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久「やった! 準決勝進出よ!」
―俺はなにをしているんだ
優希「いえ~い!」
―こいつらは自力で全国に来ているのに俺は…
まこ「咲のやつようやってくれたわ」
和「…京太郎くん?」
―俺も
京太郎「強くなりてぇ…」
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~1ヵ月後~
咲「ねえ…京ちゃんは今日も来ないのかな…」
優希「あいつインハイ終わってからまともに部活にきてないじょ…」
和「クラスでは雰囲気は前と変わらないように見えますが…」
優希「ああ、あいつ明らかに目が変わったじょ…まるで飢えた獣みたいで震えてくるじぇ…」
まこ「でも気にしても仕方ないじゃろ…わしらはいつ帰ってきてもいいようにいつものように部活をするだけじゃ」
久「ええ、帰ってくる場所を用意していつ来てもいいようにしてあげなさい」
咲「でも…」
和「彼はいま何をしているのでしょうか…」
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「じゃあまずは1本もらうよー」ゴリッ
京太郎「ぐっ…」ギリッ
「おーっ! 足の指落とされて声を出さないなんて根性あるね」パチパチ
京太郎「まだだ…まだ指は19本も残っているぜ…」
「いいね、なら2回戦いってみようねー」
京太郎(例えこの命を投げ捨ててでも…)
「はいローン! 12000点だよ」
京太郎「ぐっ…」
「あらら~このままだと足の指全部なくなっちゃうねー」
京太郎「嫌だ…」
「嫌だぁ~? なにをいまさら…」
京太郎「嫌だ・・・俺は・・・」ゴゴゴ
(これは…なんか目覚めっちゃったかな…)ゾワッ
京太郎「負けたくないぃいぃッッッ!!!!」カッ
「…っっ!?」
京太郎「お前の懐にある勝利を奪い取ってでも! オレは!」
「でもこの点差なら…」タッ
京太郎「ロオォオォォォン!!」
「ばっ…役満だと…」
京太郎「勝つのは俺だ! 消えろ! 敗者は!」ゴッ
「うっ…うわあぁぁぁぁぁぁあぁ!!」
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京太郎「…久しぶりの部活だな」
咲「京ちゃん!?」ガタッ
優希「犬っ! いままでどこ…に…」
和(京太郎くん…ですよね?)
まこ(前とはまるで別人じゃ…)
京太郎「おい…」
久「ひっ!」ビクッ
京太郎「麻雀しろよ」
京太郎「……」
優希(なんか不気味だじぇ…)
咲(大丈夫だよね…きっと前の京ちゃんのままだよね…)
和(打ち筋はよくなっているようですが…短い期間では劇的には変わっていないようですね)
京太郎「鬼にならねば見えぬ地平がある…」
咲「えっ…」
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まこ「そん…な…」
優希「ありえないじぇ…」
京太郎「つまんなかったな…」ボソッ
咲「もう一回! 次こそは…」
久「そうよ! 今度は私が…」
京太郎「無駄だって…何度やっても結果は同じだよ」
和「そんなわけありませんっ!」ダンッ
京太郎「お前ら俺のすり替えにまったく気がついてないだろ…」
優希「えっ…」
京太郎「そんなんじゃどうあがいたって勝てないさ…まあイカサマなしでも勝てないけどな」
和「イカサマなんて…プライドはないんですかっ!」
京太郎「勝つために全力を尽くして何が悪い?」
和「イカサマで勝ってうれしいんですかっ!」
京太郎「俺はただ…勝利のみ得られれば…言うなれば、俺は…勝利をリスペクトするゥ!」
咲「京ちゃん…」
京太郎「それじゃあみんな、今までありがとうな」
久「ちょっと! それって…」
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咲(そうして京ちゃんは麻雀部に来なくなった…私たちが弱いせいで)
咲(でも京ちゃん…もっと強くなって全国で優勝して京ちゃんと互角になれば戻ってきてくれるよね?)
咲(だから…)
咲「全部倒す!」ゴッ
カン!