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京太郎達は三年生 部室にて 京太郎「はぁ…俺達も卒業か…寂しいなぁ…」 和「どうしたんですか?いきなり…」 京太郎「和は寂しくないのか?」 和「寂しいに決まってるじゃないですか、みなさんと3年間一緒だったんですよ?」 京太郎「そうだよなぁ…寂しいよな、みんな違う大学だし」 和「咲さんはまたお姉さんと本気で戦いたい! ってお姉さんと違う大学に行きましたし…」 京太郎「優希は長野の大学で和は国立の法学部…みんな夢に向かって行くんだよな…」 和「…ねぇ京太郎君?」 京太郎「ん?何?」 和「なんで咲さんと一緒の大学にしなかったんですか?誘われたんでしょう?」 京太郎「あぁ…う~ん…これって正直に言うべきなのかなぁ…」 和「?」 京太郎「ほら…俺の行く大学って強豪じゃん」 和「そうですね、東京六大学リーグでも咲さんの行く大学とはライバルとして有名ですね」 京太郎「そこなら俺も強くなれるかなぁってさ、あとは…」 和「あとは?」 京太郎「うん、俺さ…大学で団体戦に出たいんだ…」 和「…団体…ですか?」 京太郎「そう団体、清澄では結局、出来なかったからな…それだけがここでの心残りだからさ…」 京太郎「後、レギュラー争いもしてみたいんだ、もっとピリピリするような麻雀をしたいんだよ…」 和「…でもそれなら咲さんの行く大学でも出来ますよね?」 京太郎「…誰にも言うなよ?」 和「なんです?」 京太郎「照さんに誘われたんだよ…こっちに来ないかって」 和「!?…咲さんのお姉さんにですか?(咲さんそれを知ったら…まずいですね…せっかく仲良くなったのに)」 京太郎「うん、ほら大学って男女混合戦って多いじゃん?それで一緒に出ようって言われて」 和「…そうですか…でもそれだけですか?」 京太郎「…それだけって?」 和「京太郎君ならもっと特別な理由があるかと」 京太郎「…はぁ…やっぱ和に隠し事はできないな」 和「ふふっ仮にも3年間一緒ですから…それでなんですか?」 京太郎「…笑わないか?」 和「ええ、絶対に」 京太郎「俺はさ…お前らに借金が残ってるんだよ」 和「借金?」 京太郎「そう借金、初心者だった時にさ、俺何回も飛ばされただろ?」 和「あの時は…初心者の指導方が解りませんでしたから…すいません」 京太郎「いや、いいいんだよ…それで俺も強くなれたし…」 和「それで?」 京太郎「うん、俺さ、まだ部内対決でお前らに勝ち越してないんだよ」 和「…」 京太郎「特にさ…咲に負けっぱなしは悔しいんだ…」 京太郎「…咲はさ、よく道に迷うし、よく転ぶしポンコツなんだよ」 和「そうですね…今でも良く迷いますし」 京太郎「…でも麻雀だけは違った…」 京太郎「ポンコツだと思っていた咲は本当は俺よりずっと高い所に居るって解ってさ、悔しかった」 京太郎「だから俺は麻雀にこの高校生活を捧げたんだと思う…咲に負けっぱなしは悔しいからさ…」 京太郎「俺は咲に勝ちたい、運じゃなくて、俺の麻雀で、俺の打ち筋で正面から咲の麻雀に勝ちたい」 京太郎「そのためには同じ大学じゃだめなんだ…本気の咲と戦うためには…だからかな、違う大学にしたのは」 和「…そうだったんですか」 京太郎「…笑わないのか?」 和「笑うなと言ったのは貴方ですよ?それに…」 京太郎「それに?」 和「京太郎君もやっぱ男の子なんですね、良いと思いますそういうの、私は嫌いじゃないですよ」 京太郎「もう男の子って年でもないけどな」 和「では男の人ってことで」 京太郎「じゃあ、それで」 和「ふふっはい!」 ガチャ 咲「あれ?京ちゃん達もう来てたの?」 優希「おぉ私達の方が早いと思っていたじぇ」 和「えぇちょっとだけですが、…さて、みんな揃いましたし早速やりますか?」 咲「うん、私達高校生活最後の!」 優希「麻雀だじぇ!」 京太郎「よ~し、全国ベスト8の力を見せてやる」 優希「咲ちゃんは優勝だけどな~」 咲「ふふ京ちゃん!負けないよ!」 和「さて、準備はいいですか?サイコロ回しますよ」 京太郎「なぁみんな」 和「なんですか?」優希「なんだじぇ?」咲「なにかな京ちゃん?」 京太郎「麻雀って楽しいな!」 カンッ

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