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部活が終わり西日が光を失いかける頃、その最後の光が二人の影を映す 「あー今日も疲れたー」 「もう、京ちゃんったら」 幼なじみのだらしない声に呆れたような返事をしながらクスクスと笑う もう長い間こんな関係だ 「俺はいつになったら飛ばすに終われるんだろう‥‥」 「うーん、でも京ちゃんも最初の頃に比べてだんだん振り込まなくなったしもうちょっとだと思うけど‥‥」 「お前の言うもうちょっとがわかんねーよ。迷子のときももうちょっともうちょっと言いながら何時間さまよい続けたやら」 「そ、それとこれは別だから!」 どーだか、なんて呟いて、彼もまた笑う そんなやりとりをしている内に、いつの間にか彼とのわかれみちに到着 「んじゃ、またな」 「うん、また明日」 今日もこれが最後の会話、今の関係になってからの気づかないうちに決まった約束 ただ、最近よく考える、ではなく浮かんでくる気持ち (もし、もう一言呼びかけたら) 彼はどう思うだろう、思ってくれるだろう 最近、ほど近くなく、昔、ほど遠くないときから伝えたくて、でも勇気が足りなくて出せなかった気持ち なんてしている内に少しずつ遠くなる彼の背中に、いつの間にか大きくなっていた気持ちが溢れ出す 「京ちゃん!ーーーーー」 明日からの影は、ふたつではないかもしれない

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