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久「須賀君、奈良まで遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」~ゆみ&桃子編~」(2014/02/27 (木) 15:07:36) の最新版変更点

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300 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:17:00.14 ID:CPM4863AO ~おまけ②~ 福路「華菜の馬鹿! なんであんな無茶な事したの! 」 池田「ご、ごめんなさい…」 福路「華菜に何かあったら私… 私…」 文堂「キャプテンだけじゃないんですよ? 部活のメンバー全員が心配したんですからね」 未春「華菜ちゃんはほんと、無茶ばっかりするね」 深掘「まったく…」 301 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:17:44.40 ID:CPM4863AO 池田「皆、心配かけてごめんなさい」 未春「あのコーチでさえ 華菜ちゃんが学校から落ちたときは 凄く心配してたよ?」 池田「えっ? あのコーチが?」 福路「そうよ華菜 コーチだって 貴女の事が心配だったのよ? 現に一番最初に華菜のところに行って処置をしてくれたのもコーチなのよ ?」 池田「コーチ…」 302 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:18:10.82 ID:CPM4863AO 未春「コーチにお礼しなくちゃだね」 池田「うん… それでコーチは…」 福路「用事があって大阪まで行かなくちゃいけなくなったって言ってたわ」 池田「そうですか…」 福路「元気だして華菜♪ 毎日 お見舞いには来るから」 303 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:18:43.26 ID:CPM4863AO 未春「私も行きます」 文堂「わ、私も…」 深掘「私も…」 池田「皆~… 私も早く、怪我を治して また皆と一緒に麻雀やりたいし」 福路「その事なんだけどね? コーチがこれを華菜の部屋に持って行けって… 深掘さん お願い」 深掘「了解」 ドスン 池田「じゃ、雀卓!? 学校から持ってきたの!?」 304 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:19:12.57 ID:CPM4863AO 文堂「コーチが入院中でも練習しとけって言ってました」 池田「相変わらずハードなコーチだし…」 福路「頑張ってね 華菜? 私達も打ってあげるから ね? 皆?」 未・文・深「「「はい!」」」 池田「ありがとだし」ウル 305 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:19:46.59 ID:CPM4863AO ~おまけ③~ 京太郎「身体痛って~ 全身打撲ってこんなにも痛いのかよ…」 京太郎「咲の差し入れの本を読む事すら出来ないとは… 部長め…」 ガチャ 京太郎「(ん? 誰だ? 面会の時間はまだ先だったと思うけど… )」 ?「かくまって!」バッ 京太郎「(ええ~っ… 誰だよ!?)」 306 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:20:13.31 ID:CPM4863AO ?「ハァハァハァハァ」 京太郎「あの~?」 ?「シッ! 静かに!」 コツコツ コツコツ 京太郎「………」 ?「………」 ?「ふぅ~… なんとか撒いたみたいだな」 307 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:20:40.26 ID:CPM4863AO 京太郎「それで貴女は誰なんですか?」 ?「私? 私は409号室の池田… 池田華菜だし お前の名前は? 京太郎「(お前って…)清澄高校麻雀部一年 須賀京太郎です」 池田「(麻雀部…)なら私の方が先輩だな 私、二年生だし」 京太郎「…それで 一体何やってるんですか?」 308 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:21:16.32 ID:CPM4863AO 池田「実は 注射が苦手で…」 京太郎「注射が嫌いでこの部屋まで車椅子で逃げて来たと?」 池田「まぁそんなところかな」 池田「そうだ! 暇だから 私の話相手になって! 病室の探検も飽きて来たことだし」 京太郎「それは全然構わないんですけど…」 309 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:21:47.44 ID:CPM4863AO 池田「本当!? やった~♪ 午前中は暇で 暇でしょうがなかったんだ それじゃあ何から話をしよっかな~」 医者「では… 今から自分の身に起こるであろう事を思う存分と話すといい」 ガチャ 池田「………えっ?」 京太郎「なんと言うか…今日のこの時間は身体チェックの日なんですよ」 池田「おぃぃぃ!」 310 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:22:17.62 ID:CPM4863AO 医者「お前達!」 ナースA「了解!」 ナースB「わかりました!」 ナースC「はい」 池田「ちょ! 」 医者「悪いけど京太郎君 少しの間 待って居てもらえないかな? やらなくてはならない相手がいるもので」 京太郎「あ! 全然構わないですよ」 311 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/21(月) 22:23:06.09 ID:CPM4863AO 池田「おい京太郎! 私を裏切る気かぁ~!」 京太郎「人聞きの悪い事言わないで下さいよ」 ナースB「さぁ 行きましょうね~」 池田「にゃーーー!!! 助けて~!」 医者「他の患者さんだっているんだから騒がないように あんまり騒ぐようなら… 家畜用のぶっとい注射に変えるぞ?」 池田「はい… 静かにするんで 家畜用は勘弁して下さい…」シュン 医者「まったく…」 349 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:31:24.98 ID:dBEzWbLAO 園城寺「ツモ… 12000…」 池田「!?(また一発ツモ! 何なんだよ こいつは!?)」 久保「!」 久保「(まさかこれほどとはな… 池田だが赤子扱いだ… これが関西最強と評されている高校 千里山女子高校のレギュラーの実力か…)」 池田「(普通の打ち方じゃこいつには勝てない… それなら!)チー!」 園城寺「!」 池田「(スピードで勝負だし!)」ニヤッ 350 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:32:14.19 ID:dBEzWbLAO 園城寺「(風越の… なんて言うたっけ? 池田さん? 中々の洞察力やな… 確かに スピードで勝負を挑まれたらこっちが不利やけど… 今 は二人で打っとるんや 考えは良かったけど 二人麻雀でスピード勝負は 全くの無意味やで)リーチ…」タンッ 久保「!」 池田「!? (スピード勝負すらさせてくれないのかよ! くそっ!)」タンッ 園城寺「ツモ… 倍満であんたの3度目の飛びや…」 池田「くっそ~! また負けた~」 351 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:32:46.62 ID:dBEzWbLAO 久保「(そういえば 知り合いが妙な事を言っていたな… 倒れて生死の境をさまよってから一巡先を見る能力が身についた…と 半信半疑だ ったが… どうやら本当のようだな)池田ァ 今日のところはここまでだ 園城寺は元々 この病院に用があって来ただけだからな あんまり無 理をさせられない」 池田「わかりました… コーチ…」 園城寺「風越のコーチさん 私ならまだ打てるで? 今日は体調がええから まだ大丈夫や」 久保「そういうわけにはいかん そっちの監督に無理をさせない程度にと言われてるんだ ここに来てから まだ 休んでないだろ?」 園城寺「車の中でぐっすり眠っとったから平気や」 352 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:33:33.22 ID:dBEzWbLAO 久保「あんな状態でぐっすり眠れるか とにかく! 今日はもう駄目だ ほら 部屋に戻るぞ」 園城寺「あんたのところのコーチ 意外とケチやな」 久保「何か言ったか?」ギロッ 園城寺「別に何も… ほな さいなら 池田さん… 」 ガチャ 池田「(結局 一回も勝てなかったし…)くそっ!」ドンッ 353 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:34:01.59 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「ここが私の泊まる部屋なんか? 随分としけた部屋やな… 」 久保「文句を言うな とりあえず ここが お前の部屋だ 鍵は渡しておくから 何かあったら電話してこい」 園城寺「私はいつになったら帰れるん?」 久保「心配しなくても あと二、三日で帰れる」 園城寺「そか それは良かったわ」 354 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:34:38.88 ID:dBEzWbLAO 久保「あぁ あと さっきの病院の先生が 発作や気分が悪くなったら この薬を飲めだと」ポイ 園城寺「何の薬なん?」 久保「発作の症状を和らげる薬だそうだ」 園城寺「ふ~ん 了解 わかったわ」 久保「散歩に行く程度なら構わないが 遠くに行って迷うなよ?」 園城寺「私 もう大人やで? そんなアホみたいな事せんへんわ」 355 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:35:19.42 ID:dBEzWbLAO 久保「それならいいがな それじゃ私は行くから」 園城寺「ん…」 ガチャ 園城寺「随分と恐そうな人やったな… なんか暇やしテレビでも見るか…」ピッ 園城寺「………(録なテレビしとらんし つまらんわ…)」 園城寺「(あと二、三日もこんなところに居るとか何の拷問なん…)」 園城寺「はぁ…(竜華の膝が恋しいな…)」 356 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:35:45.46 ID:dBEzWbLAO ~次の日~ 園城寺「ふわぁ~ 今何時や… 8時15分………って!? 学校に遅れてしまうわ! 制服どこや!? どこにもないで!? 」 園城寺「目覚ましセットしたはずなのに… なんでや」 園城寺「このままやと 完全に遅刻やわ… どないしょう…」 園城寺「………」 357 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:36:24.87 ID:dBEzWbLAO 園城寺「(よくよく考えたら 長野に来とるんやったわ… しかも今日は休みの日やったし…)」 園城寺「………眠」 園城寺「もう一眠りしよ…( 竜華「(怜は そんなんやから身体が弱いんや もっと身体動かさんと!)」)…いらん事 思いだしてしもうたわ …」 園城寺「」ゴロン 園城寺「(たまには身体… 動かしてみよか…)」ヨイショ 358 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:37:32.70 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「………」トコトコ 園城寺「大阪と違ってあまり 賑やかやないな(長野って何を楽しみに生きとるんやろ…) 園城寺「(病院の時間には早過ぎるし かと言って 何か 珍しいものがあるわけでもないし… ん?)なんか ええ匂いすんな…」クンクン いらっしゃいませ~ 園城寺「! あ、あれって もしかして!」 園城寺「長野県のみ限定と噂されとる 幻の クレープ屋とちゃうやろか?(もし そうなら 食べてみたいけど… 財布 部屋に忘れてきても うたわ…)」 園城寺「はぁ…」 359 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:38:01.80 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「それにしても…」 園城寺「随分 歩いた気するけど… ここ… どこや?」 シーン 園城寺「(………ちょっとまずいんとちゃうか? 何やここ… 人っ子 一人おらんやんか)」ダラダラ 360 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:38:33.97 ID:dBEzWbLAO 園城寺「と、とりあえず… 風越のコーチに(久保「散歩に行く程度なら構わないが 遠くに行って迷うなよ?」 園城寺「私 もう大人やで? そんなアホみたいな事せんへんわ」)無理や… あんだけの事 言うとって 電話なんかかけたら 馬鹿にされる の みえみえやん」 園城寺「どないしょう…」 ドクンッ 園城寺「!?」 園城寺「うっ… (しもた… 今日の分の薬 まだ飲んでなかったわ…)」 361 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:39:18.90 ID:dBEzWbLAO 園城寺「く、薬…」ポロ 園城寺「!?」 園城寺「ううっ… (神様にまでも見捨てられてもうたんか…)」 バタン 園城寺「ハァハァハァ (こんな わけのわからん所で 野垂れ死にとかいややな…)」 園城寺「うっ…(苦しい…)」 園城寺「(助けを呼ぼうにも人っ子 一人 おらんし 完全に詰んだわ…)竜華 後の事は頼んだで…」 362 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:39:44.28 ID:dBEzWbLAO ?「ちょ! 大丈夫ですか!?」 園城寺「? (………誰や?)」 ?「意識は… よし 大丈夫だ! 待ってて下さい 今 救急車を呼びますんで」 園城寺「く、 ゴホッ 薬… 」 ?「薬? 薬ですか? えっと…」 園城寺「バ、バッグ…」 363 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:40:34.97 ID:dBEzWbLAO ?「バッグですね!? どこだ… えっと ええっと あった! これですよね?」 園城寺「」コクッ ?「水は… 俺の飲みかけしかないけど このさい何でも…」 ?「口を開けて下さい」 園城寺「ん…」パクッ ?「ゆっくり 飲んで下さいね」 園城寺「」ゴクッ 園城寺「あ、ありがと…」 364 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:41:10.63 ID:dBEzWbLAO ?「いえいえ… とりあえず ここは日ざしが凄いんで 日陰に移動させますけど? いいですね?」 園城寺「」コクッ ?「ヨイショっと… って軽!? ちゃんと飯食ってんですか!?」 園城寺「助けてもろとってなんやけど… 少し… 黙っといてもらってもかまへんか?」 ?「は、はい」 365 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:44:03.70 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― ?「気分はどうですか?」パタパタ 園城寺「少し… 良くなってきたわ…」 ?「そうですか それは良かったです」 園城寺「ありがとな…」 ?「いえ! 全然 気にしないで下さい 困った時はお互い様じゃないですか」 366 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:44:29.32 ID:dBEzWbLAO 園城寺「優しいな あんた…」 ?「そんな事は… それより救急車 呼ばなくて 本当に大丈夫なんですか?」 園城寺「あんたに 薬 飲ましてもろたから 平気や 流石に薬がなかったら やばげやったけどな…」 ?「間一髪ってところですか?」 園城寺「まさにそれや」 367 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:44:55.67 ID:dBEzWbLAO ?「そうですか…(部長のお使いで水 多めに買っといて良かった~)」 園城寺「ところで あんたの名前 教えてくれへんか?」 ?「へっ? 俺? 俺は… 清澄高校麻雀部一年 須賀京太郎って言います」 園城寺「須賀君やね? 私も 自己紹介するわ 千里山女子 三年の園城寺 怜って言います よろしゅうな?」 368 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:45:30.11 ID:dBEzWbLAO 京太郎「せ、千里山女子って あの大阪の超名門の!?」 園城寺「そやけど それが どないしたん?」 京太郎「す、すっげー!」キラキラ 園城寺「そ、そうか?」 京太郎「凄いに決まってるじゃないですか!? 千里山女子って言ったら関西最強と評されている高校で 激戦区の北大阪地区を10年連続で 制し、過去30回以上インターハイに出場している 名門中の名門ですよ!? 麻雀やってる人が知らないわけないじゃないですか!」 園城寺「まぁ 確かに 名門って言えば 名門やったな」 369 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:45:56.51 ID:dBEzWbLAO 京太郎「怜さんも麻雀部なんですか?」 園城寺「一応 麻雀部員やで」 京太郎「おぉ~ でも 千里山でレギュラーとるのって大変なんじゃ」 園城寺「大変なんてもんやないわ 全国各地から名のある強豪が集結するんや 生半可な覚悟やと レギュラーどころか 二軍にすら入れへん わ」 京太郎「へぇ~ 怜さんはどれぐらいなんですか?」 370 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:46:26.83 ID:dBEzWbLAO 園城寺「私か? 麻雀の技量は三軍と同じぐらいやな(まぁ あくまで 麻雀の技量はやけど…)」 京太郎「なるほど… ところで 大阪から長野まで遠征か何かですか?」 園城寺「こっちの病院に少し用事があってな? それで 大阪から長野まで来たんや」 京太郎「そうゆう事ですか」 京太郎「ん? でも病院に用事があるんですよね? なんで こんな 病院とは 真逆の方にいるんですか?」 371 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:47:14.46 ID:dBEzWbLAO 園城寺「病院に行くにはまだ時間が早かったんや だから… 少し散歩を… 」 京太郎「あぁ! 暇だったから散歩してたら 迷子になったってわけですか」 園城寺「うっ…」グサッ 園城寺「ま、迷子になったんやない 少し道がわからんようになってしもうただけや」 京太郎「一般的にそれを迷子って言うんですよ」 園城寺「迷子やない 道がわからんようになってしもうただけや」 京太郎「はいはい」 園城寺「~~~」カァー 372 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:48:21.27 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 京太郎「ト~キさ~ん 拗ねないで下さいよ~」 園城寺「拗ねとらんし 迷子にも なっとらんわ!」 京太郎「それは もう わかりましたから」 園城寺「」グゥ 京太郎「? お腹減ってるんですか?」 園城寺「わ、私やないで?」アセアセ 京太郎「流石に無理があるかと…」 373 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:48:47.41 ID:dBEzWbLAO 園城寺「うっ… 朝から なんも食べてないんや… しょうがないやろ…」 京太郎「最初からそう言って下さいよ 確か この辺りに…」 園城寺「? 何探しとるん?」 京太郎「この近くに長野限定のクレープ屋が珍しく来てるんですけど そこのクレープがちょ~ 美味しいんですよ」 園城寺「!? クレープか!? 私も 大好物や!」 374 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:49:14.45 ID:dBEzWbLAO 京太郎「そこのクレープを一口でも食べたら 今まで食べてきたクレープが食べれなくなりますよ」 園城寺「そんなに旨いんか!?」ゴクッ 京太郎「それはもう 旨すぎますよ」 園城寺「それは楽しみやな… あっ… 」 京太郎「? どうかしましたか?」 園城寺「私… 今 お金持っとらんやったわ…」 375 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:49:41.99 ID:dBEzWbLAO 京太郎「それなら 俺が奢りますよ せっかく 大阪から来たんだし 長野の有名クレープを食べて行って下さいよ」 園城寺「ほんまか!? で、でも… 助けてもろた挙げ句 その恩人に 集るなんて… 」 京太郎「大丈夫ですよ! この間 奈良に行った時のお金が大分余ってるんで 問題ナッシングですよ!」 園城寺「で、でも…」 京太郎「怜さんが食べてくれないなら 俺も 食べませんよ?」 園城寺「な、なんやそれ 須賀君は関係ないやろ」 376 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:50:18.36 ID:dBEzWbLAO 京太郎「あ~ 怜さんが食べてくれないから 俺も 食べれないな~」チラ 園城寺「うぅ…」 京太郎「滅多に 来ないんだけどな~」チラ 園城寺「うぅぅ…」 京太郎「食べt「あ~ もう わかったわ 奢って下さい お願いします これで ええか!?」 京太郎「良く言えました~」ナデナデ 園城寺「頭 撫でるん やめい!」 377 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:50:44.68 ID:dBEzWbLAO ~~~クレープ屋~~~ 京太郎「クレープ二つお願いします」 店主「はいよ~ 1000円な」 京太郎「はい」 店主「まいど~」 園城寺「ほんま ええ香りやな~」 378 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:51:15.33 ID:dBEzWbLAO 京太郎「この匂いは多分 バニラですかね?」 