「ありゃダメです。論外ですわ」 G06 雅枝「こらこら、そんなこと言ったらアカンで」 A80 竜華「ん~怜、あっちいこか」 F32 怜「え~私はセーラにちょっと挨拶を」 竜華「ええから」 怜「いけず~」 竜華「ほらほら、おんぶしたるで」 怜「ん~、けど」 竜華「ほらほら、あっちにクレープあるで」グイグイ 怜「病弱って辛いなぁ……」 フナQ「悪い男にひっかからんと、注意してきますわ」 竜華「頼むわ」 怜「別に悪い男に見えへんけど、あ~」 竜華「男はオオカミや!」 怜を抱きかかえてその場から離れる竜華であった。 雅枝(悪い男に見えへんし……)ガシッ フナQ「おばちゃん、肩掴まれたら動けないんやけど」 雅枝「暑いしあそこの喫茶店いこか」 フナQ「一人で行ってきてください」 雅枝「人の恋路を邪魔したらあかんで」 フナQ「でもあの男からは人間の腐ったような」 雅枝「浩子」ゴッ フナQ「ひっ、お、おばちゃん?」ビクッ 雅枝「あんまり人を困らせたらアカンで」ニコッ フナQ「しゃあないか……はぁ」 雅枝「よろしい。ほなレイコーでも飲みにいこか」 フナQ「せっかくのチャンスが~」 泉達が彼女達に気付く事は無かった。 駅 京太郎「二人のおかげでお土産も買うことが出来ました」 セーラ「そやろ~」 泉「た、楽しかったで」 京太郎「俺もです。大阪が好きになりました」 泉「す、好き///」 京太郎「見送りまでしてくれて、本当にお世話になりました。長野に来る時はぜひ」 セーラ「(お泊まりで)世話になるでー」 京太郎「喜んでお世話しますよ」 泉「そ、その時までには頑張って克服します!」 京太郎「覚えてたんですか」 泉「嫁になるための条件ですから!」 京太郎「あははは(そんなに長野が好きなのか、良い人だな)」 セーラ「嫁?」 京太郎「じゃあさようなら」 泉「京太郎。ま、待って!」 京太郎「なんですか?」 泉「わ、私……」 泉「京太郎のことが」 セーラ「お、おい、駅でまさか、人ぎょーさんおるんやで!?」 泉(頑張れ、言うんや。言ったれ泉!) 泉「京太郎、」 泉の言葉は特急電車の音でかき消されてしまった。 泉「……す!」 京太郎「あ、電車が。すみません、さっきなんて」 泉「……そ、そんなぁ」ヘナヘナ セーラ「ま、今は時期じゃないってことやろ。建てるか?」グイッ 泉「あざっす…はぁ、タイミング最悪すぎです」ウルッ 京太郎「えっと今なんて、それに」 セーラ「気にせんでええで。次会った時伝えるらしいから。それよりはよ乗らんと」 泉「そやそや」グスッ 京太郎「泉、ちょっとごめんな」 泉「ハンカチ?」 京太郎「涙流してたからさ、使うと思って」 泉「…もう」クスッ 京太郎「それは今度会う時に返してくれればいいんで、じゃあ本当にお世話になりました。また会いましょう」ペコリ セーラ「また会う口実出来たな」 泉「…はい」 泉とセーラ先輩。二人のおかげで大阪旅行は楽しい思い出となった。 お土産も皆に好評で、喜ばれた気がする。 京太郎帰宅後 泉「先輩、実は相談が」 セーラ「恋の相談なら乗らんで」 泉「な、なにも」 セーラ「それに相談されても、ライバルにはなーんも言えんで」 泉「ライバルってやっぱり」 セーラ「初めて見た時から気になって、今日で自分の気持ち確認したわ」 泉「先にあったのは私です。だから負けませんから!」 セーラ「望むところや。嫁の条件ってやつも教えてもらいたいしな」ニヤッ 泉「それは教えません」 セーラ「ええやん、減るもんやないやろ?」 泉「減ります」 セーラ「辛辣やなあ」 後日、セーラが男性とデートをしたという噂が、千里山女子の一部に衝撃を走らせた。 そして昼食時、泉と食事をしていたメンバーが泉のお弁当を見て卒倒するのである。 泉「イナゴのなにがあかんのです!」 泉「イナ、ゴの、なにが……」プルプル セーラ「はよ食えや」 泉「わ、わかってますよ!」 泉(花嫁修業はもう始まってるんや!) おおさかへん終わり 清澄 京太郎「……またか」 咲「ん、おはよう」 京太郎「なんで寝たのに疲れなきゃならないんだ……」 咲「やだなあ、お土産のお礼をしただけだよ」 京太郎「それなら休ませてくれ」 咲「はいはい」 京太郎「あ、染谷先輩。こんちわ」 まこ「お、おう」ビクッ 京太郎「先輩?」 まこ「気にせんでくれ。わしには、はぁ」 京太郎「相談なら」 まこ「ええんじゃええんじゃ」 優希「お土産美味かったじぇー」 京太郎「おススメの冷凍タコ焼きだからな」 優希「タコを食べて打倒おっぱいババアだじぇ!」 京太郎(はやりさんが聞いたらブチギレるな) 咲「京ちゃん買い出しは?」 京太郎「あ、そうだった。行ってくる」 久「あ、須賀君。お土産ごちそうさま」 和「ごちそうさまでした」 京太郎「気にしないで。買い出し行ってきます」 久「行ってらっしゃい」 咲「あ、部長」 久「この匂い、またやったの?」 咲「ええ。ダメですか?」 久「ダメじゃないわ。けど嫌ってるのによくやるなあって思っただけよ」 咲「ちょうど良いんですよ。後腐れなくて」 和「ですが」 咲「安心して、和ちゃん。好きになるなんてありえないから」 和「わかりました。ただ、乱暴された場合は言ってくださいね。父に頼むので」 咲「ありがと、和ちゃん」 久「私も試してみようかしら……ゲン担ぎになりそうだし」 咲「良いと思いますよ」 久「あ、まこ。須賀君と話し出来た?」 久「って、その様子じゃ無理みたいね。ごめんなさい軽率だったわ」 美穂子「まあ京太郎君!」 