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四月 清澄高校  新入生の須賀京太郎は入る部活を探していた。 彼は中学校の頃ハンドボール部に所属していたが 去年の夏、県大会の決勝戦で選手生命に関わる怪我をしてしまい ハンドボールは勿論、他の運動部でも活動することができない身体になってしまった。  続けることができないならきっぱり諦めてやる! と ハンドボール部のない清澄高校に入学した彼だが… 「うーん…どの部活に入ったらいいのか…」  彼は迷っていた。今までハンドボール一筋だったため 文化系の部活については全く知らないのである。  体験入部というのもあったが、一度入ると断りづらい性格のため どの部活にも入部への一歩を踏み出すことが出来ずにいた。  そんな彼が掲示板に貼ってある部活勧誘のポスターを一枚一枚見ているときに 一枚のポスターが目に映った。  ――部員が少なくて困ってます! 麻雀部に入りませんか?  麻雀…世界中でかなり人気のある競技だ。 ハンドボール一筋だった彼でも一度はやったことがあるくらいである。 それほど人気のある競技なのに部員不足で困っていることに彼は不思議に思った。  しばらく掲示板の前でそのポスターを眺めていると  「あのう…スミマセン…麻雀はお好きですか…?」  と、横から声をかけられたので京太郎は声の聞こえた方へ向いた。 その瞬間、彼は心を射抜かれたようなものを感じた。  ピンク色の長髪に豊かに育った胸、整った容姿… 彼は彼女に一目惚れだった。     そして面と向かって彼女からもう一度話しかけられた。 「麻雀は…お好きですか?」 カン!

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