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※阿知賀は共学 京太郎「好きだ」 夕方、全国大会が終わって少ししてから転校してきた元清澄の生徒 いや、元清澄麻雀部の生徒須賀京太郎はそう言った 麻雀部の活動も終わって、そろそろ帰ろうかというときに教室にわざわざ呼び出されたと思ったらこれだ 晴絵「え……?」ハテ? 京太郎「……好きだ晴絵」 晴絵「……え?」 なにがなんだかという表情で、首をかしげる晴絵 確かに夕日の差し込む教室で告白なんて昔は散々憧れたシチュエーションだが…… 教師になってからされるとは思わなかった 京太郎「俺と、付き合ってください」スッ ゆっくりと頭を下げる京太郎を前に、狼狽せざるをえない 別に京太郎は嫌いではないから断る気はない いや、むしろ晴絵を含めて阿知賀の女子麻雀部員たちは須賀京太郎という芯の通った少年にひかれている 故にそれは嬉しい言葉、だが…… 晴絵「な、なんで私……ほかにもかわいい子なんて」 京太郎「晴絵が良い」 彼は頭を上げてその赤い瞳でまっすぐに晴絵の目を見つめて言う 晴絵「いや、そ、そうじゃなくてっ……私なんて年増で」 京太郎「晴絵が良い……」 変わらない言葉 晴絵「教師だから、そういうの」 京太郎「それでも晴絵が良い……」 嘘偽り無い言葉 晴絵「……い、良いの?」 京太郎「おう」 晴絵「私、プロになるよ?」 京太郎「すぐ追う」 晴絵「私……年増だよ?」 京太郎「晴絵は俺のこと、嫌いか?」 その言い方はずるいと、晴絵は息をのむ 素直に好きという言葉は出せない。恋愛下手で女子高に通っていて、それに今まで男とまともに話す機会も少なかった 熊倉トシに誘われた就職先でだって、合コンがあってもまともに話すことは無い いざ男を前にすると緊張する だが、彼にはそれがなかった 年下でまだ高校生だから、高校生の扱いは慣れていた晴絵だからそうだったのかもしれない それでも、どんな理由をつけても、晴絵は京太郎が好きだった 晴絵「わ、私で……良いの?」 京太郎「晴絵が良いって、言っただろ」スッ 差し伸べられた手を、晴絵はそっと取る 真っ赤な顔で、京太郎の顔をまともにジッと見れるはずもなくチラチラとみるのみ そんな晴絵を愛おしいといわんばかりの表情の京太郎 晴絵「……よ、よろしくお願いします」コクリ 京太郎「ああ、よろしく……」 そう答えるが、晴絵は不安そうな表情を浮かべた 晴絵「ば、罰ゲームとかじゃ」 京太郎「どんだけ心配性なんですか」ハァッ 晴絵「……敬語に戻った」ムスッ 京太郎「……心配すんな、晴絵」ナデナデ 晴絵「……うん!」パァッ 頭を撫でると、嬉しそうにうなずく晴絵 そしてそんな晴絵が京太郎に抱き着くと同時に、唇を重ねる 目を見開いて驚く京太郎、すぐに晴絵は離れるが目をそらすことなくまっすぐに京太郎を見て、ほほ笑む 晴絵「まだ言ってなかったから……私も京太郎が、好き」ニコッ 京太郎「……おう」 その笑顔からは目が離れない -カンッ-

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