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助っ人京ちゃん season3
まこ「………」タンッ
優希「………」タンッ
和「………」タンッ
咲「………」タンッ
まこ「………」タンッ
優希「………」タンッ
和「………」タンッ
咲「………」タンッ
まこ「……750点」
優希「……920点」
和「……845点」
咲「……200点」
まこ「……ふぅ」
優希「……はぁ」
和「……んん」
咲「………」
久「…あ、あの~麻雀部の部室ってここであってますか~?」
まこ「おう、ちゃんと牌と点棒使ってるじゃろ」
久「言わない、針をつけた牌とかでダーツするのを麻雀とは言わない」
優希「カウントアップだじぇ」
久「聞いてない、ゲームの内容とか聞いてない」
和「なかなか調子がいいんですよ、この的で投げると」
久「見たくない、的が大きく印刷された私の顔写真だなんて見たくない」
まこ「額のところがインブルじゃ」
優希「目のところはアウトブル扱いだじぇ」
和「咲さん、最初は額と目に当てていたんですけど、次からは的の外を狙うようになって…」
久「やめて、額とか目とか言わないで、せめてインブルとアウトブルって言って」
まこ「咲が投げたところはちょうど…喉や心臓にあたるところじゃの」
優希「咲ちゃん、運動音痴だって思ってたけどなかなか才能あるじぇ!」
久「そう…よかったわね、咲」
咲「……京ちゃん…連れて行かれた……
昨日、模型同好会のコンテスト出品用風景ジオラマ作成の助っ人…
おととい、機械研究同好会のロボット競技大会の助っ人エンジニア…
その前、ガーデニング同好会の設計コンサルタント…」ブツブツ
まこ「2、3人しかおらんところからも声がかかってたとはのう…
しかも、例によってどこぞの旧姓上埜が許可してしまうとはのう…」
久「も、模型の方は細かい仕事が素晴らしい出来で銀賞は確実で、金賞も狙えるんだって!
ロボットも途中マシンアクシデントがあったけど須賀君がすぐに修理して3位に入賞、須賀君はMVPになったって聞いたし、
ガーデニングでは同好会のブログに設計図を載せたらイギリスのやんごとなき所から依頼がきたそうよ!
いやー本当に須賀君って凄いわねぇ!」
優希「そのすごーい須賀君をほいほい流出させちゃうのがうちの部のボスだなんて…」
和「学生議会長兼麻雀部部長でなければ頭刈ってますよ…?」
優希「お?懐かしいじぇ、高遠原の伝統『やらかした者は丸坊主』……久しぶりに『バリカンのどっち』が見れるのかー」
まこ「(こいつら中学のころ野球部所属だったか…?)」
久「ぐ……で、でも同好会なんてうちの学校は少ないし、今日の料理同好会で終わりよ!」
まこ「料理……前回の文化部助っ人のときに行ってなかったんじゃな、意外じゃのう」
優希「本当に今日で終わりじゃなかったら……」
和「丸坊主にしたあとに……」
咲「コウナリマスヨ……?」シュッ
タンッ
まこ「おー、そこはみぞおちじゃの、決まれば即死じゃ」
久「…ひさ…ひさささ……!」カタカタカタカタ
※ちなみに普通は機械研究は工業高校、
ガーデニングは農業高校ぐらいにしかない部活動です
凄いね、清澄
…………
全国高校料理選手権会場
決勝戦
清澄高校 料理同好会
VS
坂井高校 調理部
テーマ食材「豚肉」
京太郎「よし!角切りにしたベーコンは芋と一緒に圧力鍋にいれろ!
切ったキャベツはあっちの鍋に入れるんだ!
こっちの薄切りは俺がやる!」シャッシャッシャッ
実況「おっと!またも清澄の須賀くんが見事な包丁さばきを見せつけてきたー!
まるで刺身でも造るように肉を薄くスライスしていくぅー!
ここまでの的確な指示といい、もはや高校レベルをはるかに超えているぞぉー!」
……
??「だしぃーー!さっすが将来の私の旦那だしー!!
