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インハイ期間中の雑用時にたまたま出会った京太郎と阿知賀メンバー! 清澄ただ一人の男子という理由から来る好奇心に京太郎と話し合う阿知賀だったが、 聞いていく内に京太郎を不憫に思い、同情していく! そして京太郎の時間が取れる度に阿知賀は大会期間中にも関わらず麻雀を教えてあげる献身ぶりを見せつけ、 京太郎はすっかり阿知賀の虜に! 団体戦が終わり、個人戦の無い阿知賀は一足先に帰ったが、阿知賀は京太郎の同意を得てお持ち帰りしてしまった! そして今、京太郎は麻雀のある日だけ阿知賀に顔を出し、 それ以外は店のお手伝いをしながら穏乃の家に泊まっている生活を過ごしていた! ――穏乃の部屋―― 京太郎「穏乃……」ナデナデ 穏乃「ん……んへへぇ……」スリスリ 京太郎「ごめんな……もう二週間近くも穏乃の家に泊まらせてもらってさ」 穏乃「仕方ないよ。このシーズンの松実館はお客さんでいっぱいで予約取れなかったし」 穏乃「灼さんと憧よりも先にお泊まりがOK出たのウチだったんだから」 穏乃「それに、京太郎は金髪でちょっとワルだと思ってたけどよく働いてくれているって」 穏乃「お父さんもお母さんも感心しながら褒めてたよ?」 京太郎「ハハッ、ちょっとでも厄介になってるお返しが出来てれば願ったりだ」 穏乃「そうそう。昨日は京太郎お店にいたから知らないだろうけど、私達が学校に顔出しに行ったら清澄が来てたよ」 京太郎「……そうか……」ピクッ 穏乃「表面上は秋季大会に向けた軽い挨拶だったんだけど、終わった途端に京太郎の話になってさ」 穏乃「清澄って悪い人ばっかりだね。自分達から雑用押しつけまくった癖に、いざいなくなったら京太郎を返せ返せーって山彦みたいに」 穏乃「でも、和まで清澄に毒されちゃってたのはショックだったな……」 京太郎「……」ギュウッ 穏乃「あ……ごめんね、あんな所なんて話題にも出したくないよね」 京太郎「いやいいんだ。夏休みが終わったら戻らなくちゃいけないから」 京太郎「でも今は……今だけは、穏乃が俺の側にいてくれるだけで幸せなんだ。それで」ナデギュッギュ 穏乃「あ、ふへ、私も幸せだよ京太郎ぉ……ウェヒヒヒ///」トローン ピンポーン 穏乃「誰だろ……ちょっと出てくる。京太郎は漫画でも読んで待ってて」 穏乃「はーい」 ガチャ 咲「こんにちは」ニコッ 穏乃「宮永さん……」 咲「京ちゃん、中にいるんでしょ?」 穏乃「いるよ?いるけど夏休み終わるまで貴方達に会いたくないって」 咲「へぇ……本当にそう言ったのかな……?京ちゃんの口から直接聞きたいなぁ」ギロッ 穏乃「そんな目されても困るよ。優勝するためのしわ寄せを京太郎に押しつけた自業自得なんだからさ」 穏乃「あとたった数日くらい我慢してよ。私と京太郎の二人っきりの時間まで邪魔してさ……ティヒヒヒ」 咲「……私、諦めないから」 穏乃「諦めないのは勝手だけど、それを決めるのは宮永さん達じゃなくて京太郎だよ?」 穏乃「ま、私達もやっと逢えた王子様をみすみす手放すわけ無いけど。じゃね」バタン 咲(自業自得……本当にそうだよね。穏乃ちゃんは悪くないのに当たっちゃって……) 穏乃『あ!お土産なら是非ウチの店で買ってってね!品揃え良いから!』ドアノムコウカラ 咲「商魂も逞しい……私も最初からあれくらい素直だったらなぁ……」

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