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それは雪の降りしきる夜だった。 5歳の京太郎はその晩原因不明の40度近い高熱を出した。 心配になった母親が車に京太郎を乗せて病院に行こうとしたが、雪にタイヤをとられて進めなくなってしまったのだ。 当時まだその町は開発途中で近くには民家はおろか公衆電話すらもなく助けも呼べず母親は途方に暮れていた。 その時だった。 雪の降りしきる中に一匹のカピバラが佇んでいた。 京太郎の母は咄嗟に警戒をした。なぜならカピバラの毛皮は所々汚れていて 「今動物園を脱走してきたぞ」という様な出で立ちだったのだ。 京太郎母「なんなの?…あっち行きなさいよ!」 カピ「その子……病気なんだろう? 車押してやるよ」 そういうとカピバラは自分の毛皮を脱ぎ、自動車のタイヤに噛ませたのだ。 カピ「車が動いたらそのまま止まらずに進め。また、車が止まっちまうからな」 高熱に魘されていた京太郎が見たのは、自分よりもはるかに大きいであろう車を懸命に押すカピバラの姿。 そのまま車が動き出したのを確認すると、カピバラは泥と雪でグシャグシャになった毛皮を着込み、雪の中へ消えていった。 後日、母親はそのカピバラを探したが、長崎バイオパークでも見つからなかったという… 京太郎「――まぁ、そういうわけでな。カピバラはオレの命の恩人ってわけで    うちじゃそれ以来カピバラを飼い続けているんだよ」 咲「それ絶対ウソだよね京ちゃん」 京太郎「うん」 カピ「キュー(ヤレヤレだぜ)」 カンッ!!

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