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初めは1年生の秋の大会が終わったくらいだったかな? その日、部活は休みだった でも私は読みたい本があったから、部室に行った そしたらそこに京ちゃんがいて、1人で卓に突っ伏してた 初めは何してるの、って思ったけど、顔を上げた京ちゃんは、すっごく疲れた顔をしてた 京ちゃんはすぐに私に気付いて、いつもの顔で 京太郎「どーした咲?まさか迷子で部室に来ちまったか?」 なんて、おどけて言ったけど、普段鈍くても、幼馴染って言ってもいいくらい付き合いの長い私だ そのくらいで誤魔化されたりしない 咲「京ちゃん、疲れてる?」 京ちゃんは少しだけ表情を曇らせながら 京太郎「あー……ま、ちょっとだけな?」 そう言った そんな京ちゃんは、その時初めて見たかもしれない だから私は、冗談でも言って京ちゃんを元気づけようって思って 咲「じゃあ……私が癒してあげよっか?」 すぐにいつもみたいな軽い返事が返ってくると思ったけど、京ちゃんから返ってきたものは、全く違うものだった 京太郎「……じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ」 咲「へ?」 次の瞬間、私は京ちゃんに抱きしめられてた 咲「きょ、京ちゃん!?えと、その、こここういう癒すって……京ちゃん?」 京太郎「…………」 初めは慌てたけど、抱きしめてきた京ちゃんからは下心とかそんなものは感じられなくて、 むしろ、子供が怖がって大人に甘えてくるような、そんな感じに思えた だから私は、そっと抱き締め返してあげた 咲「……大丈夫?」 京太郎「……あぁ……わり、もうちょっとだけ……こうさせてくれ……」 その日から、私はたまに京ちゃんを癒してあげている 普段は全く変わらないし、お世話になりっぱなしだけど、私ができる数少ない恩返し せめて、これくらいはいつだってしてあげたい カンッ!!

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