園城寺「美味しそうやわ~」 京太郎「(聞いちゃないないよ この人…)」 園城寺「? なぁ~ 須賀君? あれ なんや?」 京太郎「どれですか?」 園城寺「あの 小さい瓶に入っとる奴」 京太郎「多分… バニラエッセンスじゃないですかね?」 園城寺「バニラエッセンス? なんや それ? そんなん知らへんわ」 京太郎「えっ… マジ?」 園城寺「? そっち系はあんま 詳しくないんや」 379 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:53:58.75 ID:dBEzWbLAO 京太郎「(そうゆうもんなんだろうか…)」 京太郎「ええっと 確か… バニラの香り成分「バニリン」のエキスをアルコールで溶かしたものを バニラエッセンスと言って 主に甘い香 り付けとしてお菓子づくりに使われますね」 園城寺「なるほどな… なぁ おっちゃん バニラエッセンス舐めてみても構わへんか?」 店主「えっ? バニラエッセンスをかい?」 京太郎「ブッ 怜さん 何言ってんですか!?」 380 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:54:24.64 ID:dBEzWbLAO 園城寺「須賀君の話 聞いとったら どんな味なんか知りとうなったんや」 京太郎「だからって その…」 店主「俺は別に構わねぇけど…」 園城寺「ほんまか!? なら早速…」ペロッ 京太郎「(あ~あ 舐めちゃったよ… )」 381 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:54:50.50 ID:dBEzWbLAO 園城寺「うっ…」 園城寺「………なんやこれ?」 京太郎「水… いりますか?」 園城寺「当たり前や! なんや この 苦い液体は! 全然甘くないやんか!」 京太郎「そもそも 『甘い香り付けとしてお菓子づくりに用いられる』って言ったじゃないですか」 園城寺「うぅ~ 舌が苦い…」 382 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:55:16.10 ID:dBEzWbLAO 店主「ハッハハ 中々 面白いお嬢ちゃんだな! そうだ! 良いもん見せてやろう!」 京・園「「?」」 店主「ほれ これだ!」トンッ 京太郎「何ですか? これ?」 店主「バニラ・エキストラクトと呼ばれる天然品だ 舐めてみろ」 383 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:55:42.25 ID:dBEzWbLAO 京太郎「これをですか?」チラ 園城寺「須賀君に譲るわ…」 京太郎「別にいいですけど…」 京太郎「」ペロッ 京太郎「! 甘い! 凄く甘いですよ これ!」 園城寺「えっ… ほんまか?」 384 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:56:14.05 ID:dBEzWbLAO 京太郎「本当ですって! 怜さんも舐めてみて下さいよ!」 園城寺「わ、私は… もうええわ… 」 京太郎「言いから舐めてみて下さいって ほら!」 園城寺「ん…」パクッ 店主「(自分の指につけて 舐めさすとは… 意外と大胆な性格した 兄ちゃんだな…)」 園城寺「んん… ん… プハァ~ ほんまや! 凄く 甘かったわ♪」 京太郎「でしょ~?」 385 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:56:40.16 ID:dBEzWbLAO 店主「バニラエッセンスの元となるバニラ・ビーンズってのは非常に高価でな、人工的に合成された成分を大なり小なり溶かした物が多い んだが、このバニラ・エキストラクトってのは、人工香料を使わず、酒類にバニラ・ビーンズを直接漬け込み作られたもんだからバニラエ ッセンスと違って甘いんだよ」 京・園「「へぇ~」」 園城寺「なら 最初からこっちだしてくれたらええのに…」 店主「まさか バニラエッセンス舐めたいなんて客がいるとは思ってもみなかったからな それに 言っただろ? 高いんだよ それ」 京太郎「確かに バニラエッセンスを舐めたいなんて言う客なんて そうそう いませんよね?」 386 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:57:07.39 ID:dBEzWbLAO 園城寺「むぅ なんや 須賀君まで私の事 馬鹿にしとんのか?」 京太郎「と、とんでもない そんな事 思ってもいませんよ」 園城寺「ほんまか~?」 京太郎「本当ですって」 店主「おぅ おぅ お熱いねぇ~」 387 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:57:33.69 ID:dBEzWbLAO 園城寺「な、何言うてんの! 須賀君とはそんなんじゃ あらへんわ!」 京太郎「真っ向から全否定ですか」 園城寺「あんたも何 わけのわからん事、言うてんの!」 京太郎「いやあ~」 園城寺「いやあ~ や ない! まったく… また余計な体力使ってもうたやん…」 388 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 19:58:02.10 ID:dBEzWbLAO 京太郎「それじゃあ 体力回復しなくちゃですね おやっさん!」 店主「言われなくても もうできとるよ ほれ」 京・園「「おぉ~」」 店主「向こうに椅子があるから座って食べな」 京太郎「ありがとうございます」 園城寺「おおきに♪」 389 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:01:29.82 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「」ジー 京太郎「さっきから何やってるんですか?」 園城寺「いやな? これほんまに クレープなんやろうか?」 京太郎「正確にはミルクレープですね」 園城寺「ミルクレープ? 聞いた事はあるけど…」 390 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:02:08.85 ID:dBEzWbLAO 京太郎「簡単に言うとクレープを使ったケーキですね」 園城寺「あぁ~ 何となく納得したわ」 京太郎「さっさと食べないと 温くなっちゃいますよ?」 園城寺「はよ食べんとな…」パクッ 園城寺「~~~」 園城寺「お、お、お、………」 京太郎「オーマイガー?」 園城寺「なんでやねん! って何言わせるんや!」バシッ 京太郎「グハッ」 391 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:02:34.91 ID:dBEzWbLAO 園城寺「私が食っとった クレープは偽もんやったんやな… しみじみ感動したわ…」グスッ 京太郎「何も泣くほどの事じゃ…」 園城寺「何言うとんの!? クレープに生クリームやらアイスをトッピングするって ところに驚きっぱなしやわ」 京太郎「へっ? クリームって 普通は生クリーム使いません?」 園城寺「そんなもん使わへんわ」 392 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:03:47.51 ID:dBEzWbLAO 京太郎「えっ? じゃ、じゃあ 何でトッピングを?」 園城寺「えっと確か… 牛肉やら野菜やらが入っとったな」 京太郎「もしかして辛いですか?」 園城寺「ん~ 少しピリ辛やったような…」 京太郎「(怜さん… それ クレープ ちゃいます 90% タコスだと思います…)」 園城寺「うまいわ~♪」 393 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:04:13.69 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「おいしかったわ~ ご馳走さん♪」 京太郎「どう致しまして」 ドクン 園城寺「うっ…」 園城寺「須賀君 水… 貰えるか?…」 京太郎「大丈夫ですか!?」 園城寺「ちょっと はしゃぎすぎただけや それより水…」 394 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:04:39.75 ID:dBEzWbLAO 京太郎「水ですね? どうぞ」ガサゴソ 園城寺「ありがとな…」ゴクッ 京太郎「せっかくなんで ここで 休んでいきましょうか?」 園城寺「そうしてくれると 有り難いわ」 京太郎「了解!」 395 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:05:14.96 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「(須賀君からもろた水って 須賀君も飲んどるんよな… 間接キスになってしもうたわ)」カァー 園城寺「(って、何考えてんの私)」ブンブン 園城寺「(よくよく考えてみたら あの店で とんでもない事をやっとったような… 他の客に見られとったらどないしよう…)」サァー 京太郎「(この百面相はいつまで続くんだろうか…)」 396 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:05:40.32 ID:dBEzWbLAO ピリリリリリ~ 京太郎「? 怜さん 電話 鳴ってますよ?」 園城寺「なんでやねん!」バシッ 京太郎「なぜに!?」 園城寺「あっ…? す、すまんな… 少し違う世界に迷い込んどったわ…」 京太郎「(怖えよ!)電話鳴ってますよ?」 397 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:06:18.10 ID:dBEzWbLAO 園城寺「? なんやろ? もしもし?」ピッ ?「もしもしじゃねぇだろ!!!」 園城寺「」ビクッ ?「お前 今 どこほっつき回ってんだ! 診察の時間 とっくにすぎてるぞ!」 園城寺「風越のコーチさん? 診察の時間って 3時からやと思うけど…」チラ 10時29分 園城寺「まだ11時前やで?」 398 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:06:44.52 ID:dBEzWbLAO 久保「………園城寺 今日 何時に起きた?」 園城寺「何でそんなk「さっさと答えろ」8時15分やった気がするわ…」 久保「昨日… 私が 帰る時も7時00分だったのに8時15分だったぞ…」 園城寺「」 園城寺「ま、まさか…」チラ 京太郎「? 何ですか?」 399 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:07:12.22 ID:dBEzWbLAO 園城寺「い、今何時や?」 京太郎「今ですか? 4時11分ですね」 園城寺「やってしもうたわ…」 久保「はぁ… 私が事情を話ておくから 今すぐ 病院に来い わかったな?」 園城寺「はい…」 ピッ 園城寺「はぁ… 風越のコーチさん 相変わらず 恐いわ…」 400 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:07:38.95 ID:dBEzWbLAO 京太郎「何と無く 内容はわかりますけど… 」 園城寺「ここから 病院まで どれくらいか わかるか?」 京太郎「ここからだと30分ぐらい歩いたら着きますね」 園城寺「はぁ… しんどいわ…」 京太郎「大丈夫ですか?」 401 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:08:32.24 ID:dBEzWbLAO 園城寺「須賀君~ おぶってくれへんか?」 京太郎「ええ~っ! な、何言ってんですか!?」 園城寺「もう一歩も歩けへんわ…」 京太郎「しかしですね… 何と言うか…」 園城寺「人の口に指突っ込んだ男が何言うとんの? あんた 意外に あかんたれやな」 京太郎「あ、あかんたれ?」 園城寺「情けない奴ってゆう意味や」 402 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:09:23.21 ID:dBEzWbLAO 京太郎「oh…」 園城寺「ん? 乗っても ええんか? なら…」ガバッ 京太郎「うおっ!? ちょ いきなり 何するんですか!?」 園城寺「おぶってくれるんやろ? 現に私が乗り易いように 四つん這いになっとるやん」 京太郎「(落ち込んでただけだよ!)」 403 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:10:11.77 ID:dBEzWbLAO 園城寺「なんか 猿の親子みたいやな…」ヨイショ 京太郎「? 降りるんですか?」 園城寺「その体勢からやと 少しキツイやろ?」 京太郎「ハハハッ…(おぶらせる気満々だな…)わかりましたよ …はい 乗って下さい」 園城寺「さすが須賀君や♪」ムニュ 京太郎「(こ、この感触は… もしや!?)」 園城寺「重ないか?」 京太郎「軽すぎですよ もっと食べた方がいいかと…(柔らかけ~)」 404 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:13:49.68 ID:dBEzWbLAO 園城寺「私は少食やからな… あんま食べれんのや…」 京太郎「そんなんだから すぐに体力がなくなるんですよ」 園城寺「体力がなくなっても 須賀君がおぶってくれるから 安心や」 京太郎「俺に大阪に住めと!?」 園城寺「冗談や 冗談」 京太郎「冗談に聞こえませんよ…」 405 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:14:22.10 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「ところで 須賀君の通うてる学校… 清澄、言うたっけ? 女子の麻雀部は強いんか? 原村 和 がいる事は知っとるけど」 京太郎「公式試合にはまだ出ていませんが 多分 強いと思いますよ」 園城寺「去年の長野の代表は凄まじいほどの怪物がおったけど 勝てるんか?」 京太郎「天江 衣って選手の事ですよね? 話には聞いてますよ 人間じゃないって」 園城寺「………」 406 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:14:54.31 ID:dBEzWbLAO 園城寺「インターハイ団体1回戦で2校、2回戦で3校を同時に飛ばして、最多獲得点数記録を樹立、同年行われたプロアマ親善試合で優勝… これが天江 衣や」 京太郎「全国の強豪を相手に二戦続けて飛ばしたんですか!?」 園城寺「三回戦は臨海女子の選手が他家を飛ばしてしもうたから 天江 衣 まで回らずに負けてしもうたけどな…」 京太郎「とんでもない選手ですね… 天江 衣…」ゴクッ 園城寺「私の学校も 龍門渕が今年も 勝ち上がって来る事を予想しとるわ」 407 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:15:21.11 ID:dBEzWbLAO 京太郎「そうですか… いや! それでも 清澄高校は全国大会に出場します!」 京太郎「なんたって うちの部員達は 相手が強ければ強いほど 燃え上がるタイプなんで」 園城寺「そか… ほな 私も頑張らんとな…」ヨイショ 京太郎「? 病院まで まだ先ですよ?」 園城寺「恐ろしいお迎えが来たようや」 京太郎「?」 408 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:16:46.67 ID:dBEzWbLAO 久保「園城寺! 迎えに来てやったから、さっさと乗れ!」 園城寺「今行くわー! 須賀君 ありがとな? お蔭さまで 新しい目標が出来たわ」 京太郎「目標?」 園城寺「そや 清澄は今年 絶対に全国出場するんやろ?」 京太郎「します 絶対に!」 園城寺「絶対に?」 京太郎「絶対に!」 園城寺「ほんまに?」 京太郎「絶対 ぜ~ったいに全国出場します!」 409 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:17:13.26 ID:dBEzWbLAO 園城寺「ほな 約束やで? 私の学校も絶対に全国大会出場してみせるさかい 須賀君も 絶対に出場するんやで?」 京太郎「お、俺は まだ初心者なんで… 今年は無理ですけど… 女子の方は必ず全国に出場すると思います」 園城寺「いつか須賀君も全国出場できると ええな」 京太郎「あと二年、死ぬ気で頑張ります!」 園城寺「フフッ 死なれたら 私が困るわ ………頑張ってな?」 京太郎「はい!」 410 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:17:42.63 ID:dBEzWbLAO 久保「何してる! 早くこい!」 園城寺「兇悪な悪魔さまが呼んどるんで ここいらで さよならや」 京太郎「また会えますかね?」 園城寺「全国に行くんやろ? そこで また会えるわ」 久保「早くしろ!」 園城寺「ほんま 煩い女やな… 須賀君 今日はほんと楽しかったわ 今度は大阪に来てな? 美味しい店 紹介するで」 京太郎「その時はお願いします」 園城寺「ほなな」 京太郎「今度は全国でー!」フリフリ 411 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:18:08.13 ID:dBEzWbLAO 京太郎「………(さぁ~て 怒られに行くか…)」 園城寺「須賀君!」 京太郎「怜さん? 忘れものですか?」 園城寺「助けてくれた お礼とおぶってくれたお礼や♪」 京太郎「えっ?」 チュッ 園城寺「ほな またな~」 京太郎「」 412 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:18:42.79 ID:dBEzWbLAO 京太郎「(す、須賀京太郎… 生まれてからの16年で これ程までに嬉しい事があっただろうか… )………」 京太郎「………」 京太郎「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドンッ! 413 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:19:12.37 ID:dBEzWbLAO ~~~車~~~ 久保「…飲むか?」コトッ 園城寺「すまんな…」 久保「………なぁ? 園城寺」 園城寺「なんですか?」 久保「意外と 積極的なんだな…」 414 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:19:38.13 ID:dBEzWbLAO 園城寺「ブッ ゲホッ ゴホッ なななな、何言いだすんや突然!」 久保「いや まさか お前があんな事をするとは思ってもみなくてな…」 園城寺「見とったんか! 信じられへんわ!」  久保「見せつけているのかと思ったが… 違うのか?」 園城寺「んなわけあるか!」 415 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:20:23.88 ID:dBEzWbLAO 久保「まぁまぁ そう興奮するな 症状が悪化するぞ?」 園城寺「誰のせいやと…」ブツブツ 久保「それで あの子とはもう会わないのか? 二、三日はここにいるんだぞ?」 園城寺「次は全国で会う約束したさかい ここでは もう会わんわ…」 久保「ベタ惚れだな 迷子になって正解だったか?」ニヤニヤ 園城寺「んなっ! ま、迷子になったんやないわ!」 久保「お前… 嘘つくの苦手だろ…」 園城寺「うぅ…」 416 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:21:03.93 ID:dBEzWbLAO 久保「(最初に会った時とは別人のようだな… 何があったかは知らんが… 間違いなくさっきの男が関係しているのはわかるな…)園城寺 もうすぐ着くから 眠るなよ?」 園城寺「………」 久保「? 園城寺?」 園城寺「………」スゥ 久保「(まったく… 言ったそばからこれか…)」 久保「(体調も少しだが 良くなってきてる… あとはイップスの克服だな…)」 園城寺「………」スゥ 久保「少し… 遠回りするか…」 園城寺「………」スゥ 417 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:24:27.68 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 清水谷「なんでや!? なんで 部活辞めるとか言いだすんや!」 園城寺「もう打ちとうないんや…」 清水谷「なんで打ちとうなくなったのか 聞いとるんや!」 園城寺「理由なんてあらへんわ…」 清水谷「怜… なんでや… 一緒に全国目指すってゆうたやんか…」グスッ 418 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:24:55.38 ID:dBEzWbLAO 園城寺「ごめんな… 私も時間がないさかい そこ 通らしてもらうわ…」 清水谷「!」バッ 園城寺「…なんのマネや?」 清水谷「怜が 打ちとうない理由がわかるまで ここは通さへんわ!」 園城寺「竜華もしつこいな…」 園城寺「さっきも 言うたやろ? 理由なんてあらへん… 」 419 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:25:24.10 ID:dBEzWbLAO 清水谷「嘘や! 怜がそないな理由で辞めたいなんて 言うはずない! お願いや… 教えてくれへんか?…」 園城寺「………」 園城寺「はぁ… プレッシャーや…」 清水谷「えっ? プレッシャー…?」 園城寺「私が… 千里山の先鋒を任されとるのは 竜華も当然知っとるな?」 清水谷「う、うん…」 420 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:25:50.66 ID:dBEzWbLAO 園城寺「今まで 三軍やった私が あの千里山の先鋒やで? 試合をするたびに 身体が震えるんや…」 清水谷「身体が震えるって…」 園城寺「恐いんや… もし… 私のせいでチームが敗退したらと思うとな…」 清水谷「うちらがいるやん!」 園城寺「竜華やセーラがあとに控えとるって思っとっても 身体が震えるんや… この間もしょうもないポカやったばかりやで?…」 清水谷「怜…」 421 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:26:17.21 ID:dBEzWbLAO 園城寺「それに 直ぐに部活辞めるなんて言うとらんで?」 清水谷「えっ?」 園城寺「長野に… いわゆるイップスを専門に見とる、有名な心理療法士がいるらしいんや…」 清水谷「イップス?」 