京太郎「あ、美穂子さん」 美穂子「奇遇ね」 京太郎「ですね」 美穂子「最近雀荘にはこないのね」 京太郎「ええ。もうバイトはやめたので」 美穂子「やっぱり。会える機会が少なくて寂しくなるわ」 京太郎「でもこうして会えると、なんかラッキーな気分ですね」 美穂子「そうね。そうだせっかくだから道草、しない?」 京太郎「道草?」 京太郎「いいですよ。なにしましょうか」 美穂子「そうね、そういえば久から聞いたのだけど」 京太郎「部長から?」 美穂子「そうなの。あ、そうだわ。私の家にこない?」 京太郎「家に?」 美穂子「ええ。でも買いだし途中なら」 京太郎「流石に厳しいので、ハンバーガーでも食べます?」 美穂子「ジャンクフードね! 私あまり食べた事がないから楽しみだわ」 京太郎「あはは、確かに美穂子さん料理上手だから」 美穂子「お世辞でも嬉しいわ♪」 京太郎「本当ですよ。あ、何食べます?」 美穂子「そうね、京太郎君のおススメがいいわ」 京太郎「そうですね、お肉は平気ですか?」 美穂子「油っこいのは苦手ね。あ、でもお魚は好きよ」 京太郎「ならこれかな。注文いいですか?」 京太郎「お待たせしました」 美穂子「出来上がるのが早いのね。私も見習わなくちゃ」 京太郎「まあここは結構丁寧だから遅いけど、そうですね」 美穂子「私のはどれかしら。2つあるけれど」 京太郎「このフライが挟んであるやつです。」 美穂子「頂きます。まあ、魚フライが揚げたてで美味しいわ」 京太郎「よかった。こっちも食べてみます?」 美穂子「京太郎君のを?」 京太郎「照り焼きで美味しいですよ」 美穂子「はむっ、美味しい。レシピが気になる味ね」ムムム 京太郎(ハンバーガーと睨み目っこしてる美穂子さんかわいいなぁ) 京太郎「ポテトも美味しいですよ」 美穂子「あむっ、これも美味しい!!」 美穂子「はあ、美味しかった。ごちそうさまでした」 京太郎「結構時間経っちゃいましたね」 美穂子「口元にソースがついてるわ」フキフキ 京太郎「あ、ありがとうございます」 美穂子「今日は長々とごめんなさい」ペコリ 京太郎「いえいえ、俺も楽しかったから」 美穂子「また差し入れするわ」 京太郎「楽しみにしてます」 美穂子「京太郎君はハンバーガーが好きなのね」 京太郎「まあ男子高校生は結構好きですね」 美穂子(……きっと作れるわ) 京太郎「美穂子さん?」 美穂子「また会いましょう」ニコッ 京太郎「はい!」 福路美穂子とデート?をしました。 数日後  久「今日は練習試合よ!」 優希「だから犬は大忙しだじぇ!」 和「それはわかっています」 咲「相手ってどこの高校でしたっけ?」 久「それはね、下3よ!」 千里山女子が来ます 駅 京太郎「まだかな……」 泉「京太郎!!」 京太郎「泉!」 泉「久しぶりやな!」ダキッ 京太郎「つってもあったばっかりだけどな」ナデナデ セーラ「俺もいるでー」 京太郎「セーラ先輩!」 セーラ「いやー、監督が練習試合組んでくれたおかげで、会えて嬉しいわ」 京太郎「俺だって」 セーラ「じゃあ俺も」ギュッ 怜「フナQ、顔」 竜華「気持ちはわかるで~」 雅枝「感動の再会悪いけど、案内頼めるか?」 京太郎「はい。こちらです」 泉「今日は1日よろしく頼むで」 清澄高校 久「ご足労ありがとうございます。本日は1日、よろしくお願いします」 雅枝「こちらこそ。優勝校との試合、学ばせていただきます」 優希「この日のために全自動卓もう2台レンタルしてきたじぇ!」 竜華「ホンマ? 何だか悪いことしてもうて、すみません」 京太郎「まあ龍門渕で余ってる卓借りてきただけですけど」 セーラ「助かるで~」 泉「おおきに、京太郎」 久「さあ始めましょうか!」 京太郎「セーラ先輩、暑い」 セーラ「え~、久々に会ったら冷たくなったな~」ベタベタ 泉「先輩!」 優希「発情犬!!」 怜「須賀君冷たいん? ならちょっと試しに」 竜華「めっ」ペチッ 怜「はぅっ」 竜華「ゴメンな、この娘病弱で、よく意味不明なこと言うんや」 京太郎「あ、いえ」 怜「病弱の風評被害や」 まこ「あまりウチの京太郎にちょっかい出すんは」 泉「あ、いえ。こちらこそ、私の京太郎がお世話に」 優希「私の?」 泉「あ、ちゃいますちゃいます。まだちゃいます」 優希「まだ?」 セーラ「俺のやで」 まこ(敵が増えおった……) セーラ「ま、文句あるんならコレで聞いたるで」 まこ「上等じゃ」 優希「お前も座れ!」 泉「1年相手に負けはしませんよ!」 卓A まこ、セーラ、泉、優希 和「モテモテですね」 フナQ「信じられませんわ」 竜華「ね~。言っちゃ悪いけど、何処がええんやろ」 久「まあ好き好きだから」 フナQ「一体どんなあくどい手を」 久「私の親友も彼にご執心なのよね」 竜華「かわいそうに……」 卓B 和、竜華、フナQ、久 怜「お手柔らかに」 咲「うーん、でも相手に失礼だから、全力でぶつかるよ」ゴッ 怜(はあ、姉の次は妹。しんどいなぁ) 雅枝「男子の実力、期待してるで」 京太郎「え、あ、はい」 咲「京ちゃん、私もう負けないからあんまり調子に乗らないでね」 京太郎「なら俺が勝ったら、俺の力は本物って認めろよ」 咲「それは無理」 雅枝「トラッシュトークは控えたほうがええで」 咲「わかりました」 雅枝「ほな、始めよか」 卓C 怜、咲、雅枝、京太郎 順位発表 卓A  まこ  トップ セーラ 僅差で2位 優希 泉   最下位 卓B 竜華  トップ 和   僅差で2位 久 フナQ  最下位 卓C 咲  トップ  京太郎 僅差で敗北 雅枝  怜  最下位  の順となりました。  