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京太郎「ん…………?」 あれ、俺は? 何でここに…………ここって、部室のベッドの上だよな? 京太郎「あれ……寝ちゃってたのか? よっ、と…………」 身をよじってベッドから這い出る。 京太郎「んー…………しっかし、何とも変な夢だったな」 って…………あれ? 京太郎「いや、そもそもどんな夢を見てたんだっけか…………?」 そう言えば、夢って言うのは寝てる間に何度も見て、一番最後の夢を覚えてるんだけど、その前の夢とごっちゃになってるって聴いたことがあるな。 京太郎「んー…………?」 「あ、京ちゃん!」ガチャ 部室の戸が開いた。 京太郎「おー、咲か」 咲「京ちゃん早いね、まだ4時だよ?」 京太郎「ウチのクラスは清水先生が出張でわりかし早く終わったからな」 咲「ふーん…………」 優希「おーい!やってるかーい?」 和「まだ殆ど来てないみたいですね……」 続け様に、同学年達が部室に詰めかけてきた。 京太郎「おう、まだ俺らだけだな」 優希「なんだとー?まさか、ボイコットか?!」 京太郎「普通に考えて授業だろ…………」 優希「いやいや、もしかしたら部長さんの態度に問題があって…………」 京太郎「何だよ問題って…………」 咲「京ちゃん、何かしたの…………?」 京太郎「してねぇよ!何時もの優希の戯れ言だろ!」 和「まあ、京太郎くんは最近真面目にやってますしね」 京太郎「俺は入部当初から真面目ですよ?!」 和「…………本当ですか?」ジーッ... 京太郎「…………はい、私ちょっと嘘をつきました、はい。 申し訳ございません」 咲「ぷっ…………あははは!何それ!」 京太郎「こんの、笑うなぁー!」 何時もの馴染みの光景。 そうだ、俺は清澄高校麻雀部所属の………… 「すみません、遅れましたー!!」ガチャ どうやら、後輩が遅れてやって来たようだ。 春「遅い…………」 京太郎「別に明確に部活の時間が決まってる訳じゃないんだからさ……」 明星「ごめんなさーい……」 湧「さーせん、先行の話がながくなっちゃって!」 京太郎「良いって良いって。 それよりも、始めるか」 明星「はい!」 永水高校麻雀部も、霞さん達の代が卒業してしまい、ちょっと寂しくなってしまった。 京太郎「って、それよりも我が部の部長さんがまだ来てないじゃないか…………」 春「京太郎が実質部長みたいなものだから」 京太郎「いやいや、そう言う問題じゃないだろ……」 明星「あ、小蒔ちゃんは生徒会のお仕事があって遅れるって言ってました」 京太郎「ああ、成る程。了解」 湧「えー、じゃあ今日も暫くはこの面子でやることになるのかよー…………」 京太郎「あ?」 明星「ちょ、ちょっと湧ちゃん……」 湧「ま、須賀先輩が卓に入ってれば絶対に焼き鳥やトビの心配が無くて良いけどねー!」 京太郎「このぉ……言うようになったじゃないか?」 春「でも、事実だよね」 京太郎「ぐぬぬぬ…………」 それでも、そこで三麻をやろうってならないところにお前等の優しさを感じるよ………… 京太郎「よーし、こうなったら国士ぶつけちゃるたい……」 春「無理無理」 湧「まあ、お手並み拝見かなー」 明星「えっと……頑張りましょうね!」 京太郎「あー、明星だけが俺の癒しだ…………」ナデナデ 明星「えへへ…………」 湧「あー!」 春「ずるい…………これが、漁夫の利!」 明星「今日は…………何時も以上にやれそうです!」ゴッ! 湧「あー……須賀先輩、墓穴掘っちゃったな」 春「明星がああなると手がつけられない」 京太郎「む…………だが、今日の俺は一味違うぞ!」 そして、今日も麻雀部での活動が始まる。 京太郎「ぬおー…………」-4300 浩子「ふむ、完膚無きまでにやられましたね、須賀くん」18000 セーラ「まあ、そりゃあこの面子でやったらそうなるわな」19300 竜華「そんな、たまたま運が良かっただけや。 京太郎くんも最近頑張ってるしな」67000 京太郎「第一、俺が一軍のレギュラーとやって勝てるわけ無いじゃないですか…………」-4300 怜「せや、京太郎はウチの専属やからな!」 京太郎「だーれがマネージャーだ!」-4300 怜「何や、違う言うんか?」 京太郎「まあ、でも怜シフトでこうやって一軍の部室にいるのは事実何ですけどね…………」エーイウットーシ! ノシ Σ -4300 竜華「せやけど、実際京太郎くんのお陰で随分ウチらも助かってるんで?なあ?」 セーラ「まーね、京太郎が来てくれたお陰で気楽になったのは本当だよ」 浩子「須賀くんが来てから、およそ30%の効率アップが図られました」 京太郎「そう言って貰えるだけで、嬉しいです」              -4300 泉「まあ、駄目駄目なんは変わらんけどなー」 京太郎「泉…………お前は何様のつもりだ?あぁん?」     -4300...... 泉「ちょっ!痛っ!やめーや!」 怜「ほな京太郎、コーラ買ってきてーな」 京太郎「は…………?」   -4300...... 怜「ウチ病弱やねん、この炎天下に外に出たら倒れてまうかもしらんし……」 竜華「せやから病弱アピールやめいって……じゃあ、ウチはウーロン茶頼むわ」 セーラ「じゃあ、CCレモン!」 浩子「それなら、ドクターペッパーで」 泉「私は綾鷹!」 京太郎「だー!もー、皆で寄ってたかって!わかりましたよ!!」   -4300... 怜「ありがとなー、せやから京ちゃん大好きやー!」 京太郎「ったく、調子良いんだから…………」ヤメイッテ ⊃ Σ-4300 こんな何でも無い日常が、できるだけ長く続いてくれれば………… 《あれ…………?》 あれ、俺は? 何でここに…………ここって、寮のベッドの上だよな? 京太郎「お目覚めか?」 《…………ああ》 どうやら、ちょっと昔の夢を見ていたようだ。 甘く、切なく、懐かしい夢を………… ああ、もう…………一瞬どっちが夢だったのかごちゃごちゃして解んなくなっちまってたようだ。 京太郎「びっくりしたぞ?いきなり返事が無くなるんだからさ」 《ああ…………すまない》 京太郎「いや、まあ戻ってきたならいいさ」 こうして、奇妙な話だが、何時もの様にもう一人の俺との会話から1日が始まる。 《それじゃ…………行きましょっか、相棒》 京太郎「おう」 あんな日常の中に戻るために、今日も俺達は、戦場へと赴く。 必ず生きて、帰るために…………! 《それで、相棒?》 京太郎「なんだ?」 《向こうに非があるのにお前が責任を取るつもりなのか?》 京太郎「………………」 《おいおい…………》 ただ、今は自分のことよりも、凄いクセにどこか抜けてる相棒のために頑張るとしますかね…………!

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