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須賀京太郎――清澄高校麻雀部に所属する唯一の男子部員である。 部長である竹井久を始めとする五人の女子部員にパシリと雑用ばかりさせられ、まさに女尊男卑と言っても過言ではない日々を送っている。 それに対して京太郎は「自分は初心者だからその分、皆のために頑張るのが当たり前」と述べ、文句を言う事もなく受け入れている。 たが―――本当にそれが理由なのだろうか?よく、考えて欲しい。 普通の男性ならば、女の中に男が一人という状況だけでも精神的に辛いのではないだろうか? しかも、毎日のように女子部員達に顎で使われるのは並大抵の苦痛ではない。 通常ならば苦痛に耐え兼ね退部するか、怒りを爆発させ部長や部員に文句を言うかの二つであろう。 だが、須賀京太郎という男は文句を言う事もせず、退部をする事もせず、雑用をこなしている。 京太郎は男としてのプライドを捨て、美少女に囲まれる事に快感を覚えているヘタレ――そう考えるのが妥当であろう。 だが、須賀京太郎ほどの外見の持ち主が男のプライドを捨ててまで麻雀部に尽くす必要があるのだろうか? つまり―――須賀京太郎には屈辱に甘んじてまで達成したい目的があるのではないか。 もしそうならば、その目的とは一体―――。 「ただいま~!買い出しに行って来ましたよ部長~」 ある日の清澄麻雀部。いつも通り京太郎は部員達からの雑用をこなしていた。 「お疲れ様須賀君。荷物はそこに置いておいてちょうだい」 「はい、分かりました・・・よいしょっと」 「おい犬!早くタコスをよこすんだじょ!」 買ってきた荷物を机の上に置いていた京太郎に語尾に特徴のある片岡優希が飛び掛かる。 優希は京太郎にタコスを買いにいかせたり、 ことあれば犬呼ばわりしてちょっかいを出したり五人の女子部員の中でも久と並んで京太郎の事をこきつかっている部員である。 「はいはい分かった分かった!ほらよ、お前が大好きなタコスだ」 いつもと変わらずちょっかいを出してくる優希に京太郎は、溜め息を吐きつつもタコスを差し出す。 「よしよし!偉いじょ~!褒めてつかわすぞ犬!」 優希は京太郎からタコスを受けとると、宮永咲や原村和のいう卓上へと駆け出していく。 「それにしても、染谷先輩はどうしたのでしょうか?」 咲と会話をしていた和がふと思い出したように久に尋ねる。染谷まこは麻雀部に所属する、咲達の一つ学年が上の先輩であり、メガネをかけていて広島弁を話す少女である。 「う~ん、私の方も電話やメールをしてみたんだけど、一向に連絡がとれないのよね・・・朝の時にはいたんだけど」 「なら、もう帰ったんじゃないですか?ほら、店に急用とかができて連絡するのを忘れたまま行ってしまったとか?」 京太郎は荷物を机の上に並べながら久に話す。 「確かに須賀君の言う通りかもしれないわね。それならそれで連絡の一つもしてくれれば良いのに」 「まあ、染谷先輩だって悪気があって連絡をしなかった訳じゃないと思いますよ。 もし心配ならもう一回だけメールでもしたらどうでしょうかね?」 「そうね、須賀君の言う通りまこにメールする事にするわ」 京太郎に促されるように久は携帯を取り出して、ポチポチと書き込んだ後、まこにメールを送信した。 「じゃあ皆!練習を始めるわよ!」 久は携帯をしまうと卓上に向かって歩き出す。その様子を京太郎はニコニコと笑みを浮かべ、ポケットに手を入れたまま眺めている。 結局、部活が終わっても久の携帯にまこの返信が来る事はなかった。 部活も終わり、部長である久が帰る支度を始めている傍らで京太郎は後片付けをこなしていた。 「結局、染谷先輩から連絡が来なかったみたいですね」 「ええ、いつもならちゃんと返信してくれるはずなのに・・・」 「きっと染谷先輩も店の手伝いで忙しいんだと思いますよ? 