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腕枕-千里山編-
――千里山麻雀部部室
怜「膝枕飽きた」
竜華「ええ!?」
怜「うーん、体勢変えても・・・あかんなぁ」
竜華「そんなー、殺生や怜ー!怜の膝枕担当は私のもんなのにぃ!」
怜「別にお役御免てわけやないよ。なんか、マンネリ化してるんや・・・」
浩子(膝枕にマンネリもくそも・・・)
泉「さすが先輩、膝枕に妥協はないですね!」
セーラ「竜華の膝が変わらな無理やん」
竜華「えー、筋肉付けるんは嫌や・・・」
怜「竜華、ちょっと寝てみて?」
竜華「ん、こう?」ゴロン
怜「腕、出し」
泉「なるほど、腕枕ですか」
竜華「新鮮でええな!どや、怜?」
怜「あかん」
竜華「えええ!?」
セーラ「何がアカンねん」
怜「柔らかすぎる。こんなぷにぷにじゃ枕には向かんねん」
泉「き、厳しい・・・」
竜華「うえ~ん、明日から筋トレする・・・」
浩子「落ち着いて先輩」
怜「他3人の腕も貸してもろたけど…ピンとこん。セーラは惜しかったけど」
セーラ「フクザツや…」
竜華「怜~、うちの膝空いてんで~」グスッ
怜「どこかにいい枕はないもんやろか・・・」
セーラ「あー、これもう納得するまで探すつもりや」
泉「寝具店でも行きますか?」
浩子「いや、それには及ばんよ」
怜「フナQ、なんか案でも?」
浩子「近くの○○旅館で姫松と長野の清澄が合同合宿してるんですわ」
セーラ「ほー、清澄来てるんか。それが?」
浩子「そこに乗り込みましょか」
怜「?」
――合宿所
久「え、今なんて・・・?」
和「枕が合わないから須賀君を貸せ・・・?」
怜「そや」
久「えーっと・・・か、関西弁って難しいわね!よ、よく理解できなかったわ・・・」
竜華「あれ、伝わらんかったかな?」
まこ「言葉は伝わったが意味が伝わらん」
怜「うちの後輩によれば須賀君の腕枕は妙に好評らしいやん。それで試してみたくなってん」
京太郎(広めたのは誰だぁぁ!!!どうやったら長野から大阪まで伝わんだよ!)
咲(私が腕枕してもらったのがついこの間なのに…)
セーラ「まあ、色々言いたいことはあるやろうけど…一緒に全国出た仲やし、話もしたやん!無関係ではないやろ?」
泉「先輩を納得させるために、協力してください!お願いします!」
竜華「また怜を膝枕するためにもぉ~!後生や!」
久「うーん、そっちも大変みたいね・・・しょうがない。須賀君、協力してあげて?」
京太郎「分かりました。断る理由も特にないですし…(ただ、後ろから刺さるような視線が・・・)」
咲・優希「むむむ・・・」
京太郎「それで、腕枕すればいいんですよね?」
怜「・・・あの、別に断ったって良かったんやで?今思うと身勝手なお願いやし、須賀君がヤダって言えば済む話やったし・・・」
セーラ「怜、冷静になったんか」
怜「まぁ、私のわがままでこんなことになったわけやし。ちょっと思い直してる(発案はフナQやけど…)」
京太郎「いえ、ここまで来たらやりますよ。乗り掛かった舟と言いますか・・・(ぶっちゃけ合法的に女の子を腕枕できるのに断る理由がないです)」
怜「そっか、おおきに」
京太郎「それじゃ、どうぞ」
怜「ん、じゃ腕借りるで」
「・・・」
怜「ベストや・・・」
セーラ「マジか」
怜「女子にはないこの筋肉の固さ、枕にぴったりや」
竜華「むむ、ちょっとジェラシーやわ」
京太郎(俺の腕枕って一体…)
泉「そこがベストポジションですか?」
怜「多分」
セーラ「腕の付け根も試してみい。そこよりいいかもしれんで?」ニヤニヤ
怜「つ、付け根て。(もうほとんど添い寝やん・・・でも、少しだけやし・・・)」
怜「須賀君、ごめん。ちょっと近寄るで」
京太郎「は、はい」
泉「わ、そ、添い寝や!」
怜「やめて泉!はっきり言われると恥ずかしなる!」
京太郎「言われなくても恥ずかしいです・・・(何度やったって慣れるもんかよ!!)」
浩子「んじゃ、オプション追加しますねー」
怜「へ?」
バフッ
京太郎「ふ、布団!?」
怜「な、何すんねんフナQ!てか重っ!」
浩子「折角来たんやからもう少し堪能してもらお思いまして」
泉「きゃー!もう完全に添い寝やん///!」
怜「泉うっさい///!!」
竜華「そっか、私の膝枕には布団が足りなかったんや!」
セーラ「ちゃうわ!」
怜(よりによって一番接近したときに!す、須賀君が、男子がこんな近くに・・・アカン、顔熱なってきた・・・)
京太郎(こ、ここは俺が布団を持ち上げるべきなんだろうけど!このおいしいシチュエーションをみすみす逃すのか!否!)
怜「す、須賀君、布団持ち上がらん?なんか、ドキドキして熱っぽいねん・・・須賀くぅん・・・///」ウルウル
ガバッッッ
京太郎「もう大丈夫ですよ!園城寺さん!」キリッ
怜「お、おおきに・・・」
竜華「意外と軽々やったね?」
浩子「朴念仁に見えて、やっぱり男なんやねー」
セーラ「なんのことや?」
泉「お、終わりました?」
久「終わったー?そろそろ練習を再・・・」
京太郎「あ、部長・・・」
怜「終わったで・・・」ハァハァ←顔赤い・息が荒い・少し着衣が乱れてる
久「・・・・・・そぉ、終わったのー。それで須賀君?少し話があるから来てくれる?」ニッコリ
京太郎「・・・・・・はい」
怜「?」ハァハァ
カン