園城寺「精神的な病気みたいなもんや…」 422 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:26:43.94 ID:dBEzWbLAO 園城寺「監督の知り合いが長野の病院を紹介してくれてな? 明後日にでも行くつもりなんや…」 清水谷「でも さっき辞めるって…」 園城寺「向こう行っても 治らんかった時は辞めるって事や… 皆に迷惑かけとうないしな…」 清水谷「迷惑なんて 思ってないで!」 園城寺「ありがとな…」 清水谷「怜… う、うちも怜が治るよう、応援しとるからな!」 園城寺「よろしゅう頼むわ…」 423 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:30:53.96 ID:dBEzWbLAO ―――― ――― ―― 園城寺「(竜華… イップス… もしかしたら治ったかも知れへんわ… )」 久保「着いたぞ~ 起きろ 園城寺」 園城寺「(必ず出場してみせるわ… 全国大会!)」 424 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:33:51.65 ID:dBEzWbLAO ~特別・おまけ①~ 咲「京ちゃん遅いね…」 和「確かに 少し遅いですね…」 優希「少しどころか遅すぎだじぇ! 10時に行ったっきり帰って来ないじょ」 久「う~ん あまりにも遅すぎるわね…」 染谷「寄り道するような奴とは思えんしの…」 425 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:34:18.78 ID:dBEzWbLAO ガチャ 咲・和・優・久・染「「「「「!」」」」」 マホ「失礼しま~す」 ムロ「し、失礼します」 咲「京ちゃん!?」 マホ「」ビクッ マホ「えっ? えっ? な、何なんですか?」 優希「まぎらわしいわー!」 426 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:34:50.11 ID:dBEzWbLAO マホ「マホ… な、なんの事なのかわからないのです…」 和「貴女達は!」 久「知り合いなの?」 和「はい 中学の友人です」 マホ「の、和先輩がこの高校にいるって聞いて…」 ムロ「マホったら 絶対行くって聞かなくって」 427 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:35:21.88 ID:dBEzWbLAO 和「そうですか…」 マホ「あの… 和先輩? なにやら空気が重いんですけど…」ヒソヒソ 和「部員の一人が買い出しに行ったっきり 戻ってきていないんです…」 ムロ「清澄にはマネージャーまでいるんですか?」 和「マネージャー… とは違うんですけど…」 マホ「マホ知ってます 確か… パシリって言うんですよね?」 428 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:35:49.81 ID:dBEzWbLAO 咲・和・優・久・染「「「「「………」」」」」 マホ「ち、違うんですか?」 久「パシリ… じゃないと思うわ ねっ? まこ?」 染谷「(わしに話をふるな!)お、おぉ そうじゃな パシリとは違うんじゃないかの?」チラ 優希「」ビクッ 優希「そ、そうだじぇ 京太郎はパシリなんかじゃないじぇ!」チラ 429 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:36:29.86 ID:dBEzWbLAO 咲「(わ、私~?)う、うん そうなんじゃないかな? ハハッ…」チラ 和「(宮永さんが困っている!)はい… 須賀君は 私達 麻雀部に居なくてはならない存在です マホちゃん? 私達は決して 須賀君をパシリ なんて思ってはいません それだけは 分かって下さい…」 マホ「えっ? あっ… はい… マ、マホ 須賀君って人がどんな人かはわかりませんけど… 皆さんに好かれているって事は何と無くわかり ました」 和「マホちゃん…」 ムロ「(洗脳されてる!?)」 430 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:36:55.93 ID:dBEzWbLAO 久「いい子じゃない♪」 和「自慢の後輩達です」 マホ「ほぁ~ マホ 和先輩に褒められちゃった」 ムロ「よかったじゃないか」 久「咲 貴女の携帯で須賀君に電話、繋がらないかしら?」 咲「繋がらないです…」 431 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:37:22.19 ID:dBEzWbLAO 久「ん~ こりゃ 何かの事件に巻き込まれたのかも…」 咲「そんな!?」 染谷「こら久! 後輩を驚かすのはやめい」 久「そうは言ってもね~」 マホ「あ、あの…」 久「ん~?」 432 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:37:50.60 ID:dBEzWbLAO マホ「もし宜しければ 捜すの手伝いますよ?」 久「そうね… それならお願いしちゃおうかしら」 ムロ「おいおい マホ、大丈夫なのか?」 マホ「問題ないのですよ!」 マホ「それで和先輩! その人の特徴を教えて下さい」 和「特徴… ですか…「 433 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:38:25.76 ID:dBEzWbLAO 優希「金髪でマヌケ面した変態がいたら それが正解だじぇ!」 染谷「酷い言われようじゃの」 ムロ「なぁ… マホ? その特徴に当て嵌まってる人を見た気がするんだけど…」 マホ「奇遇ですね マホもなのですよ」 咲「えっ!? 京ちゃんがどこに居るか知ってるの!?」 434 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:38:58.31 ID:dBEzWbLAO ムロ「今 どこに居るのかは わかりませんけど… クレープ屋で似たような人を見かけました」 和「そうなんですか? マホちゃん?」 マホ「は、はい 女性と一緒に食べてました」 咲・和・優・久・染「「「「「(あの野郎…)」」」」」 久「OK ありがとう いい情報をもらったわ」 咲「また違う子と…」ブツブツ 435 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:39:30.26 ID:dBEzWbLAO 染谷「帰って来たら ちぃ~とばかし お仕置きが必要かの?」 和「(皆さんが心配しているにも関わらず 女性とイチャコラですか…)」 優希「言いか! お前達も気をつけるんだじょ? そいつに出会ったら 最後だじぇ」 マホ「そ、そんなにもヤバい人なんですか!? マホ、危うく 捕まるところでした」 ムロ「(これが清澄高校麻雀部… 殺気がケタ違いだ)」 436 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:40:03.60 ID:dBEzWbLAO ガチャ 京太郎「いや~ 遅くなって すいません 少し寄り道してもんで」 マホ「あ、あ、あの人です! あの人ですよ 和先輩!」 ムロ「(最悪のタイミングで帰って来たよ…)」 京太郎「おっ? 新入部員ですか? 初めまして 須賀京太郎と言います よろしく」 マホ「(この人に出会ったら最後…)」ブルブル 437 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:40:29.95 ID:dBEzWbLAO マホ「あわわわわわっ」バタン ムロ「おいマホ! 大丈夫か? しっかりしろ!」 京太郎「あまりの俺のかっこよさに気絶してしまうとは… 可愛いいお嬢ちゃんだぜ」 ムロ「(ヤバいヤバいヤバい この人ヤバ過ぎる)」 咲「京太郎ちゃん…」ボワッ 京太郎「!? (なんだ!? この殺気は!?)」 438 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:41:06.00 ID:dBEzWbLAO 咲「私… 本気で京ちゃんの事 心配してたんだよ?」 京太郎「す、少し寄り道をしてて…」 咲「そう… 寄り道… ね…」ゴワッ 京太郎「!? (更に跳ね上がった!?)さ、咲さん?」 ムロ「(私にはわかる… この後に訪れるだろう未来が…)」 咲「京ちゃんの馬鹿ーーー!!!」 京太郎「ヘプシッ!?」 439 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/24(木) 20:43:00.38 ID:dBEzWbLAO 以上で投稿は終了です つ、疲れた~ 色々と大変でした… それでは また 488 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:06:30.75 ID:UH2F8eOAO アナウンサー「試合終了! 三尋木プロ まさかの初戦敗退~!」 アナウンサー「前回の試合に引き続き、三度目の初戦敗退! 今回の敗退により タイトル戦が更に遠退いてしまった~!」 解説者「今回の敗退は 三尋木プロにとって かなりキツイ状況になってしまいましたね」 アナウンサー「と言いますと?」 解説者「三尋木プロは ここ最近 全く 白星がありませんからね このままだと…」 489 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:07:04.26 ID:UH2F8eOAO アナウンサー「引退になりかねないと?」 解説者「えぇ… 昔のように積極性がなくなったと言うか… 何か迷いがありますね…」 アナウンサー「迷い… ですか?」 解説者「はい… いつもの彼女ならk ピッ 三尋木「言いたい放題言っちゃて… お前に 私の何がわかるんだよ…」バサッ 三尋木「プロだって負けるときは負けるってのに…」 三尋木「こっちの新聞には 三尋木咏 引退か なんて書かれちゃってるしねぃ」 三尋木「………」 三尋木「引退… か…」 490 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:07:43.69 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「………」トボトボ 三尋木「(気分転換でもしてこいって言われてもさー 一人で気分転換になるはずないしねぃ…)」 三尋木「(何か暇潰しになるところはないもんかね… )」 三尋木「………」 三尋木「(そういやー 藤田プロが言ってたっけか 『藤田「何でも… 千里山のレギュラーの一人を 会って ものの短時間で ベタ惚れにし た男が長野の清澄って高校にいるとか なんとか』って」 三尋木「(特にやることないし…)」 三尋木「よし!」 三尋木「長野行こう 長野! 道 全く知らんけど なすがまま~ ♪」 491 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:08:11.32 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「あはははは」 三尋木「(やっべぇー 道わかんねー )ここが さっき通ったところで これが現在地…」 三尋木「(うーん わけわかんねー てか地図とか必要なくね? 知らんけど… )」ポイ ?「痛てっ!?」 三尋木「おおーぅ クリティカルヒ~ット! 一般人に100のダメージ!」 ?「100ダメージどころか 追加で500ぐらいのダメージくらいましたよ!」 三尋木「あはははは 意外とノリいいねぃ君ぃ 手が滑っちゃてさー」 492 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:08:38.04 ID:UH2F8eOAO ?「どうしたら地図と扇子が同時に こっちに飛んでくるんですか!?」 三尋木「ありゃりゃ? 地図を捨てたつもりだったんけど」 ?「貴女 今 手が滑ったって 言ってませんでしたか?」 三尋木「」ギクッ 三尋木「き、気のせいんよ ホッホッホ~ おぉ! これは!」 ?「(絶対に嘘だろ…)そうですか… んじゃ 俺 そろそろ行かないと 怒られるんで それ返してもらっても………って 何食べてんですか! ?」 493 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:09:14.30 ID:UH2F8eOAO 三尋木「これタコスってやつだよね? 私 一度 食べみたかったんよ♪」モグモグ ?「(な、なんて自由な人だ…)あ、あの… それ食べられると ひじょ~に 困るんですけど…」 三尋木「旨~♪」 ?「(き、聞いちゃいねぇよ… こりゃ また 買いに行かなきゃ駄目だな… )はぁ…」 三尋木「うわっ 辛ッ! 水頂戴 水! 口がヒリヒリする~」 ?「水ですか? ちょっと待って下さいね… って なんでやねん!」ビシッ 三尋木「ぐほっ!? セ、セクハラ!?」 494 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:09:42.84 ID:UH2F8eOAO 京太郎「いやいや おかしいでしょ!? 物ぶつけたうえに 勝手に飯まで食べて 水 要求で 挙げ句 セクハラって… 」 三尋木「だってー 口がー 水~ 口がー 水~ 」 ?「(うるせ~…)あぁ もう はい! 水ですよ! み・ず!」 三尋木「ちょ これ飲めとか マジッスか!?」 ?「死にはしませんよ… 多分…(この間の水入れぱにしてたの忘れてた…)」 三尋木「うぅ… 水… 口が痛い…」ポロポロ ?「な、泣かないで下さいよ」 495 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:10:19.05 ID:UH2F8eOAO 三尋木「だってー 口がヒリヒリして 痛いんよ…」グスッ ?「だからって泣く事じゃ…」 三尋木「私だって 頑張とるんよ… それなのに… グスッ 皆… 私が グスッ 引退する グスッ とか言うし…」 ?「(もはや口が痛いどうこうの話ですらねぇ… )わ、わかりましたから 何があったかは知りませんけど ほら 水飲んで 元気だして下さ いよ 俺で良ければ聞きますから ね?」 三尋木「あ、ありがと~ グスッ あ、あのね? グスッ 皆が グスッ 私を グスッ 生き遅れの グスッ 女 だって グスッ 馬鹿にするんよ 」 ?「(引退がどうとか言ってなかったか? この人…)」 496 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:10:51.01 ID:UH2F8eOAO 三尋木「そんでね そんでね?」 ?「はいはい 聞いてますから…」 ~一時間経過~ 三尋木「だから 私は言ってやったんよー 能ある鷹は爪を隠す って!」ビシッ ?「そ、そうですか…(いつまで続くんだ この話…)」 ~二時間経過~ 三尋木「私と一緒に解説してた ん… えっと… 誰だったか良く知らんけど その人は間違いなく 私に気があると思うんだよねー! ちょ~ っと 歳は上なんだけどねぃ」パタパタ 京太郎「よ、よかったじゃないですか(麻雀部の皆さん… 本当にすんません…)」 三尋木「他にも…」 497 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:11:52.92 ID:UH2F8eOAO ~三時間経過~ 三尋木「最近のプロは千里山を中心に選出されてきてっから面白みが少ないんよ… 他の学校にも もっと頑張ってもらわないとねぃ あは ははは あ、それから…」パタパタ 京太郎「(まだ続くのかよ! 頼む 早く 終わってくれ!)ハハッ そうですね…」 ~六時間経過~ 三尋木「いやー 色々と愚痴聞いてもらっちゃって 悪いねー」パタパタ ?「そ、そんな事ないですよ…(や、やっと終わった…)」 三尋木「いやいや 私の話 真面目に聞いてくれたの 君が 初めてでさー? 何て言うの? ついつい 長くなっちゃって」アハハハハ ?「それは喜んでいいのか 悪いのか…」 三尋木「さぁー? 喜んでいいんじゃん? 知らんけど」 498 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:12:18.97 ID:UH2F8eOAO ?「(どっちなんだよ!)そ、そうですか それでは 俺は この辺りで… 」ガシッ ?「!?」 三尋木「チッチッ 私から逃げようとか 無理に決まってんじゃん まだまだ 時間はたっぷりあるんだしさー もうちょ~っと 私に 付き合 ってもらっても罰は当たらないんじゃないかなー?」 ?「なん………だと………!?」 三尋木「あははは すっげー マヌケ面! 芸人もビックリ~ 」 ?「貴女の格好もビックリ~ ですけどね…」 499 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:12:44.92 ID:UH2F8eOAO 三尋木「うぉい! それは聞きづてならないな 雑用君は 和服の素晴らしさが わかってないよだねぃ」 ?「ざ、雑用君って… 俺には 須賀京太郎って 言う名前があります」 三尋木「? 砂 教卓? ギャグか何か? ん? 」 京太郎「砂 教卓じゃなくて! す・が・きょ・う・た・ろ・う!」 三尋木「あぁ~! 酢が 京太郎ね? 砂 教卓じゃなくて」 500 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:13:10.32 ID:UH2F8eOAO 京太郎「そうです… 須賀 京太郎です…(どう聞き間違えたら 砂 教卓 になるんだよ…)」 京太郎「そもそも 何で 雑用君なんですか…」 三尋木「ん? いやー なんとなくだけど?」 京太郎「(恐ろしい勘だ…)」 三尋木「まぁ そんな話は どうでもいいんだけどねー」 京太郎「ひどっ!?」 501 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:13:36.45 ID:UH2F8eOAO 三尋木「和服を馬鹿にした 雑用君には 和服の素晴らしさを たーぷりと 教えてあげないとねぃ」 京太郎「え、遠慮しときます…」 三尋木「あははは 面白い 冗談を言うねー 君」ニコニコ 京太郎「そ、そうですか? ハハッ…」 三尋木「うん♪」 502 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:14:20.05 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「現在の和服には、大人の女性用・大人の男性用・子供用があるのは 雑用君も知ってるよね?」 京太郎「え、ええ まぁ…」 三尋木「男性用と女性用の和服のそれぞれに、正装・普段着・その間の服があって 基本的に男女両用の和服はないんだけど、和服を構成する要素には、肌襦袢、長襦袢、長着、羽織、伊達締め、腰紐、帯、帯板、帯締、袴 、足袋、草履、下駄などがあるんよ」フリフリ 京太郎「(か、帰りたい…)」 503 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:14:46.52 ID:UH2F8eOAO 三尋木「ちゃんとついてきてるー? 雑用君? 」 京太郎「な、なんとか…」 三尋木「ちなみに 豪華な模様を持つものが多いのは、長着と帯! 数万円から数百万の帯まで た~っくさんあるんよ!」フリフリ 京太郎「す、数百万!? 全部 一緒なんじゃ…」 三尋木「かぁ~ これだから素人は…」 京太郎「す、すいません」 三尋木「いい? どうして こんなにも価格が違うのか? ってのを知りたいんだよね?」 京太郎「は、はい」 504 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:17:34.59 ID:UH2F8eOAO 三尋木「帯にも色々と種類があるんよ 例えば… ん~ 丸帯とか?」 京太郎「丸帯?」 三尋木「丸帯ってのは江戸時代に創られた正装用の帯でね? 広幅に織った帯地を二つ折りにして片側を絎けたもので、両面共に柄が出るんで非常に豪華な帯になるんよ 丸帯という名称は広幅の織物を丸ごと使うことからきてるけど、それだけ重く締め難いものとなるって事」 京太郎「へぇ~」 505 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:18:21.46 ID:UH2F8eOAO 三尋木「価格が違うのはそこ」 京太郎「? 手が込んでるか 込んでないとか ですか?」 三尋木「そそっ 高価な帯と廉価な帯はどこが違うのか? 帯に限らずきものの価格は、素材と手間で決ると言って良い 高価な素材を使えば価格は高くなり、安価な素材を使えば価格は安くなる けどね?、特殊な素材を除けば素材によって数十倍もの価格の開きはできないんよ 価格を左右する大きな要因は主に手間 手織と機械織では手間が大きく異なる 手機だと横糸一本一本を手で簸を飛ばしながら通して行くから、機械よりも手間がかかり高価になるんよ」パタパタ 京太郎「色糸の数が多ければ多いほど手織り職人は 糸を選んで簸を通す手間が大変なものと成るってわけですか? 」 三尋木「おぉ~ぅ! 正解! わかってんじゃん!」ビシッ 京太郎「そ、そうですか?」テレテレ 506 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:18:51.18 ID:UH2F8eOAO 三尋木「私 個人としてはさー 帯も着物も 手作りがいいんだけど…」 京太郎「けど?…」 三尋木「手織りはどうしても 機械で作るより 時間がかかるうえに お金も 高いから 一般受けは 余りしないんよ…」 京太郎「そりゃそうですよ…」 京太郎「今は 手間より早さを 求められていますからね… 時代の流れには 逆らえませんよ」 三尋木「」ポカーン 507 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:19:18.36 ID:UH2F8eOAO 京太郎「な、なんですか?」 三尋木「あっ いや 意外にも 良い事 言うなー って 思ってね」パタパタ 京太郎「そうですか? なら 雑用君から 名前で呼んで下さい 」 三尋木「うーん それはちょっと無理かなー 雑用君に 慣れちゃったし 何なら セクハラ君 でも 私は いいけど?」 京太郎「雑用君でお願いします」 三尋木「おぉ~ぅ ドM だったとは… 中々やるねぃ」 京太郎「もう… 勝手にして下さい…」 508 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:19:44.92 ID:UH2F8eOAO 三尋木「んじゃ ドM君d「お断りします! 」えぇ~っ なんで?」 京太郎「その名前だと 社会的地位を 確実に無くします」 三尋木「社会的地位ねー… いるの?」 京太郎「いりますよ! ほんと それだけは勘弁して下さい 咏さん」 三尋木「どーしてもってなら 別にいいけどさー ん? あれ? 私 君に名前 言ったっけ?」 