明日になればいつも通り顔を出すでしょう」 「そうね・・・それじゃあ私は帰るわね。後片付け頑張ってね須賀君」 「はい、分かりました」 久は鞄を持ちあげると、京太郎に手を振りながら部室を去っていった。 久が立ち去るのを確認した京太郎はポケットから携帯電話を取り出す。 『まこ、今日は一体どうしたの?店の手伝いがあったのなら連絡してくれても良かったのに』 携帯電話には久からのメールが何通か届いていた。 この携帯は京太郎のものではなく染谷まこのものであった。何故、彼女の携帯を京太郎が持っているのだろうか。 京太郎は一通りメールを確認するとフフッと不敵な笑みを浮かべながら再び携帯をポケットの中にしまう。 「さてと・・・そろそろ行くかね」 そう京太郎は一言呟き、胸ポケットからタバコを取り出してジッポーで火を付ける。 そして、フゥーと口から煙を吹き上げると京太郎はタバコをくわえたまま部室から立ち去っていった。 京太郎が向かったのは旧校舎の端に位置する教室であった。この教室は普段使われる事もなくほとんど人が来ない場所である。 「どれ、今頃はどうなっているのかなっと」 鼻歌を歌いながら京太郎は吸っていたタバコを捨てると教室の鍵を外し、扉をゆっくりと開いた。 「んんっ………くうっ……ううっ…」 扉を開けた先には今日麻雀部を休んだ染谷まこがいた―――だがそれはあまりにも異様な光景だった。 まこは椅子に縛られ、口にはボールギャグをくわえられ、半脱ぎの制服に乳首とクリトリスにローターを付けられていた。 「んんっ!んんんんんっ!」 まこは口から喘ぎ声を漏らしながら身体をビクンビクンと痙攣させる――どうやら絶頂を迎えたらしい。 京太郎が扉を開けるまでの間、何回も絶頂を迎えた証として椅子が彼女の愛液でベショベショに濡れていた。 「あらら、こんなにアソコを濡らしちゃうなんて・・・よほど気持ち良かったんでしょうかね」 まこの恥態を眺めていた京太郎はニヤリと口元を歪ませながら、わざとらしく大きな声をあげる。 「うむっ・・・!むうううううう!」 京太郎の声を気がついたのかまこは身体を振るわせながら、京太郎のいる方に顔を向ける。 まこは口の周りを涎だらけにして京太郎を睨み付けながら声をあげた。 「どうしました染谷先輩?何を言っているのかさっぱり分かりません・・・しっかりと話してくださいよ」 彼女の口が封じられている事を分かりきっているはずなのに、京太郎はニヤニヤと笑いながら困ったように肩をすくめる。 それでもまこはポタポタと涎を垂らしながらも京太郎に対して唸り続けた。 「やれやれ、分かりました分かりました・・・」 京太郎はポリポリと頭をかきながらフッと小さく溜め息をはき、まこの方に近寄ると彼女のボールギャグを取り外した。 「ぷはっ!はぁ……はぁ……!」 ようやく口を解放されたまこは大きく口を開けて深く呼吸をする。そして、京太郎の顔を見上げるとキッと睨み付けた。 「京太郎……!わりゃあ……なんでこんな……ああん!」 京太郎はまこの言葉を遮るように、ローターを外してクリトリスを弄くり始めた。京太郎は微妙な力加減を用いて、爪でカリカリと引っ掻き回し、まこを責め立ててゆく。 「いやぁ……!やめぇ……きょうたろお……!ああん!」 まこはクリトリスを弾かれる度に大きく身体を振るわせる。 乳首に付けられているローターと爪によるクリトリスの刺激にまこの割れ目から愛液が溢れてゆく。 「染谷先輩のアソコがトロトロになっているせいで俺の指がふやけちゃいそうですよ? 気持ち良いのはここですかね?それともこの……」 「くあああああ!?」 耳元で囁かれる京太郎の言葉責めと乳首とクリトリスの刺激によってまこの頭の中が徐々に真っ白になっていく。 「んやぁ!も…もうやめてきょうたろぉ!で……出ちゃう……!」 