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穏乃「京太郎ォ!後少しだよォ!!」ピョンピョン 京太郎「わ、分かってるっつーの!!……しかしアイツすげぇな、あんな軽装でいっつも登ってんのか?良く怪我とかしないなぁ……」アセダク 穏乃「……」ピタッ 京太郎「ふぅ……やっと追いつい「シィッ!」……どうした?」 穏乃「……あれ」 オオスズメバチ「(オオスズメバチがやって来たんです!)」ブゥンブンブンブゥー 京太郎「うわぁ、でけぇ……」 穏乃「……私さ、昔一人で山に入った時……襲われてさ……必死に逃げたら麓で待ってたお父さんに助けられたんだ」 京太郎「トラウマもんだなそれ」 穏乃「うん、そうなんだ、うん」腰が抜けてる 京太郎「通りでおとなしいと……お前も女の子らしいとこあるじゃないか」 穏乃「こんな時言われても素直に喜べないよぉ……」ガクブル 京太郎「しょうがねぇな、ほれ」背中見せる 穏乃「あっ……で、でも……」アタフタ 京太郎「それじゃ何しようにも動けないだろ?遠慮すんなって、それとも俺の背中は嫌だってか?」 穏乃「そんな!……事はないよ」 京太郎「じゃあ、ほらほら。時間が惜しいぞ、この後松実館の温泉入るんだしさ……ちゃちゃっと降りよう」 穏乃「じゃ、じゃあ……お願いします」ギュッ 京太郎「任されましたっと、おお軽い軽い」ヒョイッ 穏乃「私って軽い女かな?」 京太郎「いや、実は結構重いかもな」 穏乃「えっ?そ、そうかな?」 京太郎「ああ、お前は沢山の人の思いを背負った大将だ……軽いはずないって」 穏乃「……それは、皆同じじゃない?」 京太郎「そんな事ない、大将は信頼が無いとなれない位置だぜ?赤土さんも言ってたろ?」 穏乃「……京太郎も?」 京太郎「ん?」 穏乃「京太郎も私を信頼してくれてるの?」 京太郎「当たり前だろ……だからさ、不安とかあるならもっと言ってくれよ?」 穏乃「……京太郎が、今日山登り着いてきたのって……」 京太郎「お前の不安払拭のため、お前皆がいると自分を隠しちまうからな。だから、二人きりなら弱音吐いてくれるかなって」 穏乃「……京太郎」ギュッ 京太郎「なんだよ」 穏乃「京太郎……」グスッ 京太郎「だからなんだよ」 穏乃「……ありが……とぉ……だいすきだよぉ……」グスッ 京太郎「……おう」 カンッ!

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