509 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:20:11.29 ID:UH2F8eOAO 京太郎「糞長い 愚痴の中で 何回か登場してましたよ…」 三尋木「そ、そうだっけ? 知らんけど」 京太郎「そこは知っといて下さいよ」 三尋木「いや しらんし」 京太郎「………(もう ヤダ この人…)」 510 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:20:37.90 ID:UH2F8eOAO 三尋木「あ! そうそう 連絡先教えてといくれる?」 京太郎「連絡先ですか? 別に構いませんよ」 三尋木「じゃ、この紙の、ここに名前と生年月日よろしくねー」サッ 京太郎「生年月日までいるんですか?」 三尋木「うん♪ あ 電話番号は こっちの紙に 書いて」 京太郎「? わかりました」 511 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:21:03.95 ID:UH2F8eOAO 三尋木「それと… 判子とか 持ってるー?」 京太郎「判子? 確か持ってたと思いますけど… あぁ これだ」 三尋木「判子は ここ」 京太郎「どうでもいいんですけど 何で連絡先 書くのに 判子がいるんですか?」 三尋木「………念のため?」 京太郎「何故に疑問形なんですか…」ポン 512 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:21:31.07 ID:UH2F8eOAO 三尋木「うひょー ありがとさん♪」 京太郎「悪用だけは 絶対にしないで下さいよ? 信頼してますからね?」 三尋木「悪用なんて しないってー♪ 」 京太郎「(大丈夫なんだろうか…)」 三尋木「んじゃ また 明日ー」フリフリ 京太郎「明日!?」 三尋木「今日の夜に また 連絡すっから~ よろしくねー♪」フリフリ 京太郎「え、ええ…」 513 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:22:07.03 ID:UH2F8eOAO ~清澄 部室~ 京太郎「二度も買い物に行く事になるとは…」 京太郎「(戻りたくねぇ…)」 ガチャ 京太郎「た、ただ今 戻りました… えっ? ど、どうしたんですか?」 咲「………」グスッ 和「………」ウルウル 久「ん? あぁ 須賀君 おかえりなさい」 514 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:22:43.32 ID:UH2F8eOAO 京太郎「えっ? あっ はい」 京太郎「(何だ この 異様な雰囲気は… )ぶ、部長 何かあったんですか?」ヒソヒソ 久「あ~ うん ちょっとね…」 京太郎「そ、そうですか…」 久「そうそう 須賀君 」 京太郎「何でしょうか?」 久「はい これ」バサッ 515 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:23:10.52 ID:UH2F8eOAO 京太郎「? ウィークリー麻雀トゥデイ? (凄い見覚えのある人が表紙なんだけど…)何ですか? これ?」 久「雑誌よ 雑誌 中々 面白いから 須賀君も それ読んで しっかり勉強しなさい」 京太郎「は、はい! あの 部長? この表紙の人って…」 咲・和「」ビクッ 久「表紙? あぁ~ 三尋木プロね ウィークリー麻雀トゥデイ特集で表紙を飾るくらいだから 相当な腕よ まぁ 最近は ちょっと黒星ばか りで 引退とか騒がれてるけどね」 516 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:23:36.63 ID:UH2F8eOAO 京太郎「そう… ですか…」 久「それがどうかした?」 京太郎「へ? あぁ いや 特には…」 久「? そう? まぁ とにかく頑張ってね?」 京太郎「はい!」 517 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:24:26.85 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 京太郎「あの人 そんなに有名な人だったんだ…」 京太郎「(とても信じがたいな…)」ペラ 京太郎「おっ? タイトル挑戦までした事 あんのかよ あの人」ペラ 京太郎「しかも彼女にしたいランキングで一位とってんじゃん!(何が生き遅れだよ…)」 京太郎「てか この雑誌 最近のか? 最近の… ポイな…」ペラ 518 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:24:52.97 ID:UH2F8eOAO ピリリリリリ 京太郎「(ん? 知らない番号だな?…)」 京太郎「はい 須g「ヤッホー♪ 雑用君? いやー 参った 参ったー 悪いんだけどさー? 今日会った場所に 今すぐ来てくれないかなー? んじゃー よろしくー♪」ピッ 京太郎「(ほんとにプロなのか…?)」 519 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:28:12.71 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「おぉー 来た 来た」 京太郎「どうしたんですか? 急に?」 三尋木「いやね? 正直な話をすると 帰り道がわかんねー 状態なんだわ だ・か・ら 一晩とめてくれると助かるんだけど?」 京太郎「」 京太郎「いやいや それはマズイでしょ!?」 三尋木「親子さんには ちゃんと説明すっからさー お願い! このままじゃ 野宿なんよ」パタパタ 520 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:28:39.06 ID:UH2F8eOAO 京太郎「親は居ないんで大丈夫なんですけど…」 三尋木「よし! 難問クリアー!」 京太郎「難問クリアー じゃないですって! そもそも 咏さん プロ雀士 じゃないですか… 俺の家に泊まったなんて事 バレたら大変な事 になるんじゃ…」 三尋木「あちゃー バレちゃったか~ うーん でも まぁ 大丈夫! 知り合いとか何とか言えばいいしさぁ ほんと頼むよー!」 京太郎「そうは言われても…」 521 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:29:11.43 ID:UH2F8eOAO 三尋木「よし! わかった! 泊めてくれたら 私が直々に麻雀 教えてあげるから!」 京太郎「咏さんが?」 三尋木「そそっ 何なら 夜のお相手も…」ニヤッ 京太郎「それはいいです」 三尋木「ひどっ!?」ガーン 京太郎「まぁ そうですね…(プロが教えてくれる事なんて 滅多にないしなぁ… ここは一つOKするか…)わかりました 咏さんが 教えてく れると言うのでしたらOKです」 三尋木「教える 教える! 何でも聞いて! 」 522 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:29:43.22 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「ほぇ~ 意外と広いんだねぃ」 京太郎「まぁ そこそこ…」 三尋木「へぇー !」キラーン 京太郎「とりあえず ご飯食べてないでしょうから ご飯を食べm って~ おぃぃ!」 三尋木「ん? どしたー?」ガサゴソ 京太郎「何やってんですか!?」 523 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:30:16.29 ID:UH2F8eOAO 三尋木「んー エロ本探し」ガサゴソ 京太郎「んな!? そんなところには ありませんから!」 三尋木「昔から 隠すなら ベッドの下って 決まってるんだよねー」ガサゴソ 三尋木「あれれ? 」スカスカ 京太郎「だから言ったでしょ? そんなところにはないって…(誰がベッドの下なんかに隠すか…)」 524 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:30:57.32 ID:UH2F8eOAO 三尋木「」トコトコ 京太郎「今度はなんですか? トイレならあっちですよ?」 三尋木「んー これだ!」 京太郎「!?」 三尋木「はっはーん ねぇ ねぇ 辞書見ようとしたら 変な本が出てきたんだけどー?」ニヤッ 京太郎「(ば、馬鹿な!? 何故 数ある カモフラージュの中から それを選び出すんだ!)」 三尋木「えぇ~っと なになに? えっ? 貧乳 えっ? 和服… パラ… ダイス…? えっ?」チラ 京太郎「(巨乳ばかりで飽きたから たまには 趣向を変えてみただけなのに~ 何でよりにもよって あれなんだよ!)あ、あはははは……… 」 三尋木「………」 京太郎「………すんません」 525 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:31:24.05 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 京太郎「(き、気まずすぎる…)ど、どうですか?」 三尋木「」ビクッ 三尋木「な、中々の う、腕前で…」パタパタ 京太郎「(縮こまっちゃてんじゃん… これ… 麻雀教えてとか言える 雰囲気じゃねぇ…)」 三尋木「………」 526 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:31:55.55 ID:UH2F8eOAO 三尋木「(あれって もしかして… 私を意識してんのかな? ま、まさかの一目惚れ!? いやいや それはないねー …あれ? でも よく考 えてみるとさー 好きでもない女 普通に家に 入れるかな? しかも今日会った よくわからない女を… って事は やっぱり…)あ、あの…」 京太郎「は、はい(どんな罵倒だろうとも 受けきってみせる!)」 三尋木「ふ、ふつつか者ですが よ、よろしくお願いします」ペコッ 京太郎「へ? あ! こ、こちらこそ よろしくお願いします」ペコッ 京・三「「………」」 527 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:32:21.77 ID:UH2F8eOAO 三尋木「プッ あはははは! ど、土下座って! あはははは マジっすか! あはははは 」 京太郎「ちょ 笑わないで下さいよ…」 三尋木「あはははは ごめん ごめん 余りにも 衝撃的だったもんだから」ケラケラ 京太郎「はぁ…」 528 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:32:47.30 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 萬子:1~9 索子:Ⅰ~Ⅸ 筒子:①~⑨ 京太郎「(レ、レベルが違いすぎる…)」 三尋木「さってと… 打ってみてわかったんだけど 雑用君は 守りが ダメダメだから 守りを重点的に学んでいかないと駄目みたいのよう だねぃ」 三尋木「んじゃ まずは スジについて 教えるから」 京太郎「は、はい」 529 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:33:36.62 ID:UH2F8eOAO 三尋木「スジって言うのは 両面待ちを前提とした、相手の捨て牌から考える守りって感じかな?」 三尋木「例えばー ん~ こんな感じの捨て牌があって 相手にリーチされたとする」 東Ⅷ②1北Ⅳ西Ⅵ←リーチ 三尋木「この相手はリーチを仕掛けたとき Ⅵ を切っとるんけど 考えてごらん?」 234 567 ④④④ ⑦⑧⑨ ⅦⅧ 南南 または 234 567 ④④④ ⑦⑧⑨ ⅣⅤ 南南 三尋木「みたいな 牌の待ちは考えられにくくない?」 京太郎「確かに… それだと 自分で捨てた牌があるんで ロンはできないですね」 530 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:34:04.10 ID:UH2F8eOAO 三尋木「そそっ わざわざ リーチまでかけて 聴牌宣言しておいて ロンできません とか マジ馬鹿でしょ?」 三尋木「待ちで待つ事は 普通はしないよね? んじゃ 結局 何が言いたいのかと言うと… ⅣⅤ または ⅦⅧ の両面待ちの可能性が低い と言う事なんよ」 京太郎「へぇ~」 三尋木「したがって Ⅵ が 捨てられているから Ⅲ Ⅵ Ⅸ で待ってる可能性が低いって事が言えるんよ!」 京太郎「な、なるほど…」 531 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:34:40.58 ID:UH2F8eOAO 三尋木「あくまでも両面待ち前提って事を忘れないで欲しいんだけどねー」パタパタ 京太郎「はい! でも少し難しいですね…」 三尋木「そう? じゃ より詳しく 説明するねぃ」 三尋木「さっき Ⅵ が捨てられていた事から Ⅲ と Ⅸ が当たり牌の可能性がわかったけど… これをスジって呼ぶんよ」 1・4・7「(イー・スー・チー)」 2・5・8「(リャン・ウー・パー)」 3・6・9「(サブ・ロー・キュー)」 三尋木「こーんな感じで 全部で3種類のスジがあって ⑤が捨てられていれば ② と ⑧ は比較的安全牌って言えるし 4が捨てられていれば 1 と 7 は 比較的安全牌だと予想できるねぃ」 532 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:35:06.92 ID:UH2F8eOAO 京太郎「それじゃあ その3種類のスジを覚えていれば 言いんですか?」 三尋木「まぁ 覚えておいて損はないんだけどねー」パタパタ 三尋木「おっと もう一つ 忘れてたよ… 片スジには 要注意が必要なんよ!」パタパタ 京太郎「? 片スジ?」 三尋木「そそっ 533 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:35:38.23 ID:UH2F8eOAO 1・4・7「(イー・スー・チー)」 2・5・8「(リャン・ウー・パー)」 3・6・9「(サブ・ロー・キュー)」 がスジだからと言って 1 が捨てられていれば 4 が 安全かと言うと ちょ~っと 違うね 少し考えればわかると思うけど 2 3 の聴牌なら 1 4 待ちになるけど 5 6 の聴牌なら 4 待ちになるよね?」 京太郎「言われてみれば そうですね」 三尋木「このように 片方 だけの スジの事を 片スジと呼ぶんよ!」ビシッ 京太郎「片スジ… 恐るべし!」 534 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:36:05.58 ID:UH2F8eOAO 三尋木「ちなみにだけど 片スジの両方が 捨てられていれば スジは完成するからね?」 京太郎「そうなんですか?」 三尋木「ほら 1 と 7 が捨てられていれば 4 はスジとなり 比較的安全牌になるでしょ?」 京太郎「あっ ほんとだ…」 三尋木「最初は 難しいだろうけど 何事も経験がものを言うから 実践あるのみ!」パタパタ 京太郎「はい!」 京太郎「よし! 今日は徹夜だ!」 535 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:38:52.21 ID:UH2F8eOAO 三尋木「おぉ~っ やる気だねぃ んじゃ 悪いんだけど シャワー浴びても おっけーい? 朝から 歩き回ったから 汗かいちゃって あぁ あ と 服も」 京太郎「はいはい 服は 適当に持ってて 構いませんので… タオルは リビングにありますから」 ガチャ 三尋木「おっけーい じゃ シャワー 浴びてくるけど… 覗けよー?」フリフリ 京太郎「覗くなじゃなくて 覗け! かよ!? 」 三尋木「♪」トテトテ 536 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:39:19.47 ID:UH2F8eOAO 京太郎「なんだか よく わからん人だ… 」 京太郎「………」 京太郎「(三尋木… 咏… か…)」 ガチャ 三尋木「やっべー お湯 でないんっスけど!? 」 京太郎「うぉーーーい!!! 前隠せ! 前!」 537 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:39:59.63 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「いゃ~ サッパリしたー♪」 京太郎「…何で ワイシャツ 一枚しか 着てないんですか!? 」 三尋木「なんて言うの? なんとなーく 着てみた みたいなー? ………興奮する?」 京太郎「スエット 貸しますんで それ着て下さい!」 三尋木「えぇ~っ 暑いから 着たくないだけど…」 京太郎「野宿と どっちがいいですか?」 三尋木「うひょー こんな ところに スエットがあるとか! マジ着るしかないしょ!」 538 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:40:28.05 ID:UH2F8eOAO 京太郎「最初から着て下さいよ…」 三尋木「ちょい ちょい」グイグイ 京太郎「? 何ですか? ブッ!」 三尋木「きゃっ!」 京太郎「きゃっ! じゃないですよ! 服も 自分で着れないんですか!?」 三尋木「せっかく サービスしてあげたのに それは ないんじゃないのー?」フリフリ 京太郎「サービスの度が強すぎなんですよ!」 539 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:40:54.56 ID:UH2F8eOAO 三尋木「あちゃー… 雑用君には 刺激が強すぎちゃったかー 」ケラケラ 京太郎「もう勘弁して下さいよ…」 京太郎「はぁ…」 540 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:41:40.35 ID:UH2F8eOAO ~~~朝~~~ 京太郎「ん… あぁ… 俺 このまま 寝ちゃったのか…」 京太郎「(結局 一回も勝てなかったけど… 久しぶりに 打ちまくったな…)」 京太郎「………」 京太郎「(…何で この人は 俺を抱きまくら にして 寝てんだ?)」 三尋木「ん…」ムニュ 京太郎「!?」 541 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:42:31.25 ID:UH2F8eOAO 京太郎「(な、なんだ… この異常な程の柔らかさは… !? おいおい この人 まさか…)」ワサワサ 京太郎「(ブラ着けてねぇのかよ!?)」 三尋木「ん… はぅ… 」 京太郎「(耐えろ! 耐えるんだ京太郎! お前なら出来るはずだ!)」 三尋木「………」モゾモゾ 京太郎「(? 今度はなんだ?)」 三尋木「暑い…」ポイ 京太郎「!?」 542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:42:57.52 ID:UH2F8eOAO 京太郎「(下 脱ぎやがった!?)」 京太郎「(ど、どどど どうすんだよ これ! と、とりあえず 起こさないと… )う、咏さーん? 朝なんで起きて下さーい」 三尋木「んー」ガシッ 京太郎「(お、俺の手が 咏さんの 股に! ホールドされた! し、しかも 下着も穿いてねぇのかよ!?)」 543 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:43:32.47 ID:UH2F8eOAO 京太郎「(素数だ! 素数を数えるんだ 京太郎! 2 3 5 7 11 13 17 19…)」 三尋木「ん… あ… 」 京太郎「(23 29 31 37 41 43 47 53!… 頼む 起きてくれ!)」 三尋木「ん… ふわぁ~… ふぅ~ あっれー? ん?」キョロキョロ 三尋木「………えっ!?」 京太郎「や、やっと 起きましたか…」 三尋木「」チラ 京太郎「できれば 離れてもr「きゃーーー!!!」ブホォッ!」バシン 544 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:43:59.13 ID:UH2F8eOAO 三尋木「な、なんで私 下脱いでんの!?… えっ? も、もしかして… 雑用君に 無理矢理…」 京太郎「貴女が俺を抱きまくらに してたんでしょうが!」 三尋木「へ? そ、そなの? し、しらんけど」 京太郎「ほんと… マジ勘弁して下さいよ…」 三尋木「え、えへへっ」 545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:44:33.40 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 京太郎「結局 その服に着替えるんですか」 三尋木「昨日 洗って 干しといたからねぃ」フリフリ 京太郎「いつの間に!?」 三尋木「さぁー?」 京太郎「さぁーって…」 三尋木「! 何か今さ なんんて言うか… 頭の中で ピピピー って 電流が流れて 私に こう言ったんよ ライオンに会いに行けー ライオン に会いに行けーって」フリフリ 京太郎「ライオンなら動物園にいるんで行って来て下さい」 三尋木「なーに言ってるかなー? 雑用君も 行くに来まってるじゃん」 546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:44:59.70 ID:UH2F8eOAO 京太郎「はい? 俺 これから部活なんですけど…」 三尋木「部活に乗り込んで 朝の事 バラされて信頼無くされるのと 私と動物園に行って私のご機嫌とるのと どっちがいいー?」ニヤッ 京太郎「ど、動物園で…」グスッ 三尋木「泣くほど 嬉しいかー 」ケラケラ 三尋木「んじゃー 動物園に向けて レッツゴー!」 547 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:48:20.40 ID:UH2F8eOAO ~~~動物園~~~ 三尋木「あはははは 雑用君も こっち来てごらんってー!」 京太郎「こ、今度は何ですか?」ゲッソリ 三尋木「ゾウが水浴びしとるんよ! 気持ちよさそうにー!」フリフリ 京太郎「(わからない… ゾウの水浴びで あそこまで はしゃぐ 咏さんが…)は、はぁ…」 三尋木「おおっ? 今度は 猿が餌を食べとるよ! 雑用君も貰ってきたら?」 548 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:49:01.59 ID:UH2F8eOAO 京太郎「俺は猿ですか!?」 三尋木「あはははは 冗談 冗談だんよー! 次は ペンギン ペンギン」トテトテ 京太郎「そんな走り回らなくったって ペンギンは逃げませんよ…」 三尋木「分かってないねぃ…」バッ 三尋木「ペンギンは 動物園において 一番人気なんよ 出遅れて見れなくなったら大変 悲しいとは思わないかい?」