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京太郎成人後ということで。 京太郎「義父さん、どうぞ」ビール 原村父(恵)「うむ」トクトク 恵「まさか、貴様とこうして酒を酌み交わす日が来るとはな」 京太郎「まあ、第一印象は最悪でしたからね」 恵「大会で優勝という約束を果たせなかったら転校。それを聞いて部員全員が家に押しかけて来た時、   いの一番に声を荒げたのはお前だ」 京太郎「そりゃ、ふざけるなって感じでしたからね」 京太郎「そんな約束を黙ってた和も和でしたけど、そんな約束をさせたアンタにも、愕然としましたから」 京太郎「和、泣いて話してましたから。怒りで一杯になるのは当然でしたよ」 恵「……私は今でも、胸倉を絞め上げられた痛みは覚えている」* 京太郎「今でも許してませんよ、和を泣かしたこと」 恵「……それでいい。許すな」 恵「和の隣に居続ける限り、ずっとな」 恵「私は、あの子の親として失格だった」 京太郎「……」 恵「それでも、和を大切と思わなかったことは無い。誓って言える」 京太郎「それは、もう」 恵「私の、宝だ」 京太郎「俺にとっても」 恵「言い尽くせない程に、お前に和にやれん理由を挙げられる。未熟そのものだからな」 恵「……だが、お前以外の輩に和をやるのは、論外だ。貴様になら、託せる気になれる」 恵「……私の宝を、頼む」 京太郎「…………はい!」 カン!

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