卓A まこ「ロン。断幺ドラ1 2000じゃ」 セーラ「!」 まこ「点棒もらってもええかのう?」 セーラ「ほらよ」ジャラッ まこ「毎度。これで対局は終了。残念じゃったな、江口さん」 優希「さすがだじぇ!」 泉「う、嘘ですわ」 まこ「そういえば、対局前に妄言を言ってた女がおったのう」 泉「も、妄言?」 まこ「京太郎はまだ誰の物でもない。そんなこともわからん女は失せるんじゃな」 セーラ「ちっ」ガタッ まこ「トイレなら出てすぐあるぞ」 優希「あの学ランさんは上手だけど、あんたはお粗末だじぇ」 泉「なっ」 優希「ま、1位と3位が清澄。2位と4位がおたくじゃあ、どっちが上かわかりきってるじぇ」 泉「……」 まこ「挑発ばかりして申し訳ないんじゃが」 まこ・優希「京太郎はわたさん(じぇ)」 卓B 竜華「さて、1位はうちやな」 久「強いわねえ」 和「ええ。勉強になります」 竜華「そんな、お二人だって」 久「船久保さんは」 和「卓Aが気になって凡ミスが多々ありましたね」 フナQ「あのメガネ、江口先輩泣かせるなんて……」 久(あなたもメガネよって突っ込み待ち?) 竜華(違うと思うで) 久(ありがと) 和(アイコンタクトでなにを話しているのでしょうか) 久「まあ熱気が違うからね、あっちは」 竜華「うちらみたいに仲良くやれへんのかな」 久「ねえ~」 竜華「インターミドル覇者はさすがやねえ。泉も和ちゃんのライバルを目指してって、泣いてる!?」 竜華「泉」 フナQ「なんもかんもあの男が悪いんですわ」 和「まあ否定はしません。同意です」 和「それより咲さんは」 竜華「あ、まだやってるで。見にいこか」 和「そうですね」 卓C 咲「……」 怜(ボロボロや) 雅枝(宮永はともかくとして、この男、まさかここまで打てるとは) 京太郎「咲、お前のゴミ手を倍満以上に昇華させる技術は凄い。ただ、俺だって」 咲「京ちゃん、調子に乗らないで」 京太郎「わかってる。油断はしないさ」 咲「それが油断って言うんだよ」 怜(1巡先読んだら流局って出た時は、開いた口がふさがらんかったわ) 京太郎「どうかな? カン!」 咲「!」 京太郎「嶺上がお前だけの技術だと思うなよ。役なしだがこのカンドラが俺のドラだっていうのはわかる。」 咲「捲らないとわからないよ」 京太郎「わかるさ。今の俺ならこれで和了って、2位の咲を引き離す!」 咲「けど残念でした。ロン」 京太郎「カンした時にロンってちょんぼ……まさか」 咲「地方予選決勝戦、覚えてないの? 試合はちゃんと見ようね」 京太郎「責任払い……ゆみさんの」 咲「加治木さんとも知り合いなんだ、節操無いね」 咲「まあ京ちゃんの交友関係なんて興味ないけど、これは責任払いじゃないよ」 京太郎「で、でも」 咲「アレは天江さん。加治木さんのは、搶槓っていうの。1翻役だよ」 京太郎「だ、だが、咲の手はゴミ手のはず。1000点や2000点じゃ俺との差は」 咲「京ちゃんのちっぽけな支配が、そう何度も私に通用するはずないじゃん」 京太郎「ちっ、ぽけ?」 咲「うん。だってこれが現実だよ。残念でした。搶槓、発、ドラ1 3900」 咲「京ちゃんの棒、貰えるかな?」 京太郎「くっ……ほらよ」 咲「ありがと。はいお釣だよ」 雅枝「終局やな」 咲「えーっと、京ちゃんから3900点貰って、私の点棒はコレだけだよ」 怜「ウチはコレだけ、ぶっちぎりで最下位やな」 竜華「お疲れさん」ナデナデ 怜「あ、りゅーか」 咲「京ちゃんは? さっきまで1位だったよね。何点?」 京太郎「……」 咲「もう。黙ってちゃ分からないよ」 京太郎「…点だ」 和「咲さんより300点足りませんね」 咲「ええ!? だってさっきまで1位だったよね」 京太郎「咲の和了りで、300点及ばなかったんだよ……クソッ!!」 咲「京ちゃん、卓に当たるのはみっともないよ」 フナQ「これはDV気質ですわ」 和「ですね」 京太郎「だ、だけど」 咲「京ちゃんも頑張ったけど、京ちゃんじゃ私に勝てないよ」 京太郎「オーラスまで負けてた癖に」 雅枝「辛い言い方やけど、麻雀はオーラスで捲られたら負けは負けや」 京太郎「それはわかってます!! けど」 咲「捲られた時の京ちゃん、初めて「そこまでです」」 咲「むぐぐ」 和「須賀君がかわいそうです、咲さん」 咲「ぷはぁ、和ちゃん、いきなり手で口塞ぐなんて」 和「ここには愛宕監督がいます」ボソッ 咲「あ、そっか」 咲「ま、京ちゃんも強くなったし、これからも頑張ってね」 京太郎「ちくしょぉ……」 まこ「京太郎……」 優希「い、京太郎は頑張ったじぇ」 泉「京太郎……」 咲「あー楽しかった。でも京ちゃん、強くなったね」ポンポン 項垂れている京太郎の肩を叩き、咲は耳元で囁いた。 咲「男子レベルでは」ボソッ 京太郎「ぐっ……」 咲「あはは、京ちゃんかわいい」 まこ「咲、やりすぎじゃろ」 泉「え、ええ加減に「そこまでや」」 雅枝「そこまでにしとき」 咲「愛宕監督?」 雅枝「トラッシュトークの度が過ぎてるわ」 咲「?」 雅枝「相手に対してもっと敬意を払うのも大事やで」 咲「私と京ちゃんは付き合い長いから、ただのスキンシップですよ」 雅枝「嘘言うなや。大人馬鹿にするんも、大概にせえよ」 咲「敬意なら払ってますよ。それに、対局中に先に仕掛けてきたのは京ちゃんです」 雅枝「やりすぎ言ってるんや」 咲「搶槓だけに?」 