フリフリ 京太郎「(なら… 一番 始めに ペンギンコーナー 行けよ! 何で動物園にまで来て トカゲを 一番最初に見るんだよ! それも 虫かごに 入っるような奴を…)」 三尋木「おーい 生きてるかー?」 京太郎「生きてますよ…」 三尋木「よし! それじゃあ 行こー♪」 549 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:49:34.84 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「うひょー か、可愛いー 」キラキラ 京太郎「あれが 噂に聞く ペンギンの散歩って奴ですか…」 三尋木「ペンギンってさ 世間一般では「脚が短い」と思われてるけど 実際には体内の皮下脂肪の内側で脚を屈折してるって 知ってた? 」フリフリ 京太郎「そうなんですか?」 三尋木「関節はこの状態のまま固定されてるから 脚を伸ばすことはできなくて 体外から出ているのは足首から下の部分だけで 成鳥では ほとんど脂肪に隠されていて表面上見えないんだけどー 生後まもなくの脂肪の少ないペンギンではその骨格がはっきりと見てとれるんよ 」フリフリ 550 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:50:01.85 ID:UH2F8eOAO 京太郎「やたら詳しいですね…」 三尋木「一般常識ってやつ?」 京太郎「(さっきから 見え隠れしてる パンフレットはなんなんだよ…)」 三尋木「次は イルカを見るとしますかー」フリフリ 京太郎「咏さん… 動物園に イルカは いないと思うんですけど…」 551 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:50:28.59 ID:UH2F8eOAO 三尋木「えぇー いないのー? んじゃー クジラで」パタパタ 京太郎「水生動物が見たいなら 水族館にでも 行って下さい」 三尋木「その手があったか!」バッ 京太郎「言っときますけど 行きませんからね」 三尋木「チッ…」 京太郎「(舌打ちされたよ…)」 552 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:50:55.41 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「ひゃ~ 遊んだ 遊んだー♪ もーう 歩けねー 」パタパタ 京太郎「満足しましたか?」 三尋木「満足 満足♪」 京太郎「(結局 4時間以上も 動物園 にいたのか… 部活サボって こんなところに居るのが バレたら 殺される…)」 三尋木「京太郎の お陰で いい気分転換になったよ ………ありがとう」 553 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:51:21.43 ID:UH2F8eOAO 京太郎「! い、今 名前で!」 三尋木「流石に 雑用君じゃ 可哀相かなー と 思ってねー 嫌だった?」 京太郎「全然! むしろ 嬉しいです!」 三尋木「そ、そうー?」 京太郎「当たり前ですよ こんなにも 名前で呼ばれる 事の 素晴らしさが わかったんですから!(これ以上 雑用 だの セクハラ だの ドM だの 言われてたまるか)」 554 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:51:47.03 ID:UH2F8eOAO 三尋木「ふ、ふーん ね、ねぃ? 一つ 聞きたい事があるんだけど?」 京太郎「? 何ですか?」 三尋木「きょ、京太郎ってさー? か、彼女とか ………いる?」 京太郎「はぃ~? 俺に 彼女なんて いたら 咏さんと こんな所に来ませんよ」 三尋木「(えっ? そ、それって…)そ、そっか…」 555 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:52:21.90 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「(さっきのって… もしかして 遠回しに 告白された? や、やっぱ そうだよね… 彼女がいたら わ、私と 動物園に 来ないって… ど、どうしよう… ウィークリー麻雀トゥデイで 彼女にしたいプロ雀士で一位 取った事 あるけど… 実際に告白された 事なんて 無かっ たし… …あれ? もしかして 告白されたの 初めて なんじゃ…)………」パタパタ 京太郎「(なんか 口挟んじゃ いけない 雰囲気を醸し出してるな 咏さん…)………」 三尋木「(京太郎 が 沈黙を貫いてるのって 私からの 返事を待ってるからなのかなー? だとしたら 返事を返さなくっちゃ… で、でも… なんて言ったらいいんよ… 『私も好きです!』 いや これじゃあ インパクトが足りないと思う… かと言って 可愛く 『わ、私も…』 う ーん 何か足りない気がするような…)」パタンパタン 556 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:52:51.85 ID:UH2F8eOAO 京太郎「(さっきから あの扇子の音が 気になるな… パタパタ から パタンパタン って… これは… 俺が 知らないうちに 咏さんを 怒ら せちゃったか?)」 三尋木「(ダメダメ それだと 私が 軽い女だと 思われる! もっと 積極的 かつ 優雅に…)」バシンバシン 京太郎「」ビクッ 京太郎「(うわ~っ こりゃ 間違いなく 俺が 関係してそうだな… どうしよう… どうすれば 怒りを静めてもらえるだろうか…)」 京太郎「(やっぱ 俺に 彼女なんて いたら 咏さんと こんな所に来ませんよ って 言ったのが マズかったのか? そう いや 部長が… 『 例え お世辞だろうと それっぽい事を言えば 女の子は喜ぶもんなのよ』 って 言ってたような…)」 557 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:53:17.90 ID:UH2F8eOAO 京太郎「(悩んでても 始まらない! 男は度胸だ!)う、咏さん!」 三尋木「は、はい」 京太郎「先程 俺に 彼女なんて いたら 咏さんと こんな所に来ませんよ って 言った事 訂正します」 三尋木「えっ… それって…」 京太郎「本当は 俺… 咏さんと一緒に 動物園に行きたかったんです!(誘われるまで、興味すら無かったけど…)」 三尋木「えっ!?」 558 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:53:49.03 ID:UH2F8eOAO 京太郎「けど… 中々 言えなくて…」 三尋木「で、でもさー わ、私達が会ったのって き、昨日だよね?」パタパタ 京太郎「そんなの関係ありません!(こんな感じ… か?)」 三尋木「」ビクッ 三尋木「(えぇーっ! ど、どうなんてんの!?… ウジウジ考えてたら なんか凄い事に なっちゃってんですけどー!?)」 京太郎「俺は… 咏さんとがいいんです」 三尋木「きょ 京太郎…」 559 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:54:20.16 ID:UH2F8eOAO 藤田「………」ポロッ 藤田「(な、なんか とんでもない 場面に 遭遇してしまった…)」 藤田「(あれって 三尋木プロ… だよな? んでもって 向こうは誰だ? 見た事ない顔だな…) 三尋木「わ、私も!」 藤田「」ビクッ 三尋木「雑用k きょ 京太郎と一緒に き、来たかったんよ!」 560 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:54:46.21 ID:UH2F8eOAO 藤田「(し、信じられん… あの 三尋木プロが… )」 京太郎「ほんとですか!? よかった~ 」 三尋木「~~~」テレテレ 藤田「(一応 写真撮っておこう… )」 藤田「(最近のカメラ機能は便利だな 音を消せるとは… 久 にでも 見せてやるか…)」 561 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:55:18.02 ID:UH2F8eOAO ―――― ――― ―― 三尋木「♪」 京太郎「あ、あの~ そんなに引っ付かれると 動きにくいし 暑くありません?」 三尋木「暑さなんて 気にしてたら プロ雀士には なれないってー」ギュッ 京太郎「そ、そうですか…」 京太郎「(おかしい… 何かが おかしい…)」 三尋木「ね? ね? 子供は何人がいいー? 私としては 二人ぐらいが いいと思うんだけどさー? 京太郎が どーしても ってんなら 四人 でも 五人でも 大丈夫なんだけど? どうかなー?」テレテレ 562 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:55:52.12 ID:UH2F8eOAO 京太郎「こ、子供!? な、何の話をしてるんですか!?」 三尋木「何って? 私達の 未来についてー? きゃ!」パタパタ 京太郎「」 京太郎「(や、ヤバい… これ… 松実姉妹のドラ爆 くらい続けるより ヤバい気がする…)」 三尋木「おっ? それじゃあ 私は ここまで だからー 」フリフリ 京太郎「そ、そうですか…」 563 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/28(月) 23:59:45.92 ID:UH2F8eOAO ピリリリリリリ~ ドアガシマリマス~ ゴチュウイクダサイ~ 三尋木「京太郎は まだ16歳だし 法的に結婚は無理だからー 京太郎が 18歳になったら 結婚しようねー♪」フリフリ 京太郎「は、はぃぃぃ!?」 三尋木「毎週 顔出しに行くからー 浮気しちゃ駄目だからねぃ」 京太郎「」 564 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:00:38.91 ID:g/YraB5AO 三尋木「ちなみに 婚姻届の記入欄は 京太郎に書いてもらってるから 結婚破棄は無理だから そこんとこ よろしくー」ピラピラ 京太郎「!? えぇ~っ!? 俺 そんな物 書いた 覚えないんッスけど!? ………あ! 京太郎「どうでもいいんですけど 何で連絡先 書くのに 判子がいるんですか?」 三尋木「………念のため?」 京太郎「何故に疑問形なんですか…」ポン 三尋木「うひょー ありがとさん♪」 あの時かよ!」 三尋木「じゃねー♪」フリフリ プォ~~~~~ 京太郎「あっ! ちょ!」 565 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:01:06.89 ID:g/YraB5AO プォ~~~~~ 京太郎「」 京太郎「………」 京太郎「お… 終わった…」ガクッ 566 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:01:32.31 ID:g/YraB5AO ~数日後~ アナウンサー「し、試合終了ー!」 アナウンサー「三尋木プロ! 決勝戦進出決定ー!」 アナウンサー「一時は 引退の危機にまで 陥っていた 三尋木プロ ですが 前回の敗北をバネに ここまで 連戦連勝ー! しかも 二回戦、 三回戦の相手は 元タイトル保持者を飛ばしての 勝利と言うから 驚きです!」 解説者「これは 非常に素晴らしい事ですね」 567 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:01:58.48 ID:g/YraB5AO アナウンサー「決勝戦の相手は 注目のスーパールーキー と 現タイトル保持者 二名 と 対戦と言う 優勝するには とてつもない程の 狭 き門 ですが…」 解説者「いや 彼女はやってくれるでしょう… 今の彼女には 迷いがなく ただ ひたすらに 前に向かって 打っていた頃に戻ってますから … 大丈夫でしょう」 アナウンサー「なるほど…」 アナウンサー「ちなみに この決勝を制した者は 8月に行われる 世界タイトルの予選に参加する 事が出来ますが!…」 アナウンサー「一体 勝利を手にするのは誰なのか!」 568 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:02:25.22 ID:g/YraB5AO アナウンサー「デビューしてから 一度も最下位になった事がない スーパールーキーか? それとも 現タイトル保持者の二人が 他者を寄せつけづに 勝利を手にするのか? はたまた 二回戦、三回戦と元タイトル保持者を飛ばすと いう 離れ業を見せてくれた 三尋木プロ が 栄光を手にするのか? 決勝戦のチケットはほぼ完売! 皆さんも是非 この 世紀の対決を見逃さないように!」 ピッ 久「三尋木プロ 絶好調じゃない」 569 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:03:06.20 ID:g/YraB5AO 京太郎「………」 咲「………」 和「………」 優希「(く、空気が重すぎるじょ…)」 染谷「(久の奴… 珍しく ブチ切れとるの…)」 久「そ・れ・で!」バンッ 京太郎「」ビクッ 久「この写真は何?」 京太郎「そ、そそそれは ですね? な、なんと 申し上げたら言いか…」 570 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:03:41.05 ID:g/YraB5AO 咲「………」ピクピク 和「(宮永さん…)染谷先輩 優希 少し… 付き合ってもらってもよろしいでしょうか?」 染谷「お、おぉ そうじゃの (ほれ 何 固まっとんじゃ いくぞ)」ヒソヒソ 優希「!」ハッ 優希「べ、別に か、かまわないじぇ」 ガチャ 京太郎「(あぁ… 唯一の救いが…)」 571 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:04:11.88 ID:g/YraB5AO 久「うん なーに?」ニコニコ 京太郎「は、はい!」 咲「………」 京太郎「(む、無表情の咲が一番 恐い…)じ、実はですね… 咏s み、三尋木プロが どーしても 動物園に行きたいと 言ってまして…」 久「私達が 必死になって 練習してたにも かかわらず 女の子と 遊び惚けてた… と…」 咲「………」 京太郎「はい… おっしゃるとおりです…」 572 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:04:45.55 ID:g/YraB5AO 久「ふ~ん だ そうよ? 咲」 咲「………」 咲「わかりました… 部長… 少しの間 外に出て もらっても いいですか?」 久「わかったわ」 久「じゃ 須賀君 頑張ってね♪」ポン 京太郎「」 ガチャ 京太郎「(こ、この状況で 咲と二人かよ…)」ブルブル 咲「………」 573 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:05:21.41 ID:g/YraB5AO 咲「阿知賀で二人 鶴賀で一人 風越で一人 クレープ屋で一人 動物園で 一人… フフッ 京ちゃん モテモテだね…」ブワッ 京太郎「(何だこれ!? 前回の比じゃねぇ!?)」 京太郎「あ、あの… 咲さん?」 咲「聞いた話だと 無理矢理 襲ったらしいね…」 京太郎「えぇ~っ!? してない してないって!」 咲「ふ~ん じゃあ これは?」 ピッ 574 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:06:08.22 ID:g/YraB5AO アナウンサー「勝利者インタビュー 今回 ご紹介するのは この人! 三尋木咏プロ! 三尋木プロは 二回戦、三回戦で なんと! 元タイト ル保持者を飛ばしてみせるという 離れ業を披露! 実力ともに 日本トップクラスの人物です それでは 三尋木プロ 今回の試合での感想を どうぞ!」 三尋木「感想ー? 感想ねぃ… うーん…」パタパタ 三尋木「!」 三尋木「京太郎ー! 決勝戦 見に来てねー♪」フリフリ 咲「ここから先は 見てるとイライラするから切るね?」ピクピク ピッ 京太郎「」 575 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:08:46.10 ID:g/YraB5AO 京太郎「(公共の電波でなんて事を…)」 京太郎「さ、咲! これは誤解なんだ!」 咲「誤解? あはははは 面白い事 言うね 京ちゃん…」 京太郎「(な、なんだよ あれ…)」ガクガク 京太郎「(咲の右手に 無数の渦が見える!)」 576 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:09:33.13 ID:g/YraB5AO 咲「京ちゃんの………」グワッ 京太郎「(こ、これは!)」 咲「馬鹿ーーーーーー!!!!!!」 京太郎「(コ、コークスクリュー!?)ブ、ブホォッ!」ズドーン 京太郎「(い、意識が刈り取れて…)」 ガラガラガラ ドシャーン 京太郎「ガフッ!」 577 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:10:00.80 ID:g/YraB5AO 京太郎「(こんな終わり方ばかり… もう いや…)」ガクッ 578 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:10:29.16 ID:g/YraB5AO ~お・ま・け~① 石戸「あら? これって…」 薄墨「どうしましたー?」 滝「………」ポリポリ 神代「? なんでしょうか?」 狩宿「この人 姫様のお気に入りの人 なんじゃ…」 神代「? 京太郎さんの事ですか? それがどうかしましたか?」 579 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:11:06.99 ID:g/YraB5AO 狩宿「い、いや その~ 姫様は見ない方が…」 薄墨「(うわっ とんでもない 内容なのですよー )」 滝「(お祓い…)」ポリポリ 神代「どのような 内容で あろうと 私は怒りませんよ?」 狩宿「い、いや… そうじゃ なくてですね…(霞さ~ん)」チラ 580 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:11:41.72 ID:g/YraB5AO 石戸「(困ってるようね…)小蒔ちゃんが 見ても 絶対に怒らないって 約束できるのなら 見てもかまわないわ」 神代「約束します! 絶対に怒りません!」 薄墨「(えーっ 姫様に あれ見せちゃうんですかー!?)」 狩宿「(私、知ーらないっと…)」 滝「準備は… できてる…」 石戸「わかったわ はい」バサッ 581 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:12:25.86 ID:g/YraB5AO 神代「(一体何g…)えっ!?」ゴシゴシ 神代「(そんなはずは… )」プルプル 神代「」フラッ 薄墨「! 姫様ー!? だ、大丈夫ですかー!?」 石戸「(相当ショックだったようね…)」 582 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:12:59.14 ID:g/YraB5AO 狩宿「わわわ 姫様! 大丈夫ですか!?」 滝「お祓い…」バサッ 石戸「大丈夫よ… 小蒔ちゃん? あのヘタレな子に限って こんな事 ありえると思う?」 神代「」ハッ 神代「そ、そうですね! 京太郎さんに限って ありえません!」 薄墨「そうですよー! あのヘタレに 出来るわけないですよー」 滝「…無理」 狩宿「(なんか 可哀相になってきますね…)」 583 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:13:39.13 ID:g/YraB5AO 石戸「さて 冗談は ここまでにして 練習しましょう」ニコッ 神・薄・狩・滝・「「「「はい!(…)(なのですよー)」」」」 神代「(待っていて下さい 京太郎さん! 貴方をたぶらかした 女性から 必ず貴方を 助けだしてみせます!)」メラメラ 後の神代伝説の始まりである 584 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:17:23.84 ID:g/YraB5AO ~お・ま・け②~ 洋榎「なんや! この新聞の記事わ!」ドンッ 絹恵「お姉ちゃん? どうしたん 急に?」 洋榎「どうしたも こうしたも あるかー! 何で 京太郎が こんな けったいな女と付き合ってんのや!」 絹恵「どれどれ ………へぇ~」 洋榎「あのとき うちに言った 言葉は嘘やったんか!」 585 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:17:50.64 ID:g/YraB5AO 絹恵「ちょっとは 落ち着いたら どうなん?」 洋榎「落ち着いてられるか! うちが 男に騙されたって言うのに 絹恵は 落ち着き過ぎや!」 絹恵「いや お姉ちゃん? よく考えてみ? あのヘタレやで? ありえへんやろ…」 洋榎「ありえとるから! うちは 怒っとるんや! 電話も いくら かけても でんへんし!」 絹恵「でも これって このプロの人が言ってる だけなんやないの?」 洋榎「そ、それは そやけど…」 586 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:18:17.43 ID:g/YraB5AO 絹恵「好きなんやったら 最後まで 信じな あかんよ?」 洋榎「うっ… うん…」 絹恵「お姉ちゃんの悪いとやで?」 洋榎「はい…」 絹恵「電話に でんへんのも マスコミ対策なんとちゃうか?」 洋榎「そう… なんかな…?」 587 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:18:44.28 ID:g/YraB5AO 絹恵「そうそう 気楽にやで お姉ちゃん」 絹恵「(まーた めんどくさい事に なってしもうたわ…)」 絹恵「はぁ~…」 洋榎「?」 588 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:19:34.70 ID:g/YraB5AO ~お・ま・け③~ 姉帯「あれ? エイスリンさんだけ?」 エイスリン「…」コクコク 姉帯「そっかー 皆まだ 来てないんだー」 エイスリン「…」カキカキ エイスリン「…」バッ 姉帯「ん? これー? 新聞だよー 見るー?」 589 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:20:10.57 ID:g/YraB5AO エイスリン「」コクコク 姉帯「はいー」パサッ エイスリン「………!? トヨネ コレ!」 姉帯「うん… もう 見たよー…」 エイスリン「…ダイジョウブ?」 