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流れとは断ち切るものッ!
ガチャ バタン
良くぞいらっしゃいました。
まずはこちらにお掛けください……お茶も『今』ご用意いたしましたので……。
カチャン コトッ スッ
さて、貴方様がお聞きしたいのはどういった内容なのでしょうか?
わざわざ龍門渕家まで来られて、当主様やお嬢様ではなく、一執事風情の私を尋ねてこられた……それは何か深い理由がおありのはず。
……ああ、なるほど……『彼』の事、でしたか。
ええ、もちろん知っていますよ……『10年前』から親交のある、私の貴重な友人ですからね。
しかしわざわざ私に聞きに来なくても、彼に直接会いに行けばよいのではありませんか?
その方がきっと良くお分かりになるかと、百聞は一見に如かずと申しますし。
留守……でしたか、表札でしばらく戻らないと?
……んっふ、合点がいきました……では忙しい彼に代わって貴方の取材にお答えするとしましょうか……。
『悪魔狩り(デビルハンター)』である須賀京太郎のお話を……ね。
南大阪……。
絹恵「……ハァ……ハァ……」
フラ… フラ…
絹恵「あかん……なぁ、ウチ……何であんな事を……」
十数分前、姫松高校にて……。
絹恵『そうやって……いつもいつも、お姉ちゃんはウチより先を行ってて……ッ!』
洋榎『き、きぬ……どうしたんや急に?なんかあったんか?』
絹恵『お姉ちゃんには分からへんよね、ウチの気持ちなんて……!麻雀が強くて、リーダーシップとれて、皆に人気のお姉ちゃん……それを見続けてきた妹の気持ちなんて!!』
洋榎『ーーーーッ!?絹、何いうてんのや!?』
恭子『……まさか、絹ちゃん。あんたが春の大会の後から、急に勝率上がったんは……最近ネットで話題に上ってる『悪魔』が憑いたから、なん?』
絹恵『ッ!……う……』メソラシ
洋榎『お……お前!絹!悪魔なんぞにとり憑かれとったんか!?』
絹恵『……そうや、ああそうや!悪魔に憑かれ取った!それが何か悪いんか!?』
洋榎『あ、ああ!悪いわそんなもん!さっさとそう言うのの専門家に!』
絹恵『さ、触んなや!!』
バシーン! ドサッ
絹恵『あ……』
恭子『し、主将!大丈夫か!?』
漫『な、何の音で……主将が倒れてる!?』
由子『か、顔がすごい腫れてきたのよ~!』
絹恵『う……うぅ……』
洋榎『……き、き……ぬ……なんでや……?』
絹恵『見ないで……そんな眼で見ないでやーーーーー!!!』
ダダダダダダッ!
恭子『絹ちゃん!』
洋榎『……きぬぅ……』グスッ…
絹恵「私……せっかく手に入れた力で、お姉ちゃんに、皆に認められるって思ってた……でもお姉ちゃんはもっと凄くて……いつもならそんなことないのに、頭にきて……」
フラ… フラ…
絹恵「あげくに詰め寄られたら、抵抗して怪我させて……お姉ちゃん、今頃ないてるかも知れへん……」
ガクッ…
絹恵「限界……やね、もう……祓ってもらうしかないわ……『悪魔』に憑かれてから麻雀で強くなっても、人間関係はどんどん悪くなっていった……そもそもウチには過ぎたモンだったんかもなぁ……」
『それは困る』
絹恵「え?」
ドクン
絹恵「あぐっ……!」
『お前は俺から力を借りていたんだ、じゃあその分利子を払ってもらわないとな?』
ドクン
絹恵「利……子……?何や、それ……聞いて、ないわ……ッ!」
『それは……』
ダダダダダダダダ ズサァー!
洋榎「きぬぅ!!」
絹恵「ーーーーーお、おねえ……ちゃん……ッ!」
洋榎「これ、めっちゃいたいわ、あほ……!でもな、おねえちゃんやからゆるしたる!はようもどりーーーー」
ドクン
絹恵「が、があああああああ!!」
洋榎「はっ!?きぬ!どうしたんーーーー」
絹恵「あかん!来ないで!」
ドクン
絹恵「ウチはもう……全て遅かったんや……!!」
ドクン
洋榎「きぬ……ッ!?」
絹恵「ごめん……ね……おねえ……ちゃ……」
ガクッ バシュウウウウウウン!!
洋榎「き、きぬううううううううう!!!」
悪魔『フフフ……ハハハハハハ!!ワレココニコウリンセリ!!』
洋榎「あ、ああ……ぐっ!おまえ!きぬをどこへやったんや!!」
悪魔『ハ?ハハハハハ!ウチハココヤン、オネエチャン!』ケタケタ
洋榎「き、きぬのからだを……のっとったんか!?」
悪魔『ソウイウコトダヨ、ホカニナニガアル?シカシジャンシノカラダハヨクナジム!ソレナリニツヨイヤツダッタカラナオサラカナ!?』
洋榎「おまえ……きぬをかえせぇ!!」
ゲシバキゲシ ヒョイッ
洋榎「あ、はなさんか!ぼけぇ!」ゲシゲシ
悪魔『カエセダノ、ハナセダノ……ソレヲイワレテカエスヨウナボケジャナインデナ、ハハハハハハハ!!サテ、コウリンイチバンノゴチソウノジカンダ』ニヤリ
洋榎「……へ……?」ピタッ
悪魔『オレノシュショクハニンゲンダカラナ、オマエハツヨイジャンシダカラ、アジモカクベツダロウヨ』ジュルリ
洋榎「ひ、ひぃッ!」ビクッ
悪魔『ソレジャ、イタダキマース、オネエチャーン!』アーン
洋榎「だ、だれかたすけてやああああああああああ!!」ワタワタ
シャキンッ ダダダダンッ! ブンッ!
悪魔『ガァッ!?』ズバッ!
洋榎「おわぁっ!?」
ガバッ スタッ
???「ふぃ~間に合った!危うく依頼を完遂できないかと思ったぜ……」シャキン
洋榎「あ、あら?」キョトン
悪魔『クゥ……オレノカラダヲキズツケルトハ……ナニモノダ!?』バッ
???「あ?俺を誰か知らないのか?まぁ、本格的に仕事始めたのまだ最近だしな……仕方ないか」コツコツ スッ
洋榎「お……おお……」ストンッ
???「貴女はここで見ていてください、必ず妹さんを救ってみせますから」
洋榎「……おまえ……だれなんや?」
???「俺、ですか……?」
シャキンッ ビッ
京太郎「須賀京太郎、『悪魔狩り(デビルハンター)』です」
【咲安価】京太郎「悪魔も泣き出す」ハギヨシ「mission1……ですかね」
乞うご期待!(まだ自スレが終わりそうに無いので大嘘)