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《卒業》 久「あーあ、これで卒業か……」 ―――結局言えなかったなぁ そう漏らしたくなるが胸の内に留めておく 私の悪い癖 けどずっとそうしていくだろう これからもずっと…… もう使うことは無いだろう雀卓の縁に触れる あぁ……この一年は本当に良かった 京太郎「部長!」 どうしてこの場所にいるのか 誰にも見つからない いや、誰も来ないと思っていた場所に来たのに 思わず笑みが零れてしまう こんな時に、こんな場所であなたに見つけられたら 諦めようとしたことを諦めるわよ? 久「どうしたの、須賀君?」 京太郎「どうしたの、じゃありませんよ。みんな探してましたよ」 京太郎「部長人気者なんですから」 久「須賀君はみんなの為に私を探してたの?」 京太郎「まぁ……いえ、自分の為です」ポリポリ 久「そう、ありがと。ほんと可愛い後輩ね」 京太郎「だから可愛いはやめてくださいって!」 久「あはははは」ケラケラ 彼は少し頬を赤らめる 可愛い それを言うといつも彼はこうやって恥ずかしがる この顔が見たくてまた言ってしまう ほんとに可愛い そうだ、折角見つけてくれたのだ 何かご褒美をあげよう 久「須賀君、少し耳を貸してくれるかしら?」 京太郎「え?今二人きりですからひそひそ話しなくても……」 久「いいから」 京太郎「わかりました」 久「……待ってるから」チュ 京太郎「……えぇ!そそそ、それってどういう」カオマッカ 久「どういうことでしょう。さ、他の人のところに行くわよ!」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってください、部長!」 久「あ、卒業するんだから……下の名前で呼んでね」ニコッ この一年で育った蕾が開くのを待つのは 新しい春を待つのは 悪くないかもしれない カン!

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