姉帯「最初は ショックだったけどねー…」 590 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:20:42.12 ID:g/YraB5AO エイスリン「…」カキカキ エイスリン「…」バッ 姉帯「んー? 怒らないよー」 エイスリン「?」 姉帯「私を あの村から 出してくれた恩人を 怒れるわけないよー…」 エイスリン「ッ!」ガタッ 591 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:21:09.18 ID:g/YraB5AO 姉帯「? どこか行くのー?」 エイスリン「ナグリコミ!」 姉帯「えぇ~っ そ、それは駄目だよー 」アセアセ エイスリン「ドウ… シテ?」 姉帯「殴り込み かけなくても 大丈夫だから! それに 京太郎さんも 言ってたよー? 全国大会で また会おうってー」 エイスリン「デモ…」 592 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:21:53.00 ID:g/YraB5AO 姉帯「エイスリンさんは 心配性だなー 皆で 全国に行ったら その時に 聞いてみるよー」 姉帯「それまでは 皆で練習あるのみだよ!」 エイスリン「…」カキカキ エイスリン「」バッ 姉帯「そ、それだと… 京太郎さんが 死んじゃうから やめて欲しいかなー?」 エイスリン「」カキカキ エイスリン「」バッ 姉帯「あはははは それは 言いかも知れないねー」 エイスリン「…」ニコッ 593 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:22:35.15 ID:g/YraB5AO ~お・ま・け④~ 宥「く、くくくく玄ちゃん?」 玄「な、何かなぁ? お姉ちゃん?」ピクピク 穏乃「(うっわっ 新聞の記事見てから すっごい事になってるよ 玄さん…)」 初瀬「(ねぇ! どうすれば 元の玄さんに戻るのよ!)」 穏乃「(わっかんないよ~)」 灼「ただ今… !? えっ? 何?…」 穏乃「灼さ~ん」 初瀬「灼先輩~」 594 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:23:39.50 ID:g/YraB5AO 灼「どしたの… あれ」 穏乃「新聞の記事を皆で見てたら 急に… もう 何が 何だか…」 灼「新聞?」 初瀬「は、はい 何でも 知り合いの名前が出てるとかで 宥先輩が…」 宥「玄ちゃん… 落ち着いて…」 玄「わ、私は 落ち着いてるよ? お、お姉ちゃん」ピクピク 宥「」ビクッ 宥「(ごめんなさい 京太郎君… 死なないで…)」 596 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:24:15.14 ID:g/YraB5AO 玄「し、穏乃ちゃん?」ピクピク 穏乃「は、はい! 何でしょうか!」 玄「携帯貸してくれるかな?」 穏乃「携帯でありますか!? お、お待ち下さい!」ガサゴソ 穏乃「こ、これです!」 玄「あ、ありがとね? 穏乃ちゃん」ピクピク 597 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:24:42.11 ID:g/YraB5AO 穏乃「とんでもございません!」 玄「それじゃあ 私… 少し 空けるね?」 穏乃「は、はい」 ガチャ 穏乃「………」 初瀬「…今の感想は?」 穏乃「し、死ぬかと思った…」 598 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:25:08.00 ID:g/YraB5AO ―――― ――― ―― 久「えぇ はい… わかったわ しっかりと伝えておくわ」 ピッ 久「ふぅ~…」 咲「部長? 誰からだったんですか?」 久「ん? まぁ そのうち わかるわよ」 咲「? 」 599 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:25:35.28 ID:g/YraB5AO ガチャ 京太郎「器材の買い出し たった今 戻りました~」 咲「お帰り 京ちゃん」 京太郎「おう ただいま!」 久「ねぇ 須賀君?」 京太郎「なんですか? 部長」 久「とある高校から 清澄に 遠征の申し込みが来たんだけどね? 咲や和の実力は隠しておきたいの… だから 須賀君が かわりに行って来 てくれないかしら?」 600 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:26:02.18 ID:g/YraB5AO 京太郎「俺がですか!? いやいや無理でしょ! 俺なんかが行ったところで 意味ないですって!」 久「その事なら 大丈夫 何でも 私達はおまけで 本命は須賀君らしいから♪」 京太郎「お、俺!? 一体 どこの高校なんですか?」 久「知りたい?」 京太郎「そりゃ まぁ…」 久「フフッ 貴方は一度 行った事があるわよ」 京太郎「ま、まさか!?」 601 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:26:57.97 ID:g/YraB5AO 久「須賀君、奈良までもう一度、遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」 カン! 602 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 00:28:20.03 ID:g/YraB5AO 以上で投稿終了です ……………あれ? それでは 608 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/29(火) 01:36:46.68 ID:g/YraB5AO おまけ1 から 3 の登場人物は このSS には まだ登場していません 本当なら リクエスト + 1 2 3 の順 + プロで 出会い編 は 終了だったんですが… 先にプロを出してしまったので 一応 出会ってる事を 前提に 書いていきました それと… 何故プロを 先に出したかと言うと… どうも 携帯の契約が5月で切れるらしいんですわ 新しい携帯を買わないと いけないんで 少々急ピッチに なってしまいました 新しい携帯に 慣れるまで 時間がかかると思いますので その辺りは 勘弁 640 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:04:18.25 ID:ClUazZ9AO 咲「きょ、京ちゃん…」モジモジ 京太郎「んー… どうした?」 咲「あ、あのね? 実は… その…」 優希「(咲ちゃん 頑張れだじぇ!)」 和「(宮永さん…)」 久「(咲! 押し倒せ!)」 染谷「(押し倒したら マズイじゃろ…)」 641 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:04:45.45 ID:ClUazZ9AO 京太郎「どうしたんだよ? 随分と歯切れが悪いけど?」 咲「へ? そ、そんな事 ないよ!」 染谷「(あの馬鹿は 相変わらず 空気が読めんの…)」 優希「(アホ犬 空気読め!)」 和「(須賀君に それを期待しても…)」 久「(まぁ 無理ね…)」 642 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:05:12.70 ID:ClUazZ9AO 咲「きょ、京ちゃん! あ、あの…」 久「(無限ループだけは 勘弁して欲しいわね…)」 京太郎「聞いてるから 少し 深呼吸してみろって」 咲「う、うん 」スーハー 京太郎「落ち着いたか?」 咲「す、少し…」 京太郎「そか… んで 俺に なんか用事なんだろ? 落ち着いたようだし 言ってみろよ?」 咲「うん… じ、実はね… その… ぶ、部長が…」 643 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:05:57.72 ID:ClUazZ9AO 久「私ぃ!?」 京・咲「「!?」」 優・和・染「「「!?」」」バッ 久「ムグッ」モゴモゴ 染谷「(アホか! お前は~!)」 優希「(何やってんだじぇ 部長!)」 和「(危ないところででしたね…)」 久「むぅ~(絞まってる! 絞まってるから!)」バンバン 644 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:06:24.23 ID:ClUazZ9AO 咲「(今 部長の声が聞こえたような… 気のせい… だよね?)」 京太郎「(今の絶対 部長の声だったよな… 何企んでんだ あの人…)」 京・咲「「………」」 京・咲「「あの!」」 京太郎「おぉ… 咲からで 言いぞ」 咲「京ちゃんの方こそ…」 京・咲「「………」」 645 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:06:50.54 ID:ClUazZ9AO 京太郎「………んじゃ ラチが明かないから 俺の方から 言うな?」 咲「う、うん…」 京太郎「実はだな… この間 商店街のくじ引きで 二組様 遊園地招待券が当たったんだけど… 一緒に行かないか?」 咲「えぇ! きょ、京ちゃんも!?」 京太郎「京ちゃんもって事は…」 咲「わ、私も 当たったの…」 京太郎「マジかよ!?」 646 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:07:16.97 ID:ClUazZ9AO 咲「うん… でも私のは 遊園地じゃなくて 植物園 なんだけど… その…」 京太郎「? 咲?」 咲「京ちゃん… 植物の事なんて 興味… ないよね…」 京太郎「植物園? って言うと バラとかチューリップとか がある あれ?」 咲「多分 そうだと思う…」 京太郎「へぇ~ なるほどね」 647 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:07:42.75 ID:ClUazZ9AO 咲「京ちゃん お花とか興味ないもんね…」 京太郎「ん? 興味あるぞ?」 咲「えっ! ほ、本当!?」 京太郎「おう! 最近 庭でガーデニングに凝っててな 近々 行ってみようと 思ってたところなんだ」 咲「じゃ じゃあ!」 京太郎「一緒に行こうぜ!」 咲「う、うん!♪」 648 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:08:09.06 ID:ClUazZ9AO 優希「(どうやら 咲ちゃんは 成功したようだじぇ)」 和「(まさか 須賀君が空気を読むなんて… 当日は 雷雨ですね…)」 久「(雪が降るかもしれないわよ?)」 染谷「(お前らは 京太郎を なんじゃと思うとるんじゃ…)」 優希「(タコス配達員!)」 和「(コーヒー牛乳 買い出し係)」 久「(雑用… 基 清澄の可愛い部員… かしらね?)」 染谷「(鬼じゃ こいつら…)」 649 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:08:39.05 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「お~っす お待たせ~」 咲「京ちゃん 遅い! 5分の遅刻だよ!」 京太郎「すまん すまん 服 選んでたら 遅れちまって」 咲「も~う」プンプン 京太郎「どうだ? カッコイイだろ?」ニヤッ 咲「中学生が着てる服 みたい」 650 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:09:06.55 ID:ClUazZ9AO 京太郎「なぬっ!? そこは 冗談でも 京ちゃんカッコイイ~ とか 言ってくれよ」 咲「京ちゃんカッコイイー」 京太郎「すっげー 棒読み…」 咲「そ・れ・で! 私を見て どうも思わないのかな?」 京太郎「咲の服 可愛いな」 咲「………」ギロッ 651 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:09:32.27 ID:ClUazZ9AO 京太郎「えぇ~っ!? 何故!? なんで睨まれてんの!?」 咲「フフッ 冗談だよ 京ちゃん♪ ありがと♪」ギュッ 京太郎「えっ? あ、あぁ うん… (腕に抱きつかれてるけど… 言ったら 言ったで 睨まれるしな… 黙っとくか…)」 咲「♪」 652 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:10:18.86 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「んじゃ このチケットな?」 咲「はーい(何か恋人同士みたい♪ 京ちゃんも 嫌がってないし♪)」ギュッ 京太郎「(あー 抱きつかれてるのに 感触が全くない…)」 係員「チケットはこちらに なりま~す」 京太郎「あ、はい これ」ペラ 咲「はい」ペラ 係員「はい 中に入っている間は これを 首につけて おいて下さいね? 入場者の印しですから」 653 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:10:44.79 ID:ClUazZ9AO 京太郎「わかりました」 咲「ね、ね? 京ちゃん! あれ 乗ろうよ!」 京太郎「うげっ!? いきなり あんな スリリングな乗り物になるのかよ! 日本最速! 僅か2秒で 瞬間最高速度 190キロ! に到達! って 軽く お花畑が見えるわ! しかも 全長 3kmって…(何分乗り続けるんだよ…)」 咲「そう…」シュン 京太郎「(あぁ~ もう!)わかった わかりましたよ! 乗ればいいんでしょ! 乗れば!」 654 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:11:14.34 ID:ClUazZ9AO 咲「一緒に乗ってくれるの?」 京太郎「男 京太郎! 一度 言った 事は やり遂げる主義ですたい!」 咲「フフッ 何それ ………でも ありがとね? 京ちゃん…」ボソッ 京太郎「ん? なんか言ったか?」 咲「何でもないよ~ さっ! 行こ! 京ちゃん!」 京太郎「おう!」 655 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:11:55.81 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― ブゥオン 京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」 咲「きゃーーーーー!!!!!」 ガタン 京太郎「もーーーーーう!!!!! やーーーーーめとぅえーーーーー!!!!!」 咲「きゃーーーーー!!!!!」 スーッ ガタン 京太郎「」ハァハァ 京太郎「や、やっと 終わりk ズドンッ 京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」 咲「あはははは 京ちゃん 凄い顔~」 京太郎「(お前の方が 凄い顔だよ!)」 656 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:14:58.12 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「」ゼーハー 咲「う~ん 楽しかったねー 京ちゃん!」 京太郎「そ、そりゃ よ、よがっだな」ゼーハー 咲「それじゃあ 今度はあれ!」 京太郎「こ、今度は なん………だと………!?」 657 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:15:29.11 ID:ClUazZ9AO 照スペシャル! 垂直ループやコークスクリューなどといった回転エレメントが合計44箇所用意されている 最初は優しいが 段々と回転数 も増えていき 最終的に 違う世界へ ご案内~ 注意! オムツ必須!(強者はなくてもOK) 京太郎「」 咲「照スペシャルだって! ワクワクするね! 京ちゃん!」 京太郎「(俺の第六感が言ってるぜ…)」 京太郎「(あれは無理だと…)」 658 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:15:57.21 ID:ClUazZ9AO 咲「しかも お姉ちゃんと同じ名前だね!」キラキラ 京太郎「(無理だよ 咲… 俺死んじゃうよ~…)」グスッ 咲「! 泣くほど 乗りたかったの 京ちゃん!?」 京太郎「(違います 乗りたくないんです)」 咲「大丈夫だよ! 休日だけど あれは スカスカだから すぐに乗れるよ!」 京太郎「(ただ単に 皆が避けてるだけだと 何故 気が付かない!?)」 659 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:16:41.42 ID:ClUazZ9AO 咲「あっ… 看板にオムツが必要だって 書いてあるけど この程度 大丈夫だよね ね? 京ちゃん?」 京太郎「(この程度って…)」チラ ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!! 一般人A「おい! こいつら 失神してるぞ!」 一般人B「ほ、本当だ の、乗らなくてよかった…」 一般人C「うわっ しかもこいつ オムツつけて ねぇのかよ! 臭せ~」 京太郎「」ガクブル 660 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:17:07.52 ID:ClUazZ9AO 京太郎「さ、咲さん?」 咲「ん? どしたの 京ちゃん? 早く乗ろうよ」 京太郎「お、オムツ… 買ってきても いいんでしょうか?」 咲「………」 京太郎「………」 咲「♪」ニコッ 京太郎「あ、ありg「無理♪」 京太郎「」 661 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:17:34.72 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「………」 咲「だ、大丈夫? 京ちゃん?」 京太郎「(玄さん… 宥さん… それに… 怜さん… やってしまいましたよ…)ハハッ…」 咲「(京ちゃんの目が 死んでる!?)わ、私は気にしてないよ?」 京太郎「(あぁ… もう… 死にたい…)」 662 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:18:02.45 ID:ClUazZ9AO 係員「はい パンツの方は洗って ビニールの中に入れて おきましたんで」 咲「あ、はい すみません」 係員「いえいえ 気にしないで下さい よくある事なんで」 係員「(それより 不慮の事故って言ったら 変ですが(看板に書いてたし)あんまり 彼氏の事 責めないで あげて下さいね?)」 咲「えぇ~っ か、彼氏だなんて きょ、京ちゃんとは まだそんな」モジモジ 663 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:18:30.71 ID:ClUazZ9AO 係員「(青春ねぇ~)ちなみに あのジェットコースターにはね? 二つ名があるんだけど… 知ってる?」 咲「いえ 初めて聞きました」 係員「私達 係員の中では こう言われてるの」 咲「…」ゴクッ 係員「カップル殺しの照………って」 咲「そんな!? それじゃあ…」 664 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:18:57.09 ID:ClUazZ9AO 係員「今まで 何百人と乗って 別れなかった カップルはいないわ」 咲「ど、どうしよう…」 係員「大丈夫よ! 貴女なら出来るわ!」 咲「私に… ですか?」 彼氏「えぇ 今まで いろんな人を見てきたけど 彼氏が漏らしたときの 対応や 彼氏をあんなにも 気遣う 彼女さんなんて 今までいなかっ たのよ? 大抵は その場で はい さよなら なんだけどね」 咲「そ、そうなんですか…」 665 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:19:23.56 ID:ClUazZ9AO 係員「だから 貴女なら 大丈夫! 頑張って!」 咲「は、はい! ありがとうございます!」 係員「フフッ」 ガチャ 咲「………(私が頑張らないと!)」 京太郎「(そういや 最後に しょんべん 漏らしたのって 小5 だったな… 今回で新記録達成したわ…)はぁ…」 咲「京ちゃん!」 666 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:19:55.26 ID:ClUazZ9AO 京太郎「? 何だ 咲か… 幻滅したろ? 高校生にもなって お漏らしとか… 」 咲「そんな事ない! 私は京ちゃんを 幻滅したりなんか 絶対にしないよ」 京太郎「咲は優しいから… 頼むから同情なんて しないでくれ… 自分が虚しくなる…」 咲「同情なんかじゃないよ! 私は 京ちゃんが お漏らし しようが ゲロ吐こうが 麻雀で11回連続で飛ばされようが 幻滅したり しないよ !」 京太郎「(じ、地味に傷付くな…)」 667 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:20:21.91 ID:ClUazZ9AO 咲「高校生になって 一回ぐらい漏らしたからって 京ちゃんは そこで 諦めるの!?」 京太郎「(いや… 諦めると 申されましても…)」 咲「わ、私なんか! 小学生の頃 教室で お漏らし した事があんだからね!」ドヤッ 京太郎「(ドヤッ顔で言う事じゃねぇだろ…)どうでも いいけど 俺なんて 何百人って 人がいる中で 漏らしたんだぜ?」 咲「し、知らない人ばかりだから いいの!」 668 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:20:49.96 ID:ClUazZ9AO 京太郎「(今後とも 知らない人に会わないとは 限らないんだが…)」 咲「とにかく! 私は 京ちゃんの事を 幻滅したりなんか しないから 心配しないで! 麻雀部の皆にも 言わないから 大丈夫!」 京太郎「咲…」 咲「泣きたいときは 泣いた方が スッキリするよ?」ギュッ 京太郎「(相変わらず 咲は優しいな… グスッ…)」 咲「…」ナデナデ 669 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:21:15.75 ID:ClUazZ9AO 京太郎「うっ… 俺… 皆の前で… グスッ うぅ… グスッ」 咲「大丈夫だよ 皆 京ちゃんの事なんて 次に会ったときは 忘れてると思うよ? それに そこまで野次馬は いなかったから…」 京太郎「うぅ… グスッ 咲ィ… グスッ」 咲「なーに? 京ちゃん…」ナデナデ 京太郎「ありがとう…」 咲「どう致しまして」 670 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:21:46.01 ID:ClUazZ9AO 京太郎「………(感触ねぇ…)」 咲「えい!」