雅枝「このっ」 竜華「だ、ダメです!」ガシッ 咲「冗談です。ごめんなさい」ペッコリン 咲「京ちゃんに2度負けて悔しかったんです。もういいません」 竜華「な、ほら、宮永さんも反省しとる見たいやし」 フナQ「今まで勝てなかった相手に勝ててはしゃぐこと、洋榎や絹恵だってありますやん」 雅枝「……」 咲「京ちゃん、ごめんね。酷いこと言って」 京太郎「いや、負けたのは事実だ……なにも言えないよ」 咲「でも京ちゃんがここまで打てるなんて、思ってもみなかったなぁ。何だか嬉しいな」 雅枝「……」 咲「また打とうね。京ちゃん」 泉「しょ、勝負です!」 咲「勝負?」 泉「か、敵打ち、敵打ちです!」 咲「あ、対局。うん。やろっか」 泉「いくら個人戦ベスト4でも、怯みませんよ!」 セーラ「よっしゃ、よく言った!」 泉「先輩、目真っ赤です」 セーラ「あんまみんなや。俺も混ざるで」 まこ「なら「悪いけど、私や」」 雅枝「ちいっとばかし、お灸を据えんとな」 セーラ「京太郎、先輩のカッコいい所、良く見とけよ」 雅枝「座れや。」 竜華「あ、あの監督、暴力は」 雅枝「安心しい。ちゃんとコレでけりつけたる」 竜華「ほっ…」 咲「えっと、よろしくお願いします」 泉「お願いします」 セーラ「お願いします」 雅枝「お願いします」 まこ「京太郎、こっちに座ってるんじゃ」 優希「ほらタコス、タコスやるじぇ」 京太郎「ああ、ありがとな」 久「けど言っちゃあ悪いけど、勝てるのかしら」 まこ「確かに不安はあるが」 怜「まあ監督も本気っぽいし大丈夫やろ」 まこ「京太郎、心配そうにせんでええ。ただ、やっぱり」 優希「不安材料……がいるじぇ」 泉「勝つ、絶対勝つ」 まこ「二条さん、代わってくれんか?」 泉「ダ、ダメです!」 まこ「……代われ」 泉「で、でも」 まこ「悪いが、あんたじゃ咲には勝てん」 雅枝「……そうやな」 泉「監督!」 まこ「わしがやる」 セーラ「泉の分まで俺が背負ったるで」 咲「メンバーチェンジですか? 別にいいですけど」 泉(こんな大事な時に、なにも出来んなんて……) 雅枝「さ、始めようか」 怜「泉、おいで」 泉「先輩……」 怜「強くなりたいって気持ち、誰かの役に立ちたいって気持ち、よ~くわかるで」ナデナデ 泉「先輩、だめっす。今優しくされたら」 怜「泣いてもええやん。そんで今度こそ、隣に立てるくらい努力すればええねん」 泉「~~」 怜「よしよし」ナデナデ 京太郎「泉……」 東1局 咲「江口さんが親ですね」 セーラ「そやで。まあ簡単にやらせるわけ」 雅枝「そや。ここにいる誰ひとり、手加減はせんで」 咲「怖いなぁ」 まこ「悪いが咲、最近のお前さんは慢心が過ぎる」 咲「先輩まで」 まこ「ホントのことじゃ」 咲「別に慢心なんてしてませんよ」 セーラ「その見下した目が、すべてを物語ってるんやで」 咲「ロン。断幺、平和、ドラドラ 7700」 セーラ「ちっ、開始早々に黙聴かい」 咲「はい。点棒もらえます?」 セーラ「ほら。8000」 咲「はい。300点です」 セーラ(……相手をただの1年と思うな。相手は監督、戒能プロクラスって考えるんや) 咲「幸先いいなぁ」ニコニコ セーラ(プレッシャーにはこれまで何度も耐えてきたし乗り越えてきた。…俺ならやれる) セーラ「次や(これまでに培ったもの全部、こいつにぶつけたるで!)」 竜華「セーラの目つきが」 怜「変わった…」 東四局 咲「…こう言っては何ですが、愛宕監督」 咲「最下位なのは恥ずべきことだと」 雅枝「勝負は何があるかわからんで」 まこ(最初は江口さんに直撃をさせた咲じゃったが) まこ(その後2局、親の敵のように執拗に愛宕監督に直撃、親っかぶりをやるとは) 咲「カン、ツモ」 和「咲さんの十八番!」 咲「ツモ、断幺、嶺上開花。2000オール」 咲「親だから連荘ですね」 まこ(おかげで焼き鳥じゃ、けどここで気弱にはならんぞ) 咲(このままあの人たちの希望の花を刈りとってあげようかな) セーラ「……舐めんな」 咲「え?」 セーラ「勝負はこれからや」 咲「気をつけますね。お互い楽しみましょう!(京ちゃんが見ているからかな、能力も何も無い癖に強気な発言。……ムカつく)」ニコッ 咲「さ、連荘ですよ。連荘」 優希「咲ちゃんの勢いを止めなきゃまずいじぇ」 怜「そやな、あの勢いはそう簡単には」 優希「染谷先輩頑張れー!」 フナQ「あの清澄のメガネさんと、おばちゃんは配牌最悪みたいですわ」 久「そうね、このままだと咲との点差は開くばかり」 咲「練習試合だから0点、マイナスになっても続けるってルール。良いですね」 セーラ「なんや、急に」 咲「だってずっと素敵な対局が続くじゃないですか」 セーラ「ふん」 咲「だから簡単にギブアップだけは、やめてくださいね。リーチです」 セーラ「そやな。俺もリーチや!」 泉「先輩……」 セーラ「泉に京太郎、俺のことよーく見とけよ!」 まこ「くっ、わしじゃって(良い牌さえくれば)」 雅枝(流れが重いで……こりゃなんとかせんと) 咲「そんなこと言って、和了れないと恥ずかしいですよ。あ、残念。一発ならず」 セーラ「心配おおきに。でも、余計なお世話やで」 咲「へー」 セーラ「よっしゃ八萬来たで! ツモ!」ジャラッ 55 二二二 222 ②②② 六七 八 セーラ「立直一発ツモ。