刺激を受け続けたせいか、強い尿意がまこを襲い始める。それを察知した京太郎はニヤリと冷酷な笑みを浮かべ、指の動きを止めた。 「何が出るんですか染谷先輩?…もしかしておしっこで出るなんて言わないですよね?」 「………………」 京太郎のなじる言葉にまこは顔を真っ赤にして京太郎から視線をそらす。その姿に京太郎はフンと鼻を鳴らすと、指の動きを再開させた。 「いひいっ!?や、やめんさ、京太郎!お願いだからやめてくだしゃひぃ!」 「ほーらほら、どうぞ遠慮なくおしっこをしてください染谷先輩! この真っ赤に膨れあがったクリトリスが擦りきれるまでこすってあげますからね!」 京太郎は指の動きを一層激しくさせながらクリトリスを刺激していく。 「やああああ!やめて、やめてぇ!」 まこはどうにか尿意に耐えようと必死に我慢をするが、京太郎の執拗な言葉責めとクリトリス責めで段々と理性を奪われていく。 「さあ、染谷先輩・・・おトイレの時間ですよ!」 京太郎はチロッと舌を出すとクリトリスをギュッと摘まみ、強めの力でコリコリとしごき出した。 「―――――――!や・・・やああああああああああああ!」 今までとは比べものにならない刺激についにまこの理性が崩壊した。 ぷしゃああああああ……… まこのアソコから黄金の液体が放出され、部屋の床をびしょびしょに濡らしてゆく。 まこには自分の中で何かが崩壊していくのを感じながら、自分の尿が床を汚していく音を身体を震わせて聞く事しか出来なかった。 しばらくの間、まこから放出される黄金の液体が橋を作って床に落ち続け、彼女の尿意がおさまった頃には椅子の周りはまこのおしっこで湯気が立ち込めていた。 「全く、恥ずかしいと思いませんか染谷先輩?後輩の前でおしっこをしちゃうなんてさ……」 京太郎はニヤニヤと口元を歪ませながらまこの目の前へと移動する。 まこはおしっこをしてしまった事へのショックと、溜まりに溜まっていた小水を解放した事による快感でしばらくの間、呆然と天井を眺めていたがふと我にかえりキッと京太郎をにらみ付けた。 「この……腐れ外道が!なんで……なんでワシがこんな目をあわんといけないんじゃ!?ワシがお前に……一体なにをしたっていうんじゃ京太郎っ!」 自分の後輩に辱しめを受けた事に対する怒りと悔しさにまこの目から涙が浮かび上がる。 その元凶たる京太郎は怒りに吠えるまこを見下ろしながらポリポリと頭をかいた。 「特になにも?俺はただ……染谷先輩を奴隷にしたいだけですよ」 「なっ……!?奴隷…じゃと…」 「はい、奴隷ですよ……染谷先輩だけではありません…部長と和、咲や優希もいずれ俺の性奴隷にするつもりですよ。奴隷の一人目がたまたま染谷先輩だった……ただそれだけの事です」 京太郎はクックッと含み笑いをしながらまこを見下ろす。 麻雀の部員全員を自分の奴隷にする―――それこそが京太郎が麻雀部に所属していた真の理由であった。 そのために京太郎は今まで部員達に顎で使われ続けていたのである。 そしてついに今日、京太郎は欲望と悪意に満ちた己の牙を彼女達へと剥けたのであった。 「ふ……ふざけるのも大概にしいや京太郎!奴隷なんて……そんな阿呆な真似は…!」 「ふざけてなんかいませんよ染谷先輩、俺だって遊びでやっている訳じゃあ…」 「ふざけとるじゃあないか京太郎!さっさとワシを解放せい!このボケ!」 「…………なに勘違いしてんだよコラ」 急にドスのきいた声で京太郎は呟いた。 まこの態度に腹が立ったのか、今までのにこやかな表情とうって変わって京太郎の顔が恐ろしい表情へと変貌する。 バシィン! 「くああっ・・・!」 京太郎はまこの頬に平手打ちをくらわせる。まこの眼鏡が床にカランカランと音を立てて落ちていく。 「もうテメエは俺の奴隷なんだよ!