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竜華「ふわぁぁ…よく寝たなぁ…」 ―清水谷竜華の朝は早い、毎朝6時半には起床する。 竜華「ふんふふーん♪」 ―起きてからは手早く着替えや化粧を済ませ学校へ行く準備を整える。 竜華「さて、今日も京くんを起こしに行かへんとな♪」 ―そう言った彼女は自室の窓を開けベランダに出る。そして隣家のベランダへと乗り移る。 ―隣の幼馴染を毎朝起こしに行くこれが彼女の日課の一つだ。 竜華「……京くーん?」コゴエ 京太郎「……」スピー 竜華「よし…まだ寝てる!」グッ ―だが起こす前に彼女には一つ大事な作業がある。 竜華「えっと…」ゴソゴソ ―幼馴染が起きる前に彼の部屋のごみ箱を漁り始めた。 竜華「すごい! 今日は3つもあるで! やっぱ京くんは性欲すごいなぁ!」 竜華「うわぁ…しかも濃くてええ匂いや…」クンクン ―見つけたらまずはにおいを嗅ぎテイスティングする。その様子はまるでソムリエだ。 ―そしてそのティッシュを持参したジップロックに入れにおいが漏れないよう密封する。 ―今晩自分が使用するまでできる限り品質を落とさない、それが彼女のこだわりだ。 竜華「ほら京くん、もう朝やでー」ユサユサ 京太郎「んっ………あふぅ…」 ―そうしてようやく幼馴染を起こす作業に入るのであった。 京太郎「竜華さん……おはようございます……」ゴシゴシ 竜華「ほら、はよ着替えて歯を磨く! もうすぐ朝ごはんもできるんやで!」 京太郎「そうですね…じゃあ着替えますから…」 竜華「うん、ほなまた後でなー」 ―そういって彼女は自分の部屋へと戻っていく……がこれで終わりではない。 竜華「今日のパジャマは…………これやね」 ―自分の部屋の箪笥から彼の着ていたものと同じパジャマを急いで取り出す。 竜華「急がんと京くんが戻ってまう」 ―そして急いで彼の部屋へ舞い戻り脱ぎ捨ててあったパジャマと交換する。 ―彼が着替えて朝食を食べるわずかな時間、その間に静かに素早くそれをすり替える。 竜華「う~ん…やっぱり涼しくなってきたせいで汗かかんからにおいが薄くなってきたなぁ…」クンクン <ゴチソウサマー 竜華「やばっ!?」 ―どうやら幼馴染が朝食を食べ終えたようだ。 ―その声を聴き彼女は急いで部屋を後にする。もちろん使用済みパジャマは忘れない。 京太郎「あれ…竜華さんがいたような気がしたんだけど…」 ―間一髪見つからずに済んだようだ。 京太郎「昨日パジャマもう少し汚れてたような……気のせいか?」 ―そして自分も家に戻り朝食を食べ幼馴染と共に学校へと向かう。 京太郎「それで………ってことあって…」 竜華「あははっ! なんやそれ!!」 京太郎「ほんとおかしいですよねこれ」 竜華「あっ、そうや! 今日はみんなで部室でお昼食べるんやけど京くんもどうや?」 京太郎「お邪魔してもいいんですか?」 竜華「ええって、怜やセーラも京くんなら歓迎やって♪」 京太郎「そういですか…じゃあお邪魔しようかな」 竜華(よし、紙コップに部室のお茶淹れてあげて回収、もし学食のお弁当だったら割りばしも…) ―彼女の幼馴染グッズの収集は学校でもまだまだ続くのである。 カン!

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