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夫が懸命に私に声をかけている… でも、何も聞こえてこない… 神様は意地悪だ 彼の声が聞きたいのに 何も聞こえない あ…彼が強く手を握ってくれた 温かい…涙が零れた その手の温かさも遠ざかっていく ああ…もう、時間が無い… けど、最後にこれだけは伝えないと… 美穂子「あなた…」 あなたと添い遂げられてーー 美穂子「…愛して、いる…わ」 本当に幸せでした… でも、叶うならーー もっと貴方と一緒に居たかった… ーー目が覚めた時、驚きました… 私は彼に看取られた筈なのに 鏡に写る私は… 美穂子「…嘘」 夫と…京太郎さんと出会う前の私でした 暫く呆然としていましたが、自分を呼ぶ母の声に意識を取り戻しました 混乱しつつも何とか母と話を合わせます 色々と話した結果、どうやら自分は今日から風越で三年生になるようだ… 人はいまわの際に、今までの記憶を振り返るというけれど… それにしては随分と現実感がある まさか…これが以前、久に少しだけ聞いたことがある「たいむりーぷ」というもの? そんな…あれは確か「ふぃくしょん」の筈じゃ でも、私はここにこうして生きている… なら…なら…私はまだ、彼と一緒に居られるの? 京太郎さん… 久に「けいたいでんわ」の使い方のことで相談したのがきっかけで知り合った、二歳年下の男の子 最初はちょっと怖かったけど、話してみるととても話し易く、誠実な男の子だった …たまに私の胸を見ていたのは減点だけど… 彼と一緒に居る時間が増えていき、彼と一緒の時間が心地好くなっていった だから、そんな彼と恋人になれた時は嬉しさが溢れて思わず泣いてしまった ーー自分はこんなに彼のことが好きだったんだ…! とても幸せな思い出 こちらの彼はそんな思い出も覚えていないのかもしれない… そう思うと悲しいけれど、また一緒に思い出を作っていけることの方が嬉しい 私が三年生ということは、彼は今日から高校生なのね… ーー会いに行ってみようかしら 前は久に紹介されるまで接点が無かったけれど、私から彼に会いに行くのは別に問題がある訳じゃない筈… そう思うと途端に思いが溢れ出した …会いたい ーー彼の声が聞きたい 会いたい… ーー彼の手の温もりをまた感じたい 会いたい…! ーー彼と一緒に居たい 京太郎さん! 心の赴くままに駆け出す 前は彼から言われた言葉を今度は私から言いたい…! ーー貴方が好きです。恋人になってください! 待っててね!京太郎さん! 今、会いに行くから! カンッ

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