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京太郎「うへぇ、……田舎なのにこういう時は混むよな」 咲「あはは、こういう時だから混むんじゃないかな」 優希「仕方ないじぇ。縁日くらいしかまともなイベントがないからな」 咲「これでも、ここはわりと人が来ない場所なんだけどね」 京太郎「しかし、和は夏風邪、染谷先輩は店番、部長は学校開催のイベント準備のため来れないなんてな」 優希「確かに3人で回るのは少し寂しいじぇ。のどっちも平気かな?」 京太郎「本人も家で安静にしていれば治るって言っていたんだ。ここは下手に行って気を遣わせるよりいいだろ」 咲「友達思いだからね、原村さんは……」 優希「よーーし、のどっちの敵は私がとってやる!!」 京太郎「こらこら、死んでいないっての。しかし、あれだな――」 咲「?」 優希「きょ、京太郎が視線がねちっこいじぇ~」イヤンイヤン 京太郎「誰がお前にそんな視線をおくるか。ただあれだ、お前ら二人というのも新鮮だなあって」 咲「そういえば意外に無いね、この三人だけって」 優希「そんなことより、とっとと行くじぇ」ブンブン 京太郎「っと、そうだな。あ、……手をこっちにだしてくれないか」 咲「こう?」 京太郎「ほいっと」ギュッ 咲「きょ、きょ、きょう、京ちゃんっ!?」 京太郎「こうでもしないと迷子になるからな」 咲「…………う、うん」カァァ 優希「むうう、犬!」 京太郎「……うわっと!! いきなり手を引っ張るなっての」 優希「二人が迷子になるとこっちも面倒だじぇ!!」 京太郎「はいはい」 咲「ふふ、優希ちゃんも強引だね」 京太郎「全くだ」 これならどちらかが彼女でどちらかが妹に間違えられそうな展開になってもおかしくないよね!!

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