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ズキリ、と肩に走った痛みで身を竦める。
ハンドボール部を辞めてから、久しく忘れていた感覚を、まさか麻雀部の雑用で思い出すことになるとは思わなかった。
「……ッ」
痛みがどんどん強くなり、肩を押さえて蹲る。
自動卓を運んだ時から微かに違和感のようなものは感じていたが、まさか、ここまでだとは――
久「須賀くん!?どうしたの!?」
部活を早退して病院で診察を受けた後。
部活に顔を出すと、久に土下座に近い勢いで迎えられた。
久「ごめんなさい!肩にそんな怪我があったなんて……」
京太郎「いえ、言わなかった俺も悪いですし……」
咲「お医者さんは、なんて?」
京太郎「暫くは激しい運動とか重たい物持ったりとかは控えるようにって」
まこ「まだ痛むのか?」
京太郎「痛み止め貰ってますから、激しく動かなければ大丈夫ですよ」
優希「普通に麻雀を打つ分なら安全ってことか」
久「……」
京太郎「部長?」
久「……決めたわ」
京太郎「え?」
久「明日から、私が須賀くんの面倒を見てあげる!」
それから、学校でも休日でも、久が側にいるようになった。
それは「自分のせいで部員が怪我をしてしまった」という罪の意識と、彼女なりの恩返しだったが――
久「須賀くん、カバン持つわよ」
久「湿布貼りにくいでしょ。手伝うから、脱いで」
久「右手上げるの辛いでしょ?はい、あーん」
久「背中流してあげる」
久「疲れたでしょ?ベッドで休んだら?怪我で眠りづらいなら、私が――」
京太郎「あかん……」
別の意味で、久にやられそうになる京太郎でしたとさ。
カンッ