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―ふと夜中に目が覚めた 時間を確認しようと携帯を探そうと、眠気で怠い体を少し捩って目当てのものを探そうと試みる。 そこで右腕に感じた心地良い重さから伝わってくる、スヤスヤと規則正しく寝息を立てる彼女の存在が俺の意識を徐々に覚醒させてゆく。 窓から差し込む月明かりに照らされた桃色の髪と小さく可愛い寝顔。ふと何の気も無しに彼女の柔らかな頬を指で撫でてみる。 「んっ…どうか…しました?」 「いや、何でもないよ。ごめんな…起こしちまったか?」 「ふふっ、大丈夫ですよ…ふぁ…っ」 「まだ眠そうだな。時間的にもまだ朝って言うにも早いくらいだし、もう一眠りしようか」 「そうですね、おやすみなさい…京太郎くん、大好きですよ」 彼女はそう言ってから俺に口付けをし、先程より身を寄せて眠りにつくのであった。普段の真面目でしっかりとした一面を見せる彼女が俺だけに見せてくれるこういう少し甘えん坊な一面も含めて、また愛しさが増していくのである。 「俺も大好きだよ和、おやすみ…」 これでいいのカン!

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