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「京ちゃん……」 「おう、咲か。どうしたんだ?いきなり呼び出して……」 いきなりの幼馴染みからの呼び出しに答えて来てみれば、その幼馴染みがいきなり泣き出してしまった。 な、なにを言ってるか(ryと言った所だが、流石に放っておくワケにもいかず、泣いた理由を聞き出してみた。 曰く、『お姉ちゃんが家族麻雀を切っ掛けに自分を遠ざけたように京ちゃんも私と麻雀をしたせいで私を遠ざけるのでは?』との事。 いかんせん泣きながらの嗚咽混じりの言葉を訳したので少々間違っているかもしれないが……まぁ今は関係ない。 「……アホか」 咲の頭をグリグリと押しながら言ってやる。 「ふわっ!?いきなり何するの!?」 「アホたれ。お前がいつも通りポンコツな思考回路してるから、そんなアホな考えを消してやってるんだ。感謝しろよ?」 「あ、アホアホってそんなに連呼しないでよ京ちゃん!!」 「幼馴染みが麻雀で叩きのめされたくらいでいなくなるかも~なんて短絡的な考えしてる奴はアホとしか言い様が無いだろ。」 「うっ……」 「お前とどんだけ長く居ると思ってんだ?お前が幾ら麻雀が強かろうが、そんなの幼馴染みの関係にはなんら関係無いだろうが。 ……それに、麻雀してる時の咲は正直綺麗だしよ」(ボソッ) 何故こんな事を言ってしまっているのかは分からないが、 恐らく真っ向言えるワケも無い誉め言葉がつい口に出る程度には咲にそんな不安を抱かせた罪悪感があるのだろうか? だけどまぁこのポンコツな幼馴染みが都合よく今の小声を聞き取れる筈が…… 「えっ……?きょ、京ちゃん?い、今なんて」 ……ウカツ!!咲にはラノベ主人公特有の難聴スキルなど無かったのか!! 「な、なんでもねぇよ!!ほら、さっさと顔洗って部活行くぞ!!」 「あ、ま、まってよ京ちゃ……へぶっ!!」 ……この後、何時までもポンコツ幼馴染みを手助けし続けたのは言うまでも無いオチだろうか? カンッ!!

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