断幺、三暗刻、三色、裏ドラ乗って、ドラ2」 セーラ「8000 4000」 咲「親かぶり……」 セーラ「年上をあんまり舐めてると、火傷するで」 咲「たった一回倍満上がっただけで」 セーラ「『もうやめて』なんて言っても俺は許さんから、覚えとけよ」 咲「はい♪」 咲(京ちゃん京ちゃん、か。バカみたい) 京太郎「セーラ先輩……」 セーラ「カッコいいやろ? 惚れてもええんやで」ニカッ 泉「が、頑張ってください!」 怜「セーラ頑張ってな―」 怜「須賀の敵とったれ―! あとついでに私のも」 セーラ「おう!」 怜「うちのセーラは強いから、安心して見てるとええで」 京太郎「はい。でも染谷先輩だって」 怜「ついでに言えば、その中でも先鋒やってる私が最強なんやで。な、泉」 泉「え、あ」オドオド 怜「千里山女子で一番強いのは私やろ?」 竜華「そやで!」 泉「え、その、素の力は江口先輩で、でも、最高火力は清水谷先輩だと」 怜「後輩が冷たい……」シクシク 泉「ちゃ、ちゃいます! 園城寺先輩はあの未来を見たかのような一発は凄いと」 京太郎「あはは、泉困ってるじゃないですか」 怜「まあこれは私なりの冗談ってやつや。ほら応援続けるで(ちょっとは顔明るくなったかな?)」 京太郎「はい。あ、そうだ。飲み物用意してきます」 怜「私はアイスココアでー」 京太郎「わかりました」 泉(あるんだ……) 竜華(怜がセーラの味方!? ど、どないしよ……) 京太郎「皆さんの分も用意しますね」 優希「あ、手伝うじぇ」 泉「わ、私も」 竜華「な、なぁ、怜……」 怜「ん~?」 竜華「あの男の子、どない思ってん?」 怜「素敵やと思うで。もちろん異性として」 竜華「う、うちより?」 怜「ひ・み・つ」 竜華「と~き~」 怜(どっちも同じくらい好きやけど、今の竜華はなんかなぁ) 竜華「あ、ほら、膝枕したるで」 怜「ん~、今はココアくるし遠慮するで」 竜華「」ガーン セーラ「コレで俺が2位に浮上や。このままその砂の城、崩させてもらうで」 咲「壊れても作り直すので、お好きにどうぞ」ニコッ セーラ「このアマ……」 咲「あはは、顔怖いですよ。笑顔笑顔」ニコニコ セーラ(ぜぇったい、泣かせたる!!) 南一局 セーラの親です。 本場数は無視。 セーラの和了り、咲に直撃 まこ「南場、ここから巻き返しを」 セーラ「そやな」 咲(さっきの一撃のせい? 牌の流れが) セーラ「でもその役目は、俺や」 咲「何を根拠にですか?」 セーラ「京太郎や。京太郎が俺に力をくれるんや」 和「非科学的ですね」 竜華(そうとも言えんのや……) 怜「こりゃワンチャンどころか、セーラがそのまま押し切れるかもしれんで」 京太郎「アイスココアです。清水谷さんもどうぞ」 怜「おおきに」 竜華「あ、おおきに」 怜「美味しい」 セーラ「ロン!! それや!」 咲「あちゃ~」 セーラ「そんな余裕こいててええんか?」 咲「別に余裕なんて」 セーラ「断幺ドラ3。俺が親やし、12,000貰うで」 咲「どうぞ」 セーラ「やっと焦った表情見せたな」 咲「ええ。ちょっと驚いたので」 セーラ「約束しろや」 咲「なにをですか?」 セーラ「俺が勝ったら、二度と京太郎に手出すな」 咲「あははは」 セーラ「何が可笑しいんや!」 咲「ああ、ごめんなさい。そこまで京ちゃんのことを好きになってるって、驚いちゃって」 セーラ「その余裕が最後まで続くとええな。約束しろよ」 咲「あはは、そうですね。検討します(既に二回以上してるのに、何言ってるのかな)」 泉「先輩……」 怜「セーラやるなぁ」 京太郎「セーラ先輩、凄い……」 セーラがトップになりました。 親なため連荘です。 セーラの和了り セーラ「ツモ。6000オール」 咲「……っ」 京太郎「セーラ先輩が」 久「止まらないわ……」 セーラ「ま、お前から直撃とれんのは残念やな」 咲「……」 京太郎「先輩、飲み物です」 セーラ「お、サンキュー」 京太郎「咲もまこも、監督もどうぞ」 雅枝「お、助かるわ」 まこ「京太郎、わしいいところなしじゃ」 京太郎「これからです。それに、先輩の良い所は普段から見ているので」 まこ「京太郎……」ウルッ セーラ「……」 京太郎「咲、お前も飲むだろ」 咲「うん、ありがと」 まこ「きょ、京太郎!」 京太郎「?」 まこ「ありがとう」 京太郎「どういたしまして」ニコッ まこが奮起したため、南2局も判定を導入します。 といっても、まだ南一局がまだ終わりませんが。 ある程度連荘すると、イベントが発生します。 南一局 セーラ「ん、染谷良い顔しとるな」 まこ「そう見えるか?」 セーラ「なんか笑ってるで」 まこ「咲にも勝つつもりじゃが、江口さん。アンタにも負けんで」 セーラ「おう! さっきは負けたけど、次は負けんで」 咲「……」ポイッ セーラ「悪いな、それや」 咲「……」 雅枝(集中力が切れたんか?) 咲「……」 セーラ「そんなに睨んでも、点棒は返さんで」 咲「……」 雅枝(セーラに染谷さんはええ顔してきたのに、この娘は) 咲(……って) 51 咲のトラッシュトーク セーラ「さっきから何黙って」 咲「ねえ、江口さん。そんなに京ちゃんが良いんですか?」 セーラ「あいつはええ男や。当たり前やろ」 隣に座るセーラの耳元に顔を近づけた咲は、優しく囁いた 咲「でも江口さんって見たところ、処女ですよね」ボソッ セーラ「な、何言って」 咲「京ちゃんのアソコ、見たことあります? 触ったことは? 舐めたことは?」 セーラ「た、対局中や!」ガタッ 咲「ふふっ。私は知ってますよ。全部」スクッ セーラ「お、お前が知るわけ」 咲「なんなら語ってあげましょうか?」 