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怜「……なぁ、京ちゃん」 京太郎「どうしたんですか?怜先輩」 怜「いつも見舞いに来てくれて、ありがとうな」 京太郎「何を言ってるんですか。当然のことですよ」 怜「うん…そんでも、ありがとうな…」 京太郎「らしくないですね。何かあったんですか?」 怜「……」 京太郎「あ、いえ、言いたくないことでしたら、別に構わないですよ?」 怜「……ううん。京ちゃんには聞いといて貰いたいことやから…」 京太郎「俺に?」 怜「うん。ちょっと…いや、めっちゃ大事な話や…」 京太郎「……」ゴクリ 怜「あんな…ウチな……あの木から葉っぱ全部落ちる頃まで生きられへんねんて…」 京太郎「怜さん……」 怜「……」 京太郎「それは……先生が、ですか?」 怜「せや……」 京太郎「…………」ハァ~ 京太郎「怜さん、ちょっとシバいてもいいですか?」ペシッ 怜「痛っ!いきなり何すんねん!京ちゃん!!」 京太郎「それはこっちの台詞です!なんて誂いかたするんですか!?」 怜「あれ?何や、分かってたん?」 京太郎「ええ、たまたまですが、知ってましたとも!」 怜「ちぇ~、つまらん」 医師「ちょっと君、病院内ではもう少し静かにしてくれないかな?」ガチャ 怜「お、先生。お疲れさんです~」 医師「やあ、園城寺さん。顔色は…うん、大丈夫みたいだね」 京太郎「『もう少し静かにしてくれないかな?』じゃないですよ!大体あなたなんでしょう!?怜にあんな質の悪い冗談仕込んだの!!」 医師「冗談?……あ~…あはは、何なに、ただのオオサカンジョークだよ」 京太郎「んなもん、初めて聞いたわ!!窓のすぐ外の木が常緑樹だって知ってなかったら大騒ぎになってましたよ!?」 医師「いや~。園城寺さんは愛されてるんだね~。結構結構」カンラカンラ 京太郎「あ、ちょ、待っ…!逃げられたし…」 怜「京ちゃ~ん、もっとウチに構って~な~」 京太郎「やかましい!大体ですよ?いつもの定期検診のための入院なのに、そんな怜が余命告げられる事態には普通ならんでしょう?!」 怜「どうどう、京ちゃん。ちと落ち着きぃ。さっきから所々素出てんで?」 京太郎「素って……あ…」 京太郎「す、すいません、怜先輩!つ、ついうっかり…」 怜「さっきのままでええやん。こんな場所やけど、折角久しぶりに2人きりなれたんやし」 京太郎「う……さすがにそう言われると何も言い返せないよ、怜」 怜「ふふ…やっぱウチにはもう、京ちゃんはその喋り方やないとあかんわ」 京太郎「はぁ…全く…さっきの冗談も、より強く気を引きたかっただけなのか?」 怜「あはは、さっすが京ちゃんや。ウチのことよぅ分かっとる!」 京太郎「あのさ、怜。そんなことせずとも、俺はいつも怜を一番気にかけてるんだぞ?俺にとって、怜は何よりも大切なものなんだから…」 怜「う…////そ、そうストレートに言ってくる所は相変わらずやな。////」 京太郎「よっ、と…ほれ」ポンポン 怜「お?」 京太郎「膝枕。してやろうと思ってな。今日は存分に甘えていいぞ?」 怜「……ふふ。ウチのして欲しいことは何でもお見通しかいな。やっぱさすがや。褒めてつかわす」ポフッ 京太郎「ありがたき幸せにございます、姫様」ナデナデ 怜「~~♪」 怜(やっぱ、京ちゃんはウチの自慢の彼氏やわ♪) カン!

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