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京太郎「最近視線を感じる?」 久「ええ、夜に一人で歩いていると背後から見られているような…」 京太郎「ストーカー被害なら俺じゃなくて警察に行くべきですね」 久「それだけじゃないの、家にいる時も勝手にドアが開いたり物が動いたり…あああぁぁぁぁ!!」ガタガタ 京太郎「部長! 落ち着いて!」ギュッ 久「はぁ…はぁ……」 京太郎「大丈夫ですか?」 久「怖いの…このまま幽霊に呪われるんじゃないかって…」 京太郎「わかりました、寺生まれKこと俺が責任を持って除霊します。ですから安心してください」 ----------------------- 「ここが私の部屋なんだけど…」 早速その日の夜に須賀くんに私の部屋を見てもらうことになった 普段からは想像もできない真剣な顔で部屋を見回している 「パッと見た限り異常はないか…ちょっと細かい部分も見せてもらいますね」 そう言って彼はベッドの下やクローゼットの中などを一つずつチェックしていく あっ、こら。そこは下着しまってあるのに! 「……部長ってやっぱ色っぽい下着多いんですね」 この…除霊が終わったら一発ぶん殴ってやる…それまでは我慢よ でも須賀くんがいくら部屋を探しても何も出てこなかったみたい 「遠方から呪術で…しかし遠方から物質に干渉するレベルの能力なんて霧島の巫女でも…」 何を言ってるのかよくわからないけど…まさか須賀くんでも解決できないレベルの問題なの? ガチャ 「~~っっ!!」ビクッ 来たっ…ついに来た! 誰もいないのに閉じていたはずの扉が勝手に空いた 「物質に干渉できるレベルの霊が近くにいるのにまったく霊圧を感じないだと…?」 ちょっと須賀くんどうにかしてよ、ここに幽霊がいるんだから 「ただ何かの気配は感じるな…何者かはわからんが姿を現せ!」 彼は制服のポケットからお札を取り出し空中に浮かべドアに向かって構えた 「破ぁ!!」 「きゃああっ!?」 須賀くんの手が光ったと思ったら何かが浮かび上がって幽霊が姿を現した 見覚えのある制服に身を包んだ黒髪で胸の大きい女の……ってあれ? 「東横さん…?」 この子ゆみの後輩の…何でこの子がここに? 「なるほど、霊圧を感じなかったのはこういうことだったのか」 とりあえず東横さんから詳しく話を聞いてみるとしましょうか ---------------------- モモ「……というわけっす」 久「あのね、たしかにゆみとは仲がいいけど別にそういう関係じゃないからね」 京太郎「先輩が部長と浮気してないか調べるためね……ストーカーは犯罪だぞ?」 モモ「わかってるっす…というかなんでばれたんっすか? 本気でステルスしていたのに」 京太郎「寺生まれだからな」 モモ「寺生まれならしかたないっすね」 京太郎「よかったらそれ直してやろうか? ちょっと因果断ち切るだけだから俺の実家なら簡単にできるぞ」 モモ「まじっすか!?」 久「そんな簡単に治せるの?」 京太郎「寺生まれですから」 久「寺生まれならしかたないわね」 京太郎「なにはともあれこれで一件落着ですね」 久「とりあえず今日は2人とも帰ってくれる。すっごい疲れちゃった…」 モモ「ご迷惑をおかけしたっす。後日改めてお詫びするっす」 京太郎「それじゃあ失礼します。お礼に今度飯でも奢ってくださいよ」バタン 久「はぁ…今日は久しぶりにぐっすり眠れるわね」 久(寺生まれってすごい…初めて私はそのことを実感した) カン!

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