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京太郎「というわけなんです…!何とぞ…!この哀れな男めにお恵みをっ…!」ゲザァ 久「あぁうん、さすがの私もここまであっさりと土下座するとは思わなかったわ」 京太郎「誇りでっ…!誇りで飯が食えるかっ…!」ボロ…ボロ… 久「須賀君も少しは自重ってものを覚えたらいいのにねー。地雷原を突っ走るようなその度胸に呆れを通り越してむしろ尊敬するわ…」 京太郎「姫…それよりも私は食事をお恵みいただけるのでしょうか…?」 久「ふむ…別に構わないんだけどそれじゃ面白くはないわよねぇ…」 京太郎「さすがは姫だ!無茶なこと以外ならどんなことでもこなしやすぜ!」 久「うーん…あ、それじゃあね…」 ――― ―― ― 京太郎「買って来ましたー」ガララ 久「おかえりー。で、何買ってきたの?」 京太郎「シベリアっす」 久「あら、意外。話してた内容からしててっきり和菓子を買ってくると思ったのに」 京太郎「俺も最初はそう思いましたけどね。『あなたがこれはって思うお菓子買って来て』ってすごい無茶振りかますんですもん」 久「普通のお願いでしょ?別に無茶振りじゃないじゃない」 京太郎「えぇ、そうですね…『面白くなかったら倍額ね♪』って言葉がなければね!!」 久「てへぺろ☆」 京太郎「無駄にかわいいな畜生」 久「それで、選んだ理由って?」 京太郎「単純に珍しかったっていうのと他にはない柔軟性があるからですね」 久「柔軟性?」 京太郎「えぇ。シベリアって作る人によって洋菓子か和菓子か、それとも半生菓子かって変わるんですよね」 久「へぇー」 京太郎「買う側にとってもそれは同じで和菓子として緑茶と一緒に楽しんでもいいし洋菓子としてコーヒーや紅茶で楽しんでもいい…     楽しむだけなら他のお菓子でも出来ますけど同じお菓子なのに別々のジャンルで純粋に楽しめるのってシベリアだけなんですよね」 久「ふぅん、なかなか面白い考察ねぇ…しょうがないから借金は同額で許してあげる」 京太郎「どーも…てか使ってないお金を徴収されるってどういうことなの…」 久「あら、社会じゃ貸すメリットがないなら貸さないなんてざらよ?もしくは信用に値しないからってのもあるんじゃないかしら」 京太郎「値しないのに貸すんですか?」 久「『あなたの事よく知らないけど信用して貸すんだからコレぐらいの色はつけて返してよね』って言う事ね。   須賀君なら信頼してるからいいけどコレが知り合いとかだったら私だってそう考えるもの」 京太郎「信頼してるのにふっかけてきた件について」 久「昔からよく言うじゃない?「それはそれ、これはこれ」って♪」 ツヅケテカンッ

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