華菜ちゃんも料理苦手じゃないけど、これなら厨房任せても問題ないしー!!」
??「ねえちゃん…自重するし…」
??「ハギヨシ!あの技術はハギヨシが伝授したのか?」
??「私はただ一度ゆっくりと実演しただけ…あの速さと正確さは彼自身の努力の結果、あれは彼の技術でございます」
??「そうか!さすがきょーたろーだ!……しかしなぜ麻雀が上達しないのだ?」
??「……………申し訳ありません衣様、そればかりは私にも分かりません…」
??「キャー須賀くーん!こっち向いてぇー!あ、でも料理している横顔も素敵だからそのままでー!
でもやっぱりこっち向いてーー♪」
??「ワハハ…かおりんのほうがドハマリしておっかけするほどの京太郎マニアになるなんて…」
まこ「ほう、さすがの手さばきじゃの」
優希「他の部員にもしっかりと指示を出してるじぇ」
和「バスケットの時も思いましたが、部員を簡単に貸し出す人よりは部長に向いてるかもしれませんね」
久「あっはっは、もう和ったら冗談ばっかり~!……例によって咲がまたいないわね」
……
実況「さあ、制限時間が終わり両校の調理もここでストップ!
審査員たちのもとに料理が運ばれます!
なお、審査員は料理研究家のA氏とB氏、
そしてゲスト審査員として日本最強雀士の小鍛治健夜さん、
更になんかその辺うろついていた地味な女子高生が行います!」
審査員A「ふむ…これは見事な……清澄」
審査員B「清澄の彼は本当に高校生なのか…?清澄に」
健夜「なにこれすごいおいしいんだけど!コンビニでも売ってないし、うちのお母さんでも作れないよ!
豚の脂身がプリップリで、箸で持つとトゥルン!それにかぶりついてウマッ!!
ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!
んぐんぐ、あ、作ってた金髪の子がもぐもぐ、モロにタイプだったんでもぐもぐ、清澄にポイント入れますもぐもぐ」
咲「ん…京ちゃんが作ったベーコンとキャベツを煮たこの料理は、
舌にのせるとベーコンの脂がとけていきますが、脂っこくは感じませんね
これもキャベツや他の野菜が中和しているおかげですね、それでこんなに食べやすい…
坂井高校の料理も悪くはありませんが、京ちゃんの足元にも及ばないので清澄に点を入れます」
実況「圧倒的だぁー!優勝は、清澄高校料理同好会!!」
坂井高校A「ギギギ…あんな無名校にボロ負けするとはくやしいのう、くやしいのう…」
坂井高校B「あの金髪…来年からは要注意だな…が、その前に」
坂井高校C「ちょっと弟子入りしてくる!」
??「やった!優勝おめでとうだしー!!将来の妻として鼻が高いしー!!」
??「むっ?そこの風越の猫!聞き捨てならんぞ!きょーたろーは将来、衣のところでみんなと一緒にいるのだ!」
??「もう、そこの二人うるさいよ!須賀君の勝利が台無しじゃない!眼鏡ぶつけるぞー!」
久「……あそこで何か騒ぎが起きてるわ、きっと須賀君絡みね…
本当にもう助っ人に須賀君を派遣するのやめようかしら…」フゥ
まこ「遅すぎるわボケ」
…………
清澄高校・調理実習室
京太郎「珍しいな優希、お前がタコス以外のものを食べたがるなんて…まあ、俺はかまわないけど
それと部長、調子悪かった雀卓はもう直してますからもう使えますよ」トントントン ジュージュー
優希「ふんふ~ん♪これぞ清澄高校麻雀部部員の特典♪京太郎の手作り料理食べ放題だじぇ~♪」
まこ「食べ放題というほど作らせるわけにはいかんじゃろが……まあわしらもこうしてご馳走になるんじゃが」
和「それにしてもジオラマを作らせれば金賞もの、
壊れたロボットがあればすぐに修理可能、ガーデニングをやらせればイギリスから依頼がくる…
そんな人に全自動麻雀卓を直させている私達って…」
咲「う~ん…でも気づいたら京ちゃんがやっちゃってるんだよね……」
久「ちょっと須賀君の世話焼きが過ぎるところも今後は……」
ガチャッ
学生A「ああ、ここにいましたか!お願いです議会長!
われわれ『ダーツ同好会』に是非、須賀京太郎君をお貸しください!!」
ま優和咲「………」
久「」
京太郎「…?」ジュージュー
カンッ