セーラに歩み寄り、セーラの胸に手を当てて更に囁いた セーラ「か、語る?」 咲「京ちゃんとの営みですよ。硬さ、太さ、味、脈動。京ちゃんとのキスの味。知りたくないですか?」 セーラ「や、やめーや///」 咲「ふふ、真っ赤。カッコいい人だと思っていたけど、可愛らしい初心な人だったんですね」 セーラ「う、うっさい!」 雅枝「対局中や」 咲「はーい」 セーラ(きょ、京太郎があんなやつと)ドキドキ 雅枝「だいたい何言ったか想像はつくけど、ええ加減にしろよ」 咲「何を言ったかわかるんですか?」 雅枝「まあな」 咲「でもそれ勘違いだと思いますよ」 雅枝「そんなわけあるかい」 咲「なら江口さんに聞いてみてください」 セーラ「え、お、俺?」 咲「はい」 セーラ「……って、ほら、対局、対局中や」 まこ「そうじゃな」 咲「じゃあやろっか」 セーラ「や、やる!?」 セーラが動揺しました。 コンマ-10 咲「ふふっ」 コンマ+10 雅枝「ちっ……」 雅枝「初めて見たわ」 まこ「愛宕監督?」 雅枝「ここまで人をバカにした人間ってやつは」 咲「もしかして私のことですか?」 雅枝「他に誰がおるねん」 咲「酷いなあ」 雅枝「赤阪さんとは別の、アンタは最低の人間や」 咲「京ちゃん関連でここまで言われたのは初めてですよ」 雅枝「よっぽど環境に恵まれなかったんやろなあ」 咲「どういう意味ですか? 私は恵まれないなんて」 セーラ「あ、あの、監督?」 雅枝「なんや?」 セーラ「お、俺、和了ったんですけど。ツモ、2000オールで」 雅枝「よくやったで。言っとくけど、アンタはセーラには勝てんで」 咲「それトラッシュトークですよ」 雅枝「事実や」 咲「そこまで言うなら、次に江口さんか、監督が和了ったら私の負けで良いですよ」 雅枝「大きく出たな」 咲「負ける気がしないので」 雅枝「ええで」 咲「決まりですね。でもそちらが負ければ、もう二度と私と京ちゃんの前に姿を現さないでください」 雅枝「私らは負けんで。もちろん、清澄の染谷さんもな」 咲(……バカにして) 咲(良い牌、これなら……)チラッ 咲「ひっ」ビクッ セーラ「……どうした? はよ捨てや」 咲(な、何今の。でも、あの人は所詮能力なんて無いし) 咲「王牌を支配できるのは、私だけのはず」ポイッ まこ「立直じゃ!」 雅枝「まだ調子に乗ってんのか」ポイッ ⑤ 咲「それカン!」 ⑤⑤⑤⑤ 泉「か、カンって」 久「しかもこれって大明槓」 咲「責任払い成立。けどこんな安手じゃ終わらせないよ! このまま続けて役満に持ってく!!」 京太郎「決勝戦の……」 和「咲さん!」 咲「よし!(やっぱりさっきのは勘違い)「ちょっと待てや」」 咲「は? 何言って」 セーラ「悪いな、それが当たり牌や」 咲「……え」 セーラ「搶槓、南、三色同順。ドラ3」 五六七 567 ⑥⑦  南南南 ②② セーラ「何点かわかるな?」 咲「……万、8千」 セーラ「そうや、俺の和了りや」 咲「う、嘘。こんなの、嘘」 セーラ「約束通り、この対局はコレで終了。」 雅枝「よくやったで。セーラ」 セーラ「うっす!」 咲「さっきまであんなに顔真っ赤にしてた癖に、どうして」 セーラ「ああ、そのことか」 咲「どうして!!」 セーラ「監督の信頼、それにアレや」 咲「……京ちゃん?」 セーラ「京太郎に泉が見てるのに、無様な格好は晒せんやろ」 咲「そ、そんな理由で」 京太郎「セーラ先輩!」 咲「きょ、京ちゃ」 咲を通り過ぎ、セーラに駆けよる京太郎 咲「ん……」 セーラ「勝ったで」ブイッ 京太郎「はい! ちゃんと見てました!」 セーラ「どや? 俺かっこよかったやろ?」 京太郎「ええ、とても。魅力的で、格好よかったです」 セーラ「京太郎のおかげやで」 京太郎「俺は別に」 セーラ「そういう時は、素直に女の頭を撫でて、抱き締めればええねん」 京太郎「セーラ先輩……」 セーラ「ほら、はやく」 京太郎「じゃあ」ギュッ セーラ「んっ」 京太郎「ありがとうございました」ナデナデ セーラ「どういたしまして」 咲「……」プイッ 雅枝「どこ行く気や?」 咲「関係ありません」 雅枝「待てや」 咲「離してください」 雅枝「何逃げようとしてんねん」 咲「離せ!」 パァン!! 和「咲さん!」 フナQ「おばちゃん、手出したらあかんって!」 雅枝「ガキにはこんくらいが、ちょうどええねん」 和「体罰、しかも他校の教諭が」 雅枝「勝手にほざけ」 泉「か、監督」 雅枝「あんたらの心配することやない」 和「許しません。絶対」 咲「和ちゃん、良いよ別に」 和「咲さん! ですがこれは」 咲「……今日は帰る」 和「それなら」 咲「ゴメン、ついてこないで」 和「咲さん!!」 咲「京ちゃん、江口さん」 セーラ「なんや?」 咲「負けました。それだけです」 京太郎「咲」 セーラ「宮永……」 咲「じゃあ」 咲が部室から出た後すぐに、雅枝も咲の後を追い外に出た。 和「……」 久「和、顔」 まこ(……負けた。はっきり、負けた) 泉「先輩、染谷先輩」 まこ「なんじゃ、笑いに来たんか?」 泉「一緒に、花摘みいきませんか?」 まこ「……そうじゃな」 泉(京太郎の傍行きたいけど、イケる雰囲気じゃないですわ) まこ「今日の花つみは、長くなりそうじゃ」 泉「ちょっと遠出しませんか?」 まこ「それも、いいのう」 雅枝「……待てや」 咲「やめてください!!」 雅枝「そんな様子なら、須賀を大阪連れてくで」 咲「京ちゃんには大事なペットがいるんで、それは絶対無理です。