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ssまとめ42-19の続きです
洋榎「……お腹空いた」
恭子「主将、部活中なんですけど」
洋榎「しゃあないやん。対局からも外されてもうたし」
恭子「なんですか、そのはぶられたみたいな言い方。勝ち抜けルールですよ?」
洋榎「まぁ、強すぎるのも考えものやな……ん、この匂いは」
恭子「唐揚げ、ですかね」
洋榎「差し入れかな? 気ぃきくなぁ」
京太郎「こんちわっす!」
洋榎「……」
恭子「なんて顔してはるんです。お待ちかねの食べ物じゃないですか」
洋榎「あないなスケベ野郎の作ったもんなんて食えるか!」
絹恵「ようやっと終わったー……ってお姉ちゃんまだ気にしとんの?」
洋榎「絹だって困ってたやろ!」
絹恵「たしかにいきなり手を握られて驚いたけど、話してみたら結構おもろいやん」
洋榎「だぁ~もう!」
――――――
漫「うぅ、またラス引いた……」
恭子「じゃあまた罰ゲームやな」
漫「ゆ、油性だけは勘弁してください」
恭子「ダメや。ルールは守らんと」
京太郎「末原先輩、やめてあげてください。俺がなんでもしますから!」
漫「須賀君、うちのために……」
恭子「君はまた……胸見てものを言うんはやめたほうがええよ?」
京太郎「違います。俺は人の心を見てるんです」
恭子「はい?」
京太郎「胸が大きい人だとそれが邪魔で、ちょっと見るのに時間がかかっちゃいますけど」
恭子「えーと、突っ込んだ方がええのかな?」
京太郎「その点末原先輩のは……まぁ」
恭子「よーし、喧嘩売っとるってことは十分わかったわ」
京太郎「あだっ」
漫「ちょっ、先輩落ち着いて」
恭子「漫ちゃんに言われてもな……頭は冷えたけど。いきなりどついてすまんかったな」
京太郎「いや、いいですよ。それより唐揚げどうです? 出来立てですよ」
漫「わぁ、おいしそうやん。一個もらうね?」
京太郎「どうぞどうぞ」
恭子「君はもうすっかりマネージャーやな」
京太郎「新参者なんだからこれぐらいやりますよ」
恭子「んー、こういうとこは素直に評価できるんやけどな」
京太郎「キミと言えば、目玉焼きにはなにかけます?」
恭子「それはあれに決まっとるやろ」
京太郎「ですよね」
京太郎「シンプルに塩コショウ!」
恭子「濃厚なソース!」
京太郎「……先輩、それはないんじゃないですかね」
恭子「……邪道はそっちやろ」
京太郎「適度な塩コショウで本来の味を引き立たせる……これぞ王道!」
恭子「はぁ? シンプルな味だからこそソースが合うんやろ」
京太郎「……」
恭子「……」
京太郎「これは――」
恭子「戦争は――」
「「――避けられないっ!!」」
――――――
漫「あのー、二人とも?」
恭子「とは言っても、うちらだけでは勝負がつかないのは目に見えとる」
京太郎「ここで必要なのは第三者の意見」
漫「……ほな、さいならー」
恭子「――漫ちゃん」
漫「ひっ」
京太郎「どっちですか?」
漫「え、えと」
漫(言えへん。実は醤油派だなんて絶対に言えへん)
「「どっち!?」」
漫「堪忍してぇっ」
絹恵「あらら、お気の毒に」
由子「ちなみに私はマヨネーズ派なのよー」
洋榎「……なんやあいつ、恭子とも言い合いしとるんか」
絹恵「お姉ちゃん、寂しいの?」
洋榎「んなわけあるかっ」
由子「人間素直が一番なのよー」
洋榎「やかましいわっ」
絹恵「お姉ちゃんも塩コショウ派やん。案外気ぃあうんとちゃう?」
洋榎「だぁ~もう!」
カンッ