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友香「んー……」 莉子「どうしたの友香ちゃん。そんな顔するなんてらしくないよ?」 友香「莉子……今日は何月何日でー」 莉子「2月26日……友香ちゃんの誕生日だよね?」 友香「そう!なのに、真っ先に祝ってくれると思ってた京太郎から未だにメールすら来てないんでー!」 莉子「ああ……」 友香「莉子の時は朝一番に電話したのにこの差はどういう事でー!?」 莉子「須賀君は結構几帳面だし忘れてるって事はないよね……うーん」 友香「はっ、まさか……」 莉子「えっ?」 友香「わ、私の誕生日は祝う価値もないって事じゃ……」 莉子「ゆ、友香ちゃん、発想が飛躍しすぎだよ」 友香「……はっ、まさか!」 莉子「今度は何……?」 友香「今京太郎はメールすら出来ない状態なんじゃ……!」 莉子「あっ、それはあるかも。長野はまだまだ寒いだろうし風邪とか十分に……」 友香「きっと違法な取引の現場を見て組織に誘拐されたんでー!」 莉子「……えっ?」 友香「こうしちゃいられないでー!依藤新部長に頼んで今日の部活は休ませてもらうでー!」 莉子「ちょ、ちょっと友香ちゃん!?」 …… 友香「即却下されたでー……」 莉子「むしろどうして大丈夫だと思ったの……?」 友香「こうしてる間にも京太郎はきっと拷問を受けてるに違いないでー……!」 莉子「だからそれは……あっ、電話だ。ちょっとごめんね」 友香「こうなったら強行突破を……」 莉子「もしもし……あっ、須賀君」 友香「!?」 莉子「うん、うん……えっ、そうなの?」チラッ 友香「……」 莉子「えっと、うん、わかった。そこをね……」 友香「……どういう事でー?」 莉子「うん、後は真っ直ぐ……」 友香「莉子、ちょっと貸すでー!」 莉子「あっ、友香ちゃん!?」 友香「京太郎!」 京太郎『あっ、なんだそこにいたのか友香』 友香「なんだとはなんでー!私の誕生日にメールの1つもよこさないくせに莉子に電話する余裕はあるなんて酷いでー!」 京太郎『は?ちょっと待て、お前何か勘違い……』 友香「何が勘違いでー!京太郎のバカ、アホ!京太郎なんか、京太郎なんか大っ……!」 京太郎『あっ、ここか?』 京太郎「あっ、ここか?」 友香「……へっ?」 ガラッ 京太郎「よっ」 友香「……京太郎?」 京太郎「おう、須賀京太郎本人だぞ」 友香「な、なんでここにいるんでー!?」 京太郎「なんでって……昨日お前に送った最後のメールにちゃんと休みだから直接お祝いに行くって書いただろ?」 友香「……」ゴソゴソ 京太郎「お前まさか、寝ぼけて内容覚えてなかったとか言わないよな?」 友香「……あっ」 莉子「友香ちゃん……」 京太郎「で?誰がバカでアホだって?」 友香「えっと……ご、ごめんなさいでー……」 京太郎「ったく友香らしいっちゃ、らしいけどな……おっとまずちゃんと言わないといけない事があったな」 友香「……」 京太郎「誕生日おめでとう友香」 友香「あ……」 京太郎「プレゼントもちゃんと用意してあるからな。そういえばお前さっき電話の最後、なんて言おうとしたんだ?確か大っ……」 友香「京太郎、大っ好きでー!」ギュッ 京太郎「うおっ!?お、おい、胸が、胸が当たってる!」 友香「あ、当ててるんでー!」 京太郎「言葉に詰まるくらいならやるなー!」 莉子「……よかったね友香ちゃん」 カン!

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