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眼が醒めると聞き慣れない声が耳の中にに直接響いた。 『おはよう、こんにちは、こんばんは、さようなら……あれ、一個違うね? まあ、いっか!』 京太郎「……は?」 それはまさしく奇妙な声だった。 高い男の声のようであり、低い女性の声のようであり、濁声というわけでは無いが妙なノイズのかかった年齢も性別も特定できない声。そんな声が、続く。 『皆、突然の事で戸惑っていると思う だけど、落ち着いてボクの話を聞いてもらいたいな。まず、今の状況だけど、ココは、ゲームの中なんだ』 京太郎「ゲーム、だと……?!」 『何をそんな馬鹿なとか、ゲームってどういう事?って声が聞こえるね。皆、VR(ヴァーチャリアル)って聞いたこと無いかな?』 VR(ヴァーチャリアル)、21世紀も半ばに達して漸く技術が確立された。 エンターテイメント、医療技術、グローバルコミュニケーションツール……それこそ、人の思い付く限り千とも万ともつかぬ用途の可能性が広がるツールだ。しかし、それはまだ研究段階であって、世間の眼には一切曝されていない筈だ。 『知ってた?知らないよね、VRって十年くらい前から技術的には確立されてたんだよ。皆【端末】って持ってるでしょ?アレのOSに試験的に導入されてたんだけど、危険性があるからってリミットされてたんだよね』 【端末】は、ガラケーからスマホに推移したように、更に利便性が向上した端末として10年程前から日本中に普及した物だ。 しかし、技術ガラパゴス島国な日本の定めなのか、未だ日本でしか流通していない。かく言う俺もその【端末】を利用している。 『実は、ボクが【端末】にハッキングしてそのリミッターを外しちゃいました! うん、で、外したらどうなるかって言うと、ハッキングした【端末】から使用者にアクセスして、強制的にVR世界に誘う事ができるんだ。それが、今の状況だよ!』 何を言っているのか、理解できなかった。いや、言葉の意味は解る。 だけど、今の状況が、現実が理解できなかった。 『何故こんな事をしたのか?それは、皆にしてもらいたいことがあったからさ!それは…………麻雀です!』 京太郎「麻雀……?」 『ただの麻雀じゃないよ!やってもらうのはReal麻雀!』 果たして、俺達は生き残る事が出きるのだろうか………… 【安価】京太郎「これはデスゲームですか?」『はい、麻雀です』【咲-saki-】 公開日未定

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