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ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ……… 良子「ふぅ、まさか急にアメリカでの仕事が入るとは…ですが、何とか間に合いましたかね…」 ――― ―― ― 良子(手作りチョコ…京太郎は喜んでくれるでしょうか…いえ、コレは愚問ですね。彼なら市販品でも飛び上がって喜ぶでしょうね)スタスタ 良子(それでも不安になるのは愛しさ故のものでしょうか?ままなりませんね…悪い気はしませんが)スタスタ 良子「しかし…」ピタッ 良子「この国にしては妙に静かですね…?いつもなら目が痛くなるくらい赤と白のデコレーションが街に施されているというのに…」 良子(うーん…) 良子「おっと…立ち止まって考えている暇はありませんね。早く彼の元に行かないと…」スタスタ ――― ―― ― 京太郎「うーむ…おかしいなぁ…良子さんならきっちり届けるはずなんだが…」 京太郎「事故…に遭うわけはないだろうし…忘れるのももっとないし…わからん…」 ピンポーン 京太郎「あ、はーーい!」タッタッタ ・・・ 京太郎「はーい、どちら様ですか?」 良子「ハロウ、京太郎」 京太郎「良子さん!?あと2日くらいは向こうで仕事だったんじゃ…」 良子「フフ、キミの為にフルスピードで終わらせてきました。褒めてもいいんですよ?」 京太郎「あはは…規格外すぎて言葉も出ませんよ…」 良子「むぅ…まぁいいです。今日はコレを渡しに来たんです」スッ 京太郎「これはもしや…!」 良子「イグザクトリー。ハッピーバレンタイン、京太郎」 京太郎「おぉ…ありがとうございます!今年はもらえないものかと思ってました!!」 良子「異なことを言いますね…ステディになってから渡さなかった年は無かったと言うのに」 京太郎「いやー、それでも不安になっちゃいますって。昨日はバレンタインなのに何の音沙汰もなかったんですから…」 良子「ははは、それは申し訳ありません。昨日は飛行機の中で………………what?」 京太郎「えっ?」 良子「………………」 京太郎「………………」 良子「今、なんと……?」 京太郎「だから何の音沙汰もなかったって………」 良子「その前です」 京太郎「昨日はバレンタインなのに、って………」 良子「………………」 京太郎「………………」 良子「今日が…バレンタインでは……?」 京太郎「今日、15日ですよ?」 良子「………………」 京太郎「………………」 良子「アメリカを出たのは13日だったはず……」 京太郎「……もしかして:時差」 良子「………………あっ…」 京太郎「………………」 良子「……ノーウェイ……ノーウェイ……」 京太郎「………………ぷふっ」 良子「………顔から火が出る思いとは、このことでしょうか」カァァァ 京太郎「くっくっくっく………」プルプル 良子「プリーズ…笑わないでください…」 京太郎「す、すみませっ…くくっ…良子さんがこんなポカやらかすのって…初めてだからっ…あはははっ…」 良子「わ、私だって人間なんですからっ…間違いだってありますっ…」プイッ 京太郎「ごめんなさいってば…くくくっ」ナデナデ 良子「…」ツーン 京太郎「あーもう、ウチのお姫様はどうすれば機嫌が直るんですかね?」 良子「…今日一日私の抱き枕になったら許してあげないこともありません」 京太郎「はいはい、仰せのままに…ほら、まだ何も食べてないんでしょう?すぐに作りますから中に入ってください」 良子「…美味しくないと、もっと怒りますから」 京太郎「おお、怖い怖い」 …バタン カンッ

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