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京太郎「えーと、あれとあれは買ったから次は……なんだこれ?」
京太郎「名前を見ても物が分からないし、仕方ないから部長に電話して聞いてみるか」
京太郎「ってしまった、携帯持ってくるの忘れてるじゃないか。一回戻るのも面倒だし困ったな……」
???「あの……」
京太郎「はい?」
京太郎(え、誰この美人? うちの制服じゃないし知り合いでもない、よな? というかなんで片目閉じてるんだ?)
京太郎「えーと、俺に何か用でしょうか?」
???「あ、はい。何か困っているようだったから声をかけてみたのだけどご迷惑だったかしら?」
京太郎「あー……、わざわざありがとうございます」
京太郎「実は今ちょっと部活の買い出しに来てるんですけどわからない物がありまして」
京太郎「で、部長に確認しようと思ったら携帯を持ってくるのも忘れてた事に気付いてどうした物かなと悩んでたんです」
???「成る程。もしかしたら私で分かる物かもしれないし何を探してるか教えてもらっても?」
京太郎「なんかすいません。これなんですけど分かります?」
???「ああ、これなら取り扱ってるお店が近くにあるわね。丁度私も向かう所だし一緒に行きましょうか」
京太郎「ホントですか、助かります」
???「いえいえ。しかしこれが必要となると、もしかして麻雀部の方?」
京太郎「あ、そうです。と言うことはそちらも?」
???「はい、自己紹介がまだでしたね。風越女子3年の福路美穂子と言います」
京太郎「っと先輩でしたかすいません。清澄高校1年の須賀京太郎って言います」
美穂子「別に気にしないでも大丈夫ですよ。しかし清澄……?」
京太郎「あー、やっぱり知らないですよね。なんせ今年になるまで部員数足りてなかったような部なんで」
美穂子「そうでしたか。男子のほうはあまり詳しくないから聞き覚えがないのかなと」
京太郎「あ、うちは共学ですよ。それに俺以外の部員はみんな女子ですしね。3年と2年が1人ずつで1年が3人です」
美穂子「あら、それはごめんなさい」
京太郎「いえいえ。ところで福路さんも3年生なのに買い出しなんですか?」
美穂子「ええ、私が雑用をすればその分後輩の子たちが麻雀を少しでも多く打てるようになりますし」
京太郎「え、なにそれすっごい立派じゃないですか」
美穂子「そ、そんな事ありませんよ……」
京太郎「いや凄いですって、そんな気遣い出来る人なんてそうは居ませんよ」
美穂子「えと……、ありがとうございます」
美穂子「あ、このお店です。店員さんに聞けば詳しく教えてくれるはずなので」
京太郎「すいませんわざわざ案内までしてもらって、助かりました」
美穂子「気にしないでも大丈夫ですよ。私もここと近くのお店にも用がありましたし」
美穂子「それでは私は先に別のお店に行くのでここで失礼しますね」
京太郎「はい。それでは福路さん、ありがとうございました」
京太郎(それにしても綺麗な人だったなぁ。福路美穂子さんか)
京太郎(と言ってもたまたまだしまた会うことなんてないだろうな)
美穂子(須賀さん、か。困っているようだったからつい声をかけてしまったけれど)
美穂子(背もかなり高くて少し怖いかなって思ったけれど杞憂だったわね)
美穂子(いきなり褒められたのは驚いたけれど……)
美穂子(本当は先にあのお店に行くつもりだったけどなんだか気恥ずかしくて順番を変えちゃったわ)