奴隷の分際でご主人様にぱーじゃあうーじゃあグダクダ文句垂れんじゃねーぞコラァ! あんましふざけた態度をとるならこっちだって容赦しねーぞ!おい!?」 京太郎は普段のヘタレの姿からは想像出来ないような剣幕でまこに怒鳴りつける。 あまりの京太郎の変貌ぶりにまこは怯えたような表情で震えてしまう。 やがて京太郎はいつも通りの表情に戻ると、眼鏡を拾いあげて再びまこにかけさせた。 「心配しないでください染谷先輩、ちゃんと言う事を聞いてくれたら乱暴な事はしませんよ」 麻雀部でいつも見る京太郎の笑顔が逆にまこの恐怖心を煽りたててゆく。 京太郎は平手打ちをして真っ赤になったまこの頬に軽くキスをすると、自分のズボンのチャックをおもむろに開き始めた。 「それじゃあそろそろ・・・本番といきますかね」 「えっ・・・」 京太郎の言葉にまこの顔が青ざめていく。京太郎が今から自分に対してなにを行うのか理解してしまったからである。 まこの予想通り、京太郎はすっかりとそそりたった自分のモノを彼女に見せ付けた。 「じゃあ、俺も気持ち良くさせていただきますよ……染谷先輩!」 京太郎はまこの割れ目に自分のモノをあてがい、まこに対して笑みを見せる。 「や、やめんさい京太郎!それだけは………それだけはぁ!」 「もう観念してくださいよ染谷先輩!言ったでしょう……もう先輩は俺の奴隷……だってねえ!」 まこの願いを一蹴するかのように京太郎は自分のモノを一気に挿し貫いた。 「きいいいいいいいいいっ!?」 アソコを一気に挿し抜かれる激痛にまこは金切り声をあげた。彼女が今まで守って来た乙女の清純が須賀京太郎という男に一瞬にして奪われる。 「くぅ………まさか先輩が初めてだったなんてね……意外と言うかなんて言うか…」 「あっ……ああっ……!」 京太郎の言葉に反応する事もせず、まこは自分を襲う鋭い痛みに身体を震わせている。 そんなまこに京太郎は情けをかける事もなく、腰を動かし始めた。 「んはぁ!?い、いや!いやぁ!んああああっ!」 突然の事にまこは身体を反らしながら叫び声をあげる。挿入されただけでも痛かったのに、激しく動かされた事によって更なる痛みがまこの身体を伝っていく。 「ハハハハ!快感だ、それそれぇ!」 「い、痛い京太郎!抜きんさい!早く抜いてぇ!お願いだからぁ!」 「ええ!俺だって先輩の頼みを聞いてあげたいんですけどね……気持ちよくて出来ないんですよおっ!アーハッハッハッ!」 まこの叫び声に興奮したのか、京太郎は情け容赦なく腰の動きを激しくしていく。もはやこの男に人間の情というものは存在していなかった。 「んむうっ!?」 京太郎はまこの唇に自分の舌を差し入れ、彼女の舌を陵辱する。 まこと京太郎の舌が絡み合う水音と、まこのアソコと京太郎のモノから出される水音が淫靡な音楽の様に部屋中で響き渡る。 「い、いやぁ!こんなの……こんなの夢じゃあ!夢に決まっとるううう!」 「ところがどっこい…!これは夢じゃありません!現実です……残念ながらこれが現実!染谷先輩が今日、ここで……俺の性奴隷となる現実ですよ…アハハハハハハハ!」 京太郎は勝ち誇ったような笑い声をあげ、まこの精神をズタズタに引き裂いてゆく。 そして京太郎は溜まりに溜まった性欲をぶつける様にまこを責め立てる。 (こいつ……人間じゃない……鬼じゃ…!部長と比べものにならないくらいの悪鬼じゃあ!) まこは京太郎の本性にようやく気が付いたが、もはやこの状況にいたっては後の祭りである。 もし、このまま京太郎が部長や咲達にまで毒牙をかける事になったら―――まこの脳裏にそんな考えが浮かんだが、自分を襲う快楽と痛みによってすぐにかき消されてしまった。 「さーて、そろそろ……射精そうですけど……染谷先輩は膣内と外…どちらがよろしいでしょうかあ!?」 京太郎は腰を激しく振りながらまこの耳元でそう問い掛けた。 その言葉にまこは首を横に振って大きな声で答える。 