さようなら」 雅枝「なにがあったんや。アンタと須賀の仲に」 咲「別に」 雅枝「嫌ってる癖に、あだ名で呼ぶ仲なんて変やろ」 咲「付き合い長いからです」 雅枝「もしかして、嫉妬か?」 咲「嫉妬なんて、とっくのとうに無いですよ」 雅枝「もしかして、付き合ってたんか?」 咲「そう思ってたのは、私だけでした」 雅枝「……はぁ」 咲「もう良いですか?」 雅枝「ちょっと外でんか?」 咲「だから家に帰るんです」 雅枝「ちょっとだけやから」 咲「何を聞きたいのかだいたいわかるから答えますけど、私は京ちゃんを許す気はありません」 雅枝「かといって、須賀に彼女が出来るのイヤそうやん。あと場所変えるで」 進路指導室 雅枝「ここなら鍵もあるし、多少防音効果もあるやろ。で、さっきの続きやけど」 咲「別に。ただ、どうせ私のように失望して京ちゃんを嫌いになる人が増えるなら、最初から近づけさせないようにしているだけです」 雅枝「……なんやそれ」 咲「私なりの優しさですよ。京ちゃんは勘違いさせやすいから」 雅枝「確かにルックスもいいし、私も最初から信頼できる男だとは思ったわ」 咲「中学のころから、それに高校入学してからも京ちゃんと一緒に食事もしていました」 雅枝「仲ええやん」 咲「だからよく聞かれましたよ。付き合ってるのか?って」 雅枝「で、満更でもないと」 咲「ええ。本当に嫌なら、近寄ったり頼みごとも断ります」 雅枝「そりゃそうや」 咲「でも当然、嫉妬も受けました」 雅枝「まあ、女子やしなあ」 咲「京ちゃんに彼女を作らないのって言っても、なかなか作らないし……」 雅枝「ずるずると、か」 咲「はい」 雅枝「それで手出したんか? あ、安心し。誰にも言わんし、問題にもせんから」 咲「まあ手を出したのは最近ですよ」 雅枝「最近?」 咲「ええ。疲れてるって言うから薬入りのジュース飲ませて、ベッドで寝てる京ちゃんを」 咲「その時わかったんです。京ちゃんは私を女性として見て無いって」 雅枝(それはなんか違う気が。というか、いきなり襲うのはアカンやろ) 咲「それに京ちゃん、そんなことがあったのに他校の生徒と」ブツブツ 雅枝(この娘色々抱え込みすぎちゃうんか?) 雅枝「で、でも宮永さんだって告白くらい」 咲「そんなこと出来ません! だって、今まで一緒にいたのに告白されなかったんですよ!」 咲「脈無しだって言ってるようなものじゃないですか!」 咲「その癖、雑用、出かけるたびに女の子侍らして、挙句に瑞原プロとキスまで」 雅枝(なにしてんねん、あの女は) 雅枝「だ、誰か友達に相談するとか」 咲「お姉ちゃんにも相談したけど、お姉ちゃんは『麻雀が強ければ問題ないって』言ってました」 雅枝「それは無いと思うで」 咲「いえ。だって小さいころから私の家では、麻雀が強い人が欲しい物を手に入れていました」 咲「弱いと何も守れない、何も残らないんです」 雅枝「……」 咲「だからこそ、私が最強じゃなきゃ……強くなきゃいけないのに」 雅枝「宮永……」 咲「いけないのに……」グスッ 雅枝(かわいそうと思う反面、同情出来ん部分が強すぎる……) 雅枝「そやなあ……そや」 咲「なんですか?」 雅枝「気分転換、せんか?」 咲「気分転換?」 雅枝「そやそや(ちょっと他所の空気吸わせたら、視野も広がって)」 咲「……それなら」 雅枝「それなら?」 咲「京ちゃんも、一緒がいい」グスッ 雅枝(……あかん) 雅枝「あ、あんな。須賀に対する気持ちはよっくわかったけど、たぶん伝え方間違えてるで」 咲「?」 雅枝「無理やり肉体関係迫っても、男は困惑するだけや」 咲「でも、喜ぶって」 雅枝「ちゃうちゃう」 咲「……」 咲「ならどうすればいいんですか」 雅枝「デートみたなもんはしてるらしいし、もう告白しろや」 咲「こ、告白!?」 雅枝「一人の女性として見てもらえんなら、真正面からぶつかることが大事やで」 咲「で、でも……」 雅枝「今まで通りのやり方じゃ嫌われるだけやで」 咲「こ、告白……」 部室 セーラ「京太郎、俺な」 京太郎「はい」 セーラ「京太郎んこと、あった時からずっと、ずっと」 京太郎「あった時から?」 セーラ「す、好きやで」 京太郎「セーラ先輩……」 セーラ「泉や染谷には悪いけど、俺のこと、俺だけを選んでほしいんや」 京太郎「先輩……」 京太郎「せ、セーラ先輩」 セーラ「セーラでええよ」 京太郎「せ、セーラ・・・」 セーラ「返事は、キスがええな」 「待って!!」 泉「ま、待ってください」 まこ「抜け駆けは感心せんなあ」 セーラ「……」 泉「わ、私の方が好きです! 大好きですわ!!」 まこ「1年はすっこんでるんじゃ。こっちの方がつきあいは長いんじゃ。京太郎!」 泉「一緒に泣いた仲なのに」 まこ「み、魅力が無いのはわかってる。容姿も普通、胸だって……でも、好きなんじゃ。大好きなんじゃ」 京太郎「泉、それに先輩」 咲「私も好き! 大好き!!」 京太郎「さ、咲!?」 和「咲さん!?」 咲「あ、和ちゃん!」 京太郎「な、なんで」 咲「愛憎一体。今は愛が上なんだよ!」 京太郎「な、何言って……」 久「告白ラッシュね」 優希「な、なら私だって傍にいる権利はあるじぇ!」 フナQ「ハーレムでも作る気ですかね? 反吐が出ますわ」 竜華(こ、この流れは不味い、不味い……) 怜「なら私も……京太郎。初対面やし、何言ってんだと思うかもしれへんけど、好きやで」 竜華「ああ……」ヘナヘナ 雅枝(告白して玉砕してこいって意味やったのにな) 京太郎「えっと」 セーラ「京太郎!」 