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照(ふーん咲も決勝に駒をすすめたんだ…ん?あそこに居るのは―) 京太郎(凄いよな皆。最初からずっとただ頂点を目指して誰もくじけないで…) 京太郎(何十回、何百回も思った。どうして咲達だけなんだ。どうして俺には無いんだ) 京太郎(俺は咲達とは違う才能の無い俺が追いつくことは絶対にない。だから俺は皆をサポートする方に回ったんだ) 京太郎(俺は間違っていない。…その時の俺はそう自分に言い聞かせて逃げてるだけだった。下手なことを理由に何もしていなかった) 京太郎(でも…県予選を見せられて俺は死んでも出たいって体が疼いたんだ) 京太郎(どうして俺はこんなところにいる!…どうしてあの場所に一緒に行こうと思わなかったんだ!?……どうしてもっと早く… 京太郎(たとえ追いつけなくたって……どれだけ無茶な願いだったとしても!!) 照「京…ちゃん?」 京太郎「て…る……さん?白糸台は昨日決勝進出して今日試合が無い筈じゃ…あ、そうか。咲が心配で応援に来たんですね」 照「私に咲なんて知り合いは居ない」プイ 京太郎「まだそんなこと言ってるんですか」ハァ 照「でもどうしてこんな所に?確か京ちゃんって清澄の部員…だよね?」 京太郎「知ってたんですか?」 照「この前テレビでIH出場校の特集やってたでしょ?京ちゃんの所ってIMが居るから他より長く特集してたの。それでその時に京ちゃん(と咲が一緒に居るところ)が映ってたから 気になって清澄の部員を調べてみたんだ」 京太郎「そうなんですか。初出場で皆そのインタビューを今受けてるんですよ。それで俺は邪魔になるので外で待機してたところです」 照「嘘だよね」 京太郎「え」ドキ 照「だって京ちゃん私が声をかけるまで凄く辛そうな顔してた。それに京ちゃん嘘つくの下手だからそれ位わかるよ」 京太郎「…やっぱり照さんには分かっちゃいますか…結構だませる自信あったんですけどね」ハハハ 照「理由…聞いてもいい?」 京太郎「良いですけど、凄くくだらない話ですよ?」 照「それでも聞かせて」 京太郎「分かりました。それじゃそこのベンチに行きますか――― ――――――― 京太郎「と、いう訳です。笑っちゃいますよね…頑張ってる仲間を理由に今まで何もしなかったくせに今になって未練タラタラなんですから。こんな自分なんて嫌になりますよ」 照「そんな事ないよ」ハグ 京太郎「照さん…?」 照「京ちゃんは優しいから自分よりも頑張ってる皆を応援したかったんだよね…だから自分をそんなに責めないで」ナデナデ 京太郎「そんなことっ」 照「あるよ。京ちゃんは昔から自分が前に進むより周りの人が一歩でも二歩でも進めるように支えていたの見てたから」 照「初めて他の人の事より自分の優先したい事を…好きな事を見つけたんだよね」ナデナデ 照「だからさ、偶には我慢しないで自分の為に頑張ってもいいんだよくてもいいんだよ。京ちゃんが本気でやりたい事なんだから」ナデナデ 京太郎「照…さ……ん」ブワ ―――― 京太郎「照さん…ありがとうございます。俺一人じゃきっと駄目になってました」 照「さっきよりもいい顔になったからもう大丈夫そうだね。それと京ちゃん、IH終わってからでよかったら私が麻雀教えようか?」 京太郎「いいんですか?」 照「うん。私は今年で最後だし問題ないよ」 京太郎「それじゃあ…お願いします」 照「ん、じゃあハイこれ。私が普段使ってるネトマのサイト名と私のアバ名。携帯とかは赤外線で大丈夫かな?」テワタシ 京太郎「照さんって赤外線とか使えるようになったんですね」 照「京ちゃんそれは失礼。私だって携帯やタブレット位使いこなせるよ。登録も終わったし私はそろそろ行くね」 京太郎「決勝戦頑張ってくださいね。立場上照さんを応援することは出来ませんけど」 照「またね京ちゃん。今度会うときは大会三連覇したチャンピオンとしてになると思うけど」 京太郎「やけに強気ですね」 照「京ちゃんの先生だからね」フンス 京太郎「何ですかそれ。それじゃあまた」ハハハ 照「うん」 照(それに…絶対に負けられない理由も出来た。京ちゃんの傍に居ながら京ちゃんの苦しんでる事にも気付かないアイツには絶対に負けない)ゴッ カン

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