ポコッ 京太郎「あ痛ッ! な、何すんだよ!」 咲「ん? なんか 悪口 言われた気がしたから」 京太郎「(コイツ 一辺 NA〇Aに 見てもらえよ…)」 咲「てい!」ポコッ 京太郎「グヘッ!」 671 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:22:13.52 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 咲「それじゃあ 気を取り直して 次行こっか!」 京太郎「絶叫系は勘弁してくれ…」 咲「次はね… あれ!」 京太郎「コーヒーカップか…」 咲「あれなら 京ちゃんでも 大丈夫だよね?」 673 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:24:45.11 ID:ClUazZ9AO 京太郎「フッ コーヒーカップの京ちゃんと まで呼ばれた 俺の実力を見せてやるよ!」ゴゴゴッ 咲「回し過ぎて 吐かないようにね?♪」 京太郎「そんなヘマはしない!」 674 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:26:08.78 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「」ウゲェ 咲「あぁ も~ だから 回し過ぎには気をつけてって言ったのに!」ナデナデ 京太郎「ずみまぜん」オェー 咲「あぁ ほら 吐きながら 喋らないでよ 飛び散るから!」 京太郎「ずみまぜん」オェー 咲「はぁ…」 675 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:26:42.97 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 咲「元気でた?」 京太郎「おうよ! 元気モリモリだぜ!」 咲「そろそろ お昼にしようか?」 13時38分 京太郎「もうそんな時間か… 吐いたり 漏らしたりで 時間の感覚がわからん 今なら店 空いてるだろうか?」 咲「フフッ そんな事があろうかと… じゃじゃーん 」ドンッ 京太郎「こ、これは!」 676 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:27:17.75 ID:ClUazZ9AO 咲「特製お弁当でーす♪」 京太郎「でかした! 咲!」 咲「へへっ」テレテレ 京太郎「それじゃ 早速…」パシッ 京太郎「………」ヒリヒリ 咲「『いただきます』を忘れてるよ?」 京太郎「いただきます!」 咲「どうぞ 召し上がれ」 677 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:27:43.36 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「カーッ 食った 食った~ ごちそうさま!」 咲「お粗末でした♪」 京太郎「意外にも 咲って料理出来るんだな 驚いた」 咲「意外にもは余計だよ」 京太郎「ハハハッ 冗談だよ」 咲「もーう」プクゥ 678 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:28:09.46 ID:ClUazZ9AO 京太郎「おっ でたな! ハリセンボン咲!」 咲「なによそれー!」 京太郎「拗ねると 頬っぺたを膨らます 事だよ 気づいてないのか?」 咲「自分でやってるんだから 知らないわけないよ… 馬鹿京ちゃん…」 京太郎「ハハハッ そりゃ悪い」 咲「もーう」プクゥ 京太郎「あっはははは」 679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:28:35.88 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「すんません… ほんと もう からかわないんで許して下さい…」 係員「おーい 兄ちゃん 準備はいいかー?」 京太郎「いやいや 無理ですって!」 係員「とか言ってるけどいいんか?」 咲「はい♪ 大丈夫です♪」 係員「んじゃ いってら~」 バッ 京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」 680 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:29:02.27 ID:ClUazZ9AO 係員「バンジージャンプは最初が肝心なんだよ 中々飛び込む奴がいないから お嬢ちゃんみたく可愛い彼女さんの 許可が取れれば こっち も楽なんだけどね」 咲「彼女さんだなんて」テレテレ 京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」 681 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:29:30.72 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「」 咲「生きてる?」 京太郎「な、なんとか…(コイツをからかうのは もう止めよう… 死ぬ… 絶対いつか 死ぬ…)」 咲「京ちゃんが悪いんだからね!」 京太郎「はい…」 咲「ちゃんと聞いてるの!」 京太郎「(そういや この遊園地… 確か… 最強に怖い お化け屋敷があったよな…)」 咲「京ちゃん?」 682 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:29:56.99 ID:ClUazZ9AO 京太郎「(咲は 怖いの苦手だったと思うし…)」 咲「おーい 京ちゃ~ん」 京太郎「(ここいらで一回 思いっきり 泣かしてやる!)」 咲「京ちゃん! てば!」 京太郎「咲!」 683 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:30:23.25 ID:ClUazZ9AO 咲「うわっ! きゅ、急 な、何?」 京太郎「お化け屋敷に行こう!」 咲「お化け屋敷? あるの? お化け屋敷?」 京太郎「あるぞ~ とっても怖い お化け屋敷が」 咲「そ、そうなんだ…(どうしよう… 私 怖いのとか苦手なんだけど… )」 京太郎「じゃ 行くぞ~? お化け屋敷!」 684 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:30:56.42 ID:ClUazZ9AO ~~~お化け屋敷~~~ 咲「」ガクブル 京太郎「おいおい 大丈夫か?」 咲「い、一応…」 おばけA「うわっ~!」 咲「きゃーーーーー!!!!!」 京太郎「うおっ!(咲の叫び声にビックリするわ!)」 685 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:31:33.27 ID:ClUazZ9AO 咲「きょ、京ちゃ~ん」ギュッ 京太郎「(何だか罪悪感が…)」」 おばけB「ぐわ~~~」 咲「!? きゃーーーーー!!!!!」ダッ 京太郎「ちょ どこ行くんだよ! 咲ー!」 咲「(もうやだ~ 外に出る~」」タッタタタ 686 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:35:45.53 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「(ったく咲の奴どこ行ったんだよ…)あっ すいませーん 連れが迷子になったみたい なんですけど…」 おばけC「えっ? 迷子ですか? わかりました~ 他のおばけ達にも連絡いれときますね?」 京太郎「よろしくお願いします(何が悲しくて、おばけに頼まにゃならんのだ…)」 ピッ おばけD「こちらおばけD 迷子の子猫ちゃんがいるようだ 見つけしだい 保護しとくように」 京太郎「(随分 現代的なおばけだな おい…)」 おばけD「これで大丈夫だと思います」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「(咲…)」 687 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:36:11.67 ID:ClUazZ9AO ~その頃の 咲~ おばけE「いたぞー! あの子だ!」 おばけF「しゃー!」 おばけG「お嬢ちゃ~ん? 恐くないからね? こっちにおいで?」 咲「ひぃ!」ガクブル 咲「(さっきから 何か変だよ… おばけの人達が 私を見るなり 襲ってくるし…)」 咲「(京ちゃんは迷子になるし… )」 688 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:36:42.83 ID:ClUazZ9AO おばけH「つーかまえた!」 咲「きゃーーーーー!!!!!」ブンッ おばけH「ヘブッ!」 おばけE「おばけHが やられたぞ!」 おばけF「しゃー!」 おばけG「うわっ~ こりゃー 長期戦になるかもね」 咲「きゃーーーーー!!!!!」タッタタタ 689 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:42:20.35 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 負傷23名を出した 戦いは 約2時間半にも及び おばけサイドの勝利となった… 後にこの戦いを 第一次 おばけ戦争と 呼び 遊園地の名ス ポットとして 注目を浴びる事になるのは また後の お話… 京・咲「「すみませんでした!」」 おばけH「いやいや 気にしなくて 言いから 言いから」 咲「でも…」 おばけH「僕の方も悪かったし… それに あんなにも怖がってくれた お陰で 新人からベテランまでが 凄い満足しててね より一層 やる気 が出てくれた みたいで 君達には 感謝感激だよ」 京太郎「そ、それなら言いんですが…(咲の奴 どんだけ 怖がりなんだよ…)」 咲「もう 懲り懲りだよ~」 京太郎「俺もだよ…」 690 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:42:49.92 ID:ClUazZ9AO ~~~休憩所~~~ 京太郎「足が痛い…」 咲「私も…」 京太郎「今日はたくさん遊んだな…」 咲「そうだね 久しぶりにたくさん遊んだよ」 京太郎「…」チラ 17時04分 京太郎「んじゃ そろそろ帰るとしますか」 咲「うん あっ! そ、そうだ もう一つだけ 乗ってから帰ろうよ!」 京太郎「? 別に構わないけど? 何に 乗るんだ?」 咲「着いてからのお楽しみ♪」 京太郎「?(ジェットコースターは勘弁して欲しいな…)」 691 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:43:15.01 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「なるほど… 観覧車か」 咲「うん♪ 遊園地の最後の締めと言ったら 観覧車だよ♪」 京太郎「ロマンチストだね~」 咲「そんな事ないよ~」テレテレ 係員「次のお客様ー」 京・咲「「あっ はーい 」」 ガチャ 京太郎「なんかドキドキするな」 咲「そ、そうだね」 692 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:43:46.63 ID:ClUazZ9AO 京太郎「………」 咲「………」 京・咲「「(き、 気まずい…) 」」 咲「(なんか喋ってよ 京ちゃん)」 京太郎「(なにか喋ってくれよ 咲… )」 京・咲「「あ あの!」」 京・咲「「……… 」」 693 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:44:12.35 ID:ClUazZ9AO 咲「プッ あはははは なんか 遊園地に来る前もこんな事 言ってたよね? あはははは 」 京太郎「俺と咲の ハモり具合が 毎回 バッチリだな」 咲「そう言えばそうだね」 京太郎「ふむ 俺は 意外と 咲と相性がいいのか?」 咲「そ、そうかも 知れないね!」 694 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:44:38.50 ID:ClUazZ9AO 京太郎「うーん 俺は 巨乳好きと 相性が言いとおm 「死にたいの? 京ちゃん?」もってはいませんよ?」 咲「も~う」プクゥ 京太郎「はははっ…」 咲「………」 京太郎「………」 咲「………ねぇ 京ちゃん?」 京太郎「どした?」 695 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:45:05.33 ID:ClUazZ9AO 咲「私ね? 京ちゃんから 麻雀部に誘われたとき… 本当は 少し 嬉しかったんだ」 京太郎「そうなのか?」 咲「うん… 麻雀は嫌いだったけど 京ちゃんが 誘ってくれたのが嬉しくて 着いて行っちゃたんだ」 京太郎「初耳ですな…」 咲「初めて 話すからね」 咲「嫌いだった麻雀も… 今じゃ 凄く 好きになった…」 696 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:46:12.09 ID:ClUazZ9AO 京太郎「………」 咲「原村さんや 優希ちゃん 染谷先輩に 部長 にも出会えた… 京ちゃんとも 話をする 機会がたくさん増えた」 京太郎「咲は読書ばっかりだもんな」 咲「まぁね …だから 京ちゃんに お礼を言います」 京太郎「お礼?」 咲「うん… お礼…」 咲「私を麻雀に誘ってくれて 私に麻雀を好きになる きっかけを作ってくれて ありがとう 京ちゃん」 チュッ 京太郎「えっ!?」 697 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:47:31.76 ID:ClUazZ9AO 咲「京ちゃんは空気読めないから 知らないと思うけど 私は 京ちゃんの事が好きなんだよ?」ギュ-ッ 京太郎「さ、咲」 咲「今は まだ このままの 関係で 十分幸せ… ねぇ? 京ちゃん?」 京太郎「は、はい!」 咲「私が… ううん… 私達が全国大会に出て 優勝したらね? また 私と一緒に来てくれるかな?」 京太郎「アフリカの遊園地だろうと ロシアの極寒地だろうと どこにでも 連れてってやるよ!」 咲「フフッ 京ちゃんの そうゆう所 だーい好き!」ギュッ グラグラ 京太郎「うぉっと 急に抱き着くなって」 咲「えへへっ♪」ギューッ 698 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:48:07.53 ID:ClUazZ9AO ―――― ――― ―― 京太郎「(まさか 咲が俺の事を好きだったなんて… 予想外だな)」チラ 咲「…」スゥ 京太郎「(ったく 人の背中で 眠りやがって…)」 京太郎「(恋人… ねぇ… )」 咲「…」スゥ 京太郎「全く…」 699 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:49:01.54 ID:ClUazZ9AO ~~~電車内~~~ 咲「あぁー!」 京太郎「今度はなんだ…」 咲「植物園のチケット… 今日までだった…」 京太郎「何!? しまったな… 植物園を先に行っておいた方がよかったのか… やっちまったな…」 咲「残念だね…」シュン 京太郎「なーに 落ち込んでんだよ お姫様」 咲「?」 京太郎「来る前も言ったろ? 植物園に近々 行こうと思ってたって? 」 咲「そ、それじゃあ!」 京太郎「今度の休みに また行こうぜ!」 咲「うん♪」 その他一般人方々「(リア充死ね!)」 700 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:49:50.17 ID:ClUazZ9AO ~次の日 清澄 部室~ 和「いったい な、なにが…」 久「夢でも見てるのかしら…」ゴシゴシ 優希「咲ちゃん 大胆だじぇ」 染谷「これは また 凄い事が 起きそうな予感がするの」 咲「きょーちゃん♪」ゴロゴロ 京太郎「俺の膝に座って 暴れるのは勘弁して もらえないだろうか…」 咲「暴れてなんかいないよ~♪」スリスリ 701 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:50:31.11 ID:ClUazZ9AO 京太郎「ほお擦りするのも 止めて もらえないか? 牌が全然見えない…」 咲「京ちゃんのかわりに 私が打つから大丈夫だよ! ツモ! 4000オール!」 久「うぐっ」 優希「ありゃりゃ」 和「はぁ…(部長のマナーの悪さが 可愛く見えてきますね…)」 京太郎「うぉーい! なに勝手にツモってんだよ!」 702 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:52:17.36 ID:ClUazZ9AO 咲「京ちゃんは 私の座ってるだけでいいの♪ ね? 部長?」 久「えっ? えっ ええ… 須賀君は 咲の椅子として 頑張って頂戴」 京太郎「ちょ 部長!」 久「(ごめんなさい 須賀君… 私には無理… )」 染谷「こりゃ 大変そうじゃの」 和「(私も 宮永さんに…)」 優希「京太郎ー タコス食うか?」 京太郎「あぁー もう! 好きにしてくれーーー!!!」 咲「カン! ツモ!」 703 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:52:44.65 ID:ClUazZ9AO 咲「嶺上開花」 704 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga] 投稿日:2012/05/31(木) 14:59:32.20 ID:ClUazZ9AO 作者の都合により、以上で このSSの 最後の投稿になります 今まで見て下さいましてありがとうございます 次回作は 咲-saki- 二期が決定し放送したら 書こうと思います 例の三人は その時にでも… 言い訳・新しい携帯 書き込み出来ないんだよ~ WEB なし とか 勘弁してくれよ… パソコン使えないし 皆さん すんません… では また 会う日まで
久「ねぇ~ 須賀君?」 京太郎「? なんですか?」タンッ 優希「それロンだじぇ~」 京太郎「何ぃ!?」 優希「16000!」 咲「もう~ また京ちゃん飛びで終わりだよ…」 和「好きですね 飛ばされるの」 京太郎「いやいや好きじゃないからね」 優希「嘘つけ! 阿知賀まで行って一人麻雀していた奴が何を言ってるじぇ」 京太郎「それこの間、説明したよね!?」 優希「京太郎の妄想たれながしはウンザリだじぇ」 咲「えっ!? 妄想だったの!?」 京太郎「咲… 絶対にわざとだろ…」 咲「エヘヘッ」 久「はいはい 須賀君はこっちに耳を傾けてね」 京太郎「それでどうかしたんですか? 遠征には行きませんよ?」 久「いやそれがね? 須賀君にお客様のようよ」 京太郎「俺に?」 久「ほら」チラ ?「」ペコッ ?「須賀京太郎とは君の事でいいんだな? 」 京太郎「は、はい」 ?「私は鶴賀学院3年の加治木ゆみと言う者だ」 京太郎「どうも…」 加治木「君の部長には話てあると思うので、早速行く準備をしよう」ガシッ 京太郎「えっ? ちょ ちょっと 何の事ですか!?」 加治木「ん? なんだ君の部長からは何も聞いてないのか?」 京太郎「これっぽっちも知らないんですけども…」 加治木「伝えてないのか?」 久「ちょっと遠征に行かせてたから、伝えるの忘れてたわ ごめんなさい」 加治木「いや 私の方も無茶な要求をしてしまった 気にしないでくれお互い様だ」 久「優しいのね」 加治木「優しくはないさ 事実だからな」 久「フフッ」 ?「先輩に色目使うのやめてもらえないッスかねぇ~ 清澄の部長さん?」 久「!?」 加治木「うわっ! 着いて来てたのかモモ!?」 ?「当たり前っスよ!」 加治木「はぁ…」 加治木「仕方がない… モモ、挨拶だ」 ?「東横桃子ッス! よろしくお願いしますッス」 一同「「「「「(どっからでてきた!?)」」」」」 久「えぇ 竹井久よ よろしくねモモちゃん」 桃子「はいっス♪」 咲「私は宮永咲、よろしくね」 優希「片岡優希だじぇ」 和「原村和です よろしくお願いします」 桃子(原村和… インターミドルチャンピオンで私と同じ一年生)ガルルッ 和「?」 京太郎「部長~」 桃子「ああっ! あそこにいるのが噂の能無しで唐変木だけど」 桃子「パシリに使わせたら右に出る者はいないとまで言われている須賀京太郎さんッスね!」 加治木「お、おいモモ!?」 京太郎「………」チラ 久「た、頼りにしてるのよ?」 京太郎「いいんだ ど~うせ俺は清澄のパシリだから…」 優希「元気だせ京太郎! お前は阿知賀まで行って何を学んできだんだじぇ!」 咲「そ、そうだよ~ 京ちゃんは清澄には必要だよ」 桃子「主に荷物運びにって事ッスね」 加治木「モモ!」 桃子「わ、わかってるッスよ…」 加治木「京太郎君… すまない… モモにはちゃんと言い聞かせておく」 京太郎「ど~~~でも言いですけどね…」 加治木「清澄の部長… 何とかならないか?」 久「ちょっと待ってて…」 久「ねぇねぇ須賀君?」ボソッ 京太郎「何ですか部長…」 久「鶴賀の人達にね? 京太郎を今日と明日、貸してほしいって言われたの」 京太郎「それで…?」 久「最初は断ったのよ? 須賀君はうちの部員だもの だけど鶴賀の加治木さんにどうしてもって頼まれちゃったの…」 京太郎「そうですか… それは大変ですね」 久「まぁまぁ で! 加治木さんがもし須賀君を貸してくれたら、どんな事でも清澄の要求をうけるって言ってきたの」 京太郎「だから何が…」 久「わからない? 清澄の要求を『何でも』うけるのよ?」 京太郎「何でも…」 久「そう… 何でも…」 ―――― ――― ―― 桃子「京太郎さんくすぐったいッスよ」 京太郎「エヘヘッ そうかそうかくすぐったいか~」 加治木「京太郎君… モモのばかりではなく私にも構ってくれないか?」 京太郎「ほれほれ~」 加治木「きゃっ!? もう京太郎君は…」 京太郎「ハハハッ ちょっと手が滑っちゃって~」 桃子「先輩ばかりずるいッスよ~ 私も~」 京太郎「ガハハハハッ」 ―――― ――― ―― 京太郎「グヘヘッ 部長! 俺、鶴賀のお二方に着いて行ってきます!」 久「えぇ よろしくね?」 京太郎「任せて下さいよ~ ハハハッ」 加治木・桃子(悪魔だ…) 久「♪」 久「これで言いかしら?」 加治木「私達の用が済んだら地獄行きなんだろうか?」 久「そんな訳ないわよ♪ 大丈夫、こっちで何とかするから」 加治木「とは言っても…」 京太郎「スイカパワ~」 久「ハハッ…(大丈夫よね…) 京太郎「清澄の救世主須g「うっさいじぇ! 馬鹿いぬがぁ~!」ガブッ 京太郎「ギャーーー!!」 ―――― ――― ―― 京太郎「それで俺は何をすればいいんでしょうか?」 加治木「あぁ… 実は「お掃除のボランティアッスよ!」 加治木「モモ…」 京太郎「まぁまぁ 掃除のボランティアって、ゴミ拾いって事でいいんですか?」 