泉「京太郎!!」 まこ「京太郎!」 優希「京太郎!」 咲「京ちゃん!!」 怜「京太郎、京ちゃん!!」 京太郎(なんだこれは……けど) 京太郎「一度優しくしたくらいで調子のんな」 一同『……え』 京太郎「だいたい会って数日で告白とか、おかしいだろ」 咲「はい!」 京太郎「何だ咲」 咲「私は付き合い長いです!」 京太郎「寝込み襲う奴は論外」 セーラ「きょ、京太郎?」 京太郎「セーラもだ。簡単に男に体預けんな」 セーラ「俺は本気や!」 優希「はい!!」 京太郎「何だ優希」 優希「私がコンマに入ってないじぇ!」 京太郎「好感度Cだからだ。けして忘れてたわけじゃない!」 優希「むぐぐ」 京太郎「解散、ほら解散」 竜華「な、怜。帰ろ、大阪帰ろう」ニコニコ 怜「妙に嬉しそうやんけ」 竜華「そんなことないで~」 怜「なんか今の竜華は嫌いや。あっち行って」 竜華「!!」 怜「あっち行って」 竜華「」フラァッ 京太郎「俺が好きなのは、お互いの意見を尊重できる(かつ巨乳の)人なの!」 まこ「きょ、京太郎……わしは」 京太郎「染谷先輩はとてもいい人です。ただ先輩とはそういう関係じゃなく、信頼できる人として」 まこ「はぁ……」ガクッ セーラ「な、ならこれからでも」 京太郎「まずは友達、それならいいですよ」 セーラ「と、友達」 泉「わ、わかりました!! これからよろしくおねがいします!」 京太郎「おう、よろしくな」ニコッ 泉(友達から一歩一歩、彼女、いや、嫁目指します) 京太郎「よし。解散!」 泉(着実に、着実にやってやりますわ!) セーラ(……そういえば、宮永が) まこ(はあ、皆がいっぺんに告白するからじゃ) 怜(むしろチャンスやな……よし) 優希「う~」 咲(なら今度は起きている時に一度) 雅枝「それはあかんで」コツン 咲「あうっ」 雅枝「セーラもや悪い顔してるで」コツン セーラ「お、俺は何も」 雅枝「ほらほら、せっかくの合同練習の途中やろ。時間もったいないし続けるで」 「はーい(だじぇ)」 和「お、女の敵です」 フナQ「完全同意ですわ。部長さんもさっきから黙って、どないしたんです?」 久「そういえば、愛宕監督って既婚者なのよね」 「」ピクッ 久「と言うことは、この中で一番経験豊富なのかな―って」 「」ピクピクッ 雅枝「な、なんやその目は」 セーラ「どうやって落としたんですか?」 怜「そのエロい体ですか? やっぱり体なんですか?」 優希「不潔、不潔だじぇ! そんな不潔な物、どれだけ不潔か確かめてやるじぇ!」ワキワキ 咲「テク、テクを教えてください!あ、脱げばいいんですか? わかりました」ヌギヌギ セーラ「あ、ずるいで! こーいうんは、先輩からって相場が」 怜「二人とも体型離れすぎてて無理やろ…ここは一番グラマラスな私が」 まこ「いや、唯一のメガネっ子のわしが、愛宕監督に近い」 雅枝「よ、寄るな、お前ら寄るな」 「ご指導お願いしまーす!!」 雅枝「う、うわぁああ!!」 久の些細な一言が原因で、この日の合同練習はこれ以上進展することは無かった 竜華「じゃあ結成やな」 和「JSTT会結成ですね」 フナQ「手伝いますわ」 「「女性の敵から咲さんと怜を取り戻す会の発足です(や)」」 テアシオサエルンヤ! ハイ! アッ、チョ、ドコサワッテ シタギデカイノウ ス、スカートオロスナ、ヒゥ ミ、ミルンヤ。コレガオトナノエロシタギヤ ナンカグロイジェ! ミンナ、ミタラアカン! 久「あら、須賀君はどこにって……メモ?」 『買い出し行ってきます。 京太郎』 その夜 京太郎「で、どうしてここに?」イライラ 怜「なんでって、なあ」 セーラ「友達の家に泊まるのは普通やろ?」 泉(ご、豪邸……) 京太郎「確かに友達からとは言ったけど」 優希「言ったのはお前だじぇ」 咲「京ちゃん、お世話になるね」 京太郎「……失言だったか」 怜「なんや、この愛くるしいんは」 京太郎「俺のペットのカピバラです」 怜「かわええなぁ」 泉「触ってもええですか?」 京太郎「ま、まあ。良いですよ」 セーラ「あ、俺の寝る部屋は京太郎の部屋でええで」 京太郎「ダメに決まってんだろ」 セーラ「えー、いけず~」 京太郎「抱きつくなセーラ、酔っ払いか!」 セーラ(おっかしいなあ、監督が言うには酔った振りしてって) 咲「京ちゃん、この下着どう?」 京太郎「サイズ考えろ。大きすぎ。後風呂沸いてるんで、好きな人からどうぞ」 怜「ウチ病弱やし、背中流してほしいな」チラッ 京太郎「うちの風呂広いんで、誰かと一緒に入ると良いですよ」 まこ「すまんのう、世話になる」 京太郎「先輩、家の手伝いは?」 まこ「大丈夫。今日は定休日じゃけえ」 京太郎「とにかく! 泊める部屋、布団、食事は用意するんで、後は好きにして下さい」 「はーい!」 その夜 「寝た?」 「ねたみたいっすわ」 「テクニックは覚えたじぇ」 「よし、作戦Mや。失敗は許されんで」 「みんな、迷惑かけないようにゴムはつけてね。はい、一人一個。これ以上は京ちゃんが大変だから」 「相手のことを考えるのも友達として大事やな…おおきに(1巡先読んで、虜にしたるわ)」 「京太郎の寝顔確認。作戦開始じゃ」 「おー」 京太郎「な、なんだようるさいな。って、う、うわぁぁ」 友達の意味を履き違える彼女達であった。

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