「な……中はやめろぉ!出すなら外に、外に出しんさいいいい!」 「分かりました………では膣内に一杯射精してあげますよぉ!」 「い、いやじゃあああああああああああああ!」 京太郎は歪んだ笑みを浮かべると腰の動きを一層、激しくする。 最初から京太郎は膣内に射精するつもりであり、まこに問い掛けたのも彼女の心を陵辱するためのものであった。 「ああ、出る…出ますよ!たっぷりと受け取ってください!」 「やめろ、やめろお!もうやめてくれぇぇぇぇぇぇ!」 まこは力の限り叫んだが、その叫びもむなしく部屋中に響き渡るだけであった。 「お……おお…!出る!」 己の射精を感じ取った京太郎はまこの膣内の奥まで自分のモノを挿し込むと、一気に自分の精液を放出した。 「んああああああっ!中で……中で出されちょるうううううう!ひああああっ!」 自分のアソコの中を京太郎の精液によって汚されていく事に、まこは身体中をビクンビクンと痙攣させながら絶頂を迎えた。 「おお……ああ……すげぇ……膣内で…搾り取られていきやがる…」 「熱い………熱いよお…」 自分の子宮の中に京太郎の精液が注がれていく事に快感を覚えながらも、まこはポロポロと涙を流してしまう。 これが夢であったらどんなに楽な事か。しかし――京太郎の言うとおりこれは夢ではないのだ。 「ふぅ~!気持ち良かったですよ染谷先輩。いやー、初めてでこんなに感じるなんて……流石は麻雀部の副部長なだけありますねえ」 京太郎はまこの割れ目から自分のモノを抜き、近くに置いておいたティッシュペーパーで綺麗に自分のモノに付いた液体を拭き取る。 ゴボッ………… まこの割れ目から白い液体が大量に流れ落ち、床の上へと落ちてゆく。 「ワシ………なんでこんな事に……ああ…」 口をパクパクと動かしながらまこは天井を眺め続ける。 京太郎はそんなまこの姿にゾクゾクと興奮しつつ、セットしておいたビデオカメラを確認する。 「うん、バッチリ撮れているみたいで良かった良かった。これから部長や和達も撮影するかと思うと楽しみで仕方ないぜ」 京太郎はカメラを鞄の中にしまうとポケットの中から携帯電話を取り出した。 「さて、染谷先輩!記念撮影をしますよ~!ハイ、チーズ!」 携帯電話のカメラが撮影される音にまこは耳を貸す事もなく、涙を流し続ける。 もう、自分は逃げられないのだ――須賀京太郎という男から。この血も涙もない冷酷で残忍な男から。 「それじゃあ、縄をほどいてあげますよ染谷先輩。そこにあるティッシュは良かったら使ってください! ……もし、この事を麻雀部の連中や他の奴に話したら……その時は分かっているよな?」 「………………」 「返事なし、ですか……じゃあ、俺は帰りますから!これからよろしく頼むぜ……俺の可愛いマイペット」 京太郎は高笑いをして呆然と座りこんでいるまこの頭を優しく撫でると、胸ポケットからタバコを取り出してジッポーで火をつける。 「フゥー、一発ヤった後のタバコもまた格別……」 京太郎は煙を吹き上げるとまこを一人、部屋に残したまま教室を後にする。 「ううっ………ぐすっ……ぐすっ…」 薄暗い部屋の中でまこは一人、涙を流し続けていた。 「さてと…染谷先輩は完了っと。残るは四人だが……誰にしましょうかね」 京太郎は口にタバコをくわえたまま麻雀部員達の写真を手の上に広げながら歩き続ける。 竹井久、原村和、片岡優希、そして宮永咲。 京太郎は次は誰をターゲットにするかしばらくの間考え込んだ後、ある一枚の写真を除く三枚の写真をポケットに入れる。 「決ーめた、次はコイツにしようっと」 ターゲットを決めた京太郎はニヤリとほくそ笑むと、くわえていたタバコを捨てる。 須賀京太郎の欲望はまだまだ尽きる事はない―――。

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