加治木「ゴミ拾いはゴミ拾いなんだが…」 桃子「ちょ~っとばかしヤバいんッスよ」 京太郎「ヤバいゴミ拾いって… まさか!?」 加治木「マグロ拾いじゃないから安心してくれ」 京太郎「そ、そうですか…」 桃子「まぁ行ってみればわかるッス」 京太郎「はぁ~(嫌な予感しかしない…)」 ~~~ゴミの山~~~ 京太郎「」 加治木「相変わらず凄いな…」 桃子「ほら京太郎さんもマスクつけないと新世界が見えるッスよ」 京太郎(えっ? 何ここ? 日本………だよな?) 加治木「驚くのも無理もない… ここには、いらなくなった物を無差別に捨てて行く者が多くないからな」 桃子「このゴミの数だけルールを守れない人がいるって事ッス」 加治木「言っておくが、ここは公園だぞ?」 京太郎「公園!? ここが!? 夢の島じゃなくて!?」 加治木「一応な… 私が子供の頃は良くここで遅くまで遊んでいたんだが… 今じゃこの有様だ」 京太郎「な、なんでこんな状態になるまで放置してたんですか」 加治木「知らなかったんだよ…」 京太郎「えっ?」 加治木「子供の頃に遊んでいた場所がこんなになってるなんて」 桃子「私達が気付いたのもつい最近なんでスよ」 京太郎「そうなんですか?」 加治木「鶴賀で定期的に行われるボランティアの地域別で見つけて、ボランティアを募ってはみたんだが…」 桃子「先輩と私しか来てくれなかったんッス」 加治木「部員達にも頼んではみたんだが、生憎予定やら何やらで駄目だったんだ…」 桃子「私は暇だから先輩とボランティアの手伝いッスよ」 加治木「ありがとうモモ」 桃子「いいッスよ」テレテレ 加治木「それで現状を見て、さすがに私達二人では無理と判断し、以前から噂になっていた君に助けをたのんだんだ」 京太郎「噂になるほど有名人になった覚えはないんですけど…」 桃子「いいじゃないッスか 噂になるだけ…」 京太郎「? どして?」 桃子「………」 桃子「少し昔話をするッス」 加治木「モモ…」 桃子「大丈夫ッスよ 先輩も聞いて下さい」 加治木「そうか…」 桃子「………私は子供の頃から存在感がないと言われていた」 桃子「歌って踊ったりしない限りは誰にも気付かれない、影の薄い子だった…」 桃子「多くの人は自分以外の誰かと意志疎通するために情報を集めたり、色々行動して時間やお金を消費する事がある…」 桃子「その面倒さとコミュニケーションと得られるものと秤にかけて切り捨てたりもする」 桃子「そうして私も完全にコミュニケーションを放棄していたし 子供の頃からこんなだと存在感のなさにも拍車がかかるばかりだった」 京太郎「………」 加治木「モモ…」 桃子「だけど…」 桃子「そんな私を… 先輩は必要だと言ってくれた。 誰からも見つからない… そこにいないはずの私を… 先輩は…」プルプル 加治木「モモ?」 桃子「キャーーー!! もう我慢できないッス! 先輩大好きッス~」ガバッ 加治木「なっ!? こら! やめろモモ! ちょ」 桃子「先輩のおっぱい大きくて最高ッス~」モミモミ 加治木「!? そこは駄目だモモ!」 京太郎「部長… 桃源郷はここにあったんですね」 加治木「何を訳のわからない事を言ってるんだ! 助けてくれ!」 京太郎「しまった!? カメラを忘れてた!? くっそ~!」 桃子「私のバックの外側に入ってるッスよ」 京太郎「桃さん最高~!」 桃子「ふっ これぐらい当たり前ッス」 加治木「なっ!? それはやめてくれ!」 京太郎「桃さん、これですか?」 桃子「それそれそれッスよ」 京太郎「それじゃあ写真撮るんでポーズお願いしま~す」 京太郎「はい チ~z」バキッ 京太郎・桃子「「………」」 加治木「さて… 言い残す言葉はあるか?」 京太郎(桃さん、何離しちゃってんですかー!)ダラダラ 桃子(京太郎さんがポーズなんて言うから!)ダラダラ 加治木「反省していないようだな… まぁ今から地獄より恐ろしい作業に取り掛かってもらうが… 歩いて帰れると思うな」 京太郎・桃子「「サ、サー イエッサー!!」」 ~~~6時間後~~~ 桃子「あ~っ もう駄目ッス…」 京太郎「こ、腰がぁ…」 加治木「休んでいる所、申し訳ないがまだ半分も片付いてないんだぞ?」 京太郎「そ、そんな~」 桃子「も、もう無理ッスよ~」 加治木「今日はこれくらいにして、続きはまた明日にやろう」 京太郎「明日も……だと……」 桃子「京太郎さん、あれが人間を越えた者の最終形態ッスよ…」 京太郎「か、怪物…」 加治木「残念ながら私はあと三回変身を残している」 京太郎・桃子「「………」」 加治木「………」 加治木「わ、忘れてくれ」テレッ 桃子「先輩! ちょ~う可愛いッス!」 京太郎(加治木さんって以外とノリがいいな…) 桃子「京太郎さんもそう思うッスよね?」 京太郎「確かに今のは可愛いかったですね」 加治木「んなっ!? なななななななな何を言いだすんだ! い、いきなり!」 京太郎「? 何か変な事言いましたか?」 桃子「先輩はピュアなんッスよ」 京太郎「ピュア?」 桃子「先輩は今までo「な、何でもないぞ~」 桃子(あぁ~ 先輩の可愛い手が私の口に…)モゴモゴ 加治木「」ゾクッ 加治木「と、とりあえず明日の朝、7時00分に此処に集合だ!」 京太郎「朝の7時00分って 何時間掃除やるんですか!?」 加治木「元通りになるまでだ…それじゃあモモ! 帰るから離れてくれ!」 桃子「あぁ~ 待って下さいよ~ 先輩~ 」 京太郎「朝7時00分から終わるまでって…(清澄に帰れるかな…)」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 優希「そういえば京太郎は何処に連れて行かれたんだじぇ?」 咲「荷物運びじゃないのかな?」 和「そうですね… 荷物運びが妥当かと」 久(うわっ 散々な言われようね…) 優希「京太郎が居ないからタコスを買って来てくれる奴がいないじぇ」 咲「そうだね~ 私もクレープ買って来てもらうつもりだったのに」 和「宮永さんはクレープが好きですね」 咲「原村さんは京ちゃんに何を頼むつもりだったの?」 和「そうですね… コーヒー牛乳を買って来てもらおうかと」 久(和! お前もか!) 咲「コーヒー牛乳美味しいもんねぇ~ 私もコーヒー牛乳飲んだら原村さんみたいになれるかな?」 優希「残念ながらそれは無理だじぇ」 咲「それはどうして?」 優希「私も経験者だからだじぇ!」 咲「そっかぁ~ それじゃあ無理だね…」 優希「今さらっと酷い事を言われた気がするじぇ」 和「豆乳には胸を大きくするイソフラボンが多く含まれているので、須賀君が帰ってきましたら買って来てもらいましょう」 咲・優希「「賛成~」」 久(胸が大きく… 私も頼んでおこっと…) ~次の日 朝~ 京太郎「うぅ~ 寒っ」ブルブル 京太郎「もうすぐ夏なのに朝は一段と寒いな… 」 京太郎「」チラ ~6時45分~ 京太郎「少し早めに来ちゃったな… 」 加治木「何を一人でぶつぶつと独り言を呟いているんだ?」 京太郎「うわっ! って加治木さん!?」 加治木「私以外に誰がいるんだ?」 京太郎「ハハハッ… あれ? でも約束の時間にはまだ早いですよ?」 加治木「私は常に30分行動できるように心掛けているからな」 京太郎「30分って… 6時30分から来ていたんですか!?」 加治木「まぁな ここまで冷え込むとは思ってもみなかったが…」 京太郎「最近は天気が悪かったり良かったりしますからね 桃さんとは一緒じゃないんですか?」 加治木「モモは… まぁ私の予想だが、間違いなく遅れて来るだろう」 京太郎「そういえば昨日頑張りすぎて足腰が悲鳴をあげてましたから」 加治木「まぁそれだけじゃないんだが…」 京太郎「? 違うんですか? 俺は足腰痛過ぎて湿布だらけですけど」 加治木「それもらしいんだが 女の子特有の現象と言うか… 何と言うか…」ゴニョゴニョ 京太郎「? 良くわからりませんが、とりあえず二人であのゴミを片付けなくてはいけない事は分かりました」 加治木「理解が早くて助かるが…」 京太郎「どうかしました?」 加治木「いや… 何でもない、二人でもやれるだけはやっておこう」 京太郎「了解~」 ~~~3時間経過~~~ 京太郎「ふん よいしょっと…」 加治木「ほう 昨日より手際がいいじゃないか」 京太郎「燃えるゴミ、燃えないゴミの分別は誰でもできますよ」 加治木「誰にでもできる事を君はできなかったんだぞ?」 京太郎「うっ 俺は常に進化し続けるので心配ご無用ですよ」 京太郎「それよりも加治木さんこそ残りの変身をしなくても大丈夫なんですかね?」ニヤニヤ 加治木「ああああ、あれは忘れてくれ」 京太郎「バッチリ脳内保存したんで忘れられないですね~」ニヤニヤ 加治木「君の性格が昨日の今日でモモに似てきたな…」 京太郎「そういえば桃さんって存在感がない~ 誰にも気付かれない~ って言ってましたよね」 京太郎「加治木さんはどうやって桃さんを見つけたんですか?」 加治木「どうやってモモの奴を見つけたかか…」 加治木「近く、全国高校生麻雀大会がある事は知っているか?」 京太郎「俺達の部も参加するんで知ってますよ」 加治木「そうか… その大会の団体戦にエントリーしようと思ってたんだが、メンバーがあと一人、中々揃わなくってな」 京太郎「桃さんに頼んだって事ですか?」 加治木「頼むまでの道のりは長かった…」 京太郎「存在感が薄い……からですか?」 加治木「それだけだとはいえないな…」 加治木「私達は最初、麻雀部のサーバーを校内ランに繋いでプレーヤーを募っていたんだ」 加治木「モモとはそのときに初めて会った まぁネットの中でだが」 京太郎「へぇ~」 加治木「モモは強くてな 是非とも麻雀部に欲しかったんだが断られてしまったんだ」 京太郎「あの桃さんが加治木さんの頼みを断った!?」 加治木「その時はまだ、ネットの中でしか会った事ないから、断られるのは当然だろう」 京太郎「そういえばそうですね」 加治木「それでも諦めきれなかった私はローカルIPを用いて、モモが使用しているPCのIPを強制表示モードに変更」 加治木「クラスを割り出して、直接会いに行く事にしたんだ」 京太郎「鬼のような人ですね」 加治木「こっちも団体戦のエントリーまで時間がなかったから、結構切羽詰まってたんだ」 京太郎「それでクラスには桃さんは居たんですか?」 加治木「行ったはいいが、どこにモモの奴が居るのがわからなくってな とりあえずクラスの中心で叫んでみた」 京太郎「ええっ!? 一年生の教室でですか!?」 加治木「今にしてみれば 他の方法もあったと少し後悔している 周りの一年生が『何言ってんだこいつ』って目で見ていたからな…」 京太郎(そりゃ 一年生の教室で上級者が叫んでたら 誰でもそう思うわ!)な、何て叫んだか聞いても?) 加治木「確かあの時は…」 加治木「『私は君が欲しい!』 だった気がする」 京太郎(うっわ~ 恥ずかしいなんてレベルじゃねぇ~ 穴があったら入りたいレベル…) 加治木「まぁ それでモモが見つけられたからいいんだけれど」 京太郎「でも桃さんって そんなに影薄いですかね?」 加治木「影の薄さなら金メダル級だよ」 京太郎「そうですか?」 加治木「君だって 部室で桃に話かけられるまで気付かなかっただろ?」 京太郎「えっ? 気付いてましたよ?」 加治木「!? それは本当か!?」 京太郎「え、ええっ 加治木さんの付き添いか 何かと思っていましたが…」 加治木(モモが見えていただと!? 私でさえ 声をかけられるまで気付く事が出来ないのに 初めて会って見えていたのか!?) 加治木「………」 加治木「……フフフッ」 京太郎「あの 加治木さん?」 加治木「あっははははは」 加治木「面白い! 須賀京太郎!」 京太郎「か、加治木さん?」 加治木「君に興味がわいたよ」 京太郎「へ、へっ?」 加治木「何を敷けた面をしているんだ京太郎は」 京太郎「きょ、京太郎?」 加治木「君 以外のどこに京太郎がいるんだ それから… 私の名前も加治木さんではなく、下の名前で呼んでくれ」 京太郎「下の名前って…」 加治木「ゆみだ」 京太郎「えっ ええっ~!?」 加治木「そんなに驚く程の事ではないだろう? 私は全然構わない 何なら呼び捨てでも結構だ」 京太郎「呼び捨てなんてとんでもない ゆみさんでお願いします」 加治木「そうか… それは残念だ」 京太郎(呼び捨てなんてしてたら桃さんに殺される…)ヒヤッ 加治木「それじゃあ ちゃっちゃっと 片付けてしまおうか」 京太郎「は、はい!」 ~さらに 3時間経過~ 加治木「京太郎 このあたりで昼食にしよう」 京太郎「分かりました~」 ―――― ――― ―― 加治木「この調子だとモモの奴は来れそうにはないな」 京太郎「女の人にはキツイ作業ですからね」モグモグ 加治木「それは私が女じゃないと言う解釈で受け取っていいんだな?」 京太郎「はい? あぁ! ち、違いますよ! 言葉のあやですよ!」アセアセ 加治木「そうか フフッ」 京太郎「からかわないで下さいよ~」 加治木「清澄の部長が京太郎の事をえらく気に入ってる理由がなんとなくわかったよ」 京太郎「部長がですか? パシリに遣わせられてばかりなんですけど…」 加治木「良く言うだろ?」 京太郎「?」 加治木「馬鹿と鋏は使いようって」 京太郎「俺が馬鹿って事ですか!? そうなんですね!?」 加治木「まぁ 京太郎の場合は馬鹿ではないかな どちらかと言えば唐変木……かな?」 京太郎「もう桃さんに言われましたよ!?」 加治木「冗談だよ 冗談」 京太郎「はぁ~…」 ピロリン ピロリン 京太郎「? ゆみさん 携帯鳴ってますよ?」 加治木「モモからだな…」 ピッ 加治木「加治木だが… モモか?」 桃子『はいッス 先輩 ごめんなさいッス 今日はお腹の調子が悪くて外にでられそうにないッス』 加治木「あぁ 気にするなモモ こっちにはとても頼りになる助っ人がいるからな ゆっくり休むといい」 桃子『助っ人って京太郎さんの事ッスかぁ~?』 加治木「そうだ ほぼ 休みなしで作業を続けて 今 ちょうど昼食を食べてるとこだ」 桃子『二人とも凄いスタミナッスね』 加治木「モモはもう少し体力をつけた方がいいな」 桃子『考えておくッスよ』 加治木「こっちは私と京太郎にまかせて モモはキッチリと身体を休ませるんだぞ?」 桃子『はいッス』 加治木「それじゃあ身体に気をつけてな」 ピッ 桃子「ふぅ…」 桃子(京太郎さんと先輩が二人きりで心配したッスけど… 相手が京太郎さんなら大丈夫ッスよね) 桃子「………あれ?」 桃子(先輩、京太郎さんの事呼び捨てにしてた気がするんッスけど?…) 桃子(気のせいッスよね…) ―――― ――― ―― 京太郎「」ゾワッ 京太郎「(なんかゾワッってきたような…)桃さんはなんて言ってました?」 加治木「調子が悪いから来れそうにないそうだ」 京太郎「oh… 今日中に終るんですかね…」 加治木「無理でも終らせるしかないだろう」 京太郎「ですよね~」 加治木「食べ終わり次第再開だ」 京太郎「はい…」 ―――― ――― ―― 京太郎「燃える… 燃えない… 燃える… 燃えない… 燃えない… っと これはプラスチックだから燃えないゴミだな…」 加治木「京太郎 凄いゴミが出てきたぞ…」 京太郎「炊飯器?」 加治木「あぁ… 中を確認してごらん」 京太郎「既に嫌な予感しかしないんですけど…」 パカッ 京太郎「うげっ!? めっちゃ臭!? ギャーーー!!! 何じゃこりゃー!?」 加治木「流石の私でも中身の処理は無理だ」 京太郎「まさかとは思いますが… 俺にやれと?」 加治木「凄く頼りにしている」 京太郎(触りたくねぇ~ ヤベッ ゲロでそう…) 加治木「開けっ放しにしてると気分が悪くなるぞ?」 京太郎「今から俺はその作業をやらなくてはいけないんッスよ」シクシク 加治木「あ、あぁ すまない」 京太郎「うぅ…」ベチャッ 京太郎「うわっ!? 服についた!? 」 加治木「うぐっ 京太郎 すまないが少し離れてくれ 違う世界に迷い込みそうだ」 京太郎「」テクテク 加治木「お おい 何でこっちに近づいてくるんだ!? 」 京太郎「ゆみさんも道連れだー!!!」 加治木「キャーーーーー!!!」 ―――― ――― ―― 警察官「うんうん それで何か言いたい事はあるかな?」 京・加「「す、すいませんでした」」 警察官「私達も遊びでやってる訳じゃないんだからね?」 京・加「「はい…」」 警察官「ゴミ拾いのボランティアをする事はとてもいい事だけど、今度は不審者に間違われないようにね」 京太郎「本当にすいませんでした」 ―――― ――― ―― 京太郎「………」 加治木「………」 加治木「あ~ 何と言うか… すまない…」 京太郎「続き… 始めましょうか」 加治木「あ、あぁ…」 ~さらに6時間 経過~ 京太郎「お、終わった~!」 加治木「ふぅ~…」 京太郎「後はこのゴミ袋を持って行けば終了ですね」 加治木「ゴミ袋はこのままで大丈夫だ ゴミ回収車に連絡を入れておいたから、明日にでも回収に来るそうだ」 京太郎「じゃあ持って行かなくても」 加治木「大丈夫だ」 京太郎「流石ゆみさん 行動力が早いですね」 加治木「そうでもないさ」 加治木「さてと… 京太郎 無理なお願いを聞いてもらって、本当に感謝している」 京太郎「困ったときはお互い様ですよ それよりも 『何でもうける』って件なんですけど」 加治木「清澄の部長が要求してきた件なら大丈夫そうだ」 京太郎「えっ? 何の話ですか?」 加治木「また伝え忘れたのか 清澄の部長は…」 京太郎「ど、どうゆう事なんですか?」 加治木「清澄の要求は鶴賀の部員との練習試合だ」 京太郎「なん……だと……!?」 加治木「練習試合は余りしたくはないんだが… 清澄の要求を何でも聞くと言った手前、断れなくってな」 京太郎「と言う事は 部長は最初から知ってたんですか!?」 加治木「まぁ そうなるかな」 京太郎(俺の… 俺のダブルスイカ計画が…) 加治木「その… なんだ 今日は助かった」ポン 京太郎「あんの悪魔がぁ~!!!」 ―――― ――― ―― 加治木「せっかくだから私と打ってみないか?」 京太郎「麻雀ですか? 別に構いませんけど… 俺まだ初心者ですよ?」 加治木「初心者でも構わない 京太郎の実力が見てみたいんだ」 京太郎「あんまり期待しない方が…」 加治木「とにかく! さっさと行くぞ」 ~~~加治木家~~~ 京太郎「ここゆみさんの家ですよね…」 加治木「如何にもそうだが?」 京太郎「(信用されてるのは嬉しいけど 無警戒すぎる…)ハハッ」 加治木「? まぁとりあえず打ってみるか」 ―――― ――― ―― 加治木「ロン 7700 …終了だ」 京太郎「!?」 京太郎(玄さんみたいにドラが集まるわけでも 宥さんみたく 特定の牌が集まるわけでもないのに…) 加治木「安牌だと思って油断したのが敗因に繋がったな」 京太郎「ゆみさん強いですね」 加治木「麻雀は運が作用するゲームだ 弱い 強いなんて関係ないさ」 京太郎「(和みたいだな…)そうですか」 加治木「京太郎 君は中々 面白い打ち方をするな」 京太郎「両面待ちを捨てて地獄単騎とか? ですか?」 加治木「なぜ わざわざ悪い待ちにする必要がある? 両面待ちの方が和了る確率はグッと上がるぞ?」 京太郎「俺は運が悪いですから 両面待ちより単騎の方が和了る気がするんですよ」 加治木「和了る気がするだけだろ? 私には考えられないな」 京太郎「まぁ 普通はそうだと思います」 加治木「そうか… 」 京太郎「ええ それじゃあそろそろ帰りますね」 加治木「なんだもう帰るのか?」 京太郎「実は部長から課題をだされていて 明日提出なんですよ…」 加治木「課題?」 京太郎「遠征に行った時のレポートみたいなものですね」 加治木「それは悪い事をした…」 京太郎「悪い事だなんて思ってないですから」 加治木「優しいんだな」 京太郎「事実ですから」 京・加「「………」」キョロキョロ 京・加「「((桃さん)モモはいないようだな…)」」ホッ 加治木「それじゃあ気をつけて帰るんだぞ」 京太郎「わかってますよ~ それでは…」 加治木「京太郎! また一緒に麻雀をしよう!」 京太郎「今度は負けませんよ?」 加治木「望むところだ」 ~次の日の清澄部室~ 京太郎「ぶ~ちょ~」 久「あら須賀君 お疲れ様♪」 京太郎「お疲れ様♪ じゃないですよ!? 丸一日中 ゴミ拾いをしてたんですよ!?」 久「大変だったのねぇ~」 ガチャ 優希「おぉ 噂をすればなんとかだじぇ」 咲「………」 和「………」 染谷「われぇ… とんでもない事をしでかしてもうたのぉ」 京太郎「えっ? えっ? 俺? 俺 何かしましたか?」 久「須賀君 校内新聞読んでないの?」 京太郎「校内新聞? 読んでませんね」 久「そう……まこ 須賀君に見せてあげて」 染谷「了解じゃ ほれここの記事みてみい」 京太郎「? ええ~っと……」 京太郎「『 鶴賀学院の生徒によるボランティア活動により、ゴミ山公園が本来の姿を取り戻した』って これ俺達の事ですよね!? 」 京太郎「新聞作るの早っ!?」 久「その事は置いといて その下のページを見て見なさい」 京太郎「下のページ? ん!? んん!?」 久「鶴賀学院のボランティアに対し、本校の生徒と思われる人物がハレンチな行為を働き、警察の出動する事態に陥った」 久「以下の写真はその時に撮られた写真である」 京太郎「」 咲「京ちゃん 最低…」 和「見損ないました…」 京太郎(クラスの皆が俺を見てヒソヒソしてたのはこれが原因かよ!) 京太郎「違う! これは誤解だ!」 優希「ま~た 京太郎の妄想が始まったじぇ」 京太郎「妄想じゃないから! ほんと妄想じゃないから!」 染谷「この写真はどう説明するんじゃ」 京太郎「うっ… ぶちょ~う」 久「流石の私でもフォロー出来ないわね…」 京太郎「」 優希「安心しろ 例え京太郎が変態でも私は受け入れてやるじぇ」 京太郎「変態じゃねぇよ なぁ咲~ 和~ 誤解なんだよ~」 和「宮永さん 私の後ろに下がっていて下さい」 咲「そんなの駄目だよ! 原村さんが汚されちゃうよ!」 和「宮永さんが無事なら 私は大丈夫です」ニコッ 咲「原村さん… 私も… 私も原村さんの役に立ちたい! 一緒に京ちゃんから逃げよう!」 和「一緒に逃げていたら捕まってしまいます! 宮永さんだけでも」 咲「原村さんと一緒じゃないなら私は逃げないからね」 和「屁理屈を言わないで逃げて下さい! ここは私が食い止めます」 咲「原村さんと一緒じゃなきゃ嫌だ」 和「宮永さん… 分かりました… 」 咲「原村さん…」 和「私と一緒に死んでくれますか?」 咲「ううん 原村さんは死なないよ? だって私がいるから… それに原村さんも…」 和「宮永さん…」 咲「原村さん…」 京太郎「部長… 出直してきます」 ―――― ――― ―― 蒲原「ワハハ また随分と面白い新聞が清澄の部長から送られてきたよ 皆も見てみるといいよ」 妹尾「? ? ボランティアの事が書かれてますね」 桃子(この間のゴミ拾いについてッスね…) 津山「ええ~っと ……ブッ!」 桃子「!?」 妹尾「きゃっ!」 津山「何なんですか? これ?」 蒲原「見たところ、清澄の校内新聞だろうけど…」 蒲原「こんなにも楽しそうなゆみちんを見たのは初めてだよ」 津山・妹尾「「(楽しそう?…)」」 桃子(殺す… 須賀京太郎をぶっ殺してやるッス)ガタッ ガチャ 津山「………先輩 今 もの凄く嫌な予感がしたんですけど…」 妹尾「わ、私も…」 蒲原「ワハハ… 私もだよ…」 ガチャ 加治木「モモはいるか?」 ―――― ――― ―― 桃子「す~が~きぃ~ょ~う~た~ろ~」ギギギッ 京太郎「桃さん? 何ですかそのバット? えっ? ちょ!?」 桃子「死にさらせぇ~!!!」ブンッ 京太郎「ギャーーー!!!」 ~ゆみ&桃子編・完~

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