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京太郎「見た目年齢が適用されるようになった?」
京太郎「ってどういうことっすかね」
和「そのままの意味じゃないですか? これからは見た目の年齢がそのまま実年齢として世間で認められるということでしょう」
久「なんかそうらしいのよね。だからほら、優希は昨日から高遠原小学校に通ってるでしょ?」
京太郎「小学校!? 普通に初耳ですけど!?」
和「ゆーきは中学にも留まれませんでしたか……残念ながら当然とはいえ、哀れですね」
京太郎「んなアホな話が……ハッ! だから今朝、咲のやつ中学の制服を着て涙目だったのか……!?」
久「あー、咲は中学生になっちゃったのね。やっぱり体型の問題なのかしら」
和「まず間違いなく体型でしょうね……あのまな板ですから」
京太郎「和、お前さっきから何気に酷いな」
京太郎「優希と咲はまぁ分かりましたよ。ところで染谷先輩はどこいったんすかね? まだ来てないみたいですけど」
久「……」
和「……」
京太郎「……なんだろう、この沈黙の嵐。自分で話題振っといて嫌な予感しかしねぇ」
久「まこはね……今頃自分ちの雀荘でお仕事頑張ってるんじゃないかしら」
和「代理が取れて正式な店長になったんですよね、たしか。社会人扱いになったのでお酒も飲めるようになったとか」
久「靖子の話だと自棄酒の毎日だって話よね。肝臓に優しくないわ」
京太郎「おお、もう……まさかの成人枠かよ」
久「ちなみに私は二年生扱いになってるから来年また高校三年生よ」
京太郎「まぁ部長は――うん? あれ、それって単なる留ね……」
久「ああン?」
京太郎「すんませんっした!」
和「雉は鳴かなければ撃たれないんですよ、須賀くん……」
久「そういう和はたしか一年生のままなのよね?」
和「はい。個人的には二年生でもよかったんですが、体型と顔の見た目年齢を足して二で割ると一年生に落ち着くそうです」
京太郎「つーか、俺んとこにそんな通知何も来てないんすけど……誰の基準で決めてるんすかね、それ」
久「さあ? でも私のところには役所からハガキが届いてたわよ」
和「うちもそうですね。須賀くんのところにもきちんと届いているはずですよ」
京太郎「マジか。なんか釈然としねぇけど……そういうことなら帰って調べてみるかな」
和「須賀くんはきっと高校二年生か三年生くらいですよね。背が高いし、顔もどちらかというと童顔ではないですから」
久「和の言う事には一理あるわ。てことはもしかすると私と同級生ってことになるのかしらね。ふふっ、京太郎、半年間よろしく!」
京太郎「いやまぁ、いいんですけど。これで大学生とか中学生とかだったら洒落にならないんですが……」
久「それもそうね……ってそういえばこの場合どっちが良いのかしらね? 若く見られるのと年食って見られるのと」
和「若い方が良い、というのはどちらかというと年配の方の意見でしょうから」
和「私たちの年齢は歳よりも下に見られるのはちょっとイヤですよね」
久「そうね。さすがに高校生にもなって中学とか小学生扱いされると凹むわよね」
京太郎「二人して笑顔で咲と優希をディスるのは止めてやって下さいませんかねぇ」
和「そうですね。申し訳ありませんでした、須賀先輩」
京太郎「――!? の、和さん……今なんと!?」
和「二年生以上なら須賀くんは先輩ですから。きちんと敬わなければいけませんし。ね、須賀先輩?」
京太郎「俺もう二年生でいいや」
久「うーん。相変わらず分かりやすいわね、この子」
久「(実は距離が遠ざかってることに気づいてないのが哀れだわ……須賀くんらしいけど)」
久「まぁそういうことで、麻雀部の人数が揃わないという実に好ましくない事態が発生しているのよね」
和「このままだと団体戦出場までのハードルが少し高いですね」
京太郎「ああ、でもさ。咲や優希みたいに上から下に下がってくる人もいるんじゃないか?」
久「仮にそういう人がいたとしても清澄に有望な人(麻雀的な意味で)なんていないでしょ」
和「部長が入るより前は弱小どころの騒ぎじゃなかったらしいですからね」
???「ところがどっこい! ここにいるよっ!」
ババーン!
京太郎「あっ、貴方は……っ!」
はやり「はややっ、今日からこの学校に転校してくることになった二年生の瑞原はやりですっ! ヨロシクね☆」
和「……」ピキッ
久「あら、瑞原プロは高校生扱いなのね。まぁたしかに見た目はそれっぽいけど……二年生ってことは私と同級生か……」
京太郎「高校生はやりんキタ! これで勝つる!」
和「……服装以外実はなにも変わってませんけどね」ボソッ
久「なんでウチに入学するのか謎だけど……瑞原さん、それでもまだ人数は圧倒的に足りていないわよ?」
はやり「ふふふ、ここに入学するのはなにも私だけじゃないよ☆」
健夜「ど、どうも(二年生)」
理沙「よろしく!(二年生)」プンスコ=3
久「」
和「」
京太郎「まさかの小鍛治プロと野依プロまで……清澄の制服姿、だと……!?」
和「そんなオカルト有り得ません……そんなオカルト……」ブツブツ
京太郎「あまりの衝撃に和が壊れた!?」
久「ていうかお三方にはちゃんと母校があるでしょ。どうしてよりによって清澄なのよ」
はやり「だって朝酌女子は女子高なんだもん」
健夜「土浦女子も女子高だから……」
理沙「新道寺も女子高!」
久「あっ(察し)」
和「でもそれって〝清澄〟に入る直接的な理由にはなってませんよね」
はやり「んーとね、理由は他にも色々とあるんだけどー」チラッ
健夜「(原作で)明確に共学校なのがここしかないっていうのと」チラチラ
理沙「興味本位!」ジー
京太郎「――?」
和「部長、須賀くんの貞操が同級生という名の実質行き遅れたちに狙われています」ヒソヒソ
久「面倒だからもういっそ魔物ホイホイとでも命名しておきましょうか」ヒソヒソ
和「命名したところで現実は何も変わりませんが……」ヒソヒソ
はやり「というわけでこれからヨロシクね☆ 打倒有珠山高校! 特に副将の子!」
健夜「全国大会制覇を目指してがんばろうね。打倒阿知賀女子! 特に赤土さん!」
理沙「とばっちり!」
和「何気に今ポロッと本音が漏れた気がするんですが、それは……」
久「まぁまぁ。何はともあれこれで団体戦のメンバーは揃ったし、何も問題はないわ!」
和「部長、現実逃避はよくありませんよ」
京太郎「いいじゃねーか。咲もいないんだし、強力な助っ人は願ってもないことだろ?」
和「それはそうですが……どうなっても知りませんよ、私は」
久「てことでこれから新生清澄高校麻雀部の活動を開始するわ! まずは――天江さんがいなくなった龍門渕から潰しましょう!」
はやり「私たちの戦いはこれからだぞ☆ って感じかな?」
健夜「それ打ち切りフラグだけどね」
理沙「後編に続く!?」
和「続きませんよ」