「京太郎「俺がギャルゲー主人公……ないな」小ネタ57」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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十半荘目……
和「ロン。2000」
京太郎「はい」
和「ツモ。2000オール」
京太郎「はい」
玄「は、はい」
宥「はい……」
和「ポン…………ツモ――――チー……ロン――――ロン――――ツモ!」
宥「の、和ちゃんの勢いが止まらないよぅ……」
玄「こ、この高速和了……憧ちゃんみたい……ううん、それ以上かも」
和(大きな打点での和了りを得意とする須賀君や玄さん、宥さんを同時に相手取って勝つには―――!)
京太郎「走ってるなー。でも、そんな風に細かく刻んだところで……役満一回和了られたらひっくり返るぜ?」
和「……この最後の対局、オーラスまで誰にも和了らせるつもりはありません」(ドン!
京太郎「フフ……それこそ、そんなオカルトあり得ません、だ」
和「…………いきますよ、須賀君」
京太郎「――――」(ざわ…
和(オーラス……ありえないことですが、須賀君はまた役満聴牌の気配。これで三度目……三度目の正直、ということですか)
京太郎「…………」
和(確かに役満が出れば私をまくれます。ですが、国士、大三元、緑一色、清老頭、そして九蓮に必要な牌は全て河に出ていて……)
玄「……カン!」
宥「わわ、ド、ドラ4がドラ8になっちゃった……」
玄「フフフ、王牌の声を聞いたからこそのカンだよっ!」
和(非常にオカルトなことを言っていますが、それはさておき、これで四槓子もなし。となると、残るは……四暗刻)
京太郎「リーチ」
打:北
和(ここで一枚切れの北……。恐らく単騎待ちを張り替えてのリーチ……!)
和「……!」
ツモ:7萬
和(これは……暗刻になっていた七萬の四枚目を引くなんて、偶然にしてはよく出来ていますね。とりあえず四巡、これで凌いで……)
打:7萬
京太郎「……うん、そいつだ」
和「――――え……?」
京太郎「ロン」
6666888萬222筒777索7萬
リーチ一発断ヤオ三暗刻……
和「六萬をカンせずに七萬の穴待ち……!?で、でも、これでは満貫8000止まり……!役満でないと私をまくれないのに、どうして……」
京太郎「……まだ、まだわからないさ。この――――裏ドラを捲るまでは」
和「な……まさか裏を八枚乗せる気ですか!?そんなオカルトあり得ません……!」
京太郎「オカルトかどうかは……!」
玄「う、裏ドラ表示牌が五萬……裏ドラが4枚……!」
宥「く、玄ちゃんがいるのに……どうして」
京太郎「当然じゃないですか……裏ドラは、リーチをかけた人にしか微笑まないんだから……!」
和「も、もしもう一枚の裏ドラ表示牌が五萬だったら……!」
京太郎「文句なしの数え役満……トータルポイントで逆転だ……!」
和「…………!!」
穏乃「そ、それでそれで、結果はどーなったの!?」
玄「裏は乗るには乗ったけど、表示牌が六索で裏ドラ七枚止まりの三倍満。惜しくも和ちゃんのトータルポイントには届かずだったよー」
憧「まず裏ドラ七枚乗せてる時点で訳わっかんないんだけど……」
灼「もう二つ名は自重しない火力でいいんじゃ……」
穏乃「そっかー、惜しかったなー京太郎」
憧「んで?負けたら何でも言うこと聞くって話になったんでしょ。和、なにを命令したの?」
玄「うふふ、えっとねー」
和「そ、それじゃあ……い、いきますよ……!」
京太郎「おー……」
和「須賀く……じゃなかった、きょ、きょ……きょー…………くん」
京太郎「え、なに、聞こえないです原村さん」
和「ぅく……きょ、きょぅ…………くんっ」
京太郎「……なあ和ー、無理すんなって」
和「い、いいえ、イヤです。須賀か……きょ、きょ…………ぅくんもいいって言ったじゃないですか!」
京太郎「名前呼びにするだけでどーしてそんなに苦難するんだよ……」
和「わ、私にも心の準備というのが必要なんです。長野に帰って、みんなの前で名前を呼ぶための覚悟といいますか……」
京太郎「……ま、気長に待たせてもらうよ、和」
和「と、当然です。須が……きょ、京太郎、君……」
京太郎「ノンノン、もっと!愛を込めて!」(パピ★ヨン
和「ふぁっ!?」
穏乃「まだまだ当分、時間かかりそうだねー」
憧「京太郎の奴、何気にわかってて楽しんでるっぽいわね……。鬼畜なのは麻雀だけじゃなくなったのか、あのバカ」
灼「もっと力業でズドンしちゃえばいいのに……」
玄「灼ちゃん、それは和ちゃんであって和ちゃんじゃない人の特技だと思うよ……」