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京太郎「あっぢぃ~~~……」 モモ「同感っす……私はもう完全に蕩けてるっすよ……」 京太郎「だったら俺の腕離してくれ~。ただでさえ暑いのに、腕絡ませられたらさすがに耐えられん……」 モモ「それは無理っすよ~。蕩けてるって言ったじゃないっすか~」 京太郎「暑さで蕩けてるんだったら尚更離せ~」 モモ「ただの暑さじゃないっす。京さんとの恋の熱によって蕩けてるんですから!」ドヤァ 京太郎「…………」 モモ「ちょっ!?無視は酷くないっすか!?私の渾身の一言に何か反応して欲しいっす!」 京太郎「喫茶店入るか~」 モモ「スルーっすか!?」ガーン(゚д゚lll) 京太郎「……オモシロカッタヨー。で、喫茶店行くか?」 モモ「む~……行くっす」ブスッ カランカラーン 店員「いらっしゃいませ~。何名様ですか?」 京太郎「二名で」 店員「かしこまりました。お連れ様いらっしゃいましたらお席ご案内致しますね」 店員「メニューの方、こちらになります。お決まりになりましたらお呼びください」 京太郎「ふぅ~~、生き返る……」 モモ「あ゛~~、極楽っす~」 京太郎「それにしても、また一人で来たと思われたよ」 モモ「仕方ないっすよ。なんせ私は”ステルスモモ”っすからね!」 京太郎「…………」 モモ「だから何か反応してくださいっす~~!!」(´;ω;`) 京太郎「……なぁ、モモ」 モモ「?何っすか、京さん」 京太郎「モモはさ、寂しく無いのか?」 モモ「ん~、そうっすね~……」 京太郎「俺は絶対にモモを見失わない。それは告白した時に誓った通りだ。ゆみさんや智美さんも、きっとモモを見つけてくれる。      佳織さんや睦月さんも、たまに見失いはするけど、忘れるようなことは無い。      それでも……それでもだ。たった5人だけしかいないのは……」 モモ「ねえ、京さん。京さんは私を最初に見つけてくれた時のこと、覚えてるっすか?」 京太郎「最初に?ああ、覚えてる。昼休みだってのに、教室の机で暇そうにボーッとしてたモモを見かけて声を掛けたんだったよな?」 モモ「そうっすね。私は子供の頃からずっとこんなだったっすから、もうたった一人の世界に慣れてしまっているんっす。    人と関わりを持たないことはそりゃあ少しは寂しかったっすけど、関わった人に忘れられることに比べたらどうってこと無かったっすから。    けど、今は確かに私を認識してくれる人が5人もいる。それだけで私の世界は虹色っすよ!」 京太郎「そっか。だったらいいんだ。いいんだが……」 モモ「?まだ何かあるっすか?」 京太郎「いくらステルスだからって、その格好はどうにかしろよ……」 モモ「え~?別にいいじゃないっすか~」 京太郎「よくねぇよ!なんでそんな痴女ルックなんだよ!どこぞの高校の手品使う人みたいな服、モモみたいのが着たら大変なことになるって考えなくとも分かるだろうがっ!」 モモ「どうどう、京さん、落ち着いて。私がこんな服着てる理由なんて一つだけっすよ」 京太郎「ほう?その理由を教えてもらおうか?」 モモ「京さんが顔真っ赤にして周囲を気にしてあたふたするのが可愛いからっす!!」 京太郎「クソがっ!まともな理由を期待した俺がバカだった!」 モモ「まあ、私は見つかる心配無いっすから。今までの経験から既に実証済みっすよ♪」 京太郎「あ…………そうやってタカをくくってるからこうやって事故るんだろうなぁ……」 モモ「へ?京さん、何を言って……」 ゆみ「あ~、何だ。モモ、いくらなんでもその服装は、その……どうかと思うぞ?」 モモ「え゛?」 智美「ワハハー。モモってこんなに大胆だったんだなー。ゆみちんも見習ってみたらどうだー?」 ゆみ「いや、さすがに遠慮させてもらおう……」 モモ「ま゛、まさか……」ギ ギ ギ ギ 智美「や」 モモ「…………い」 モモ「いやぁ~~~~~っ!!」ダダダダダダ!! 京太郎「あ~あぁ。だから言ってたのに」 ゆみ「もうちょっとちゃんと言ってやれ……ところで、少し様子を見させて貰っていたんだが、なんだかんだ仲良くやっているようだな。安心したよ」 智美「モモを大切にしてやれよー、京太郎。ああいうのも今までの寂しさの裏返しだって思えば可愛いもんじゃないか。ワハハ」 京太郎「ええ、勿論。モモは絶対に、俺が幸せにしてみせますよ」 カン!

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